4月26日、メディア、インフルエンサーなど約80名が参加し、「浜松町ゴルフ倶楽部」のオープニングイベントが開催された。「出だしが肝心」とばかり、豪勢にシャンパンが振舞われ、DJの音楽や、世界的に活躍する覆面書家の憲真さんがシンボルになる作品をライブで完成させるパフォーマンスを披露してゲストを圧倒した。
コンセプトは「LIFE×GOLF」で、人生の中にゴルフを取り入れてもらうべく、気軽で快適な環境を提供。24時間営業で、完全予約制だから待ち時間なし。広々とした練習用の9打席に加え、GEARS、Swing catalyst DUAL、GC QUADのハイスペック機器が装備された「TOP GOLF ACADEMY」のプライベートレッスン用の個室もある。
各打席には高速カメラを使用したスイング解析機を装備し、「練習モード」「ラウンドモード」「オンコーストレーニングモード」と目的に合わせて選ぶことができる。セキュリティも万全で、システムと連動し、予約された時間のみ入退室が可能で、各打席にはALSOKの防犯ブザーが設置されている。
土日祝日のみ使える「ウイークエンド会員」が月額1万5000円、全日利用可能な「マスター会員」が2万5000円(※キャンペーン中は2万円)、「シニア会員」と「レディース会員」は1万6500円となっており、それぞれ入会金は1万円で1日1コマ50分の利用が可能。
浜松町駅から2分の立地に加え、上質な空間と最新機器を装備した施設を24時間365日ストレスなく使えるコストとしては、決して高くはないと感じた。運営会社の株式会社プロモ代表取締役社長の柳井清光氏に話を聞いた。
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「一般的に、月額会費制のインドアゴルフ施設では300名の会員が集まれば経営的にうまくいっていると言われています。我々は更なる目標の400名を目指してチャレンジしていきたい。JR浜松町駅と地下鉄の大門駅の看板広告は効果がありました。場所柄、通勤途中の会社員が多いと予想していましたが、居住者が多く、その半数は、ほぼ毎日利用する熱心な会員さんです。今後は各地域に同様のモデルを広げていきたいですね」
3日後の4月29日、「PERSONAL BEST Premium(パーソナルベストプレミアム)」(大田区西糀谷)のグランドオープニングに参加した。
インドアゴルフ、トレーニング、コンディショニング、食事を1カ所で全て堪能できるオールインワンの会員制施設だ。カフェ&レストランでは、アスリートフードマイスター監修による栄養バランスの整った食事で、体作りを内側からアプローチする。
パーソナルトレーナーによるトレーニングやコンディショニングでは、個人の目標に応じて最適なプランを作成。
パーソナライズドスイングに基づき、完全個室のマンツーマンレッスンを提供。VIPルームでは最大10度の傾斜に対応するリアルなシミュレーションが体験でき、最大6名の利用が可能で、友人同士での集まりやコンペに最適だ。
さて、気になるのはお値段だが、「スタンダードプラン」は、ゴルフシミュレーター、VIPルーム、ワンポイントレッスン、ボディコンディショニングをメンバー1名に加えて同伴3名まで、回数制限なしで利用できる。
1ドリンク付きの食事チケットが60枚付いて、月額22万円で、入会金は3万円。
そのほか、半額の「ライトプラン」や、ボディメイクに特化したプランなどもある。インドアスタジオブームの中で、今後はますます多様化に拍車がかかるだろう。コンセプトを明確にして、差別化することで生き残りを図ることが重要だ。
<h2>生き残りをかけた「差別化」をはかるインドアスタジオのコンセプト</h2>
<strong>吉田一尊プロコーチ(浜松町ゴルフ倶楽部プロデューサー)</strong>
最近のゴルフ人気で、屋外練習場は混雑して待つことが多く、そのうえ営業時間も限られるので、夜中にスイングの「ひらめき」があっても試せません。そこで、ぱっとスマホで予約して24時間好きな時に練習できる環境を提供したいと考えました。
都心は2打席程度の小規模で、ハイエンドなユーザーを対象にした月額4万円前後の施設が多くあります。そこで「エニタイムフィットネス」のゴルフ版をイメージして、充実した施設をリーズナブルに使ってもらえるコンセプトを考えました。ハイスペックな機器が装備された個室では、所属を問わず、ジュニア、プロ、コーチに開放して人材育成に役立てたい。今後は各打席からQRコードを読み取って、専用のYouTubeチャンネルにアクセスでき、「クラブの握り方」「スライスの直し方」などのコンテンツを見ながら、スキルアップや問題解決ができるようにしたいですね。
<strong>井樽淳子さん(パーソナルベスト株式会社代表取締役)</strong>
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自分自身、ゴルフを長く続けたいとの思いから、トレーニングやケガを防ぐためのボディケアを欠かさず、体にいいものを食べるよう心がけてきました。
またゴルフに関わる全てを一つの場所で行える施設をつくりたいとの夢を持っていました。
ゴルフを通じ、目指すものが同じ3人(柳橋正人社長、金本圭史取締役)が出会って、2019年8月に会社を立ち上げたのです。
その矢先にコロナ禍となり、物件探しに時間がかかりましたが、ようやく今回オープンできました。一番大切にしているのは「人」です。プロフェッショナルなスタッフが、それぞれの得意分野で、能力を最大限に発揮できる環境づくりを心掛けています。
不安がゼロと言えばウソになりますが、口コミなどで少しずつ会員が増えており、とくに最初に契約を頂いた際は涙がでるほど嬉しかったです。
目標は月額22万円の「スタンダード会員」を100名集めること。
年齢を重ねても理想の自分を追い続けて、100歳までスポーツを楽しむ方をサポートしていきたいですね。
一方で、プロテストを受けている女子ゴルファーに施設を開放しており、将来的にはチームを作って様々な活動をしていきたいです。多店舗化など色々な構想はありますが、まずは一店舗を成功させることに集中して頑張ります。
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この記事は弊誌月刊ゴルフ・エコノミック・ワールド(GEW)2022年7月号に掲載した記事をWeb用にアップしたものです。なお、記事内容は本誌掲載時のものであり、現況と異なる場合があります。
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