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  • 進藤大典×エムズ特別対談 キャディウェアブランド『Misa』のこれから

    大矢晃弘
    1982年生まれ、神奈川県出身。 中央大学卒業後、俳優としてテレビや映画に出演してきた経歴を持つ、異色の記者。 ゴルフをこよなく愛し、2018年5月株式会社ゴルフ用品界社入社。 自分が発信する記事で、ゴル...
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    大手外食チェーンやホテルなどのユニフォームを手がけるエムズは昨年、キャディ専用のウェアブランド『Misa』でゴルフ業界に参入した。 これまで裏方的存在だったキャディに光を当て、「キャディをあこがれの職業へ」というコンセプトを掲げたファッションブランドだ。華やかなデザインやゴルフ場のニーズを実現する豊富な企画力が支持され、既に採用ゴルフ場は10場以上。商談中のゴルフ場も50場を数える。 この取り組みに賛同したのが、松山英樹など多くのツアープロのキャディを務めた進藤大典氏だ。 そこで、エムズの王列社長と進藤大典氏の特別対談を実施。世界を知る進藤氏だからこそ語れるキャディの役割やキャディウェアの重要性、そして『ミーサ』の未来像など、両者の想いを聞いた。  今日の対談をとても楽しみにしていました。 進藤 ありがとうございます。ゴルフ業界以外の企業がこれだけキャディにフォーカスしてくれていることが嬉しくて、私も是非受けたいと思いました。  ただのゴルフ好きですよ(笑)。 進藤 王社長のゴルフ好きは伝わってきます(笑)。それがまた嬉しくて。  ありがとうございます。まずは進藤さんがゴルフを始めたきっかけをお聞かせいただけますか。 進藤 中3の夏まで京都に住んでいたんですけど、実は当時少しヤンチャしてまして(笑)。親もこれじゃ駄目だと思ったんでしょうね。内緒で手続きをして、母の出身地である高知県の明徳義塾中学に私を転校させたんです。明徳義塾は全寮制で部活動が必須だったので、仕方なく転校して初めてできた友達と同じゴルフ部に入りました。実は彼は亡くなってしまったんですが、今思うともし彼が違う部活だったら私はここにいなかったかもしれません。  そのお友達には感謝ですね‥。それで中3で初めてクラブを握って、そこからゴルフ一筋なんですね。 進藤 はい。ゴルフを続けていたことで仙台の東北福祉大学に入学でき、同期の宮里優作君や岩田寛君、先輩では星野英正さんなどと出会うことができました。  ということは進藤さんも最初はプロを目指していたわけですね? 進藤 いえ。実は明徳義塾で娯楽は一切禁止のゴルフ漬け生活をしていたので、大学では解放感から遊んでばかりいました。キャディのバイトもサボって優作君を代わりに行かせてしまったり(笑)。 そんなだから私はプロになれるはずもなかったのですが、優作君は当時からプロの大会で7試合連続でトップ10に入るなど、トップアマとして活躍していました。当時から彼のキャディをよくやらせてもらっていて、彼がプロに転向すると同時に専属キャディとして一緒に来てほしいと声をかけてもらったんです。  進藤さんがプロキャディになるきっかけは宮里プロだったんですね。 進藤 はい。優作君のキャディを3年務め、谷原秀人さんを3年、片山晋呉さんを3年、その後は上田桃子ちゃん、佐伯三貴ちゃん、岩田寛君、浅地洋佑君のキャディを年間10試合ずつくらいシャッフルでやらせていただきました。  その後に、松山英樹プロの専属キャディになられたのですね? 進藤 はい。英樹は私の12歳下なので在学中はかぶっていなかったのですが、出身校が一緒だった縁でバッグを担がせていただくことになりました。

