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  • 月刊GEW 6月号でゴルフ業界の「円安事情」を特集

    ヤマハ担当者に聞いた!新生『インプレス UD+2』のココが凄い!

    片山三将
    1965年生まれ、東京都出身。 1992年「月刊ゴルフ・エコノミック・ワールド」(GEW)を発行する株式会社ゴルフ用品界社に入社。以来、編集&クライアントへの広告・企画を担当。 その一方、国際事業部の責任者...
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    ヤマハは先頃、プラス2番手テクノロジーで好評の『インプレス UD +2』の2019年モデルを発売した。 今回のモデルは、飛距離を求めるアベレージゴルファーに向けて、明らかに体感できる飛びに加えて、構えやすさや振りやすさ、当たりやすさ、爽快な打音などの安心感をコンセプトとして生まれた『インプレス UD+2』シリーズの第2世代となる。 ドライバー・フェアウェイウッド・ユーティリティ・アイアンの全てのクラブにおいて、プラス2番手テクノロジーの3要素である「ルール限界に迫る反発性能」「スーパー重心設計」「高初速ロフト設計」を搭載、その完成度は前作を大きく凌ぐとヤマハでは自信を見せる。 そこで今回、その優秀性を多角的に分析するために「流通」「特許」「スイングレッスン」の各部門からエキスパートを選び、それぞれの立場で気になるポイントをヤマハの企画・開発担当者にぶつけ、『インプレス UD+2』の真価を問うてみた。 いくらクラブを変えても飛距離が伸びないーー。そんな悩みを持つアベレージゴルファーは、是非一読してほしい。

    インプレス UD +2は飛び系アイアンなのに後ろ指を指されない

    ヤマハゴルフ HS事業推進部 マーケティンググループ 室川幾洋主事 ヤマハゴルフ HS事業推進部 マーケティンググループ 室川幾洋主事
    室川幾洋
    昔から飛ぶアイアンというのは市場にありました。2012年に発売した『インプレス RMX』の『UD+アイアン』も、『RMX』シリーズの一つのアイアンのラインアップという位置づけでしたが、これが好評を頂き、現在の飛び系アイアン市場を創造するきっかけになったという自負があります。そして、17年に『インプレス』をリブランド、飛び系クラブとして『インプレス UD+2』をフルラインアップしました。
    ヴィクトリアゴルフ五反田店 石川尚副店長 ヴィクトリアゴルフ五反田店 石川尚副店長
    石川尚
    そうですね。従来、飛ばしたい人はシニアに限定されていましたし、レディスクラブを使わざるを得ないようなシニアの男性が、飛ぶといわれるアイアンを使っていました。それが『インプレス UD+2』が出た時にガラッと変わって、一般のゴルファーも飛びついた。力が落ちて140ヤードを7番アイアンで打つようになった人達でも、やはり7番で160ヤード飛ばしたいと思っていたんだなと感じました。店内の試打コーナーでもあれだけ飛ぶというのは販売員にとってはすごく助かりますね。明らかに飛びますから販売しやすい。それと『インプレス UD+2』はちゃんと当たるんです。今までの飛ぶアイアンは、長くてロフトが立っているだけなので普通に当たらなかったんですよ。仮に、一発当たれば7番で160~170ヤードは行くけれど、平均すると当たり損ねもあるから140ヤードくらいになっちゃう。でも、『インプレス UD+2』は普通に当たるし、長さの違和感もありません。それがシニア以外の人達も購入し始めた背景にあるでしょう。あとは、名前。『+2』という商品名が、飛び系アイアンを表現する上で、すごく分かりやすかったですね。ところで、今回のアイアンもシニアだけではなく、さらに使用者の幅を広げるようなデザインになっているのですか。
    室川幾洋
    はい、とにかく飛ぶということ、そしてもう一つは使えることを念頭に開発しました。一部の方のクラブではなくて、一人でも多くの人がそれを体感できるということを目標に作ったのです。今まで飛び系とか、ぶっ飛びというと異端系とかルール上何かあるみたいなものをイメージされる方もいたかもしれませんが、私たちは全ての方に飛びを提供したい。ただ飛ぶだけではなくて、やさしさと安心感も持たせています。それが今回のモデルで大きく変わったところです。
    石川尚
    今まで異端系のクラブを使うと、後ろ指を指されることを気にするゴルファーが多かったんです。金ピカとか大きいとかいうのもそうでした。それが『インプレス UD+2』だと後ろ指を指されない。正々堂々と戦えるというイメージがあります。この辺りがゴルファー心理を上手く突いていて、いいですよね。

    まだ7番アイアンで150ヤード打ってるの?

