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  • 「ゴルフ産業Q&A」ゴルフを通じた「夢共有」で 社会貢献することが業界のビジョン

    大石順一
    1949年東京都生まれ。1972年年成蹊大学 経済学部卒業後、安田生命保険相互会社(現 明治安田生命保険)を経て、1984年八王子カントリークラブに入社し、1997年総支配人に就任。2011年に一般社団法人日本...
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    Q1 2030年を想定したゴルフ界の「中長期ビジョン」 大石さんは、ゴルフが果たす社会的役割の観点から、2030年までの「中長期ビジョン」を策定する必要があるとして、第5回から第10回までの連載で「新型コロナウイルス感染症に起因する視点」「社会構造の変革に起因する視点」「SDGsに起因する視点」の3視点から具体的な提案をされました。 今月号では、大石さんが考える「2030年を想定したゴルフ界の中長期ビジョン」とはどのようなものかを教えて下さい。 A1 わかりました。 現在、人類が直面している最大の課題は「気候変動問題」ではないでしょうか。地球温暖化対策に関する国際的な枠組みである「パリ協定」では、各国に対して2050年までにCO2排出量の大幅削減やカーボンニュートラルの達成が求められています。我が国も、2050年にカーボンニュートラルを達成するとしています。 加えて、2050年の日本の人口は9700万人に減少し、高齢化率は2020年の29%から39%に上昇すると予測されます。我が国は、急激な人口減少超と高齢社会という問題に、人類史上初めて対処しなければならない国となるようです。 今まさに、多難な時代を乗り切る航海に出港しようとしています。この航海を無事に乗り切るためには、羅針盤とも言える未来を見通したビジョンを持ち、日本人の特質であるやや過ぎるほどの勤勉性と我慢強さを発揮するしかないと考えています。今からの30年は、明治維新や第2次世界大戦後に示した日本人の「先取の気質」が試される時が来るのではと思います。 第2次世界大戦後の荒廃から11年後の経済白書に「もはや戦後ではない」と記される復興を遂げ、その後の所得倍増計画などによって敗戦から20年余で経済大国となりました。この復興期には、優れたビジョンを持つ経営者によって多くの世界的企業が誕生しました。これらの企業の特徴は、「世の中を革新する最高のものを提供するとの意志とエネルギー」「すべてを忌憚のなく議論する風土」「個性を認めあう気質」の三要素を持っていたようです。 ゴルフ界の「ビジョン」を確立してスタートを切る前提として、この三要素を整える必要もあります。

    優れた「ビジョン」とは?

    ゴルフ界で持つべき「ビジョン」を提案する前に、「優れたビジョンとは何か」を理解しておく必要があります。「ビジョン」という言葉を辞書で引くと、「将来のあるべき姿を描いたもの。将来の見通し、構想、未来図、未来像」と記載されています。現在、様々な企業が「ビジョン」を発表していますが、それらの多くは「自らの意志を投影した未来像」で「自らが心から達成したいと願う未来」を表わす一枚の絵のようなものと感じます。 そして「優れたビジョン」には、人や組織の固有のものでありながら、多くの人に「私の夢でもある」と思わせる「公共の夢」になりえる要素があります。その夢を構想していく見識を、信念にまで高めた末に生まれたビジョンは、人々に共感され、共有され、皆の夢として「自らが心から達成したいと願う未来」となるのではないでしょうか。 例として、アウトドア用品の「パタゴニア」を見てみましょう。「パタゴニア」は、「意思決定は、すべて、環境危機という文脈で行う」として、意思決定のための基準価値として、「環境危機」「品質」「地域社会」「利益」「自主的な環境税」「社会に対する活動」「透明性」等を掲げています。以上を集約した同社のミッションは「最高の製品を作り、環境に与える不必要な悪影響を最小限に抑える。そして、ビジネスを手段として環境危機に警鐘を鳴らし、解決に向けて実行する」としています。 また、「サントリー」は、顧客はもちろんのこと、地域社会や自然環境と交わす言葉として「水と生きる」を掲げ、使命として「人と自然と響きあう」、志として「Growing for Good」、わたしたちの価値観として「やってみなはれ」、事業の成功をステークホルダーや社会と分け合うとして「利益三分主義」を掲げています。 両社に共通する考え方は、企業は社会課題の解決により利益を得ている「公器」であり、公共の視点がない企業は長い視野で見れば、凋落するという考え方です。

    ゴルフ界の中長期ビジョン

    そもそもなぜ、筆者は2030年をゴルフ界の中長期ビジョンのゴールに設定したのか? それは、1960年代後半からのゴルフブームを牽引した「団塊の世代」が、総じて80歳を超えるからです。これによりゴルフリタイアが加速すると予測され、かつ、持続可能な世界を実現するための世界的な目標「SDGs」の最終年も2030年です。 「中長期ビジョン」に必要な要素は、前述したように多くの人に「私の夢でもある」と共有・共感してもらえる未来像を示すことです。 超高齢社会を迎えた我が国にとって重要なのは「健康寿命の延伸」です。ゴルフは、瞬間的な身体負荷が他のスポーツに比較して小さいため高齢になっても継続が可能であり、加えて、自然環境の中で楽しめるために身体的・精神的健全性を維持するには最適なスポーツです。 また、人生に必要とされる「ライフスキル」の多くがゴルフプレーから習得できるため、ジュニアや若年層の方にとっても有効なアイテムであり、幸福を実感できる社会の構築にも役立ちます。 次に、ゴルフ場は、地球環境の保全に貢献するポテンシャルを持っています。ゴルフ場の樹林地は空気中のCO2固定を行いますし、耕転を行わずに管理する芝地は土壌炭素の貯留機能を有しています。このようなゴルフ場の機能は、気候変動の原因ともなっている温室効果ガスの増加に待ったをかけるものです。 以上から、筆者はこう考えます。一人一人が人間として成長し、心身ともに充実して生きられる「ウェルビーイングな社会の実現にゴルフは貢献する」――。そのことをゴルフ界の「中長期ビジョン」とすることを提案します。
    この記事は弊誌月刊ゴルフ・エコノミック・ワールド(GEW)2022年3月号に掲載した記事をWeb用にアップしたものです。なお、記事内容は本誌掲載時のものであり、現況と異なる場合があります。 月刊ゴルフ・エコノミック・ワールドについてはこちら
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    ゴルフ産業Q&A
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    連載SDGs 第28回 生物多様性
    2023年10月18日
    岡島 成行
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