USTマミヤジャパンは、グローバル戦略モデル『LIN-Q(リンク)』の日本バージョンとして、『LIN-Q BLUE EX』(各1本5万5000円)シャフトの発売を開始する。そこで今回はティーチングプロの常住充隆氏がその実力をテストした。
<h2>まずは動画で</h2>
<iframe width="788" height="433" src="https://www.youtube.com/embed/Cq_BvUV-knQ?si=39aUTkmYR1Q-PWua" title="YouTube video player" frameborder="0" allow="accelerometer; autoplay; clipboard-write; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture; web-share" allowfullscreen></iframe>
<span style="font-weight: bold; color: #1c4ca0;"><strong>常住</strong></span>
今回はUSTマミヤの世界戦略モデル『LIN-Q(リンク)』のPGAツアー最新モデル『LIN-Q BLUE EX』(各1本5万5000円)のインプレッションを行います。『リンク』は米国市場において2019年よりスタートしたブランドですが、ネーミングに加えてコスメもグッド! 性能も折り紙付きで、既にPGAツアー3勝をはじめ11回のトップ5、そして24回のトップ10を獲得の実績があります。『リンクブルーEX』は、トルクやキックポイントなどの細かなスペック調整を行い、満を持して国内初上陸となります。その性能とは? 早速、5Sと6Sを検証していきましょう。
<h2>5Sを打ってみると</h2>
<span style="font-weight: bold; color: #1c4ca0;"><strong>常住</strong></span>
5Sを打っていきます。装着ヘッドはキャロウェイゴルフ『パラダイム』10.5度、ノーマルポジション。ワッグルすると、しっかりさが手に伝わってきます。
実際に打ってみると、トップスイングからグッと力を入れても手元側の剛性が強いので、シャフトのタメを強烈に感じることができました。インパクト付近の挙動は、タメ→しなり→リリースという3段階において非常にシンプルでタイミングが取りやすい。
シャフト自体は余計なねじれや挙動が生じないシャフトです。シャフトがムチのようにしなり仕事をするのではなく、ゴルファーがシャフトに負荷をかけた時に、初めて仕事をして性能を活かせるシャフトです。その意味では、ゴルファーがしたいスイング、打ちたい弾道を実現しやすいシャフトだといえますね。
トラックマンのデータを見てみましょう。私はHS46~47m/s、関節を使って振るタイプで、かつ、上からヘッドが入るスイングのため、スピン量がやや多めの結果となりましたが、HS40~44m/sの方が打つとよい結果になるかもしれません。
<img src="https://cms-backend-gew.com/wp-content/uploads/2023/10/5S.jpg" alt="" width="1000" height="446" class="aligncenter size-full wp-image-79062" />
GEWの浅水さん打ってみますか。
<span style="font-weight: bold; color: #1c4ca0;"><strong>浅水</strong></span>
はい。HS40m/sの私の悩みは朝イチのチーピンなんです。一発勝負のデータですが、左に巻き込む不安は一切なく、スピン量も1600回転台。とにかく左を消せるので、ついつい叩きたくなりますね。実際のコースで試してみたいシャフトです。
<img src="https://cms-backend-gew.com/wp-content/uploads/2023/10/5Sasa.jpg" alt="" width="1000" height="441" class="aligncenter size-full wp-image-79063" />
<h2>6Sを打ってみると</h2>
<span style="font-weight: bold; color: #1c4ca0;"><strong>常住</strong></span>
続いて6Sへ移ります。装着ヘッドは5Sと同じパラダイムの10.5度。
パシュッ!
かなりしっかり振りましたが、5Sに比べボールスピン量が800回転くらい落ちましたね。重量帯が上がると、明らかにしっかり感が増します。私はインパクトのリリースが早いタイプで、ボールは上げていくというか、上がってしまうタイプなんですけど、6Sに関しては壁を作って、ハンドファーストのインパクトで厚く当てていくようなイメージで打つゴルファーにズバリ、ミート。また、トップスイングの位置が高く、シャフトを縦に使えて身体の捻転で打っていくスイングの人は、よりスピン量が適正になると思います。
注目したいのがトルク。2.9度ということで、シャフトのねじれは少ないです。つまり、ハードヒッターが対象者として見えてきます。ダウンスイングで力が入ってもシャフトは負けませんし、叩きにいってもブレない印象があります。球のつかまりについては、左へ行きづらい特性があるので装着ヘッドとの相性としては、ロフトの少ないものよりもある程度寝かせたヘッドが合いそうです。さらにつかまりの良いヘッドを装着すれば、ハイドロー&ロースピン弾道が得られるでしょう。
<img src="https://cms-backend-gew.com/wp-content/uploads/2023/10/6S.jpg" alt="" width="1000" height="449" class="aligncenter size-full wp-image-79064" />
<h2>総評</h2>
『リンク』のコンセプトは、同じ中元調子の『アッタスDAAAS』との剛性比較が分かりやすい。先端剛性が『DAAAS』よりも非常に強く、中間部から手元までかなり剛性を上げているのが分かります。『リンク』は、フルレングスでトレカT1100gを纏い、さらに先端部にはM40Xを採用して5万5000円の設定。これははっきりいってお買い得です。対象者は、ハードヒッターや競技志向のゴルファーになりますが、会社のコンペでとにかくドラコンだけは取りたい、という人にも是非推奨したいですね。
<img src="https://cms-backend-gew.com/wp-content/uploads/2023/10/ust1.jpg" alt="" width="1200" height="800" class="aligncenter size-full wp-image-79059" />
フレックス:5r、5SR、5S、5SX、5x、6SR、6S、6SX、6X、7S、7X
価格:5万5000円
お問い合わせ
UST Mamiya Japan
電話 03-6272-9801