    プロとキャディの信頼関係

     どの方もシード選手として長年活躍している。彼らを支える中で培われたプロキャディとしての心得を聞かせていただけますか? 進藤 そうですね、プロの性格にもよると思いますが、まずは出しゃばらないことが重要だと思いますね。  それは意外でした。テレビ中継でプロとキャディさんが相談している姿をよく観ますので。 進藤 主役は選手で、私は裏方としてサポートする立場だと思っていますから。  もし意見が分かれた時は選手の考えを優先するのですか? 進藤 一概にそうとも言えなくて、自分の考えを推さないといけない時もある。確かに優勝がかかった1パットで、海外だとこれを外したら1億円賞金が変わっちゃうみたいな時もあるのでビビりますよ。でも自分がやってきたことに自信があるなら言わないといけない。そうすることで選手からも信頼してもらえるし、意見を言わずに後悔するよりも、言った結果間違って後悔した方が成長できると私は思うんです。それを繰り返していく中で、選手とキャディに絆が生まれて、お互いをリスペクトし合える一番良い関係になれるんですね。  選手だけでなく、それを支えるキャディさんも相当なメンタルと覚悟が必要なんですね。 G 選手によって意見の言い方を変えたりするのでしょうか? 進藤 しますね。私の経験上、女子プロはどちらかと言うとはっきり意見を言って導いてあげる方が良い。一方、男子プロは頭ごなしに言われると反発したくなるところが少なからずあるので、自分で気づかせるように、柔らかく導いてあげるようにしています。例えば池越えのショットで、風向きがよく分からない状況だったとします。選手は短いクラブで強く打って手前につけてバーディーを狙いたいですが、キャディとしてはリスクを回避して奥に打たせたい。そういう時は、「何となくアゲインストも吹いてる感じしない?」という感じで謎かけする(笑)。すると選手も「あれ?そうかな?」と、もう一度イメージを作り直してくれるんです。  すごい作戦ですね。まさに心理戦。 進藤 選手との戦いでもありますね。それでも選手が短いクラブでいくって言ったら、「よし分かった! 俺もそのバーディーに乗ろう!」って腹を括ります。 G これまでのキャディ人生で会心のジャッジがあったら聞かせて下さい。 進藤 そうですね。印象深いのは上田桃子ちゃんのキャディをした10年前のワールドレディスチャンピオンシップサロンパスカップの時ですね。彼女は最終日にトップでスタートしたんです。その日は母の日で、彼女はとても母親想いだから観戦に来ていたお母さんに優勝をプレゼントしたかった。結果的には崩れて逆転負けしてしまったのですが、最終ホールの残り130ヤードくらいのセカンドショット、本人もギャラリーも意気消沈している中、私は彼女に「このホール、バーディー獲って母の日に捧げようよ」って言ったんです。 そしたら見事ベタピンにつけてバーディーを獲ってくれた。それだけでも嬉しかったんですが、昨年の同じ大会前の記者会見で「10年前のこの大会で負けたんですが、キャディさんの一言が励みになって、どんな時でも1打1打頑張っていれば前を向けるんだと気づけた」って言ってくれたんです。そのエピソードは私のキャディ人生でハイライトの一つだと思っています。  キャディさんの一言で私達アマチュアプレーヤーも一日の気分が変わります。プロの世界ではもしかしたら一生に影響してしまうかもしれない。だからこそキャディさんは大切な仕事で、そのことに気づけたからこそ私達も『ミーサ』をスタートすることができたんです。 進藤 そうですよね。選手も気持ちが切れる瞬間があって、プレーが雑になってしまうことがある。でもそういう時こそ1打を大切にできるように選手を支えることを心がけていました。特に英樹は6年間共に戦った中で、一度たりとも気持ちの入っていないショットは打たなかった。その姿勢がいずれ結果に繋がるんだということを彼から学びましたね。  松山プロの真剣さはテレビ中継からも伝わってきます。松山プロについて印象に残ったエピソードはありますか? 進藤 やはり英樹がアメリカで初めて優勝した時ですかね。72ホール目でバーディーを獲ればプレーオフという状況の時に、同組のアダム・スコットが3m半くらいの下りのスライスラインにつけて、もしかしたらプレーオフになった時に参考になるかもと思ってそのパットを見てたんです。そしたらプレーオフでたまたま英樹が同じ場所につけて、「あまりスライスしないから薄めにいった方がいい」とアドバイスできた。結果、英樹はそのパットを決めてプレーオフで優勝。「大典さんのおかげで最後のパットが入りました」って言ってくれたのがすごく嬉しかったですね。  鳥肌の立つようなエピソードですね。 G 技術以外に、例えば何か今日は機嫌が悪いなとか、そういうメンタル面のケアはどうしていたのでしょうか? 進藤 やはり人間なのでプライベートで何かある時もありますよね。そんな時、和らげることを言えたら100点だけど、なかなかそうはいかない。なので例えば飲み物をさり気なく出すとか些細なケアをしながら、気分が上がるまで温かい目で待つことを心がけていました。

