キャロウェイゴルフは全国のゴルファー男女1000人を対象に「ゴルファーの悩みと“ボールスピード”についての意識調査」を行なった。
コア層(プレー回数月1回以上、平均スコア105未満)とエンジョイ層(年3回以上10回未満)を各500人、2021年11月中旬に3日間のインターネット調査を行った。
日本では「ボール初速」の呼称が一般的だったが、同社PR担当の原哲史氏によれば、
「米国では『ボールスピード』と呼んでおり、各種計測器もこれに統一されたものが多い。実質的には『初速』ですが、『ボールスピード』という言葉自体を普及させたい意図があります」
近年、同社は初速アップを開発の基軸に据えており、今回の調査はこの言葉を普及させるマーケティング的な意図がありそう。以下、調査結果を抜粋する。
コア層は「飛距離不足」、エンジョイ層は「スライス」に課題
「ドライバーショットで最も気になる悩み」は、「スライスする」が27.6%と最も多く、次いで「飛ばない」の20.4%、「力んでしまう」の18.9%となった。
コア層とエンジョイ層の比較では、前者は「飛ばない」が最も多く、後者は、「スライス」が34.4%と断トツで1位。ゴルフが上達するほど、「飛距離を伸ばしたい」という欲求が強まる傾向にある。
ゴルフギアにおける「飛びの3大要素」の認知率は4割程度
「ゴルフギアにおける飛びの3大要素を知っているか?」との質問では「知っている」が全体の43.3%で半数を切った。その中でコア層は53.0%、エンジョイ層は33.6%が「知っている」と回答。
さらに飛びの3大要素を知っている回答者を対象に「どの項目(打ち出し角、スピン量、ボールスピード)を一番重視しているか」を聞いたところ、「打ち出し角」が一番多く52.9%だった。
その一方でスピン量とボールスピードについては、「重視する」と回答したゴルファーがそれぞれ2割程度。
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以上の結果より、「飛ばない」悩みを解消するための重要な要素であるはずの“ボールスピード”は、ゴルファーにあまり重視されていないことが見えてくる。
ゴルフ経験者の7割が“ボールスピード”の意味を知らない。
「ボールスピードの意味を知っているか」との問いには67.7%が「知っている」と回答。しかし「重視しているか」という問いに対しては32.1%と大幅減。
これらと照らし合わせると“ボールスピード”の意味を知りつつ、かつ重視している“のは全体の3割程度で、割のゴルファーはボールスピードを重視していない、ということが分かった。
![](https://gew-web.com/wp-content/uploads/2022/01/zu3.jpg)
一方でヘッドスピードについては、ゴルファー全体のうち5割以上が「重視している」と回答。“ボールスピード”の意味を「知っている」「重視している」ゴルファーの割合と比較しても、2割程度高い結果となった。以上を通して“ボールスピード”の認知度は高くない。この結果を踏まえて同社では、
「まだまだ“ボールスピード”の重要性を知らないゴルファーが多く、今後、より多くのゴルファーに“ボールスピード”とその数値を認識してもらい、ゴルフが楽しくなるサポート活動をしていきたい」――。