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  • 連載SDGs 第1回 木を伐ったら、もう一本植えよう

    岡島 成行
    学校法人青森山田学園・理事長、(公社)日本環境教育フォーラム・会長、NPO法人自然体験活動推進協議会・会長。1969年読売新聞入社、80年環境庁担当となり環境問題専門記者に。87年東京開催の「環境問題国際ジャー...
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    まえがき

    私は64歳の時にある企業の社長さんから勧められてゴルフを始めました。ちっともうまくなりません。未だに90を切ったことがありません。そんな私がゴルフ雑誌にものを書くことなんて考えてもみませんでしたが、編集者から、SDGsなど環境問題について書いて欲しいと頼まれたのです。 新聞記者として20年以上環境問題を担当し、大学に移っても環境問題を教えていた経験を買っていただいたのかもしれません。 いずれにしても環境教育や環境思想といった分野を専門にしてきたことから、今回の申し出は断れません。ゴルフについては語れませんが、環境問題をめぐる様々な方とのお付き合いなども含めて、お話を進めたいと思います。

    総理と環境問題

    ずいぶん前になりますが、竹下登元首相から「初めてサミットに参加することになった時、はたと困った」という話を聞いたことがあります。国内の政治課題や政局については自信があるが、国際的な課題は苦手だった。場所はカナダのトロント。各国首脳だけの昼ご飯の会が二度あり、そこで何かを話さなくてはいけない。さてどうしたものか、ということでした。 考えあぐねた竹下さんは、そうだ福田さんに聞こう、と思い付き、ある夜、一人で福田元総理宅を訪ね、どうしたらよいかを聞いた。福田さんは即座に「人口問題と環境問題だ」と答えたそうです。 それから竹下さんは二つの課題を猛勉強した。そしていよいよサミット。初日の昼食会で人口問題を切り出したところ、隣りに座っていたレーガン米大統領が「そうだ、人口中絶はだめだ」と言い出し、すぐ次の話題に移ってしまった。翌日、地球環境問題を話したところ、今度は向かい側に座っていたサッチャー英首相が即座に、「竹下首相の言う通りです」と応じ、地球環境論議となったということでした。 トロントサミットでは地球環境問題の記述が首脳宣言にはじめて掲載されました。翌年のアルシュサミットでは多くの記述が地球環境問題に割かれた。竹下さんは「地球環境問題を世に出したのは私なんだよ」と笑いながら話してくれました。 竹下さんはその後、実に熱心に地球環境問題に関わった。その理由について「私は総理大臣にもなった。それを終えた後、何をすればよいのか迷ったが、最後は、孫たちが安心して暮らせる世の中を創るためのお手伝いをしようと思った。その結果が地球環境問題改善への取り組みだった」と述懐されたことを今も覚えています。

    SDGsとは何か

    最近、SDGs(エス・ディ・ジーズ)という言葉が目立つようになっています。しかし、環境問題なのか南北問題なのか、良くわからないという声も聞かれます。 これはSustainable Development Goalsの頭の文字を採ったもので、「持続可能な発展のための目標」という意味です。17の大きな目標の下に169の具体的な目標があります。世界の様々な課題を挙げ、その改善を図ろうというのです。 そもそもこの「持続可能な発展」という言葉は、環境問題、特に地球温暖化や生物多様性の破壊といった地球的規模の環境問題を解決するために考えられたのです。たとえば、百本の木があり、毎年一本ずつ伐ってもその都度、苗を植えれば、百年後にまた伐れる。ずっと資源を使い回せる、といった考え方です。 一方、国連は2001年、途上国の救済を目的としたミレニアム開発目標「MDGs」を創りました。MDGsは貧困や飢餓の撲滅についてはかなりの成果を上げましたが、教育や母子保健などについてはあまり進展がありませんでした。 そこで、途上国だけでなく先進国も対象に、環境問題を含めた地球全体の課題を挙げ、2030年までに改善しようというスローガンを創ったのです。それがSDGsです。 SDGsの課題を全部解決しなければならないということではなく、現在、人類が抱えている諸問題を認識し、少しずつでもいいから改善していこうと捉えてもいいでしょう。

    企業と環境問題

    日本でこのSDGsが盛んに使われるようになったのは、企業が受け入れやすかったからだと思います。多くの企業は何かしらの環境負荷をかけていますので、環境問題をあまり前面に出しすぎると、自分たちに跳ね返ってくる。 しかし、環境問題だけでなく、南北問題や教育一般などが入って「世直し運動」的な活動であれば受け入れやすい、といったところではないでしょうか。 日本の企業は60年代、70年代に激しい公害の経験をしていますので、世界の企業と比べて環境問題には敏感です。欧米の企業が進んでいるように見えるのは、特定の熱心な企業が目立っているのであって、業界全体のレベルで言うと日本企業は成績優秀なのです。 ところで、これから先、企業はこのSDGsを避けて通るわけにはいきません。地球温暖化もプラスチックごみも待ったなしの状況になってきています。物を売るのも買うのも、サービス業も、そしてゴルフ業界も同じです。逆に言えばSDGsへの対応を進めれば、顧客が喜び、儲かることに繋がるはずなのです。

    次世代への責任

    ゴルフ場は昔、自然破壊とか農薬漬けなどといじめられましたが今では荒れた里山を保全し、健康産業として見直されています。この流れを一気に引き寄せ、さらにゴルフを盛んにするためにも、時代の要請に応える必要があるのではないでしょうか。具体的な対応については順次紹介していきたいと思いますが、ゴルフ場の森に住む動物や鳥の保護や調査。それをレストランなどで紹介したり、エネルギーの節約を公表するのもよいでしょう。 竹下さんではないですが、比較的年配者が多いゴルフ場では、孫の世代に対する配慮などは抵抗なく受け入れられると思います。 用具を製造する際にもエネルギー効率や再生品をアピールするのもよいでしょう。環境や途上国支援への活動などに取り組むのはどうか。アメリカのアウトドアメーカー・パタゴニアの方針も参考になります。 次号ではパタゴニアの創設者イボン・ショイナードの考え方を紹介したいと思います。

    SDGs 17の目標

    1)貧困をなくそう 2)飢餓をゼロに 3)すべての人に健康と福祉を 4)質の高い教育をみんなに 5)ジェンダー平等を実現しよう 6)安全な水とトイレを世界中に 7)エネルギーをみんなに、そしてクリーンに 8)働きがいも経済成長も 9)産業と技術革新の基盤をつくろう 10)人や国の不平等をなくそう 11)住み続けられるまちづくりを 12)つくる責任、つかう責任 13)気候変動に具体的な対策を 14)海の豊かさを守ろう 15)陸の豊かさも守ろう 16)平和と公正をすべての人に 17)パートナーシップで目標を達成しよう
    この記事は弊誌ゴルフ・エコノミック・ワールド(GEW)2021年5月号に掲載した記事をWeb用にアップしたものです。なお、記事内容は本誌掲載時のものであり、現況と異なる場合があります。 ゴルフ・エコノミック・ワールドについてはこちら
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    連載SDGs 第28回 生物多様性
    2023年10月18日
    岡島 成行
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