ギリギリの高初速でもっとやさしく飛ばす『RS』

ギリギリの高初速でもっとやさしく飛ばす『RS』
ギリギリの高初速で"さらに飛ぶ"、"さらに、やさしい"『RS』シリーズ 「GiRiGiRi(ギリ×ギリ)」――。 PRGRから新たに発売されたのが『RS』シリーズだ。ドライバー、FW、UT、アイアンで計6機種。同社主力シリーズがリニューアルした。また、9月中旬には長尺・軽量の『赤』シリーズがリニューアル発売される。 同社は『egg』と『nabla』を隔年発売しており、今年は「ナブラ年」となるわけだが、今回から『ナブラ』の冠を外して『RS』に集約。そのキャッチコピーが冒頭の「ギリ×ギリ」で、反発係数と高初速エリアの限界に挑んだ適合品という触れ込みだ。『金egg』で高反発を発売した際、業界に賛否両論が渦巻いたが、適合でもやれるとの意地を見せた格好。 今回の『RS』シリーズは、ボールの高初速化による飛び性能が高く評価された前作の「iD nabla RS」シリーズより"さらに飛ぶ""さらに、やさしい"をコンセプトに対象ユーザーをゴルフ、そしてギアへのこだわりが強いゴルファーに設定した。商品名の"RS"はリアルスポーツの略で、アスリートゴルファーやこれから上達を目指すゴルファーに応えるゴルフクラブになっている。

ギリギリの高初速を可能にする「Wクラウン」設計とは?

では具体的にはどのようなことなのか? ギリギリの高初速を可能にする「Wクラウン設計」について商品開発責任者の山本眞司副社長に聞いてみた。 「テーマは高初速の追及です。『RS』ドライバーのヘッド上部にはフランジ(でっぱり)があり、この角度を大きくするとインパクトの瞬間にフランジがたわみます。その動きがさらにフェースのたわみを増幅し、反発係数を上げる仕組みです。前作比でフランジ角を45%拡大、さらに段差をつけてたわみを大きくした"Wクラウン効果"です」 これらをドライバー、FW、UTに採用しており、ドライバーは試作段階で反発係数がSLEルールを超えてしまったという。それを抑えるため、「フェース中央部だけを肉厚化して規制値内に抑えると同時に、高初速エリアをギリギリまで広くしました。高初速エリアの面積は、他社ドライバーの平均値と比べて25%アップです」と説明。 ドライバー(8万円)は、専用設計を施したドローヒッター向けの『RSドライバー』、フェードヒッター向け『RSドライバーF』の2タイプがあり、初年度の販売目標は前作比1.5倍の2万5000本に設定している。 『RSドライバー』は、ドローボールの打ちやすさを追求し、クラウントゥ側の薄肉化に加え、低重心設計がボールをやさしくつかまえ、ヘッド形状もつかまりをイメージしやすいシャローバックを採用している。装着シャフトは手元からグリップ下付近の剛性を高めることでシャフト全体がスムーズに加速する設計となっている。 一方、フェードヒッター向けの『RSドライバーF』は、クラウンのヒール側を薄肉化した重心設計で、同時に高いコントロール性能を持たせている。また、ライ角をフラット(56度)に設定するなど、つかまり過ぎをイメージさせない形状が特徴的。シャフトはスムーズな剛性パターンで中間から先端の動きを抑え、挙動を安定させる設計となっている。 両モデルに共通するのは、打球音のこだわり。ソールにリブを配置し、心地よい残響音になるよう調整。これ以外にも、前作「iD nabla RS01/02」に装備した弾道調整機能を進化させた「NEW BACOSY(ニュー・バコシー)」により、これまで以上に攻撃的なゴルフが可能になっている。

