ピンゴルフジャパンは7月11日、都内の会場で『G400』シリーズを発表した。『G シリーズ』の9代目にあたり、「ブレない、抵抗しない、反発する」の3つを新たなキャッチコピーに掲げている。
今回の『G400』の特徴は、一言で説明するなら「前作より約4%重心が深く、MOI(クラブ慣性モーメント)は約3%高い、PING史上最も安定したヘッド」(ドライバー)。
前モデルの『G』にも搭載された「タービュレーター、VORTEC」を進化させ、前作より空気抵抗を15%減少(ドライバー)。またトンボの羽をイメージした「ドラゴンフライ・クラウン」を組み合わせたことにより、ブレずに真っ直ぐ飛ぶように作られた設計。そして従来より16%もたわむ新素材「FOGED T9S+」を採用したことでよりミスしても高い飛距離性能を実現できたと喧伝する。
「既にツアー実績も出ております。US OPENで平均飛距離、フェアウェイキープ率両方1位を獲得したプロは、『G400』を使用していました。飛ばし屋の永野竜太郎プロもこのクラブで324ヤードを記録するなど、『飛んで曲がらない』を既に実証しています」
発表会でプロダクトマーケティングマネージャー・安齋伸広氏はそう語る。真っ直ぐ飛ぶから打球音も心地よいと、打感打音についても自信満々だ。同社は前期売上25%増を達成。今年も2桁成長に向かって順調に推移しており、それゆえの力強さも感じさせた。
「第一印象で『飛ぶな』という直観はありました。実際に打ってみると全体的に捕まってとても良かったです(永野竜太郎プロ)」
その一方で悲しい報せもある。ピンゴルフ創業者であるカーステン・ソルハイムの妻、ルイーズ・ソルハイムさんが7月8日に逝去した。同女史は『ANSER パター』の名付け親としても有名で、ソルハイム・カップ創設にも大きく貢献した。
「人生においてもビジネスにおいても、貰ったアドバイスの中で最高のものは彼女から頂いたものでした」
ルイーズさんの孫であり、ピンゴルフジャパンの代表取締役社長であるジョン・K・ソルハイム氏は発表会冒頭でそう語った。新シリーズの発表を間近に控えたタイミングでの訃報は、何か運命的なものを感じさせられる。
新クラブ『G400』は9月7日に発売。ドライバーからアイアンまでのフルラインナップで、ドライバーは「スタンダード、SFテック、LSテック」、フェアウェイウッドは「スタンダード、SFテック、ストレッチ3」の3タイプをそれぞれ展開。アイアンは「クロスオーバー」も発表し万全の態勢で挑む。
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