ゴルフ場でドッグランのイベント開催 39店舗のマルシェも大賑わい

ゴルフ場でドッグランのイベント開催 39店舗のマルシェも大賑わい
2024年11月19日(火)、有馬カンツリー倶楽部(兵庫県三田市)では休場日を利用して、初めてゴルフに無関係なイベント『愛犬マルシェ&ドッグラン』を開催した。 『愛犬マルシェ』は株式会社錦の主催で、阪神・播磨エリアを中心にこれまで20回以上開催されている。今回は有馬カンツリー倶楽部と共催という形で、ゴルフ場で初めての開催となった。 開催場所はゴルフ場内のドライビングレンジ約1万m2を使い、隣にある第2駐車場をメイン駐車場とすることにした。 最初に犬のイベントがしてみたいと声を掛けたのは弊社からで、知人を通じて2024年6月、初めての打ち合わせを行った。錦さんは、ドライビングレンジ1万m2の広大な芝生を見て、 「ここで開催できたらこれまでにない盛り上がりになる」 と、すぐに開催することを決定。ただし、平日の休場日にしかできないことと、できるだけ荒天を避けたいため11月の開催となった。 マルシェについては錦さんがすべて手配するということだったが、ドッグランについては弊社が行うことになった。初めてのことで右も左もわからないが、ドッグランの主催経験がある方からアドバイスを受けながら準備をはじめた。 ネットのサイズ、小型犬・中型犬・大型犬、接種証明のない犬用の貸し切りゲージなど、ドッグランブースは3ブースに分けることや、受付での注意事項などレクチャーを受けながら進めた。 一方のマルシェは39店舗、キッチンカー6台が来ることになった。目標の来客数は400名。錦さんは、 「平日なのでとても無理かなあ。半分でも御の字」 という予想。そして当日……。 11月中旬ということもあり、最高気温9.5度で昨季一番の冷え込みとなり、さらに強風も吹き荒れる曇り空。受付で座っていると震えが止まらないような状態だった。

ゴルフの企画は不人気

そんな中、オープンの10時前からぞくぞくと人と犬が集まりだした。 人が犬に引きずられるような大きな犬、赤ん坊のように乗せられたベビーカーから顔だけ出す犬、防寒のため温かい服を着せられた犬、いろいろな犬がどんどん集まってきた。薄着の犬はマルシェで買った暖かい服に着替えをして、マルシェも賑わいだした。 ドッグランにもどんどん集まりだした。普段走ることができないからなのか、ロープを外されると一目散にブースの周りを何周も走り出す犬を多く見掛けた。 沖縄おにぎりや焼き鳥、ハンバーグ、パンケーキなどのキッチンカーも大はやりで午後1時半にはすべて売り切れになった。 最終的に来場者は約300名。気温が低いこともあり、滞在時間は普段より短めだったそう。それでも平日にしては大賑わいということで、主催の錦さんは喜んでくれた。 ドッグランの利用は80匹。これも普段よりは多いとのこと。ゴルフ場でゴルフ以外のイベントは初体験だったが、ゴルフ場という広大な芝生スペースの活用法として、もっといろいろ考えても良いと思った。それほど普段とは全く違う風景が、とても楽しく感じられた。 好評につき、すでに次回の『愛犬マルシェ&ドッグラン』は2025年4月15日(火)に開催が決定。とても楽しみだが、このイベントを通じて新たな気づきも得られた。 https://www.instagram.com/aiken_marche/ 実は、隣接する練習グリーンでパットゴルフ企画も同時に行ったが、利用者は0、皆無だった。 犬イベントにゴルフは必要ないということが分かった。犬を飼っている人にゴルファーは少ないのか、犬遊びとゴルフ遊びは同時にできないということなのか。次回は余計な企画はやらないでおこう。
この記事は弊誌月刊ゴルフ・エコノミック・ワールド(GEW)2025年2月号に掲載した記事をWeb用にアップしたものです。なお、記事内容は本誌掲載時のものであり、現況と異なる場合があります。 月刊ゴルフ・エコノミック・ワールドについてはこちら