レディス専用クラブというと『ゼクシオ』が圧倒的なシェアだが、最近ではヤマハの『インプレスUD+2』が好調で、他にもグローブライドの『オノフ』など、女性専用設計を謳うモデルが増えてきており、レディスゴルファーにとってクラブの選択肢が増えつつある。
そんな中、ピンゴルフジャパンは先頃、ドライビングレンジ日比谷(都内千代田区)にて秋の新製品発表会を開催。核となる製品は2年ぶりのフルモデルチェンジとなる、レディス専用モデル
『G Le2(ジー・エルイー2)』だという。
ピン岡田副社長「1からレディスクラブをやっていくつもりです」
「ありがたいことに、現時点で鈴木愛プロが3勝、渋野日向子プロが2勝、比嘉真美子プロが1勝、大槻智春プロが初優勝を挙げるなど、毎週優勝争いにかかわらないことがないような状況が続いています」
そう語るのは、同社の岡田副社長だ。ツアー開幕と同時に『G410』シリーズを使用する契約プロが好成績をおさめ、快進撃が始まる10年前と比べて売上10倍と、飛ぶ鳥を落とす勢いの同社なだけに、岡田副社長の舌も滑らかだ。
ただ、同氏は口元を引き締めてこうも続ける。
「男性にはピンのブランドが浸透してきましたが、残念ながら女性への認知度が低いという状況です。これを打破するために今回は特設サイトを作るなど、本気で1からレディスクラブをやっていくつもりです」
その言葉を体現するように、会場の同社社員が『G Le2』のコンセプトカラーである「ガーネット×マゼンダ」を意識したピンクのウエアを着用。本気度をアピールしたという。
また同氏が語る特設サイトでは、「PINGと一緒にゴルフをしよう」を合言葉に、レディスゴルファーにありがちなスイング特徴をユニークな動画で紹介。共感を得てレディス市場を獲りにいく構えだ。
以下で新製品の性能を紹介していこう。
レディス専用クラブ『G Le2』の性能
ドライバーの主な特長の一つは、同社の代名詞とも言えるクラウンに配置された「タービュレーター」だ。Gシリーズにも採用されているこのテクノロジーにより、空気抵抗を軽減しヘッドスピードを上げ、飛距離を伸ばすという。
さらに、重心を『G410 SFT』よりもさらにヒール寄りに配置。つかまりやすくすることで右へのミスを軽減する狙いがあるとか。
また、フェースにはFORGED T9S+チタンを採用し高初速を実現したという。
シャフト・グリップも日本のレディスゴルファー専用のものを搭載。フレックスはL、Aから選べるほか、メンズのシャフトも装着可能だ。
さらに、レディスクラブで初めて、ロフト角・ライ角の調整機能を搭載するなど、Gシリーズの流れをくむ設計となっている。
『G Le2』をピン岡田副社長が語る
それでは、ピンの岡田副社長のインタビュー動画を観てもらいたい。
『GLIDE(グライド)3.0 ウエッジ』 4モデルで様々なゴルファーをカバー
さらに、同社は新たに『GLIDE 3.0 ウエッジ』を4モデル投入。4つのソール形状により特徴を出したという。
多くのゴルファーに最適な「SS(スタンダードソール)」、フェースを開いた際のロブショットに最適な「TS(シンソール)」、寛容性に優れた「WS(ワイドソール)」、そして名器『PING EYE 2』の形状を再現したバンカーからの脱出に最適な「EYE 2(EYE 2ソール)」をラインアップしている。
4モデルをGEWの大矢が打ってみたので動画で紹介する。
ピン『G Le2』、『GLIDE 3.0 ウエッジ』は9月6日発売!
新製品の価格は以下の通り。
『G Le2』:
ドライバー(ロフト角:11.5度)が6万3000円、フェアウェイウッド(3・5・7・9番)が各3万7000円、ハイブリッド(4・5・6・7番)が各3万1000円、アイアン(6~9番、PW、UW、SW)が各2万円。
パターは「ANSER(アンサー)」・「SHEA(シェイ)」が3万円(長さ調整機能なし)と3万3000円(長さ調整機能あり)、「ECHO(エコー)」が4万円(長さ調整機能なし)と4万3000円(長さ調整機能あり)となっている。
『GLIDE 3.0 ウエッジ』:
スチールシャフトが各2万2000円、カーボンシャフトが各2万5000円。
発売日は9月6日を予定しているという。
なお、GEWでは岡田副社長の単独インタビュー動画を近日中に公開予定だ。