    ゴルフの「深さ」と「楽しさ」を知れるキャディの存在

     進藤さんにとってキャディとはどういう存在だと思いますか? 進藤 よく聞かれるのですが、キャディは空気のような存在だと私は思うんです。  ほう。それは何故ですか? 進藤 空気がないと息が吸えないじゃないですか? でも目には見えない。そのように、いないといけないんだけどいるのが分からないくらいの存在がキャディに求められることだと思います。  例えば溺れた時に初めて空気の大切さに気付く。苦しい時こそキャディさんの一言がゴルファーを助けることにもなりますよね。 G 今はセルフプレーが主流になっている中で、キャディ付きプレーを知らないゴルファーが増えてきている。そういった状況はどうでしょう? 進藤 確かにキャディ付きプレーは一つのオプションというか贅沢になりつつあるのかもしれません。ただ、キャディ付きプレーをすることでよりゴルフの楽しさだったり深さを知ることができると思うんです。クラブが14本あるように、スイング、風、ライン、プレーのリズムなど、キャディさんによって教えてくれるポイントがそれぞれ違う。つまり自分のことを客観的に見てくれる唯一の相談相手です。これはセルフプレーとは違ってすごく面白いことですよね。もし良いキャディさんに出会えた日は、その日のゴルフが段違いに良くなるし、例えスコアが悪くても、今日は良い日だったなって思えるんですよね。  まさに我々アマチュアはそうなんですよね。例えばビジネスパートナーとゴルフに行って気分を盛り上げてくれるキャディさんに出会えたら、お客様にも喜んでいただけるし、皆が良い一日だったと思えるでしょう。 進藤 ミスした時のフォローがすごくうまいキャディさんいますよね! そういう方に出会えると、私も勉強になるなと思いますね。  しかし進藤さんの顔見たらキャディさんも驚くんじゃないですか?「師匠!」みたいになりそうです(笑)。 進藤 確かにたまに「教えてください」って言われるんですけど、逆にこちらこそ教えてくださいって言います(笑)。  そうですか! これまでプライベートのゴルフで印象に残ったキャディさんはいらっしゃいましたか? 進藤 男性のキャディさんで、自分が考えていることを先に読んでくれてスピード感のある対応をしてくれた方ですね。一方、女性のキャディさんはミスした時のフォローがうまかったり、さり気ない一言で場を和ませてくれたり、落ち込んでいる人に飴をあげたり、そういった気遣いができる方が印象に残っています。  我々アマチュアはプロみたいにうまく打てなくてすごく叩く日もある。球も散らばるし、いきなりシャンクして林に入れてしまうことも。そんな時にキャディさんがクラブを持って走ってきてくれる時などは本当に助かります。 進藤 そうですよね。プロキャディは一人の選手だけ見てればいいですけど、ハウスキャディさんは毎日違う4人の顔とクラブを覚えて、あっちこっちに飛んだボールを見ながらクラブを持って走っている。本当に尊敬しますよね。

