藤倉シャフト飯村氏 「昨年度6月のサントリーで投入した『NX VIOLET』が昨シーズンの主力モデルとして、新垣比菜、穴井詩、阿部未悠ら多数のプロが使用し、中調子のシャフトで実践向きなのが評価されました。今シーズンは同じように6月のサントリーから『NX GOLD』を投"> 藤倉シャフト飯村氏 「昨年度6月のサントリーで投入した『NX VIOLET』が昨シーズンの主力モデルとして、新垣比菜、穴井詩、阿部未悠ら多数のプロが使用し、中調子のシャフトで実践向きなのが評価されました。今シーズンは同じように6月のサントリーから『NX GOLD』を投">

ツアーサポートの舞台裏を見る!女子ツアー6月までのシャフト事情 ビーヒット代表 長瀬貞之

ツアーサポートの舞台裏を見る!女子ツアー6月までのシャフト事情 ビーヒット代表 長瀬貞之
今回は2025年度開幕から6月までのドライバーシャフトの動向を調べて報告します。 まず、ツアー使用率1位の藤倉シャフトについてです。ツアー担当の飯村氏によれば、 [caption id="attachment_89671" align="aligncenter" width="788"] 藤倉シャフト飯村氏[/caption] 「昨年度6月のサントリーで投入した『NX VIOLET』が昨シーズンの主力モデルとして、新垣比菜、穴井詩、阿部未悠ら多数のプロが使用し、中調子のシャフトで実践向きなのが評価されました。今シーズンは同じように6月のサントリーから『NX GOLD』を投入して、神谷そら、桑木志帆、阿部未悠など使い始めるプロが多く出ています。『NSグリーン』の後継機種としての位置づけもあり、今後も使用者は増えると予測しています。ポイントは中調子で先端を少し補強して、左への球を出にくくしていることですね」 [surfing_other_article id=89117][/surfing_other_article] グラファイトデザインでは昨年9月より実績のあった『GC』に加えて『EI』を新投入して、早くも使用者が出ているといいます。グラファイトデザイン小林氏によれば、 [caption id="attachment_89669" align="aligncenter" width="788"] グラファイトデザイン小林氏[/caption] 「『GC』は宮田成華、高久みなみ、金田久美子、三ヶ島かななどが使用、中調子でヘッドのコントロールがしやすい点が評価され使用者も増えました。新たに投入された『FI』は早くも宮田成華、高久みなみ、金田久美子、泉田琴菜がシャフトを変更して試合で使用しており、今後も使用者が増えそうです。打ち出し角度を高くして、スピンを少なくする設計が評価されています」 三菱ケミカルでは、昨シーズンから実績の『ディアマナBB』(使用プロ:臼井麗華、桑木志帆など)に対して新たに『テンセイプロブラック1Kコア』を新たに投入。三菱ケミカルの三好氏によれば、 [caption id="attachment_89670" align="aligncenter" width="788"] 三菱ケミカル三好氏[/caption] 「『ディアマナBB』が通常アオマナと呼ばれる中調子の代表シャフトであったのに対して、『テンセイプロブラック1Kコア』は手元調子でスピン量もやや少なく叩ける左に行きにくいシャフトという位置づけでJLPGAでも双璧の飛ばし屋である入谷響と穴井詩が使用。つかまりが強くなったヘッドに新たな切り口が見いだせるシャフトとして期待しています」 最後にアイアン用スチールシャフトのイメージが強い日本シャフトからは『レジオフォーミュラーMB+』と『M+』、『B+』です。日本シャフトの常山氏は、 [caption id="attachment_89672" align="aligncenter" width="788"] 日本シャフト常山氏[/caption] 「80tの高弾性シートを全長に使用し『つぶれ戻』がボール初速を増加させるシャフト。現在、藤田さいき、森田遥、徳永歩が『MB+』、佐久間朱莉が『B+』と『M+』を使用中。『MB+』と『B+』は手元調子ですが、それほどヘッドスピードが速くなくてもヘッドをコントロールしやすいシャフトとして認知されています」 [surfing_other_article id=83648][/surfing_other_article] 森田プロは、 「シャフトによる飛距離増とフェアウエーキープ率が上がった」 とコメントしています。 ★近年伝えられる各ゴルフメーカーのヘッドの高慣性モーメント化により、シャフトに求められる方向が中調子~元調子が多くなり、先端の補強がヘッドコントロールの肝になっていると思われます。今回の調査シャフトでは8月以降、9月以降の発売商品も多く細かなスペックは現在公表できないことをご了承ください。
この記事は弊誌月刊ゴルフ・エコノミック・ワールド(GEW)2025年8月号に掲載した記事をWeb用にアップしたものです。なお、記事内容は本誌掲載時のものであり、現況と異なる場合があります。 月刊ゴルフ・エコノミック・ワールドについてはこちら