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プロとアマをアプリでマッチング「ゴルフル」の勝算

ゴルフ関連製品 浅水敦

上達したいすべてのゴルファーへ「自分に合ったプロ」に出会ってもらうことで「上達の喜び」を体験し、よりゴルフを好きになってもらい、そして「楽しいゴルフライフを継続」して欲しい。サービスの形態は提供の仕方、享受の仕方も今後どんどん変わっていくはずだ。

スポーツ市場発展には人材育成が不可欠

「ツアープロやレッスンプロとゴルフが上手くなりたいアマチュアをマッチングするアプリを作りました。

サポートを必要としているプロとそれを応援したい企業や個人を繋ぐスポンサー機能も備えています」そう語るのは株式会社ゴルフル(東京都港区)の西浦幸司社長である。

同氏は別会社でインドアゴルフ練習場を2店舗、フィットネスジム3店舗を運営している。なぜ、ゴルフのマッチングアプリを立ち上げたのか。

ゴルフ好きの西浦社幸司社長が経緯を説明する。

「私のキャリアは株式会社リクルートを11年勤め、2012年に独立し、スポーツ業界に関わるようになりました。

スポーツ業界は華がある一方、収入が厳しいという現実に直面してきました。

選手のセカンドキャリア問題もあらゆる競技で発生しています。選手から指導者へ転身するケースも多くみられますが、収入は安定せず、結婚して家族ができる30歳前後で他業界へ転身してしまう。

指導者が少ないスポーツの市場拡大は見込めません。これはもちろんゴルフ業界でもいえることです」

そこで、優秀な人材流出を防ぐ「構造改革」へ着手。

インドアゴルフ練習場やフィットネスジムのスタッフ給与を上げるためにも、まずどうしたら店舗売上を向上させられるか?

会員を増やすには?

レッスンやトレーニングを継続してもらうには?

コーチングに止まらず、サービス業として会員の満足度を上げる育成プログラムを作成し、半期ごとに西浦社長自ら個人面談を行っている。

さらにその成功要因と問題点を社員間で共有し、モチベーションを高めてきたという。

「なので、インドアゴルフ業界やフィットネスジム業界の中でも給与体系はトップクラスと自負しています。インドアゴルフも然りですが、『ゴルフル』立ち上げの発想は、稼げるはずのトッププレーヤーが稼げていないというのが原点にあります」

『ゴルフル』アプリ化の狙い

西浦社長、なかなかの矢継ぎ早である。

とはいえ、ゴルフを介したマッチングは世の中に山ほどあるのだが、何が新しいのか?「たしかにたくさんありますが、ただプロの一覧だけあって、好きにオファーしてくださいというものばかりなんですよね。

カスタマー視点ですと、どのようなレッスンをしてくれるか分からないのにプロを選ぶのは難しい。

そこでキーコンテンツにしたのが『まとめて動画診断』というものです」スマホ等で撮影したスイング動画を送信するだけで、『ゴルフル』登録の様々なプロからアドバイスがもらえ、不特定多数のプロを見つけることができる。

そこでお気に入りのプロへ直接オファーすることができ、コーチとの相性を導入部分で解消している。その後、練習場やゴルフコースで直接レッスンを指導も受けられる。

『ゴルフル』はその中間サービスの位置づけで、アプリ化することにより教える側と教わる側のミスマッチングを防ぎ、一連の課題をDXで解決する。

「プロにとっては営業の機会が用意されたことになります。有名なプロでない限り名前を出しているだけでオファーが入るということは、ほぼないと思います。

投稿動画にアドバイスを送るという自分の努力次第で顧客とファンを獲得し、さらにはスポンサー契約のチャンスもあるというわけです」

1月のプレリリース以来、5月現在でツアープロやインストラクターの登録は35名ほどが集まったという。今後プロ登録もどんどん増やし、初年度はアプリダウンロード数3万超を目指す。