    進藤氏が語るキャディウェアの現状

      G 次に進藤さんと御社の出会いのきっかけを教えて下さい。  我々は『ミーサ』を販売するだけでなく、売り上げの一部をJLPGAジュニア育成基金など、いくつかの団体に寄付する活動も考えています。そんな時、進藤さんがジュニア大会に力を入れてらっしゃることを知り、何かご一緒できたらと思ったのです。 進藤 初めてお話した時に御社の考えに感銘を受けました。キャディにフォーカスしてくれていることはもちろん、王社長のキャディに対する考え方や深い言葉がとても嬉しかったんです。  恐縮です。 進藤 キャディがいることでゴルフの質や楽しさが変わるという言葉もそうですし、何よりも夏は暑くて冬は寒いというキャディの大変さも理解してくれている。私のようなプロキャディは服装も自由だし、暑ければ日傘もさせる。だけどハウスキャディさんはそうはいきませんからね。  我々の事前調査で、ストレッチ性や防寒性、通気性のない20年くらい前のキャディウェアを使用しているゴルフ場が多いことを知りました。これを改善できればキャディの労働環境も改善されるし、モチベーションの向上にもつながると考えたんです。 そしてウェアを通してキャディのイメージを華やかにし、憧れの職業にできれば人材の採用にも繋がる。良いキャディが集ってくればお客様の満足度も高まるし、またそのゴルフ場に行こうと思う。そうすれば最終的にゴルフ場の収益も上がり、みんながハッピーになれる。それがこのプロジェクトの本質なんです。 進藤 素晴らしいですね。プロキャディも大会によっては指定のつなぎを着ることがあって、代表的なのはマスターズですよね。あのウェアも多分2~3㎏くらいあるし、汗を吸うともっと重くなる。ハウスキャディさんのウェアは着たことはありませんが、いつも重くて暑そうだなと思って見ていたんです。  日本のゴルフ場のキャディさんは女性が中心ですから、もっと楽に着られるキャディウェアにしたいと思いました。 進藤 女性は日焼けも気になりますしね。  はい。ですから日本の気候の変化に合わせて夏冬それぞれの仕様で作っているのが『ミーサ』の特徴でもあります。 進藤 実際に夏用のウェアを持ってみると非常に軽いですね。  ありがとうございます。吸汗速乾とストレッチ、紫外線対策などの機能を盛り込んでいます。 進藤 前後でデザインと生地が変わっている点も珍しいですし、前面のポケットが深い。キャディは色々なものをポケットに入れなくてはいけないので、すごく考えて作られているのが分かります。  『ミーサ』を開発する前に当社のスタッフが色々なゴルフ場の現役キャディさんの意見をヒアリングし、それをウェアに反映させているんですよ。 進藤 なるほど。それと袖のボタンも取り外しがしやすいですね。  よく見つけて下さいました。補修の負担を軽減するためにドットボタンにしているんです。 進藤 キャディさんは2本の手じゃ足りないくらい忙しい。特に雨の日はお客さんのグリップを濡らさないようにするなどやることが増えます。暑くて袖のボタンを外す作業さえも時間がないから、これは嬉しい工夫ですよね。  あとこの黒いシャツは今年の夏に向けて3月10日のゴルフフェアから発売する『キシリトールシリーズ』です。一度でき上がったウェアを特殊な液体につけて機能を持たせる「後加工」をしています。具体的に言うと水分に反応して汗をかけばかくほど涼しくなる機能を持たせています。背中側はゴルフ場の好みに合わせてロゴなどをプリントすることが可能です。 進藤 すごいですね! G 進藤さんから見てこんなキャディウェアがあったら嬉しいというような要望はありますか? 進藤 やはり機能性はもちろんですが、洗練されたデザインだったら良いですよね。キャディウェアはキャディにとって戦闘服みたいなもの。カッコよくて美しいデザインだったら気合が入ります。  進藤さんがおっしゃったことは何となく『ミーサ』のコンセプトと一致しています。 進藤 確かにカタログを見させていただくと、細くてシュッとした感じが強調されているので美しく見えますし、良い意味でキャディさんに見えない。このカモフラの柄と色なんか可愛いですしね。  これはゴルフ場を上から見た時の景色が花のように見えることから『コースフラワー』と名付けて作った『ミーサ』を象徴する柄なんです。何となくグリーンやバンカーみたいに見えませんか? 進藤 そんな意味があったんですね。

    マスターズに売り込みましょう!

     そしてこれは我々が開発したつなぎで、吸汗速乾と通気性を強化しています。多分マスターズのものよりは若干軽いんじゃないでしょうか? 進藤 いやいや、マスターズのはこの3倍くらい重いので、これはかなり軽いですよ! シワにもなりにくそうですし。  洗濯しやすく乾きやすいという特徴があるのでシワにはなりにくいですね。裏側は綿を使って肌に優しくしながら機能も担保しています。ユニフォーム作りのノウハウを活かしました。 進藤 触り心地も気持ち良いですね。  ありがとうございます。加えて背中側にはベンチレーションを作り、通気性を向上させています。またゴムをつけることで肩にかかる負担も軽減しています。 進藤 すごい! ここまで考えてくれているんですね。  それに一番の工夫はウエストとお尻の間に横に開くヒップオープン機能をつけて、女性でもトイレがしやすいようにしている点です。 進藤 確かに普通のつなぎは全て脱がないといけないので大変ですからね。これは便利な機能です。このつなぎマスターズに売り込みに行きましょうよ!  是非行きたいですね! 進藤 これだけキャディウェアのことを考えている企業は世界で初めてじゃないですか? 『ミーサ』で世界中のキャディさんも救ってほしいですね。

