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ゴルフ場と自治体の「町興し協定」

ニュース 向井康子

GDOは7月26日、神奈川県茅ヶ崎市が取り組むシティプロモーションに関して連携協定を締結した。GDO茅ヶ崎ゴルフリンクス(神奈川県、茅ヶ崎GL)では、ゴルフのカジュアル化に向けてドレスコードフリーをはじめ、ドッグランやヨガなどのアクティビティの提供、近隣小学校向けのイベント開催など、地域に貢献する取り組みを行っている。

この協定では、双方の資源を活かした活動を展開し、茅ヶ崎市の魅力の向上を図るとともに、市外からの来訪者や転入者の誘致を推進していくことが発表された。

シティプロモーションのキーワードは「chigasaki design」。アミューズメント施設や温泉といったお決まりの名所ではなく、自然や歴史に育まれた独特の風土と、そこに暮らす人びとが作り出す空気のきめ細やかさがまちの魅力。

記者発表で茅ヶ崎市の佐藤光市長は、
「歴史的に、商業施設というより別荘地や住宅地として発展をしてきたこともあり、普段はゆったり、のんびりとした空気感が特徴。一方、浜降祭や湘南祭などのイベントでは多くの人々が集まって大いに盛り上がる気質があります。GDOの強みであるインターネットによる発信力で、まちの魅力を広く発信したい」
と期待を膨らませた。

茅ヶ崎市とGDOの連携により、ゴルフ場特有の閉鎖感を取り払い、地域に開かれたゴルフコースを目指していく

夏休みには、茅ヶ崎GLを核として日常をリアルに体験することで、茅ヶ崎市民は地元により愛着を、市外の人々は住みたい、暮らしたい都市としての魅力を認識してもらう取り組みを数多く実施する。

8月4日には、近隣小学校3~4年生を対象に、ゴルフ場内で水ロケットの制作と生物観察イベントを開催。

募集開始とともに、親子30組60名の定員に達し満員御礼。8月15日には、海沿いの立地を生かした「SUP&ゴルフ体験/サステナブルヘルス&ライフ」を開催。午前中は海でSUP(スタンドアップ・パドルボード)を体験し、7月にクラブハウス2Fにオープンしたばかりの「TREX OCEAN CAFÉ」でのランチをはさみ、午後はゴルフまたはヨガを楽しむ盛りだくさんの内容だ。

8月29日にはオンライン形式による「茅ヶ崎暮らしセミナー」で、茅ヶ崎市に移住したGDO社員によるトークセッションを実施。

9月11日には昨年開催し、好評だったナイトピクニックを開催。フットゴルフや、夜空に向かって光るボールを打つナイトゴルフ体験などを楽しんでもらい、ゴルフ場を地域のお祭りの場として活用してもらう予定だ。
(実際は10月9日に開催。当日の模様は後日アップ予定)

さらに近日開始の「茅ヶ崎市トライアル・ステイ プロモーション」では市内の「8HOTEL CHIGASAKI」に宿泊し、仕事前後の9ホールプレーや、クラブハウス2Fカフェでコースを眺めながらのリモートワークで、茅ヶ崎での日常をリアルに体験することができる。

GDO BASE CHIGASAKIの伊藤修武ゼネラルマネジャーは、

「当コースは神奈川県による茅ヶ崎GLの運営事業者公募、昨年の暫定運営を経て、今年2月に5年間の本契約が成立しました。地域社会に開かれた多様性のあるゴルフコースとして、自治体や市民にとって何が必要かを考えたときに、ひとつの証としてシティプロモーション協定の締結が実現したことは感無量です」

と喜びを口にした。

昨年も大好評だった「ナイトピクニック」を開催予定。夏休みの締めくくりにぴったりのイベント

人口減少に直面する多くの自治体が本腰を入れてシティプロモーションに取り組み始めている。官民連携による協定で、ゴルフ場は地域の新しい魅力を発信する場所になり得るのか。「閉鎖的」「敷居が高い」などのイメージを払拭すべく、「日本一カジュアルでフレキシブルなコース」を目指す茅ヶ崎GLと茅ケ崎市の取り組みに注目してほしい。

シティプロモーション協定の締結に寄せる期待のコメント

佐藤光氏(茅ヶ崎市長)
「茅ヶ崎市は人口減少に向かうと予想されていたが、コロナ禍の影響で通勤の必要がないことから移住がすすみ、30~40代の生産年齢人口が増加している。

リモートワークをしながら、ゴルフやサーフィンを楽しむ、新しい生活様式の日常化に期待している。そのような若い世代はネット社会が中心。GDOとの取り組みによりオンラインの力を借りて、急務である定住人口の増加に向けた取り組みを加速させて、移住者を増やしたい。茅ヶ崎市民は、コロナ禍で活動が制限される中でも、工夫をしながら人生を楽しんでいるように思える。

『茅ヶ崎=あそびのある人生』と言ってもいい。楽しく遊びたいなら、ぜひ茅ヶ崎に来て欲しい」

山口行介氏(茅ヶ崎市企画部 秘書広報課シティプロモーション担当課長補佐)
「皆様のご協力により、万事滞りなく連携協定が締結できて、まずはほっとしている。とは言いつつも、これがスタートであり、今後は協定の実の部分を育て上げていくことが必要。

今年の3月末に、シティプロモーション担当として様々な課題を抱えていたところに、茅ヶ崎GLから提案があり、とてもありがたかった。まわりからは、『茅ヶ崎には遊びがうまい人が多い』との声もあるくらい。

ゴルフのカジュアル化を推進する茅ヶ崎GLの運営コンセプトは、日常生活の中にワーケーションの要素が組み込まれているこのまちのライフスタイルと親和性が高いと思っており、今後様々な形での連携の芽が出てきそうで楽しみ」

石坂信也氏(GDO社長)
「21年間のゴルフ事業運営を通じて、ゴルフが日本の社会や経済にどのように貢献できるのかを常に模索してきた。

茅ヶ崎市との具体的な取り組みを通じて『地方創生』を実現していきたい。茅ヶ崎GLは9ホールで、普通のコースと比べると半分だが、2倍の発信力を持っていると自負している。

近隣に多くの住民が密接しており、恵まれた環境を大きなチャンスととらえて、全国に向けて様々な事例を発信し続けていきたい。コロナ禍をきっかけとしたライフスタイルの変化にともない、茅ヶ崎市へ移住を決めた知人がまわりに増えている。

『都会のオアシス』の役割も踏まえて、ゴルフ場の資産を生かして、ゴルフをしない地元住民でも家族で楽しんでもらえるような、開かれたゴルフコースを目指したい」


この記事は弊誌月刊ゴルフエコノミックワールド(GEW)2021年9月号に掲載した記事をWeb用にアップしたものです。なお、記事内容は本誌掲載時のものであり、現況と異なる場合があります。

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向井康子

ゴルフダイジェストオンライン(GDO)でゴルフ用品のバイヤー、編集を経て、現在は新規事業推進のための海外事業の立ち上げに携わる。日本ゴルフジャーナリスト協会副会長。

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