ギリギリの高初速で飛ばす・狙える『RS FW/UT』

160908_prgr_1.jpg 『RS FW/UT』は、『RS』シリーズのドライバー同様、クラウンとフェースの境界部分に角度をつけ、フランジをたわませることでフェースのたわみも拡大し反発係数を大幅に高める「Wクラウン設計」を採用。 これ以外にも『RS FW』には大きく4つの特徴がある。①高初速エリアの拡大を図るブリッジウエイト②接地面が少ないNEWスライディングソール③ディープフェースの低重心④偏肉薄肉フェース&薄肉ソールがそれ。 興味深いのがブリッジウエイト。これはトゥとヒールの2点のみを溶接したセンター部分を浮かせた状態で取り付ける手法で、インパクト時のソールのたわみを大きくし、高初速エリアの拡大を図っている。 NEWスライディングソールは、ソールのトゥ&ヒール方向へラウンドを付けながらソールバックにもラウンドをつけ、芝との接地を小さく抑えることで抜けの良さを追求。 『RS UT』は、FW同様NEWスライディングソールと偏肉薄肉フェース&薄肉ソールを搭載。ディープフェースとクラウンを0.6ミリまで薄肉化した低重心設計でボールも上がりやすく、ラフでも打ち込んでいける。

ソフトな打感の中空フォージドアイアン『RS FORGED IRON』

心地よい打感と飛び『RS TITAN FACE IRON』 160908_prgr_6.jpg 『RS FORGED IRON』は、飛距離性能に優れる中空構造を採用しながら軟鉄鍛造ならではのソフトな打感を具現化したアイアンだ。#4~#9はフェース素材に反発性に優れるマレージング鋼(ES235)を採用し、薄肉化することでボールの高初速化を図っている。その間にはし横浜ゴム独自の振動減衰材を内蔵してソフトな打感を実現した。 その流れにセッティングされるウエッジは、1ピース軟鉄鍛造のQPQ仕上げで、バックフェースに搭載されたタングステンラバーでの柔らかい打感の実現、そしてフェース面はWヘリンボーンミーリング(レーザーミーリング)での打球の安定性が特徴だ。 全番手で上級者が好む弾道をイメージできるシャープなヘッド形状とし、つかまり過ぎを抑えるライ角設計(従来品比-0.5度)、構えやすいストレートネック、さらにコントロールしやすい低重心設計となっている。 一方の『RS TITAN FACE IRON』は、シャープでやさしく飛ばすを目標に、ミッドサイズのセミグースヘッド、弾きの良い薄肉チタンフェースに飛ばせるロフト設計(#5:24度)が特徴。打感も追及し振動減衰材の導入に加え、アップライトライ角設計やタングステンウエイトをソール部に配置(#5~#9、Pw)した低重心設計などでやさしさ、つかまりさすさを追求している。

シニアゴルファーに更なる飛びを実現『RED』登場

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高初速の追及&振り切れる軽量・長尺のRED

「あの頃の飛びが蘇る、あの頃の飛びを超えるクラブ」――。 Wクラウン設計でギリギリの初速性能にRED史上最軽量&46インチ長尺でHS・初速アップ、という触れ込みの『RED』シリーズが9月16日追加発売。ドライバー2タイプ、FW、UT、アイアンの計6タイプを一挙投入する。 『REDドライバー』は、40g(M-37)の新スピードインパクトシャフトを装着し、ギリギリまで軽量化。グリップもRED専用の36g軽量グリップを装着した結果、総重量はRED史上最軽量となる267gを実現している。 一方の『REDドライバー S‐9.5』は軽量長尺47インチ、9.5度で「1発の飛び」をコンセプトに置いている。ヘッドの基本構造は「REDドライバー」に準じるが、3g軽量化。さらにソールウエイトをより後方に配置したことで、重心の深さと低重心化が図られている。 アイアンの『RED TITAN FACE IRON』は、ミッドサイズ&セミグースヘッドで飛びとカッコ良さを両立。低重心、アップライ(#7/63度)で球がやさしくつかまる仕組み。 フェースは2.2ミリの高強度薄肉チタンフェースを採用(#5~#9)しているのが特徴的で、従来品比で‐0.3ミリを実現。この部分を高初速化に繋げている。 打感の向上にもこだわった。横浜ゴムの「HAMATITERFLASH ONE」を振動減衰材として採用することにより高周波域振動を抑制。ソフトなフィーリングに仕上げている。

RSドライバー

RSドライバー F

RSフェアウェイウッド

RSユーティリティ

RSチタンフェースアイアン

REDドライバー S-9.5

REDドライバー

REDフェアウェイウッド

REDユーティリティ

REDチタンフェースアイアン

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