盛況だった『ゴルフリ』来場者500人超!

盛況だった『ゴルフリ』来場者500人超!
出店総数は44店、来場者数は502人を数え、朝9時の開場前には50人を超える長蛇の列ができる人気ぶりだった。当日は、クラブアナリストのマーク金井氏による参加型イベント「クラブよろず相談会」のほか、USTマミヤ、アダムスゴルフの試打会が行われた。 同実行委員で矢野経済研究所の三石茂樹氏によれば、 「運営は基本的に業界人によるボランティアで手弁当。一番苦労したのは会場探しで、決まったのが9月末でした。協力頂いたユニオンゴルフクラブさんは練習場の脇へ急遽専用駐車場を設営、わざわざアスファルトで舗装までしてくれましてね。告知は、賛同頂いた主要ゴルフメディア及びフェイスブックで行い、ポスターはゴルフイラストレーターの野村タケオさんが引き受けてくれた。  当初、誰もこなかったらどうしようかと(笑)。2~300人の来場があれば及第点と考えていましたが、蓋を開けてみると、特設駐車場は常に満杯で入庫待ちができるほど。皆さんの協力のおかげで、大盛況のうちに幕を閉じることができました」 と胸を撫で下ろした。 ゴルフリは、業界人で構成されるゴルフリ実行委員会とゴルフアミューズメントパークが共同で企画。目的は、一人でも多くのゴルファーをつくり、活性化に繋げること――。ゴルフは何かとお金がかかるスポーツだが、その敷居の高さ故に始める阻害要因にもなっている。そこをどうしたら払拭できるか・・・。ゴルファー同士の新しいコミュニケーションの場を提供することで、活性化と底辺拡大を図るイベント、それが「ゴルフリ」のコンセプトだ。 出店者は事前にfacebookにより当日の出品内容を告知、そのお宝目当てに来場した様子が現場で伺え、SNSの活用も長蛇の列を生み出したといえそう。出品の一例を挙げると、グリップは破格の1本100円~、未使用のアフターマーケット用シャフト3000円、限定のS・キャメロンパターが市場価格の10分の1、プロ支給のドライバー1万円、木の庄キャディバッグ5000円、ジュニアゴルフセット3000円、ウエア4枚1000円などなど、新品&リサイクル品含めまさにお宝満載だった。 次回の開催は今のところ未定だが、顕在する課題もでてきたという。今後の方向性について聞いてみた。 「ゴルフリと並行して、マーク金井氏によるトークショウを11時、13時の2回実施し、ゴルファーから多くの質問を受付けました。こうしたイベントとフリマを軸としながら、将来的には親子で来場しても一緒に楽しめる"ゴルフ祭"を標榜しています。  初めての試みでしたので、厳しい意見も多数頂いた。ある小売関係者からは「我々の売上を阻害するつもりか」と。この点についてはメーカー出店者の売上はチャリティにまわすことにしまして・・・。ただ、根本的な考え方は、不要なクラブ、ウエアを塩漬けにしていてはもったいない。ここを循環させて、一人でも多くの方にゴルフを楽しんでもらうことが重要。宝探し的な部分で、小売店との差別化はできると考えています。  おかげさまで、既にいくつかの練習場から開催の申し合わせがきています。今回は業界の方々が中心となって出店しましたが、次回は一般ゴルファーの方にもタンス在庫を吐き出してもらうこともありえるでしょうね。その売却益によって、新しいクラブやゴルフへ行く資金になるわけですから。ゴルファーの視点で底上げを行っていくこと。それが我々の任務です」(三石実行委員)――。