    ヤマハ インプレス UD+2 アイアン
    室川幾洋
    これはちょっと言い過ぎかもしれませんが、まだ7番で150ヤード打ってるの?という状況が出てくると、ものすごく市場は動くのではないでしょうか。ゴルフって難しい、アイアンは飛ばすものではないと昔からゴルフをしている人が言うことはありますが、ビギナーがゴルフに入り難いのはそういうところにもあったのかなと思います。それを払拭するという意味でも、『インプレス UD+2』が誰に対しても飛ぶ楽しさを提供できればと思っています。私自身が平均スコア100前後のアベレージゴルファーですが、誰でも飛ばせてゴルフを楽しめることは市場にとっても重要なことだと考えています。かと言って、『インプレス UD+2』の性能を上級者が享受できないということではありません。上手な方はクラブのポテンシャルを引き出すのが上手いわけですからね。ところで石川さんは、すでに今回のアイアンを打ってもらいましたか。
    石川尚
    ええ、7番で210~220ヤード飛びました。マイクラブよりも60ヤードのアップです。まず、ヘッドの裏側が見えなくなったのがアイアンとして一番いいことですが、今回はシャフトもいい。最後にピーンと伸びてくれます。全体的には柔らかいんでしょうけど、ヘッドスピードを上げても耐えられるシャフトになっています。実際に接客していると、アベレージも上級者もみんな飛びを求めているんですね。飛ばし屋だってさらに飛ばしたいというのが本音です。だから普通に7番アイアンで150ヤード飛ばす人でも『インプレス UD+2』で170~180ヤード飛ばしたいと思うでしょうね。アイアンばかりの話になってますけど、ドライバーもユーティリティも、そしてサンドウエッジも今回はいいですね。トータルに全部ごっそりセットで使って頂けると思いますし、すごくお客様に話やすいので大いに期待していますよ!

    シャフトに重りを搭載することで飛距離が2ヤード伸びる

    ゴルフジャーナリスト 嶋崎平人氏 ゴルフジャーナリスト 嶋崎平人氏
    嶋崎平人
    早速、『インプレス UD+2』の特許について伺います。まずは、ドライバーからアイアンまで全番手に搭載されたシャフトの「チップウェイトテクノロジー」ですが、これはかなり以前に出されたものと聞いていますが。
    ヤマハ ゴルフHS事業推進部 商品開発リーダー 平川達也氏 ヤマハ ゴルフHS事業推進部 商品開発リーダー 平川達也氏
    平川達也
    はい、出願日は平成22年で、2012年モデルに対応した特許です。以前よりボールを打つ挙動の中でシャフトの動きの加速度がどう変化するのかを高速度カメラで解析してきました。そうしたら打球の瞬間にシャフトの先端60~180㎜くらいのところが前に出ることが分かったのです。この動きは無駄なもので、それを抑制することでボールへよりエネルギーを伝達できると考えてウェイトを搭載したところ、その部分が動き難くなりボール初速が上がってスピン量も減りました。
    嶋崎平人
    初速アップはどれくらいですか。
    平川達也
    個人差はありますが、ドライバーで大体0.3~0.4くらい。距離にすると、1.5~2ヤード分上がっています。
    嶋崎平人
    私もボール開発に関わってきているので分かりますが、1~2ヤード伸ばすのは本当に大変です。シャフトの工夫でそこまで伸びるのはすごい技術だと思いますよ。ところで、このシャフトテクノロジーを今回全番手に搭載、強く訴求している理由は。
    平川達也
    シャフトそのものが軽ければ軽いほど効果が出るということは分かっていましたし、最近は軽量化の技術も進んできた。だからもう一度採用しようとなったのです。
    チップウェイトテクノロジー
    嶋崎平人
    いい特許を持っていたからこそ、技術の積み重ねが生きたわけですね。あと、ドライバーヘッドで特徴的なのがフェースセンターをトウ側にずらしたこと。これはヘッドの回転半径の大きさにより、トウ側の方がヘッドスピードが速いのでエネルギーが大きくなることを狙ったものですね。ただ、少しつかまりが悪くなるのでそれを補うためにグースネックを採用したと推察しますが。
    平川達也
    グースだからボールがつかまるというよりは、シャフト軸からの重心深度を深くしたかったんです。リーディングエッジからの深さだけではなくて、シャフト軸から重心深度を深くするのがポイントになります。また、シャフト軸から重心が深いと重心角もつきますからボールもつかまって上がりやすくなるという効果が出てきます。この重心位置を確保するために少しグースにしたのです。ただ、一般的なグースだと見た目の違和感が出てしまうので、どれくらいのグースならお客様に受け入れられるのか。多くのプロトタイプを作りましたし、色々アンケートを取りながら最終的な形にしました。

