「用品協会初の女性限定コンペを開催します。継続できれば市場活性化に繋がるはずです」
そう語るのは日本ゴルフ用品協会(JGGA)の倉島隆夫委員長(市場活性化委員会)だ。
JGGAは6月7日(火)、100名規模の女性限定コンペ『ウィメンズゴルフJGGAカップ』を紫CCあやめ西コース(千葉県)で開催する。同協会としては初の女性限定コンペだという。
「背景にはコロナ禍による女性の新規ゴルファーや休眠復活ゴルファーの増加があります。当協会としては市場活性化策の一つとして、女性ゴルファーをサポートするという目的で開催を決定しました」
その開催日である6月7日は、米国の「ウィメンズゴルフデー」(WGD)という合同会社が2016年から毎年6月の第火曜日をウィメンズゴルフデーに制定したもの。R&Aの認定もあり、米国ではキャロウェイゴルフ、PGAスーパーストアなどがサポート。
世界各地でイベントが開催されている。それにあやかって用品協会が初の女性限定コンペも6月7日に開催するのだ。
コンペの内容は、18ホール・ストロークプレーのダブルペリア方式で個人戦のみ。参加費2万2000円で競技終了後パーティーと表彰式を開催。ゴルフ用品メーカー以外にも、全日空やJTB、化粧品のコーセーなどが協賛。女子プロも2名参加して、ショートホールでニアピン対決なども予定している。
ただ、参加費2万2000円は新規ゴルファーや休眠復活ゴルファーにとって負担が大きいようにも見える。その点について、
「恐らく、初めてのコンペなので新規や休眠復活の女性ゴルファーの参加は少ないと思います。ただ、イベント自体を始めることに意義があると思います。そして継続することで認知度を向上させ、回数を重ねる毎に増加傾向にある新規女性ゴルファーの受け皿にしていきたい」
女性限定コンペということで、コース選定もこだわった。
「会場となる紫CCあやめ西コースは初心者でも楽しめるコース。そして何より女性用ロッカールーム、女性用パウダールームが綺麗で、インスタ等で評判のゴルフ場です。そこが決定のポイントとなりました」
同コースは80人分の女性用ロッカーを常設しており、ユニセックスのロッカー30人分を、随時女性用に使用できる。最大110のロッカールームに加え、
「多い時には女性来場者が2割を超える日もあり、ロッカー増設も考えていますから、大規模な女性コンペに対応できます」(紫CC・小沼康弘営業企画部長)
ところで、今回の女性限定コンペは当初、「ウィメンズゴルフデーJGGAカップ」という名称で、WGDの冠をつける予定だった。だが、
「WGDの冠をつけるには、イベント内容がハーフランドとレッスンでなければならない決まりがあります。今回は18ホールのストロークプレーのコンペなので、その意味では『WGD』にあやかったという言い方が正しいでしょう」
ゴルフ関連16団体が行う「日本ゴルフサミット会議」では、2019年から「女性ゴルファーの創造」がひとつの活動テーマになっているものの、目立った活動は見受けられない。それゆえに、JGGAの取り組みが期待される。
参加申し込みは
日本ゴルフ用品協会 webサイト へ