~野暮だよあんた~その13:コンペは競技じゃないんだよ リサオ

~野暮だよあんた~その13:コンペは競技じゃないんだよ リサオ
ゴルフの技術やスコアの良し悪しは評価に直結するものではありません。当たり前の話ですが、まず『人として』どうなのか、なのです。マウント取ったり、ニギりの無理強いをしてはいけません。ゴルフが上手くてもなんにも偉くありません。ゴルファーにとっての最高の賛辞は「また行きましょう」と言われること。そのために避けるべきは『へぼ』じゃなく『やぼ』。ゆめゆめ油断なさらぬよう。 【楽しくなけりゃ遊びじゃない】 難しいことで有名なコースで開催されたコンペ。そこは距離も長い。うーん、難しいのと長いのと、どっちかにしてもらわないと、飛ばない女子には辛いのよ。なぜならパーオンしない限りバーディーチャンスにはつかないから。つまり、ミスは加算される一方でスコアを減らせるチャンスが訪れないってこと。さらにグリーンまわりが難しいときた日には寄せワンの望みも薄く、万事休す。 それなのにスタート前に飛ばし屋の幹事が「男性はブルー、女性はゴールドティーから」とのたまった。いくら後から「まあ赤でもいいですけどね」と言われても最初に指定されたら自分から「じゃあ赤で」とは言いづらい。老若男女いろんな人が参加するコンペは競技ではない。遊びです。ずっと真剣モードでは親睦を深める余地もない。そんなの意味ある?これね、女性だけの問題じゃないんです。シニアの男性だって中級者の男性だって辛い。飛ばないハンデがどれほどのものか、飛ばし屋の幹事はもっと想像力を働かせなきゃダメです。
この記事は弊誌月刊ゴルフ・エコノミック・ワールド(GEW)2025年1月号に掲載した記事をWeb用にアップしたものです。なお、記事内容は本誌掲載時のものであり、現況と異なる場合があります。 月刊ゴルフ・エコノミック・ワールドについてはこちら