• TOP
  • GEWとは
  • ライター一覧
  • GEW 購読申し込み
  • GEW 見本誌申し込み
  • 広告掲載について
  • 運営会社
  • 事業内容
  • 企業理念・ミッション
  • CEOメッセージ
  • 会社沿革
  • プライバシーポリシー
  • サイトポリシー
  • お問い合わせ
  • ゴルフ業界求人
  • PGA会員専用求人
  • 「PGA会員専用」の求人情報はこちら

    「ゴルフ産業Q&A」「幸福」と「健康」をゴルフで! ウェルビーイングの考え方

    大石順一
    1949年東京都生まれ。1972年年成蹊大学 経済学部卒業後、安田生命保険相互会社(現 明治安田生命保険)を経て、1984年八王子カントリークラブに入社し、1997年総支配人に就任。2011年に一般社団法人日本...
    SNSでシェアする
    Q1 聞き慣れない「ウェルビーイング」の意味とは? 大石さんは前回、2030年を目標としたゴルフ界の中長期ビジョンとして「ゴルフ界はウェルビーイングな社会の実現に貢献する」と提案しましたが、初めて「ウェルビーイング」という言葉を聞きました。「WELL-BEING」を直訳すると「幸福」「健康」という意味だそうですが、よくわかりません。「ウェルビーイング」という概念や、これに基づく社会の動きなどがあれば教えてください。

    A1 ありがとうございます。わたし自身の考えを、なるべく平易にお伝えしたいと思います。

    まず、世界保健機関(WHO)は、「そもそも人間が幸福であり、健康であり、福祉(幸福)を享受することができること、そのことを大切にする考え方がウェルビーイングである」としています。 我が国では、2021年3月に発表された「成長戦略実行計画」の一つとして「国民がウェルビーイングを実感できる社会の実現」が掲げられました。具体的には、 「成長戦略による成長と分配の好循環の拡大などを通して、格差是正を図りつつ、一人一人の国民が結果的にウェルビーイングを実感できる社会の実現を目指す」 というものです。これを受け、自民党内に設置された特命委員会では「ウェルビーイングの向上を実現していくことこそが、政治や行政の目指すべき目標」として、将来を担う世代のために国づくりを検討するとしています。 産業革命以降、世界は豊かさを求めて国内総生産(GDP)を伸ばすべく経済活動を拡大してきましたが、その結果として、大量の廃棄物や過剰開発による地球温暖化現象、生態系の変化を生み、人類は大きな危機に直面しています。 2年を経過したコロナ禍により、非対面・非接触という「人と人との分断」が起こり、今までの生活が一変しました。孤独や孤立といった問題が顕在化するとともに、多くの国民が「人と人とのつながり」といったお金では買えない価値観を痛感し、「ウェルビーイング」という概念が注目されつつあるのです。 我々はこれまで、国や国民の豊かさを測る指標として「GDP」を重視してきましたが、GDPでは捉えきれない精神的な充足感「全ての人と社会が幸福を実感する」新たな指標として「国内総充実(GDW)」が提唱されてもいます。 ほかにも有名な指標があります。 世界一幸福度が高いといわれるブータンでは、国王が「GDPよりGNHが大事だ」と述べていますが、これは「国民総幸福量」の略称です。GNHは単なる観念論などではなく「精神的な幸せ」「健康」「時間の使い方」「文化の多様性」「ガバナンスの質」「地域コミュニティの活力」「環境の多様性」「生活水準」の9分野から構成され、国家運営の基礎とされています。 さて、国連の「持続可能な開発ソリューションネットワーク(SDSN)」は、毎年3月20日の「国際幸福デー」に合わせてランキングを発表しています。名付けて「幸福度ランキング」です。 これによると2021年度の日本は、前年よりやや上昇して149か国中56位でした。1位は3年連続でフィンランド。アジアの最上位は24位の台湾です。 日本は、1人当たりのGDPや社会保障制度の確立、世界第2位の長寿国、治安が良く暮らしやすい等、素晴らしいはずなのに、なぜか順位が低いのです。なぜでしょう?

    ちょっと気になる日本人気質!

