「ゆるゆる」は敷居を下げる魔法の言葉 地域限定サークルがゴルフ人口を拡大中

「ゆるゆる」は敷居を下げる魔法の言葉 地域限定サークルがゴルフ人口を拡大中
「ゴルフをはじめるきっかけって、昔は上司から誘われたパターンがほとんどでしたが、今はSNSの時代だと思いますよ」 そう語るのは、(一社)ゴルフリサーチの代表理事で、地域・年代を限定したゴルフサークル「横浜&湘南ゆるゆるゴルフ」を主宰する長野豪洋代表(37歳)。立ち上げから3年半で多くの参加者を集めており、ゴルフ人口拡大のヒントになりそう。以下、長野代表との一問一答を。 「ゆるゆるゴルフ」について教えて下さい。 「このサークルは横浜市と湘南地区在住の同年代(1973~1986年生まれの男女)に限定したゴルフサークルです。フェイスブック(FB)で参加者を集め、気兼ねなくゆるゆると、だけどルール・マナーを守ってゴルフを楽しむのがコンセプトです。設立は2013年5月で、同級生10人ほどで始めましたが、現在の会員は440名を超えており、約3割が女性です。累計60回以上開催し、最多参加人数は80名。参加費500円のミニコンペや女性限定など、バリエーションが豊富です。また、2年ほど前から毎週木・土曜日に、ゴルフ練習場『ウインズラジャゴルフステーション戸塚』で練習会を実施。PGAのA級資格者が特別価格でレッスンをしてくれます」 活況の理由は? 「敷居を下げたことでしょうね。『ゆるゆる』は未経験者やビギナーのハードルを下げる魔法の言葉。入会は無料、一人でも参加でき、同世代や同地域だから気兼ねもない。それと、メンバー専用のFBが窓口なので、参加したい内容のコンペだけ参加すればいいし、誘いを断る気重さもない。この点も大きいと思いますね」 入会無料で運営はどのように? 「入会も年会費も無料ですが、実は、私の本業はWebクリエイターで、このサークルはゴルフ人口の減少に危機を感じ、健全発展の一助になればと個人的に立ち上げたのです。そんなわけで、サークルのHPは制作・運営からイベントの管理・監視まで、すべて一人でやっています。SNSが普及しなければ、この活動はムリだったでしょう。逆説的に考えれば、FBをもっと活用すれば、ゴルファーを増やせると思います。実際、入会以前は年に1回程度だったゴルファーが、年40回に増えた例もあります」 同様のサークルはほかにも多い? 「実は、このサークルを立ち上げる際に神奈川県の状況を調べたことがあるんですが、当時は800サークルほどあったと思います。少人数制から1000人以上まで様々ですが、最新の更新データが昨年の内容だったりと、機能していない団体がほとんど。でも、トータル1万人以上がなんらかのサークルに入会していることがわかり、ゴルフに対する潜在需要の大きさを確認できたのです。そこで、しっかりと活動するゴルフサークルを立ち上げれば、ゴルファーを増やせるんじゃないかと思ったワケです」 なるほど。最後に今後の展開を 「今冬には、『東東京』『西東京』『伊豆&御殿場』の3地区で同様のゴルフサークルを立ち上げる予定です。この活動に協力してくれる団体や企業があれば、最終的には全国展開が可能だと思うんですね。私にはノウハウがありますので、是非、一緒にやりましょう!」 ※画像提供:横浜&湘南ゆるゆるゴルフ