    グースに見せない工夫でスッキリ構えられる

    平川達也
    具体的には、ネックからソールのリーディングエッジにつながるところはグースにしていませんし、フェースからネックにつながるところのマスキングもくびれを感じさせないようにして違和感を排除しました。この形状によって、フェースプログレッションが小さくつかまりそうなイメージも出していますし、それが構えやすさにもつながっています。
    嶋崎平人
    なるほど。それで見た目がスッキリしているわけですね。また、今回は音にもこだわり、ドライバー・FW・UTを含めて快音設計を謳っています。この辺りはかなり振動解析も行いました?
    平川達也
    ドライバーからユーティリティまで振動解析を行い、打球音の解析をした上でいくつも試作を作りました。実際の現物になると解析値とずれることもあるので、解析と現物作りを繰り返しながら改良していきました。
    嶋崎平人
    昔ヤマハさんでヘッドにリブを入れて音を良くする特許はありませんでしたか。
    平川達也
    そうですね、『パワーマジック』の頃に、魂柱・響棒構造を出願してました。
    嶋崎平人
    今になってその技術が生かされた?
    平川達也
    元々、音についてはこだわりを持ってやっていますので、リブ構造であったり形状だったりというところを積み重ねながらモデル設計しています。最近では、その解析を活用していい音を追求、実際に何パターンも実物を作って繰り返し研究しています。
    嶋崎平人
    ヤマハさんが考えるいい音というのを言葉で表すと。

    打音は「キン」ではなく、「キーン」です

    平川達也
    お客様によって好みはあるでしょうが、『インプレス UD+2』のユーザーにとっては弾き感のある音ですね。まあ爽快感と言い換えていいですが、より金属的というか周波数が高く4000ヘルツ以上、4500とか5000とかを目指しています。あとは、高い周波数でも残響が長いことですね。余韻を楽しめるというか、キンではなく、キーンですね。余韻を持たせることが爽快感につながりますし、飛んだ気分にもなりますからね。
    嶋崎平人
    音の目標も明快で、それも商品力につながっていますね。

    ただ振るだけでヘッドが返る。アマチュアは頑張らなくてもいい

    ティーチングプロ 永井延宏氏 ティーチングプロ 永井延宏氏
    永井延宏
    アマチュアのスイングの傾向として、どうしてもインパクトに入るところでヘッドがトウダウンしてしまいフェースが開く、軌道が変わるなどのミスが出てしまいます。それを改善することを自分はレッスンでも大切にしているのですが、今回のクラブ作りでそういったアマチュアのスイングを補うような設計に着眼点を置いた部分はありますか。
    ヤマハ ゴルフHS事業推進部 商品開発グループ主幹 竹園拓也氏 ヤマハ ゴルフHS事業推進部 商品開発グループ主幹 竹園拓也氏
    竹園拓也
    やはり、我々の調査でもボールが捉らないお客様が圧倒的に多いですね。また、捉らないから一生懸命つかまえようとしてしまう。だから、頑張らなくてもクラブがオートマチックにボールをつかまえてくれるような設計を今回の『インプレス UD+2』では追求しました。特に、シャフト軸から深い重心深度と大きな重心アングルでヘッドの特性としてはつかまりやすく上がりやすい。また、シャフトは挙動を安定させるために「チップウェイトテクノロジー」を採用、しなやかなシャフトにすることで、変な力を入れなくてもヘッドが勝手に返ってきてくれるような設計です。
    永井延宏
    今回のドライバーは重心距離を長くしています。昨今は重心距離を短くすることでボールをつかまりやすくするというクラブ作りの流れもありますが、この点はどうですか。

