気象データを使いゴルフコース管理する「楽天GORAターフマネジメントサービス」を提供開始

気象データを使いゴルフコース管理する「楽天GORAターフマネジメントサービス」を提供開始
楽天株式会社はこのたび、運営する国内最大級のゴルフ場予約サイト「楽天GORA」の事業において、ゴルフコース管理のデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進するサービス「楽天GORAターフマネジメントサービス」を開発した。 第一段階として、自動的に芝の土壌の栄養状態を管理する「施肥管理システム」と病害発生リスクを予測する「病害予測システム」を、国内のゴルフ場向けに提供ししていくとのこと。 「楽天GORAターフマネジメントサービス」は、コース管理の費用やメンテナンス、記録管理の方法などに課題を持つゴルフ場経営者に向けてITを用いたソリューションを提供するサービス。 「施肥管理システム」では、平均気温や日照時間などの気象データから芝の成長速度を予測し、土壌中の栄養素の過不足を自動で算出することがでる。これにより、従来はコース管理者が時間をかけて検討し算出していた肥料や薬剤の散布時期・散布量を簡単に把握・管理できるようになるとともに、過剰な肥料散布も避けられることから、コスト削減を図ることが可能。 また、「病害予測システム」は気温と湿度をもとに、芝の枯れを引き起こすピシウム病や炭痕病といった5つの主要な病害の発生可能性を予測できるため、病害リスクの回避に強く役立てることができる。 さらに肥料や薬剤の仕入れ価格を事前入力しておくことで、肥料や薬剤の年間散布計画の作成時に年間予算が自動的に計算され、グラフとして閲覧することも可能とのこと。 肥料散布や病害の実績データも登録することで、より詳細かつ効率性の高い予実管理を実現。2つのシステムはいずれも、芝草研究者として知られ、Asian Turfgrass Center Co., Ltd.の代表取締役でもあるマイカ・ウッズ氏が監修した。 なお、「楽天GORAターフマネジメントサービス」には、今後労務管理や機器管理などの業務管理機能も追加する予定。肥料散布の年間計画を入力することで、上の「想定過不足グラフ」と下の「予算管理」のグラフが連動し、土壌中の栄養素の不足や改善状況、各月の肥料のコストを簡単に把握できる。 ■「楽天GORAターフマネジメントサービス」 第一段階として展開する「施肥管理システム」と「病害予測システム」によって実施可能になる管理項目。 1. 施肥管理 ・最適な施肥量を自動算出システム、施肥実績の登録・管理システム 2. 病害管理 ・病害発生リスク予測システム、病害実績の登録・管理システム 3. 予実管理 ・予算作成、実績の登録・管理システム 4. 土壌分析 ・分析機関と連携した土壌含有成分分析 5. 気象データ ・週間天気予報、気温や湿度などの気象データアーカイブ情報提供