強靭なしなり『プラチナムスピーダー』リニューアルされたモデルを試打

藤倉コンポジットの『スピーダー』シリーズの長尺用シャフト『プラチナムスピーダー』がリニューアルされました。
重量帯が増え今回30g台が新たに追加。60g台、50g台はS、Xの展開ですが、40g台だとSRからはじまってS、X、30g台だとRからはじまってSR、S、Xと非常に幅広い展開です。
リニューアルされた『プラチナムスピーダー』を永井プロに試打解説してもらう。

動画で解説
素材、設計で長尺を新たなステージへ押し上げた『プラチナムスピーダー』
シャフトの特性としては、今回90tの高弾性繊維を使っているとのことなのでシャフト全長のレスポンスがいいこと。
また、プリプレグ、芯金の形状を見直すことによって、樹脂を少なくしてシャフトを作ることができるようになったこと。素材と設計のダブルで長尺用のスピーダーらしさを出している。それが『プラチナムスピーダー』の特徴になってきます。

まずは「5X」を打ってみましたが、シャフトのしなり戻りがハッキリしているのが特徴です。
『プラチナムスピーダー』の場合は、長尺特有のムチっぽい感じはないですね。トップからの切り返しでバット側に過重がかかってきた後、インパクトゾーンに入って二段ロケットのイメージというか、ミッドのところがスパーンと入ってくる感じがあります。
そして、シャフト全体の剛性感の強さだけではなく、先端部の剛性感も出ていますので、ヘッドが直線的に入っていって真っすぐ当たる方向性の良さがあります。

「5S」、「4X」に続き、「3X」をテストしてみましたが、この重量帯にしての剛性感にはちょっとびっくりですね。剛性感が強くシャフトがスイングについてきてくれる感じがすごくあります。
藤倉の30g台といえば『エアスピーダー』があり、こちらは軽く振れるしなり系。しかし『プラチナムスピーダー』はしっかり感が出てきますので、私がアクセルを踏んでもシャフトがついてきてくれる。
あとは、昨今慣性モーメントが大きい重たいドライバーヘッドが出てきていますが、これに軽量シャフトを装着すると振り難いものになってしまうことが多い。
しかし『プラチナムスピーダー』くらい剛性がしっかりしていれば、重めのヘッドでも負けない強さを持っています。大きな慣性モーメントも活かせる軽量ドライバーを組み上げることが可能になるでしょう。全く新しい30g台のシャフトの誕生といえますね。
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