「バンクシー(Banksy)」という名前を知っているだろうか?
バンクシーは街中の壁面などに絵を描くストリート画家で、正体は明るみになっていない。その作品は世界各地の街中でゲリラ的に描かれ、神出鬼没であることから、見る人を驚かせている。
作風はユーモラスでありながらも鋭い社会風刺的作品ということもあり、時に物議をかもした。最近では、ロシアの侵攻で焦土となったウクライナの街角に、子供がプーチン大統領を一本背負いする壁画が突如現れ、バンクシーの作と見られている。
そんな謎の覆面アーティストの作品を取り扱うのが「ブランダライズド」で、セントラル工商は先頃、ブランダライズドを展開するフルカラーブラック社とライセンス契約を締結。今年2月上旬より「ブランダライズド・バンクシー・グラフティー」というゴルフ用品を発売。既に取扱店舗は約100店舗を数える。
そんなバンクシーのゴルフ用品だが、赤坂のとあるショップのショーウィンドウに登場した。展開するのはゴルフショップではなく、電化製品専門店の「ソニーショップ ハタノ」。創業72年の老舗で、長年に渡り地域住民や地元企業に親しまれてきた。ゴルフ用品がなぜ電気屋に? 同店を経営する株式会社ハタノの畠野裕之社長に話を聞いてみた。
ゴルファーを魅了する「バンクシー」のブランド力
畠野社長
「近年は大型家電量販店やECの台頭があり、街の電気屋は厳しい戦いを強いられています。他店と差別化した取り組みをやりたいと思っていた時に、昔から懇意にしているセントラル工商がバンクシーのゴルフ用品を発売したことを知ったのです。ここは赤坂ということもあり、店の前はかなりの人が通る。ショーウィンドウにバンクシーのアイテムを展示したら賑やかになるのではと思いました」
同店の前にある一ツ木通りは1日に約2000~3000人が通ると言われており、多くの人の目にとまることが期待できる。ましてやバンクシーの独特の世界観がショーウィンドウに飾られているだけで目立ちそうだ。
畠野社長
「電化製品やゴルフに関心がなくても、バンクシーは知っているという人が多いのではないかと思います。高性能のヘッドホンを展示していても、興味のない人には素通りされてしまいますが、バンクシーを陳列してからというものショーウィンドウの前で立ち止まって写真を撮る人が増えました。集客効果を実感しています」
そんな畠野社長も相当なゴルフ通。普段は経営者仲間とのラウンドも多いとか。
畠野社長
「ゴルフ場に行くと、最近はクラブメーカーと同じキャディバッグやウエアを持つ人が減っており、高くてもほかの人が持っていないものを欲しがるゴルファーが増えてきたように思います。バンクシーのキャディバッグは5万円程度で、今の時代ではそこまで高くない。私も使っていますが、ゴルフ場で『可愛いね!カッコいいね!』と声をかけられることが多く、ブランド力を実感しています」
畠野社長によると、ショーウィンドウへの展示は当面行う予定だとか。赤坂に行った際には一度足を運んでみてはどうだろうか?
■店舗所在地
東京都港区赤坂3‐14‐11
「ブランダライズド・バンクシー・グラフティー」ラインアップ
なお同アイテムは下記をラインアップ。今後も新しいアイテムやデザインを追加予定だ。
・カートキャディバッグ2種類(5万9400円)
・スタンドキャディバッグ2種類(4万9500円)
・セルフスタンドクラブケース2種類(1万7600円)
・トートバッグ2種類(1万6500円)
・ラウンドバッグ3種類(9680円)
・ヘッドカバー各5種類(DW用:7150円/FW用:6600円/UT用:6050円)/ピン型パターカバー2種類:5500円/マレット型パターカバー:5500円