鹿沼地区13のゴルフ場で構成する鹿沼地区ゴルフ場協議会が主催する「第3回ごるふぁみふぇすた」が8月18日、鹿沼72カントリークラブ(栃木県鹿沼市)で開催された。
同ゴルフ場9ホールを使った会場では、「パターゴルフ」や「スナッグゴルフ」をはじめ、コース内を探検する「ゴルフカートでコース体験」を実施。さらに、コース内の池を綺麗に清掃して泳げるようにした「じゃぶじゃぶ池」、「スイカわり」など、ゴルフに関連しない遊びも子どもたちに提供。
鹿沼72CCの瀬崎明男支配人は、開催の目的を次のように語る。
「もちろん、参加した子どもたちが将来、ゴルフを始めるきっかけづくりになればと思って始めましたが、まずはゴルフ場で遊んでもらうことで、普段なかなか入れないゴルフ場に触れ合う機会を創出したかったのです。今後10年は続けていきたい」
イベント運営には、栃木県内に108ホールを展開する鹿沼グループの従業員50名、地元ボランティア12名が参加。
当初、開催を予定していた8月17日は雨天のため、翌日に順延したものの、約250名の親子が参加し、めいいっぱい夏休みの一日を楽しんだ。同社東京営業部の米谷彰子リーダーは、次のようにコメント。
「雨天順延で、集まるかどうか心配でしたが、250名ほどの親子が参加してくれて本当によかったです。参加してくださる親御さんや子どもたちのことを考え、会場本部にベビーベッドを置いたり、各レクリエーションで遊ぶ子どもたちの待ち時間を少なくさせるためのスケジュール調整もしました。
今年からは、運営スタッフを含め、参加者全員にひらがなで書いた大きな名札を胸に張ってもらい、お互いが名前で呼び合える環境もつくりました。毎年、少しずつですがブラッシュアップして、同イベントを継続していきたいと思っています」
また、面白いのは同社が社内研修の一環として行っている『若手育成プロジェクト』。毎年、新卒2年目チームに、同イベントで自分たちが企画・実施するブースづくりをさせているのだとか。チームワーク、リーダーシップの強化が目的だという。チームをまとめる吉野里美リーダーは、
「今年の出し物は、ゴルフボールにペイントやシールを張ってデコレーションする『オリジナルボールづくり』、ペットボトルをボウリングのピンに見立てて遊ぶ『サッカーボウリング』、自作の『しゃぼん玉遊び』の3つを企画。今年3月ぐらいから企画を練り始め、業務内外で5、6回集まってミーティングを重ねました。子どもたちの笑顔がなによりの成果です」
子どもたちの笑顔と同じぐらいスタッフの笑顔が印象的だった同イベント。多くの活性化イベントは、ゴルフをさせることに注力しがちだが、もっと自由な発想で、ゴルフ場を遊び場にすることが必要なのかもしれない。
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