タイトリストに続き テーラーメイドが 韓国資本へ

タイトリストに続き テーラーメイドが 韓国資本へ
「タイトリストに続き、テーラーメイドも韓国資本になるとは思わなかった」―。 5月11日、タイガー・ウッズをはじめ、世界トップランカーが契約する米・テーラーメイド社の買収先が発表された。17億ドル(約1850億円)で競り落としたのは、韓国の投資会社セントロイド・インベストメント・パートナーズだった。 2011年5月には、フィラコリアが「タイトリスト」「フットジョイ」を持つアクシネット社を12万2500万ドル(約135億円)で買収しており、米のビッグネームを韓国資本が立て続けに手中に収めた形だ。 テーラーメイドは2017年5月、親会社のアディダスの事業再編により、KPSキャピタル・パートナーズへ4億2500万ドル(約463億2500万円)で売却された経緯がある。この間、ブランド投入サイクルの見直しをはじめ、マークダウンに品とのカニバリや適性在庫化に取り組み利益体質を強化。世はコロナ禍で、空前のゴルフブームが沸き起こっているが、水面下で売却交渉を重ねた結果、僅か4年間で4倍の売却益を得た計算になる。 「テーラーメイド米国本社の経営体制、日本での運営に変更はありません」(テーラーメイド ゴルフ 高橋伸忠アジアディレクター) というが、北米市場だけでなくベトナム、中国といったアジア市場への攻勢が一層強まるというのが業界の一致した見方だ。 なお、日本市場では2022年以降、ボールフィッティングを足掛かりにボール市場のシェア獲得へ努める方針を明らかにしている。