開店前から長蛇の列! 有賀園ゴルフ・小田急ハルク店オープン

開店前から長蛇の列! 有賀園ゴルフ・小田急ハルク店オープン
有賀園ゴルフは3月6日、新宿西口にある小田急ハルク1階に「有賀園ゴルフ 小田急・新宿ハルクスポーツ店」をオープンした。初日は開店前には50人以上が並ぶという盛況ぶりで、その先頭に並んでいた都内在住の高橋大貴さん(男性・22歳)は、 「朝6時から並びました。超目玉商品の『ナイキ VRSフォージドアイアン』を狙ってます!」 と気合をみなぎらせる。朝10時の開店後、オープンセールの目玉商材は飛ぶように売れ、開店20分後には、「『ゼクシオ』のアイアンセット完売です!」と売場スタッフから威勢の良い声が響いた。もちろん、気合が入っていたのは、長蛇の列に並ぶ一般客だけではない。小田急ハルク店を任された山崎啓介店長は、 「責任重大、もちろんプレッシャーはありますが、それ以上に気合入ってますよ! 想像以上の集客力で、かなり手応えありです。小田急さんに協力していただきながら、有賀園ゴルフならではの特色をしっかりと押し出していきたい」 と意気軒昂。小田急ハルク新宿は地上8階、地下2階の新宿西口のカオともいうべき百貨店で、一日の来場者数は4万人以上を誇る。ここで話を引き取るのは、小田急百貨店・スポーツファッション兼商品政策部の永田慶一部長。 「おそらく、ゴルフ用品・アパレルが並ぶ1階フロアだけでも1日に2、3万人は来場していると思います。特にゴルフアパレルの売場は、新宿副都心に勤める30代、40代のキャリア女性を中心に好評を博しており、夕方5時以降は『OLタイム』と呼ばれる時間帯があるぐらい多くの女性ゴルファーたちが来場。おかげさまで昨年の売上げも好調で、前年比2ケタ増を記録しました」 ゴルフ売場として国内トップクラスの集客力を誇る同百貨店だけに、アパレル以外のゴルフ用品への販売にも期待が高まる。売場来場者の男女比率は4対6で女性優位。実際にクラブや用品を購入するのは男性ゴルファーが圧倒的に多いはずだから、今後、新たな男性顧客の取り込みがカギになってくるだろう。 「有賀園さんとテナントに関する話し合いを始めたのは昨年9月ごろから。とにかく数字に対して貪欲で、東京で成功したい! という強い意志を感じたので契約に至りました。それだけに、期待値はかなり高いですね。これまで手前どもが取り込めなかった新しい客層を取り込んでほしい。そして、アパレル売場とのシナジーを図り、同フロア全体で常に新しい情報を発信。業界活性化の起爆剤的な存在になりたい」(永田部長) ちなみに、今回のオープンにあたり有賀園ゴルフは、テレビCM150本、ラジオCM500本、そのほか新聞雑誌広告、チラシ30万部、手配りの招待券1万5000部、小田急の外商優良顧客回り、ゴルフフェアへの出展など、新規店オープンに向け約2000万円の宣伝広告をかけバックアップ。小田急側も顧客へのDM、開店当日は売場に14人ほどを人員増強、加えて特設レジを3台設置、ゴルフメーカー各社からも約40名が販売応援に駆け付けるなど、万全の態勢で臨んだ。有賀園ゴルフの有賀史剛社長が次のように意気込みを語る。 「売場面積は約40坪と当社の路面店と比べ、10分の1程度ですが、ここは関東一、いや日本一といっても過言ではないぐらい集客力の高い売場です。この限られたスペースの中で何ができるのか? 何が売れるのか? そのために何に注力すべきかを常に考え、流行に敏感なゴルファーにもご満足いただける品々をセレクトし、いままでにないゴルフ専門店にしたい。特に苦労した点は、アパレル売場からの動線づくり。売場のカドをなくし、商品ディスプレイの照明もやや青味のある間接照明を使用するなど、女性が入りやすい工夫を施しましたが、売場の中に入れば50代、60代のおじ様たちも安心してお買い物ができるという、老若男女問わず楽しめる店づくりを心掛けました。初年度は4億5000万円を売上げ目標に掲げています」 その施策として、(小田急百貨店)本館で行う『スポーツフェスタ』などの催し物にも積極的に参加、9月には同百貨店の屋上スペースでゴルフスクールを開校、年間を通して売場のイベントを開催するという。今後の展開にも注目したい。