    エムズが協賛した進藤大典ジュニアトーナメント

     私が今日お伺いしたかったのは、進藤さんが主催したジュニア大会についてです。開催にはどのような想いがあったのでしょうか? 進藤大典ジュニアトーナメント: ジュニアが世界に羽ばたくきっかけになることを目的とした進藤氏主催のジュニア大会。中学、高校の男女それぞれ4カテゴリーに分かれ試合が行われる。高校男女の優勝者にはそれぞれプロトーナメント本戦への出場枠が与えられ、進藤氏自らがキャディを務める。第2回大会は2022年11月5日に開催。エムズも協賛企業として名を連ねた。 進藤 英樹と6年間世界で戦って、彼からもらった経験をどうやって次の世代に伝えられるかずっと考えていました。そんな時に、メジャーリーガーの大谷翔平選手が東北と熊本の地震で被災した野球少年達をアナハイムスタジアムに招待したニュースを観たんですが、ダグアウトから大谷選手が出てきた時の子供達の嬉しそうな顔が忘れられなくて。それをゴルフに置き換えた時に、子供達にメインランドのアメリカで英樹を見てほしいなと思ったんですね。  なるほど。 進藤 実は私も高校生の時にアメリカで試合を観たことがあって、その時にフィル・ミケルソンが最後の1人までファンにサインしていたんですね。そして20年後に英樹のキャディとしてPGAに戻った時、彼は変わらず全員にサインをしていました。それも毎日1時間必ずです。 私が見たその感動を子供達にも見せてあげられたら、もし彼らがプロになれなかったとしても実社会に出た時にきっと役立つと思うんです。ジュニア大会を開催すれば、多くの子供達にそんな経験をさせてあげられるかもしれない。大会を続けていれば、もしかしたら将来子供達をマスターズに連れて行ったり、PGAの試合に出してあげられるかもしれない。そう考えたのが開催した理由です。  素晴らしい。それが実現したら子供達にとっては夢のような話ですよね。 進藤 一方で親の気持ちが強いばかりに、子供がスコアをインチキしてしまう問題がある。だからこの大会ではストローク方式ではなく、ステーブルフォード方式というポイント制にしたんです。そうすることで例えボギーを打っても、次にバーディーを獲ればポイントが沢山加算される。大会終了後に子供達も「ミスしても嫌な気持ちにならず、アグレッシブに攻める楽しさを知った」って言ってくれたし、親御さんたちも「子供達が楽しそうにゴルフをしていて嬉しかった」という感想をくれました。  素晴らしい結果ですね。 進藤 正直言うと見切り発車で始めたので、最悪ポケットマネーで200万~300万円くらいあればできるかなと思ったんです。ところがゴルフ場の貸し切り料金、制作物、人件費などで何やかんやで1000万くらいになっちゃって、こんなにかかるんだなって(笑)。でも王社長始め、多くの企業に協賛いただき大会ができたことに感謝しています。  いえいえ。進藤さんの想いに賛同させていただいたまでです。 進藤 ありがとうございます。それともう一つ。ジュニアの頃からゴルフをやっていると、うまければ偉いみたいな感覚になって、勘違いしたままプロゴルファーになってしまう子もいるんです。でもそれはダメなことなんだとジュニアに教えてこなかった私達ゴルフ業界にも問題があるのかもしれない。だから私は当たり前に大会があるわけじゃなくて、協賛してくれる企業やボランティアがいるから試合が成り立っているという「仕組み」もしっかり教えたい。そこに英樹からもらったことをミックスして伝えられるような、日本一のジュニアトーナメントにしたいと思っています。  我々も『ミーサ』を日本一のキャディウェアブランドに育て、世界にも進出したいと思っています。そういう意味では我々は同志みたいなもの。もっと力をつけて、今後も進藤さんのジュニア大会をサポートしていきたいと考えています。 進藤 よろしくお願いします。 G 最後に総括をお願いします。  進藤さんは有名人だし、正直言うとお会いするまでは気難しい方なんだろうなと思っていました(笑)。でも実際は本当に優しい好青年で、しっかりした考え方を持っているし、世界を知っている方だということが分かりました。益々応援したくなりましたね。 進藤 私もセカンドキャリアを歩みながら、キャディの地位向上を目指して日々活動していますが、エムズさんほどキャディのことを考えてくれている会社には出会ったことがなかったので、本当に嬉しいですし、心の底から出会いに感謝しています。私にできることがあればこれからも是非協力させて下さい。  これからもよろしくお願いします。
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