今回は、2025年度ツアーでのパターの形状や重量から使用するグリップがどのような影響を受けているのかを調べました。
まず、パター使用率No.1のオデッセイ小黒氏・鴻上コーチによると、
「パターヘッドの影響もありますが、ブレードタイプやマレットではラムキン3GEN(木村彩子)、DFS(吉田鈴)、ネオマレット等の大型ヘッドでスーパーストローク1.0(河本結)とミッドサイズが主力となっています。以前のようにあまり太いグリップは少なくなってきました」
ピンゴルフ岩田氏によると、
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ピンジャパン岩田氏[/caption]
「ネオマレットが主力だった頃より、ブレードや小ぶりのマレットのヘッド重量が350g~360gと重くなったこともあり、グリップもミッドサイズが主力となってきています。ピンオリジナルグリップではTOUR MID(阿部未悠)、TP58MID(桑木志帆・菅沼菜々)を使用しています」
スコッティキャメロンを担当している原氏は、
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アクシネット原氏[/caption]
「ヘッド形状を問わず多くの使用選手が2種のオリジナルグリップ(ミッドサイズ)で対応。グリップの太さは下巻を4重まですることで調整している」
使用者は、申ジエ、三ヶ島かな、西郷真央らだそうです。
グリップメーカーはどうだろうか。イオミックの尾添氏は、
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イオミック尾添氏[/caption]
「サイズ的にはミッドサイズの使用率が80%と多く、安田佑香、入谷響がミッドサイズです。ラージは竹田麗央が使用しているのが目立つぐらいですね」
ライトが展開するスーパーストロークも担当の花澤氏によれば、
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ライト花澤氏[/caption]
「ツアーで各パターメーカーから要望されるのはピストル1.0~2.0とTOUR1.0~2.0が主力モデルです」―。
最後にSTMの尾崎氏も、
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STM尾崎氏[/caption]
「当社のパターグリップではピストルタイプのPプレミアムシリーズがプロの要望多く、使用するパターヘッドの影響でミッドサイズが中心だと思う」
パターヘッドとシャフト重量によるグリップ太さとの関係は、今回の取材でも各メーカーのヘッド重量が重くなった影響で細いグリップの需要がなくなり、ミッドサイズが中心になってきています。ブレードタイプのヘッドでも1980年代には310g前後だったヘッド重量も、2000年頃には320g以上になり、現在では340g~350gが標準となっています。この重量帯になるとやはりミッドサイズが主力で細いグリップは難しく思われます。
クラブのフィッティングが認知された現在の状況を見ると、将来にはプレーするゴルフ場のグリーンスピードに応じてフェースロフトを調整し、ヘッド重量を分けてその重量に合わせたグリップ重量が必要になってくるのではと考えさせられます。グリーンスピードが9フィート前後、10フィート前後に分けて使うことが推奨されるでしょう。
この記事は弊誌月刊ゴルフ・エコノミック・ワールド(GEW)2025年10月号に掲載した記事をWeb用にアップしたものです。なお、記事内容は本誌掲載時のものであり、現況と異なる場合があります。
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