初優勝はどのツアーになるのか ?
今回は2024年度のプロテストで合格し、JLPGレギュラーツアーとステップアップツアー、USLPGAのQスクールも合格してシメトラツアーと、3つのツアーで出場権を持つ異色の山口すず夏プロについてです。
山口プロと言えば13歳で出場したヨネックスレディスで予選通過したり、翌年には14歳で日本人最年少での全米女子オープン出場も実現しました。高校3年生の時には、USLPGAのQスクールにチャレンジし見事36位の成績でUSLPGAツアーへの出場権をゲット。出場当初はトーナメントの上位にも顔を出していましたが、連日60台が必須なトーナメントで良い成績を出せなくなっていました。
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ヨネックス ツアー担当大木氏[/caption]
その後はUSLPGAを主戦場としつつ、体力強化と飛距離増を目指してトレーニングを重ね、昨年度は念願のJLPGAのプロテスト合格とUALPGA Qスクールも下位ながら通過し、シメトラツアーの出場権を獲得しました。
山口プロによれば、
「出場のチャンスがあればどこのツアーでも戦います! そのための準備もしてきたので、今シーズンから自分の強みを生かして各国での試合にチャンスを求めて挑みたいと思います」
そんな山口すず夏プロのセッティングを紹介します。現在のクラブのシャフトは、ヨネックスの『スチールコア』を軸に、新たに『NS950NEO(S)』もテスト中です。それぞれのツアーでの芝質の違いなどで試す価値があるとの判断で、クラブを選びたいと語っていました。
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950NEOをテスト中[/caption]
多くの選手と比較した場合、海外でのプロ生活が長いためか、深いラフ、硬い芝の対策として、比較的重く硬いシャフトを好む傾向があります。日米を主戦場に構えるプロは近年珍しくはありませんが、高校生の時から日米での活躍を夢見てきた山口すず夏プロの夢がかなうように応援したいですね。
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この記事は弊誌月刊ゴルフ・エコノミック・ワールド(GEW)2025年6月号に掲載した記事をWeb用にアップしたものです。なお、記事内容は本誌掲載時のものであり、現況と異なる場合があります。
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