グローブライドは12月20日、高坂カントリークラブ(埼玉県東松山市)で4回目となる「オノフペアマッチ2016」を開催。参加者は男女37組74名で、18Hストロークプレーによるハンディキャップ競技(オノフオリジナルルール)、ノータッチ・OKナシの完全ホールアウト方式で行われた。
当日は、サプライズゲストとして契約選手である片山晋呉、浅地洋佑、飯島茜の3名が来場。片山プロ解説による浅地プロ、飯島プロのデモンストレーションを行ったほか、ファンからのゴルフに関する質問攻めやサインに応じるなど、集まったオノフファンを全力でもてなした。そのほか、オノフの現行モデル及び『ラボスペック』の全シャフトを試せるフィッティング試打会、ゴルフ用品やアパレルの特別販売会、ツアーバンを持ち込んでのグリップ交換など、様々なイベントを実施。同社ゴルフ営業部の朝岡郁雄主事(マーケティング課)は次のようにコメント。
「そのほか、ル・クルーゼのホームエコノミスト、河崎憲子さんによるゴルファーのためのスペシャルクッキングイベントや、歴代のオノフクラブやポスター・カタログを展示、チャリティオークションを開催するなど、待ち時間を飽きさせない工夫を随所に盛り込みました。さらに、参加賞には『オノフフォージドウエッジ』(2万円相当)を進呈。前回好評だった、申込み時点でスペックや刻印したい文字を選べるサービスも継続しました」
今回、イベントの参加募集は、今年3月に発足した『クラブオノフ』の会員を中心に告知。12月現在ですでに1300名強の会員がいるという。
「3月に立ち上げた『クラブオノフ』ですが、メンバー特典として購入したクラブの保証期間の延長、メールマガジンのほか、メンバーだけが購入できる限定アイテムなどを提供。今後は、メンバー同士がコミュニケーションをとれるようなサービスも考えております」
同イベントは過去の例をみても、参加者のリピート率の高さが特筆されたが今回は、
「昨年は6割がリピーターでしたが、今回はクラブオノフの新顧客層が中心となり6割が新しいお客さまでした」(朝岡主事)
ゴルフ人口が減少しているなか、各社、新顧客層の取り込みに頭を悩ませているが、オノフは着々と新しいユーザーの開拓に成功している様子。ここで当日参加したファンに直撃取材。その一問一答を再現しよう。協力してくれたのは、大塚政紀さん(40代・男性)、斉藤仁美さん(50代・女性)のお二人。
――ずばり、『オノフ』の魅力は?
「デザインや機能性もそうですが、私はとにかく爽快且つ心地よい打感・打音が気に入っています」(大塚さん)
「ほかにはない、独自の世界観です。オジさんぽくもないし、アスリート過ぎないところがいいですよね。レディスもピンクじゃなくて紫というところも気に入っています」(斉藤さん)
――参加は何回目?
「二人とも初めての参加です」(大塚さん)
「私は昨年の11月にゴルフを始め、初めて買ったクラブがオノフレディでした。直感的にいいなぁって(笑)。とにかくこのペアマッチに参加したくて、1年間練習したんです。だから、今日は参加できて本当嬉しい」(斉藤さん)
ファンということもあるが、これだけエンドユーザーから総合的に評価されるのはメーカー冥利に尽きるだろう。そこで気になるのは来年の展開。表彰パーティーのトークショーで未発表モデル、来春発売の『ONOFF KURO』について片山晋呉プロが熱弁する。
「僕は2009年からオノフと契約していますが、ようやく、僕の意見を全面に取り入れてくれたモデルが発売になります。それが来春発売の『KURO』シリーズです。ドライバーからアイアンまで、誰が使ってもゴルフ上達を実感できるクラブに仕上ったと思います。特に、今年の日本オープンでドライバーの代わりに使った同シリーズのスプーン(3W)は、僕のこれまでのゴルフ人生のなかで、最高の飛びを実感したモデルです。こんなに良いスプーンに巡り合ったことはないと断言できますね」
『赤』と『黒』を2年サイクルで展開する同社。今年はアベレージゴルファー層を対象にした『赤』の年で、大手小売りチェーンの売上実績(3月)で6冠を達成するなど、幸先の良いスタートを切った。2017年は中・上級者向け『黒』の年で、秋口にはレディスの新製品投入も予想される。来年、ブランド発足から15周年を迎える『オノフ』――。ブレない世界観で着々とコアなファンを獲得する。