東京五輪決定で、ゴルフ界の声
日本ゴルフ協会 竹田恆正副会長(オリンピック・ゴルフ競技対策本部長) 「このたび、アルゼンチンのブエノスアイレスで開催された国際オリンピック委員会(IOC)総会において、2020年オリンピックの開催都市が東京に正式決定されたことを、東京招致実現に向けて御尽力された東京2020オリンピック・パラリンピック招致委員会、日本オリンピック委員会(JOC)の関係者の皆様とともに、心から喜びを分かち合いたいと思います。
1964(昭和39)年のオリンピックの東京開催は戦後復興の証として、日本国民に勇気と希望を与え大きな繁栄の礎となりました。
2011年東日本大震災が発生し、多くの方々が今もって深い悲しみを抱く中、2020年にスポーツ最大の祭典であるオリンピックが東京で開催されることが決まりましたことは、アスリートのみならず、被災者や復興活動に日々従事されておられる方々の大きな目標となり、希望と活力を与えてくれるでしょう。そして、世界各国のトップアスリートが競うスポーツ特有の感動シーンが、日本国民に大きな喜びと絆を享受してくれると確信しております。
ゴルフ競技は、2016年リオ・デ・ジャネイロで約1世紀ぶのに実施競技に復活しましたが、日本ゴルフ界では現在、一致団結してリオ大会での活躍に向け日本代表選手に対してJOCと共に競技者強化事業に取り組んでおります。
2020年東京オリンピックでは、霞ヶ関カンツリー倶楽部でゴルフ競技が開催されますが、是非自国開催の地の利を生かして日本のトップアスリートが、メダル獲得を目標に掲げ大きな夢の実現に向け活躍し、世界に発信して頂きたいと思います。
日本国民の皆様、ゴルフファンの皆様の御期待に沿えるよう、日本ゴルフ界を挙げて2020年東京オリンピックの成功に向け努力を続けてまいりますので、お力添えの程をよろしくお願い申し上げます」
日本ゴルフ用品協会 馬場宏之会長 「2020年オリンピックの東京開催が決定したことを大変うれしく思います。開催決定に向けてご尽力された関係者の皆様に心より感謝をいたします。
オリンピックの東京開催は、現在活躍中のみなさんはもとより、オリンピックを目指す若いアスリートのみなさん、これからゴルフを始める子供たちにとって大きな夢と目標になります。
日本ゴルフ用品協会としても他の団体の皆様と協力し、2020年の東京オリンピックを成功に導きたいと考えております」
ミズノ 水野明人社長 「皆様の熱意が実を結び、日本に新たな夢が誕生したことを心より嬉しく思います。心技体を磨きぬいた世界トッププレーヤーのプレーを肌で感じることは、私たちにとってまたとない機会です。
49年前の東京五輪開催時の感動と興奮をまた日本で味わえることを今から心待ちにしています。開催に向けてこれからがいよいよ本番です。頑張っていきましょう」
ダンロップスポーツ 野尻恭社長 「東京開催の決定は大変うれしいニュースであり、東京招致に御尽力された関係者の皆様に心より敬意を表します。
開催がスポーツ業界に及ぼす影響が大きいことはもちろんですが、いろんな分野での波及効果が日本を元気にしてくれることと思います。素晴らしい大会になるように、当社も全力で取り組んでいきたいと思います」
東京五輪の決定は、日本のゴルフ界が盛り上がる千載一遇のチャンスでもある。競技会場となる霞ヶ関CCは、1957年に「カナダカップ」(現ワールドカップ)を開催し、中村寅吉が個人優勝、ペアを組んだ小野光一(個人5位)との団体優勝を遂げたことで、日本に第一次ゴルフブームが訪れた。この地で五輪競技が行われることも感慨深い。
なお、IOCは公益団体や報道機関、オリンピックの正式スポンサーを除く一般企業がプレスリリース等で「オリンピック」「五輪」の文言を使用することを禁じているので、注意が必要だ。