弾道測定器やデジタル機器類は確実に進歩していて、ゴルファーにはとても有益だけに、今回のPGAショーでは会場をカテゴリー別に分けて展示した方がよかったと思う。
ボールの弾道測定器はトラックマンが市場をリードしている感があるが、ガーミンやフライトスコープがハンディタイプの小型測定器を出展して、ゴルファー向けに新たな市場を作りつつある。
これはPGAショーが従来のB to BからB to Cに変化している典型的な動きといえる。
GPSを利用した距離測定器もレーザータイプとは別の発展を示していて、距離測定器はウェアラブルが標準的なものになりつつある。
もうひとつ、これから注目を集めるものがパッティングの練習器具で、フランス製のウェルパット社が開発した<BigTilt>はグリーン面がリモート操作で1〜5%の角度で変化。あらゆるパッティングのシチュエーションを練習できるものだ。

この製品が注目される理由は、今までにはない機器だからで、2年前に発表されたものからプロジェクターによるマッピングへと大きな進歩が見られた。ボールのスピードコントロールを主体としたトレーニングからパッティングゲームまで機能が広がり、ゴルフ練習場だけでなく、あらゆるところで色々な使用方法ができるものとして普及が進むと期待される。
シミュレーションも単なるショットシュミレーションからゲーム、トレーニングなど、設置場所や目的に沿ったものをカスタマイズできるものが主流になっている。
こちらもビジネスユースから個人使用へとその広がりがデジタル機器の可能性を広げている。