「冷やす」の次へ。 「熱の発生を抑える」インナーが、夏ゴルフを変える!体温上昇の要因となる近赤外線を遮断し、「熱の発生を抑える」という考え方。

「冷やす」の次へ。 「熱の発生を抑える」インナーが、夏ゴルフを変える!体温上昇の要因となる近赤外線を遮断し、「熱の発生を抑える」という考え方。
異常とも言える猛暑が常態化するなか、ゴルフは「自己管理」だけでは成立しにくい環境になりつつある。熱中症対策が叫ばれる一方で、ウェアやインナーの領域は、いまだ個人任せの側面が強い。 そんな現状に対して発売されたのが、「冷やす」のではなく「熱の発生を抑える」というアプローチのインナーウエア『UV&Heatプロテクトアンダーシャツ モックネック』。 その開発背景から技術、現場での体感、そしてゴルフ業界への提案までを、フェニックス牧野俊輔代表に話を聞いた。 [caption id="attachment_92531" align="alignnone" width="788"] フェニックス牧野俊輔代表[/caption]

「夏のゴルフは危険と隣り合わせ」という現実

GEW 弊誌2月号で「猛暑対策」について牧野代表に取材させていただきましたが、「夏のゴルフは危険と隣り合わせ」という問題提起をされていましたね。改めて今、ゴルフ業界に対してどんな危機感をお持ちですか。 牧野 近年の異常な暑さで、ゴルフ場では熱中症による体調不良や、命に関わる事例も報告されています。対策への意識は高まりつつありますが、実際にはプレーヤーの服装や暑さ対策が自己管理に委ねられている部分が多く、そこに強い危機感を持っています。 GEW そのなかでフェニックスが掲げているのが「熱の発生を抑える」という考え方ですが、製品設計では、どこから取り組まれたのでしょうか。 牧野 最初に着目したのは素材です。東京ビッグサイトでの展示会で、住友金属鉱山が開発した近赤外線カット素材と出会ったことが開発の起点でした。 従来のように「体を冷やす」のではなく、熱中症の要因となる近赤外線を遮断し、体温を上昇させないインナーが作れるのではないかと考えました。

紫外線だけでは不十分。近赤外線まで遮断する設計思想

GEW 『紫外線』と『近赤外線』をダブルでカットする設計ですが、効果の役割分担はどのようになっているのでしょうか。 牧野 紫外線は主に肌表面にダメージを与えますが、近赤外線は体の内部にまで届き、深部体温の上昇を引き起こす要因になります。 そのため、紫外線対策だけでは体温上昇への対策としては不十分です。表面も防ぎ、内部に届く熱も防ぐ。この二重の設計が必要だと考えました。 GEW その考え方を実現するために、どんな素材や技術を採用しているのでしょうか。 牧野 近赤外線を吸収する『SOLAMENT®』を練り込んだ糸と、紫外線を反射する酸化チタンを練り込んだ糸を組み合わせた、高機能繊維『トゥルーボーテ®』を採用しています。 それぞれの糸が異なる波長に働きかけることで、近赤外線と紫外線の双方をブロックできる点が最大の特徴です。

違いが出るのはラウンド後半。体温上昇を抑える効果

GEW 最近では様々な特徴を持った冷感インナーが出てきていますが、それらとの違いは、どんなものでしょうか。 牧野 炎天下であれば10〜20分ほどで違いを感じていただけますが、一番差が出るのはラウンド後半です。 体温が上がりにくく、後半の疲労感が軽減され、集中力が最後まで持続しやすい。これは一般的な紫外線対策インナーとの大きな違いだと思います。 GEW 実際に着用テストやヒアリングでは、どんな声が多かったかお聞かせ下さい。 牧野 最も多かったのは「汗の量が減った」という声です。これまでハーフ終了時にインナーを着替えていた方が、着替えずに18ホール回れたという声もありました。 後半になっても集中力が落ちにくく、翌日の疲労感が違うという反応も多いですね。

価格1万4800円の理由。日本製へのこだわり

GEW 『UV&Heatプロテクトアンダーシャツ モックネック』の価格は1万4800円(税込)と、インナーとしては高価格帯です。品質面について教えてください。 牧野 この製品は、熱中症リスクに向き合う「命を守るためのインナー」だと考えています。そのため、日本国内での製造にこだわりました。 品質基準の高い国内工場で縫製・検品を行い、繰り返しの着用や洗濯でも着用感が大きく変わりにくい設計にしています。 GEW 耐久性について、具体的な検証結果はありますか。 牧野 1年間で50〜100ラウンド相当の着用を行いましたが、破れや糸のほつれ、型崩れはほとんど見られませんでした。洗濯後の寸法変化率も約マイナス0.7%とわずかです。 機能成分は繊維内部に練り込まれているため、洗濯による機能低下も起きにくい設計になっています。

売り場で伝えるべき核心。「後半で差が出る」

GEW 売り場で「他の冷感インナーと何が違うのか」と聞かれた際、最も伝えたいポイントはどこでしょう。 牧野 「着た瞬間」ではなく、「ラウンド後半で疲れ方に差が出るインナー」だという点です。 暑さを感じてから対処するのではなく、体温上昇の要因を遮断することで、長時間快適にプレーしやすくしています。

ゴルフを起点に、屋外労働・レジャーへ拡張

GEW 現在の販路と、今後の展開について教えてください。 牧野 現在は自社オンラインストアを中心に、楽天市場、Yahooショッピング、Amazonで販売しています。 今後はゴルフ場やゴルフショップなど、実際に手に取っていただける場を増やしていきたいと考えています。 GEW 長時間屋外で働く方などにも最適な商品ですが、ゴルフ以外の分野への広がりについて今後の展開をお聞かせ下さい。 牧野 昨年は農業や建設現場、配送業などの屋外作業、釣りやレジャーといった分野でも使用されました。 ゴルフを起点に、夏の過酷な環境下を少しでも安全に快適に過ごすためのインナーとして、用途を広げていきたいですね。 GEW 今後のラインアップについても教えてください。 牧野 同じく近赤外線と紫外線カットを備えた『アドベンチャーハット』を予定しています。 現在、インナーはユニセックスで販売していますが、メンズ・レディース別設計の新モデルを6月に発売予定です。 女性は首元までしっかり覆い、胸周りのデザインも改良しています。 男性は後頭部を意識するなど、性別ごとのニーズを反映しています。

「我慢のスポーツ」から「装備で守るスポーツ」へ

GEW 「冷やす」のではなく「熱の発生を抑える」というアプローチは、新たな定番になりそうですね。 牧野 猛暑が続くなか、ゴルフは「我慢」で成立させるスポーツではなくなっています。装備としてのインナーを見直すことが、安全で持続可能な夏ゴルフにつながる。 その選択肢の一つとして、私たちの製品を提案していきたいと思います。 お問い合わせ フェニックス ☎050‐3704‐8100 https://store.pnxsports.com/