今回のレポートはヨネックスレデイスゴルフトーナメント2024に出場した林心恩(リン・シンエン)選手を通してヨネックスのジュニア活動について報告します。
林選手は8歳で父親からゴルフを習い始めて18歳の現在まで父と活動を共にし、ヨネックスレディスへは2023年8月に開催されたヨネックスジュニアチャンピオンシップで、2日間トータル8アンダーで優勝してヨネックスレディス本戦への出場権を獲得しました。
[caption id="attachment_82445" align="aligncenter" width="718"]
林心恩選手のアイアンショット[/caption]
スイングはまだまだ粗削りですが、日本のジュニアにはあまり見られない下に向けたダウンスイングと左ひじを巧みに使うスイングです。ターフをきっちりと取ってくるスイングで、きれいなスピンの効いたボールを打ってきます。ショットメーカータイプで将来が期待できる選手です。
ヨネックス出場のジュニア選手といえば、2016年大会で11歳288日で本戦出場したアレクサ・パノ選手が思い出されます。プロ転向後には欧州で1勝、米国で1勝と、この舞台を出発点として世界に羽ばたき成功した選手です。林選手もぜひ世界で活躍してほしいと思います。
ヨネックスレディスでは昨年新設されたヨネックスジュニアチャンピオンシップの優勝者が本戦出場を果たせることで、予選会とは別のルートで本戦出場という目標ができ、多くのジュニアゴルファーの励みとなっています。
今後は別の大会でもこのような仕組みが増えればジュニアゴルファーの大きな励みになると考えます。
[caption id="attachment_82447" align="aligncenter" width="900"]
ヨネックスジュニアレッスン会に参加したプロ[/caption]
ヨネックスでは全国で51か所(関東中心に東海、近畿、九州)でジュニアゴルフスクールを展開し、多くのジュニアゴルファーからプロを輩出しています。
また、今回のトーナメントでもジュニアゴルファーのレッスン会も開催され、多くのトーナメント出場選手がジュニアにレッスンを行い(若林プロ・池ヶ谷プロ・青木プロ・蛭田プロ・安田プロ、吉本プロ・笠プロ・泉田プロ)、参加したジュニアからは喜びの声があふれて、ゴルフを真剣にやりたいという声が多く聞こえました。
このような仕組みが増えれば日本もゴルフ強国へ向かうと考えられます。
この記事は弊誌月刊ゴルフ・エコノミック・ワールド(GEW)2024年8月号に掲載した記事をWeb用にアップしたものです。なお、記事内容は本誌掲載時のものであり、現況と異なる場合があります。
月刊ゴルフ・エコノミック・ワールドについてはこちら