    順位が低い理由のひとつとして、日本は「人生の自由度」と「他者への寛容さ」が低く、そのことが原因で幸福度が低いとの見方があるようです。「人生の自由度」に悪影響を与えるのが「働きすぎ」で、「休暇が取りづらい」「職場の中で自分に合った働き方を自由に選べない」などが指摘されます。 他者への「不寛容」については、積極的に寄付やボランティア活動に参加する習慣がないことも、影響しているとみられます。 日本は、数値化された客観的なデータからは、間違いなく「幸せな国」と言えます。今後は、容易に数値化できない「自由度」や「寛容さ」に加えて、多種多様な人が互いの考え方の違いや個性を受入れながら、ともに成長する社会の実現を意識して生活すれば、幸福感に満ちた国になれると思います。 別の視点で「日本人気質」を考えてみましょう。「世界幸福度ランキング」が低順位な一因に、私は「中庸を重んじる」(言い方を変えるとハッキリしない)日本人気質があるように思います。 このランキング調査は「自分の生活の満足度が、いまどこか」を主観的に回答する方法で行われるので、「中間的」なところを選ぶ回答が多いのではないかと考えられます。 中庸を重んじる日本人気質は、気候変動に関する別の調査結果にも表れています。 2021年、世界の人々の問題意識や意見の傾向を調べる米国のシンクタンク「ピュー・リサーチ・センター」が、先進17か国の1万8000人を対象に「気候変動や地球温暖化対策についての意識調査」を行ないました。ほとんどの国で、「非常に懸念している」という回答が、2015年調査に比べて増えましたが、日本は減少しているのです。 各国の「懸念増加率と割合」は、ドイツ19ポイントアップの37%、英国18Pアップの37%、豪州16Pアップの34%、韓国13Pアップの45%となっています。日本は8P減少の26%です。日本は他国と比べても「気候変動」に対する意識が高かったはずなのに、一体どうしたというのでしょう。 この調査はさらに、気候変動に対して「個人の生活をどれくらい変化させたいと思うか」と質問しています。日本人の回答は「少ししか変えない36%」「ある程度変える48%」で8割以上を占め、積極性の低さが目立ちます。先述した「懸念の度合い」についても、「非常に懸念している26%」「ある程度懸念している48%」と7割を超えましたが、この「ある程度」に、私は「中庸」を好む日本人の気質が表れているように感じます。 数値化が難しい「ウェルビーイング」の在り方を考えるとき、一人ひとりが個々の価値観をどのように確立していくのか。同時に、「中庸」が「積極派」に一変するのも日本人の特徴。我々ゴルフ業界も、その流れをつくる努力が必要です。
    この記事は弊誌月刊ゴルフ・エコノミック・ワールド(GEW)2022年4月号に掲載した記事をWeb用にアップしたものです。なお、記事内容は本誌掲載時のものであり、現況と異なる場合があります。 月刊ゴルフ・エコノミック・ワールドについてはこちら
    この著者の記事
    「ゴルフ産業Q&A」世界的な環境対策の動きと ゴルフ場に期待される「不耕起」の効果
    2024年01月27日
    この著者の記事
    「ゴルフ産業Q&A」ゴルフ場の求人活動は的外れ? ピンポイントで攻める方法を考える
    2023年11月01日
    この著者の記事
    「ゴルフ産業Q&A」ゴルフ界「人手不足」の大元と リアルな課題を考える
    2023年10月08日
    この著者の記事
    「ゴルフ産業Q&A」利用税撤廃の「運動変化」に見る ゴルフ業界の議論不活発を考える
    2023年08月14日
    この著者の記事
    「ゴルフ産業Q&A」「加速」から「減速」へ 価値観の変化がもたらすモノ
    2023年07月13日
    → もっと見る
    タグ
    ゴルフ産業Q&A
    SDGs
    thumb
    thumb
    thumb
    thumb
    thumb
    thumb
    thumb
    thumb
    thumb
    thumb
    thumb
    thumb
    thumb
    thumb
    thumb
    thumb
    thumb
    thumb
    thumb
    thumb
    thumb
    thumb
    thumb
    thumb
    thumb
    thumb
    thumb
    連載SDGs 第28回 生物多様性
    2023年10月18日
    岡島 成行
    thumb