コロナで 売上9割減から挽回 「100切り」サプリに 活路
初中級者の身近な目標は「100切り」だ。二桁スコアでラウンドできればゴルフ場の景色も楽しめる。その目標の手助けになるかもしれないサプリが現れた。レッツ社が発売中の『99GOLFGEAR(99gg) 』(2592円)がそれ。
同社の経緯を説明しよう。
社長の広瀬拓哉氏はレコード販売店の店員などを経て2016年に独立、同社を立ち上げた。主業務は美容・健康関連商品の卸やOEM製造、サプリ、シャンプー、睡眠中のナイトブラなど、100種類弱のOEM製品を手掛けている。
「OEMのやり甲斐は、顧客の想いを商品化すること。商品化には1ロット1000本からというハードルや、医薬部外品に関しては使用できる成分の制限、薬事法に抵触しない表現など、考えることが沢山あります。1商品を上市するまでに平均半年くらいかかることも」同氏は1人で営業から納品までをこなし、4年で売上4000万円を達成したが、2020年、コロナ禍で中国から商品が入らず、「売上は8~9割減でどん底」を味わう。そんな時、経営者の異業種交流コンペに参加した。
「気分転換で久しぶりのゴルフでしたが、楽しくて、ゴルフに特化した商品をやろうと閃いたのです」注目したのが「100切り」で、 手助 けになるサプリの開発に着手。展示会を 訪れ、工場を探し、栄養学の専門家に監 修を依頼。約半年で7回試作品を作り、 「女性でもサッと飲み切れるように 30 ㎖の ゼリーにしました」 商品名の『 99 gg』は、100切りを意 識したもの。
5月にはクラファン大手のマ クアケで約46万円の支援を取り付け、7月 より自社ECとアマゾンで本格発売した。 前日の夜、当日の朝、上がり3ホール の3回に分けて摂取する。時間で異なる 身体システムに合うように成分と味も変 えている。 「現在の販売数は約1000箱。今後はゴ ルフショップやインドアなどにも販路を 広げたい。卸は 10 箱からなので店の在庫リスクも低いはず。目標は来春までに5000箱、弊社売上の5割を目指します」
広瀬社長、今日も奔走中。