米BGT社といえば、スチールとカーボンの融合パターシャフト『スタビリティーシャフト』が日本でもブレイクしたが、この度発売されたのがドライバーシャフト『BRAVA』(ブラバ)。軽量で最大のボールスピードとミート率UPを重視した設計。やわらかいのに暴れない、挙動が安定し軽量化でヘッドスピードが上昇。ゴルファーの打ち出し角をサポートし、大きな飛距離を実現するという触れ込みだ。
今回はギアの賢者・ソクラテス永井延宏プロが3つのフレックス・重量帯でテストする。
<h2>まずは動画で</h2>
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<h2>永井延宏プロの試打インプレッション</h2>
【BRAVA Sフレックス(54g)】
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<span style="font-weight: bold; color: #e74c3c;"><strong>永井</strong></span> まず、Sフレックス(54g)から見ていきましょう。振動数は250cpmということで、市場のSと比較しても1フレックスくらい低い数値です。見た目は独特なコスメで2色が交互に配色され、グラデーション効果で短く見えます。そして、挙動は中間剛性を感じますし、大型ヘッドとの相性は良さそうです。
実際に打ってみると、振動数250cpmのイメージのやわらかいフィーリングはありません。ストレート層が全体的にしなるのではなく、コスメに合わせてバイアス層などの剛性が分かれており、それぞれの節で段階的にシャフトが動き、パン、パン、パン、パンとインパクトに入っていく感じです。とはいえ、全体的には捻じれは少ない。その意味では、インパクト効率も1・46出ていますので、エネルギー効率も高いと思います。
また、先端剛性が強くインパクトロフトも保つため、低スピンの強弾道になりますね。
全体的には、ゴルファーが歯を食いしばってシャフトに負荷をかけて打っていくシャフトですね。
【BRAVA Xフレックス(58g)】
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<span style="font-weight: bold; color: #e74c3c;"><strong>永井</strong></span> 次にXシャフトです。イメージ通りで先端剛性が強調されてきましたが、その分ドライバーショットでラインが出せる感じです。ですので、狭いフェアウェイで狙いどころを意識したショットが想像されます。
それでいて重量もXフレックスで58gと、それほどヘビーではありません。安定したシャフト挙動も相まってのスピードも感じられます。その結果として、ミート率は1・47と、1・50に近い数字が出ます。
Sフレックスは節目が多く段階的な挙動でしたが、Xフレックスになると全体的な硬さもあって節も少なく、手元側からパン、パーンっというイメージでインパクトを迎えます。
総合的にはアイアンのようにハンドファーストで方向性を出したいゴルファーに最適でしょう。
【BRAVA Rフレックス(50g)】
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<span style="font-weight: bold; color: #e74c3c;"><strong>永井</strong></span> 最後にRフレックスです。BRAVAシャフトの特長となりますが、振動数の低い数値から想像するやわらかさが、ムチのようなしなりの挙動ではなく、それぞれの部分がそれぞれにインパクトに向かっていくやわらかさです。
特にRシャフトはスイングの割と早い段階からヘッドが動いていく印象です。その意味ではつかまりの良いシャフトと言えると思います。その部分はゴルファーにしてみればスピード感に置き換わるので、振った分だけシャフトが動いてくれます。
重量も50gですので、多くのアマチュアゴルファーに対応できそうなので、フレックス表記にとらわれ過ぎず、試してみるのが良いと思います。
<h2>総評</h2>
<span style="font-weight: bold; color: #e74c3c;"><strong>永井</strong></span> BRAVAは、シャフト自体がムチのようにはしならないといっても良いと思います。ゴルファー自身がシャフトに負荷をかけた時に、余計なねじれや挙動がないというシャフトです。その意味では、『スタビリティーシャフト』のコンセプトと通底するところがあると思います。
ムチのようにしなるシャフト、しならせるシャフトは、ゴルファー自身が身体を止めないとシャフトはしなりません。身体を止めることは、ゴルファーが仕事をしないことと通底します。
その点、BRAVAは最低限ゴルファーが仕事をして初めて活きるシャフトです。その意味では、ゴルファーがしたいスイング、打ちたい弾道を実現しやすいシャフトだと言えますね。
お問い合わせ:日幸物産 03-3994-1033
https://www.nikkobussan.co.jp/brava/