有賀園ゴルフが「健全な」ジュニアゴルファー育成に本腰
有賀園ゴルフは12月26日、サンコー72カンントリークラブ(群馬県高崎市)で、「第1回有賀園ゴルフ ジュニアゴルフ大会」を開催する。
同大会は、群馬県ゴルフ関連5団体、群馬県ゴルフ振興基金などの協力を得て、健全なるジュニアゴルファーの育成を目的とするもの。全国の小・中・高校生を対象に、120名の定員で10月1日より募集を開始したが、約一週間で満員になる人気ぶり。
30名増員して150名まで定員を増やしたが、それでもキャンセル待ちの状態だという。健全なるジュニアゴルファーの育成? 一体、どのような企画を盛り込んだ大会なのか? 同社の有賀史剛社長は、次のようにコンセプトを語る。
「当大会は、人間・人格形成に非常に有効なゴルフという競技を通じ、将来、『一人の人として成長できる』『国や企業のリーダーを育成する』といった子供を、両親や地域と協力して育てることが目的です。ですから、当日はもちろん物販も行いませんし、参加した親御さんたちに会員登録してもらうなどといったことは一切いたしません。ただ、ゴルフがうまいといったジュニアを育てるのではなく、本来、スポーツのあるべき姿をもう一度見直し、『文武両道』の子供を育てることをテーマにしています」
確かに、幼少期からゴルフ漬けの毎日で、学業が疎かになるケースをよく耳にする。また、スコアを期待する親からのプレッシャーに耐えきれず、実際、スコアをごまかしたりするジュニアゴルファーも少なくない。
「ですから、参加する子供たちには競技を通じ、『競う事』『努力次第でゴルフがうまくなること』も教えますが、親御さんを対象にした『プロの懇親会』も開催。ジュニアゴルファーの健全な育成には、親をはじめとする周りの大人たち、地域、プロゴルファーなどの協力が必要不可欠です」
当日は、群馬県出身の田島創志プロを招くという。田島プロは、県内有数の進学校である高崎高校を卒業後、ゴルフの名門である日本大学に進学。プロ転向後は、2003年のKBCオーガスタで優勝を果たすなど、まさに文武両道を地で行く人物。具体的には、自身の体験から得たプロになるための心構え、ジュニアゴルファーの育て方などを座談会方式で実施する。
そのほか、プロによるレッスン会、パターフィッティング会、大手クラブメーカーのツアーサービスカーを導入し、グリップ交換や簡単なクラブの調整を行うという。まるでプロのツアーに出場しているかのような体験をさせることで、プロゴルファーになりたい! という夢や、道具(クラブ)を大切にする心を育成する。有賀社長がこう締めくくる。
「海外に目を向ければ、タイガー・ウッズやバッバ・ワトソンをはじめ、多くの一流選手たちはボランティア活動、自身のファウンデーションを立ち上げるなど、社会貢献活動を率先して行っています。この大会を通じて、ゴルフのみならず、そういったことにも目が向くような大人に育ってほしい。当社としても、手弁当ですが今後も大会をできる限り継続していきたいと思っています」
同社初となるジュニアゴルフ大会。今後は、年2回のペースで開催していく予定。問い合わせは有賀園ゴルフへ、027‐322‐3800。