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  • 連載SDGs 第6回 地球温暖化が進んでいる

    岡島 成行
    学校法人青森山田学園・理事長、(公社)日本環境教育フォーラム・会長、NPO法人自然体験活動推進協議会・会長。1969年読売新聞入社、80年環境庁担当となり環境問題専門記者に。87年東京開催の「環境問題国際ジャー...
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    地球的規模の環境問題

    公害や自然保護の課題は比較的地域が限定されています。日本での経験からも日本全国が一斉に困ることはないわけです。 しかし、20世紀後半から、国を超えた公害や地球全体に影響を及ぼす環境破壊、すなわち地球的規模の環境問題(地球環境問題)が目立ち始めました。アフリカなどに顕著な砂漠化、赤道直下の国々に多い熱帯雨林の減少、地球の上空にあるオゾン層の破壊、地球温暖化などです。 私が新聞記者としてこの地球環境問題に関心を持ち始めたのは、1980年代の後半でした。科学者や環境庁などの役所では問題が指摘されていましたが、世間ではほとんど話題になっていませんでした。 いったいどれほどの人が地球環境問題に関心があるのだろうか。そう考えた私は、新橋の大きな居酒屋で一人酒を飲みながら、周囲の人々の話に耳をそばだててみました。 一時間たっても環境問題に関する話題は全く聞こえてきません。席を移してまた回りの声に聞き入りました。そして一時間。誰も環境の話をしません。三時間ほどいましたが、環境問題は全く話題に挙がってきませんでした。 この作業を一週間続けましたが、残念ながら環境問題が聞こえてきたことはありませんでした。話題のほとんどはプロ野球、上司の悪口、会社の経営方針に対する自分の主張、時の政治の話題などでした。 環境庁をはじめ研究者など取材先では誰もが真剣に地球環境問題の危機について話しあうのですが、一歩外に出ると誰も興味を示さない。そんな状況だったのです。

    鯨岡兵輔大臣

    新聞記者は普通「夜回り」と言って、大臣や担当役所の要職の方々の家に夜お邪魔していろいろお話を聞き、取材をするのですが、ある夜、当時環境庁長官だった鯨岡兵輔さんの家を訪れ、大臣の帰宅を待っていました。十時を過ぎてお帰りになった鯨岡さんはいつになく上機嫌で、普通は入れてくれない奥の間に招き入れてくれました。 お気に入りの日本刀を取り出し、刀身にポンポンと粉のようなものを振り、「どうだ、いい刀だろう」と眺めている。鯨岡さんは「士魂の政治」が信条でした。 お茶が出て、私は新橋の話をしました。「環境庁担当を言い渡されたときは乗り気ではなかった。ppmといった言葉や公害についてはあまり興味が持てません。でも、地球環境問題は桁が違います。いろいろ考えてみても、新聞記者として真剣に取り組む課題だと思うようになったのです」と言うと、鯨岡さんは鋭い眼差しでこう言ったのです。 「岡島君、実は私も同じなんだ。本当は建設大臣や文部大臣といった要職に就きたかった。環境庁長官と言われたときは役人みたいで選挙区の皆さんにどう説明しようか途方に暮れた。役所に行ってもあまり身が入らなかったよ。でも藤森君(当時の企画調整局長、後の宮内庁長官)が毎朝講義にくるんだ。地球環境問題の危機についてね。そのうち気が付いた。これは政治家として一生を懸けるに値する課題ではないか、とな」 鯨岡さんはその時「私はこの課題に政治生命を懸ける。君も新聞記者として本気でやったらどうか。一緒にやろうじゃないか」と言い出し、私も応じました。それが環境専門記者に踏み出したきっかけでした。時代がかったような話ですが、本当なんです。

    長期連載

    その後、私は取材を重ね、新聞で大きく取り上げる必要性を強く感じるようになりました。1988年秋、編集局長をはじめ幹部10人に当時出版された地球環境問題の解説書を自腹で買って配り、必死に大型連載の必要性を説きました。その結果かどうかわかりませんが、翌年正月から読売新聞の一面で『地球環境をまもる』と題する年間60回の長期連載を始めることができたのです。 この連載は大きな反響を呼び、朝日新聞の新聞批評欄に「読売の刮目すべき連載」と誉められました。その後、各紙が連載やルポをはじめ、次いでテレビが大がかりな報道をするようになりました。 地球環境問題は一気に旬になり、1992年6月のリオデジャネイロの地球サミットを迎えます。この時の報道はまるでオリンピックのように連日一面トップの扱いでした。おかげで小学生でも温暖化やオゾン層の破壊といったことを口にするようになったのです。 しかし、その後徐々に関心は薄れていき、2010年ごろには以前の状況に戻ったようでした。 そこでSDGsの登場です。温暖化の影響は年ごとに深刻になり、ここ数年は、日本だけでなく世界中で異常気象が続き、集中豪雨による崖崩れや堤防決壊などの被害がひんぱんに発生するようになりました。事態は明らかに異常です。ゴルフ業界でも、ゴルフ練習場の倒壊やゴルフ場に行く山道の崩壊など異常気象の影響とみられる被害が出ています。

    世界の都市が高潮で壊れる

    現在、世界を包む脱炭素(CO2をなくす)への流れは、こうした状況を回避しようとする動きなのです。 2021年8月、IPCC(気候変動に関する政府間パネル)は第6次報告書を発表、このままの状態だと21世紀終盤には地球の平均気温は1・5度から2度上昇し、海面は2・6mから7mの幅で上昇し、北極海は9月には氷がない状態になる可能性が高い、と警告しています。 そうなれば、災害が多発し、世界の主要都市が高潮で壊れてしまいます。このためにはなるべく早く二酸化炭素などの温暖化ガスの排出をゼロに抑えなくてはなりません。
    この記事は弊誌月刊ゴルフ・エコノミック・ワールド(GEW)2021年10月号に掲載した記事をWeb用にアップしたものです。なお、記事内容は本誌掲載時のものであり、現況と異なる場合があります。 月刊ゴルフ・エコノミック・ワールドについてはこちら
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