ツアープロやインストラクターの招聘は、同社の広兼祐介取締役が担い、ジュピターゴルフネットワークで培った人脈により厚みを増している。

国内ツアー5勝の松村道央プロも名を連ねるが、一部の選手を除きツアーを主戦場にするプロは試合&賞金減により不安定な経済環境を強いられていると嘆く。

「ツアーで戦うプロは、エントリーフィーや遠征費などを含めると年間約1000万円程度の経費がかかります。

女子はともかく男子ツアーは昨今、試合減の影響により、スポンサーと知り合う唯一の機会だったプロアマも少なくなりました。

試合がない時は既存のスポンサーさんなどへラウンドレッスンを行うプロも多いですが、『ゴルフル』なら個人の方からもバックアップしてもらえるのが今までなかった形です」

ツアー出場を目指しながら空き時間にレッスンできる

ゴルフルが提供するレッスンメニューは①動画診断、②オンラインレッスン、③練習場レッスン、④ラウンドレッスンの4種類で展開。

既に登録しているプロの中のひとりには、石川遼プロとも親交の深い山形凌馬プロ(32)がいる。毎年ツアー出場を目標に自己研鑽に励んでいるが、ここ最近は一般のアマチュア向けにレッスン活動も行っている。

「山形プロは『ゴルフル』ではほぼ全員の投稿動画へアドバイスのメッセージを送ってくれており、何名かのお客さんを獲得しています。自身の限られた時間をどう有効活用するか、プロも考え方や活動の仕方の幅が拡がれば、収入を増やすことができます。そして、彼を応援したい人も自然に増えていくのではないかと思っています」(広兼氏)

ツアープロ、ティーチングプロがこのアプリを使えば、新規顧客の獲得をはじめ、レッスンから顧客管理、代金回収までスマホ一台で完結できるようになる。

そして、アプリ化の最大のメリットは予約キャンセルやお金のやり取りが担保される点で、

「レッスンを重ねてプロと親しくなったアマチュアゴルファーは、急に予定が入ったりするとあっさりキャンセルしがちです。でも、当たり前のようにキャンセル料金が発生するのがアプリの世界観。ドタキャンもなくなり、プロもスケジュールを立てやすくなって、収入も安定する。これまで、なぁなぁだった部分が解消され、アプリがプロを守ってくれると思っています」(西浦社長)

練習場、インドア、ゴルフ場リアルとの提携を急ぐ

「ツアープロやお客さんを獲得するためには、実際にプレーを見てもらうことが一番。

お気に入りのプロを見つけたらラウンドレッスンにいってもらいたいですね。

その後、練習場でのレッスンや、オンラインでのレッスンを継続してもらって、上達につなげて欲しいと思います」

そして重要なのが、そういったプロたちがリアルにレッスンを行うことができる施設の問題だ。

「オンラインレッスンは遠隔で行えるものの、会員の自宅近郊でもプロが直接指導を行えるリアルでの環境作りも急務と考えています。プロによっては、自由にレッスンできる施設を持たない場合も多いので、屋外の練習場をはじめインドアやゴルフ場との提携についても推し進めている最中なので、是非ご協力をお願いします! 『ゴルフル』の登録プロが、アプリ会員と全国様々な場所で指導できる環境整備を行い、各施設ともウインウインになれるよう協業を図っていきたい」

と、西浦社長は熱く語る。『ゴルフル』はリアル施設とも密接な関係にあり、ゴルフ業界活性化の新たな起爆剤になりそうだ。

お問い合わせ:ゴルフル HP:https://golfull.co.jp/
Mail:info@golfull.co.jp

*ios 版のみインストール可能(アンドロイド版は今秋リリース予定)


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ライター紹介 ライター一覧

浅水敦

浅水敦

1971年東京(板橋区)生まれ、埼玉育ち。(株)明光商会入社後、7年半シュレッダー&パウチッ子&ボイスコールの営業(新規開発営業部→第3直販部配属、外務省、宮内庁、旧富士銀行、日本興業銀行、大手宗教法人を担当)を経て1997年(株)ゴルフ用品界社入社。GEW本誌及びWEB広告営業&編集、クライアントのビジネスマッチング、JGGANEWS編集委員などに従事。ゴルフ業界歴25年のベテラン記者。2003年取締役、2009年常務取締役、2017年1月専務取締役。現職。

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