「飛距離はクラブで変える」――そんなゴルフ業界の常識に対し、「足元」から新たなアプローチを提案する商品が登場した。
イノベーションハブが販売するオーダーメイドカーボンインソール『CARBEX』である。製造を手掛けるのは、名古屋で45年の歴史を持つ石原靴店。職人が一人ひとりの足型に合わせてハンドメイドで製作するカーボンインソールだ。
イノベーションハブは2024年11月に設立。これまで地方企業向けのAI・DX支援を主軸としてきたが、全国各地の企業を訪問する中で、地方に埋もれる優れた技術や製品の価値に着目した。
その中で出会ったのが石原靴店のカーボンインソールであり、同社は販売・マーケティングを担当しながらゴルフ市場への展開を本格化させている。
『CARBEX』最大の特徴は、ドイツ製カーボン素材が持つ高い復元力にある。
一般的なインソールが姿勢補正や衝撃吸収を主な目的とするのに対し、『CARBEX』は地面反力を効率的に活用し、踏み込みや体重移動をサポートする設計を採用。スイング時の軸ブレ軽減や下半身の安定性向上につながり、結果として飛距離アップも期待できるという。
実際にシミュレーションゴルフでのテストでは、通常のインソールとの違いを体感できたとの声が寄せられている。
レッスンプロからも「ダウンスイングで踏み込みやすい」「体重移動をサポートしてくれる」といった評価が上がっているという。
耐久性の高さも特徴の一つだ。
カーボン素材は約95℃まで加熱しない限り変形しにくく、一般的な樹脂系インソールと比較してへたりにくい。
また、フィット感に違和感が生じた場合でも、職人による再成形や調整に対応する。
販売はオンラインを中心に展開。

専用QRコードから申し込むと、自宅に足型計測キットが届き、返送後にオーダーメイド製作を行う仕組みだ。
歩行や立ち姿に加え、スイング動画なども参考にしながら左右別設計で製作される。
納期の目安は約2週間。
同社では今後、ゴルフ練習場やシミュレーション施設、スポーツイベントなどで体験機会を創出し、市場浸透を図る考えだ。
ゴルフ市場ではクラブやシャフトへの投資は一般的になっている一方で、「足元」への投資はまだ限定的である。
しかし、スイングの土台となる下半身の安定性はパフォーマンスに直結する要素でもある。
クラブではなく身体側からスイングを支えるギアとして、『CARBEX』は新たなカテゴリーを提案する商品として注目を集めそうだ。
価格は4万6200円。
Innovation Hub
https://inno-hub.jp/carbon-insoles/