松山英樹「最優秀アマ」受賞
同慰労会には、13歳から21歳までの日本代表選手20名(男女)のうち17名が全国各地より集結。その中には、チーム・個人戦あわせて、最大7回の海外遠征をしたメンバーもいるという。今回、「最優秀アマチュア」を受賞したのは、東北福祉大学の松山英樹選手。
受賞を受け、松山選手は次のようにコメント。
「今年は、ある程度の成績は残したと思いますが、勝てませんでしたね。来年のマスターズに出られないのも悔しいです。今年1年の成果と反省を含め、来年に向けて調整したいです」
同選手は、週明けからハワイへ立ち、来年早々の「ソニー・オープン」に向けてトレーニングを開始。ちなみに、同大会で優勝すれば、マスターズの出場権はついてくる。あくまでも松山の目標はマスターズ出場ということか?
来年4月からは同大学の4年生。キャプテンとして大学のチームを引っ張っていく。そのことだけを考えて、今はただただ走るだけと断言する彼は、現時点でのプロ転向の可能性を否定した。
「プロになるかについてはまだ考えていません。周りの人の意見を聞きながらゆっくり考えていきたいです。
プロになる、ならないに関係なく、勝てないとダメだと思っていますし、そのためにも今まで以上に練習していかなくてはいけないと思います。だからこそ、出る試合の1つ1つを、優勝を意識しながら戦いたいです」
また、ほかの代表選手からは、2014年に日本で開催が予定されている「世界アマチュアゴルフチーム選手権」(軽井沢72ゴルフ/長野県)や、2016年のリオ五輪を意識した発言が目立った。特に次回の世界アマでは、ホスト国となるだけに期待も大きい。
有望なジュニアを世界レベルに育て上げる重要な役割を担っているJGAは、今後も選手の発掘・強化を行っていくという。今年からスタートした国内アマチュアゴルフランキングもその一環だ。
なお、2012年のナショナルメンバーは以下の通り。
■男子
石徳俊樹、香妻陣一朗、小西健太、小袋秀人、富村真治、比嘉一貴、松山英樹、加藤龍太郎、佐藤太平
■女子
大城美南海、柏原明日架、勝みなみ、鬼頭桜、永峰咲希、保坂真由、堀琴音、松田唯里、松原由美、佐伯珠音、山内日菜子
この1年、アマチュアとして世界を舞台に戦ってきた彼らの今後にも注目したい。
(写真上)なごやかな雰囲気のナショナルメンバー
(写真下)最優秀アマチュアとして表彰された松山英樹選手