    自然にヘッドが返るので大きなミスが減る

    ヤマハ インプレス UD+2 ドライバー
    竹園拓也
    昨今、全体的にヘッドの大型化が進んでいますが、基本的なヘッドの動きとして、ヘッドが大きいと意識的にインパクトでヘッドを返すことが難しくなります。特に、アマチュアでスライスの多い方が、無理に頑張ってヘッドを返そうとすると大きなミスにつながる。よって、重心距離を短くしてドロー回転をかけていくというよりも、オートマチックにヘッドが返るような設計の方がミスは減ります。そこで大きな重心アングルと少し緩めのシャフトトルクで自然にヘッドが返るような設計にしたわけです。力まずにただ振ってもらえば、大きな重心角がヘッドターンを促してくれますし、重心深度が深いのでインパクトロフトもつきます。引っ掛かるのでもなく、ベローンとフェースがめくれるのでもない。適正なインパクトロフトを作りながらヘッドが返ってくるという設計です。
    永井延宏
    確かに多少打点がトウ寄りにズレた時でもそんなに激しいフックになりませんでした。フェースをトウ寄りにしたことで、適正なギア効果を得られる有効打点エリアが拡大しているとも感じました。
    竹園拓也
    おっしゃる通りです。それはドライバーに限らず、アイアンについてもいえることですが、アイアンの場合はフェースの位置でなく重心設計で有効打点エリアの拡大を実現しています。一般的なアイアンは形状的にどうしてもヒール寄りにスイートスポットが来て重心距離が短くなりますが、今回は重心をフェースセンターの近くに持ってきました。ここに重心点が来ていれば効果的にボールを飛ばせます。説明の仕方としては、従来品よりも重心距離を伸ばしたというよりは、フェースセンターに重心を持ってきたという方が正しいですね。

    ボール初速が出るから打ち出し角が適正になる

    永井延宏
    見た目の真ん中ということですね。
    竹園拓也
    そうです。それによって、ボール初速が上がり飛距離も伸びます。永井さんのテストでは、強弾道がアイアンでも出たということですが、それはその分ボール初速がしっかり出ているということですね。実際には、打ち出し角度が極端に上がるわけではありません。ボール初速がしっかり出るので適正な打ち出し角となり、結果として最高到達点の高さがしっかりと出るということなのです。
    永井延宏
    ロフトなど数字を見ると攻撃的なクラブという印象もありますが。
    竹園拓也
    そうですね、基本的にはドライバーからアイアンまでロフトが立っているクラブになります。しかし、我々のターゲットユーザーは、スライサーでスピンが多い方なので、それが適正スピンに近づくと考えています。逆に、ドライバーで2500rpmのスピン量の人ですと、重心深度が深くてボールは上がる一方、スピンは抑えられるので攻撃的な弾道になるという理解は正しいと思います。それぞれのお客様のスピン量によって得られる弾道の違いはあるでしょう。
    永井延宏
    私もドライバーのテストでは2400rpmとスピンが安定していました。
    竹園拓也
    元々、スピン量が多くて飛距離をロスされている人が多いので、できるだけ低スピンになるような設計をしているわけです。
    永井延宏
    なるほど。幅広いゴルファーが飛距離性能を享受できるというわけですね。

    以上、「流通」「特許」「スイングレッスン」のエキスパートとヤマハ担当者との対談をご紹介した。 飛距離に悩むアベレージゴルファーには、一度『インプレス UD+2』試していただきたい。
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