飛びで評判のマスターズから、「アストロツアーV」シリーズの4代目となる『アストロツアーV Ⅳ』が発売。
今回も豊富な試打経験を持つギアの賢者・ソクラテス永井延宏プロが様々な角度から検証する。
1969年埼玉県生まれ。アメリカ・オーストラリアでの経験をもとに、グローバルな視野と独自のティーチングメソッドを構築。NPO法人ゴルフアミューズメントパークの理事として、ゴルフ市場の発展や指導者の育成にも携わる。2006年度レッスンオブザイヤー受賞
『アストロツアーVⅣ』永井プロ試打インプレッション
<img class="aligncenter size-full wp-image-56963" src="https://www.gew.co.jp/wp-content/uploads/2019/05/astro-tour7.jpg" alt="マスターズ ASTRO TOUR VⅣ" width="788" height="525" />
今回はロフト角9度と10度を試打してみました。
「アストロツアー」は完成度が高いヘッドということに尽きると思います。4代目ということで、『アストロツアーVⅣ』はその完成度が更に洗練された印象です。
非常に伝統的な美しい形状で、締まった黒のボディデザインです。体積は460㎤ということですが、アドレス時に見えてくる締まった感じ、塊感、パーシモンライクな形状は、何度も申し上げますが、完成度が高いヘッドと言わざるを得ません。
<img class="aligncenter size-full wp-image-56957" src="https://www.gew.co.jp/wp-content/uploads/2019/05/astro-tour1.jpg" alt="マスターズ ASTRO TOUR VⅣ" width="788" height="525" />
細かい点ですが、ネックがスッキリとしていながら、ヘッドの丸い形状と巧く繋がっています。構えた時に穏やかなフィーリングを与えてくれて、力みを抑制してくれそうな印象も伝わってきます。
ソールには、フェースに近い部分と後方にそれぞれ溝があり、ヒール側のウエイトの横に14gのステンレスプレートを配置して、重心をより深く、より低く設計しているのが見てとれます。
このあたりが4代目として密かに進化している点だと思います。
<h2>ロフト角9度はバルジ・ロールが少なくスクエアに構えられる</h2>
<img class="aligncenter size-full wp-image-56959" src="https://www.gew.co.jp/wp-content/uploads/2019/05/astro-tour3.jpg" alt="マスターズ ASTRO TOUR VⅣ" width="788" height="525" />
ロフト角9度、10度でも共通するのですが、カップフェースの弾き感の高いドライバーという印象を持ちました。
9度はバルジ・ロールが少なく、スクエア感が際立っています。一方、ロフト角10度は少しバルジとロールを感じますので、球のあがり方や左右のボールの操作性に長けているような印象です。
<h2>ティーの痕がほとんど真ん中、ミート率を高めてくれるヘッド</h2>
<img class="aligncenter size-full wp-image-56961" src="https://www.gew.co.jp/wp-content/uploads/2019/05/astro-tour5.jpg" alt="マスターズ ASTRO TOUR VⅣ" width="788" height="525" />
試打した時のティーの痕がほとんど真ん中に集中しています。打球痕もセンターに集中していて、これはロフト角9度も10度も共通しています。
ゴルファーの動きに対して、ヘッド自体が無駄な挙動をしない、ゴルファーの技術をありのまま引き出しているヘッドだということを表していると思います。
穏やかで優しい顔をしている『アストロツアーVⅣ』ですが、打ってみると、その性能は非常に攻撃的な印象を受けます。
<img class="size-full wp-image-56964" src="https://www.gew.co.jp/wp-content/uploads/2019/05/astro-tour_nagai.jpg" alt="マスターズ ASTRO TOUR VⅣ 永井プロ試打データ" width="788" height="415" /> 永井プロトラックマン試打データ
カップフェースの撓みや、それによるエネルギーの強さ、打感、初速の速さ、打ち出しの高さなどは一級品だと思います。その意味でゴルフクラブの評価で言えば、様々な評価基準のすべてで満点のクラブだといえるでしょう。
そのような意味では、紳士的な外観でありながら、飛びの性能に長けている。語り尽くせぬレベルの完成度まで辿り着いているヘッドと評価できます。
<h2>試打インプレッション~アマチュア編・GEW吉村~</h2>
<img class="aligncenter size-full wp-image-56962" src="https://www.gew.co.jp/wp-content/uploads/2019/05/astro-tour6.jpg" alt="マスターズ ASTRO TOUR VⅣ GEW吉村試打" width="788" height="525" />
<span style="font-weight: bold; color: #1c4ca0;">吉村</span>:私がドライバーに求めるのは直進性が一番です。ただ、ミート率が悪すぎて、スライスやフック、チーピンが頻繁に出てしまいます。なので、一番気持ちいいのは、方向は別として「大谷翔平のような剛速球的なストレート」な弾道がラウンド中に打てれば、気持ち良くなって、スコアが纏まらなくても、その日は十分な満足感が得られるです。
<span style="font-weight: bold; color: #e74c3c;">永井</span>:そのようなゴルファーにピッタリくるのが、今回の『アストロツアーVⅣ』だと思います。一言でいえば「芯に当たりやすいドライバー」です。
<span style="font-weight: bold; color: #1c4ca0;">吉村</span>:構えてみると大型に見えず、塊感も強く、カップフェースでエネルギーを貯めて一気に放つイメージが沸いてきますね。打ってみるとインパクトの打感も厚く、それでいてボールをしっかり潰しながらはじき返すフィーリングが伝わってきます。
<img class="size-full wp-image-56965" src="https://www.gew.co.jp/wp-content/uploads/2019/05/astro-tour_yoshimura.jpg" alt="マスターズ ASTRO TOUR VⅣ" width="788" height="415" /> GEW吉村 トラックマン試打データ
<span style="font-weight: bold; color: #e74c3c;">永井</span>:打球音も芯でインパクトしているのが伝わってきますし、ヘッドスピードに対するボール初速も十分に出ていますね。その意味で、『アストロツアーVⅣ』の性能が十分に発揮されていると思います。
<span style="font-weight: bold; color: #1c4ca0;">吉村</span>:芯に当たっている打感を強く感じます。方向性も良く、OBにならない弾道です。ロフト角10度も9度も、インパクトでセンターに集まりやすく感じます。重心設計が進化している印象が強いですね。飛距離もロフト角9度で230ヤード。直進性も高く、大谷翔平の剛速球に近いイメージです!
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<strong>価格(クラブ価格)</strong>
オリジナルIPカーボン:8万7000円
フジクラ7軸カーボン:8万7000円
商品のお問い合わせ:マスターズ
TEL 06-6974-2717
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