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    ハッシュタグ「シミュレーション」記事一覧

    コロナ禍で普及に拍車がかかった、インドアゴルフレンジ。それと同時に注目度がアップしたものに、プロジェクターがある。以前は投影に広いスペースが必要、コストが高い、メンテナンスが面倒といった印象だったプロジェクターが、近年そのマイナス点が改善され、ぐっと身近になった。 しかし、何を買えばいいのか迷ってしまうのも事実。特にプロジェクターは投影する場所と設置場所の両方が必要。箱の大きさに左右されるものなので、実際の打席に設置した場合どう映るのか、想像しづらい。また、最近のプロジェクターは映像を映すための距離が短くても、くっきりとした大画面が楽しめる。 その走りが、BenQ(ベンキュー)のシミュレーションゴルフ用『BenQレーザープロジェクター』シリーズ。既に米国で8000台、約30億円の売上を記録しており、ベンキュージャパンの八代啓孝部長が、 <img class="size-full wp-image-79379" src="https://cms-backend-gew.com/wp-content/uploads/2023/11/4P4A5737_231023.jpg" alt="" width="1000" height="863" /> ベンキュージャパン八代啓孝部長 「縦横比が異なるシミュレーションゴルフ用スクリーンでも、全画面で映し出すことができる『調整機能』を備えているので、上下が切れることなく、フル画面で投影できるのが大きな特長です」 と前置きしてこう話す。 「経年劣化に強いDLP方式を採用しているので、時間が経っても黄変することなく、鮮明かつ正確な色彩を長期にわたり維持します。さらに、コントラスト比3百万:1を実現しているため、映像を細部まで明瞭に映し出し、リアルで立体感のある映像表現を実現します」 もちろん明るくて鮮やかなだけではない。インドアゴルフ施設に役立つ機能が細部にまで行き届いている。たとえば、スクリーンフル画面(全画面)調整機能もそのひとつ。スクリーンの側面や斜めからでも違和感のない投写ができる縦横台形補正機能に加え、最小で0.75倍まで画像サイズを調整できるデジタル縮小機能、スクリーンの四隅にぴったりと画像の端を合わせる角合わせ機能を搭載しており、空間や設置位置に合わせて柔軟な投写を可能にする。つまり、プロジェクターを置く場所がスクリーン正面に取れなくても安心ということだ。 1.1mの距離から最大100インチを実現 短焦点レンズ採用の『LH820ST』 <img class="aligncenter size-full wp-image-79377" src="https://cms-backend-gew.com/wp-content/uploads/2023/11/LL_img_372954_11cmyk.jpg" alt="" width="1104" height="329" /> BenQレーザープロジェクターの新製品として10月27日に発売となった『LH820ST』は、投写比0.497、1.1mの距離から最大で約100インチを実現する、小スペースでの設置性に優れた短焦点設計のレーザープロジェクターだ。最大3600ANSIルーメンの高輝度、Rec・709 90%をカバーする広色域、BenQ独自のゴルフモードを搭載し、16・7msの応答速度でラグのないゴルフプレイを楽しむことができる。 「長寿命のレーザー光源を採用しているため、起動が早く低発熱。加えて、光学系の部品は密閉された防塵設計のため、埃によるカラーホイールセンサーの不具合や映像上の斑点を防ぎ、故障リスクを減少させます」 さらに、エコモード使用時には最大で約3万時間の光源寿命を実現しており、液晶方式のようにフィルター交換等のメンテナンスは不要で24時間稼働にも対応。長時間営業のインドアゴルフ施設にも最適な製品となっている。 さて、プロジェクターは大別すると、ベンキューが採用するDLP方式と液晶方式があり、それぞれのメリット・デメリットについて八代部長が次のように説明する。 「近年のインドア施設は、24時間無人営業が増えていますが、そのような使用方法ですと液晶式プロジェクターはおよそ1年半から2年ぐらいで寿命を迎えます。我々のDLP方式というのは、そういった経年劣化が非常に少ないというところがポイントになります。一方、ハイスピードカメラとの相性という部分では、液晶方式に軍配が上がります。標準カメラを搭載したシミュレーションゴルフとの組み合わせに関しては、DLP方式を絶対的にお勧めします」 と話している。 <img class="aligncenter size-full wp-image-79378" src="https://cms-backend-gew.com/wp-content/uploads/2023/11/LH820ST-left30-no-filter-cmyk-smlsml.jpg" alt="" width="1000" height="780" /> 画質や設置場所を問わないなら、BenQ(ベンキュー)の商品である必要はないかもしれない。だが、インドアの質を高め、顧客満足度向上やランニング費用を削減したいならおのずと答えは決まってくるはずだ。 そもそも、BenQ(ベンキュー)のゴルフ用プロジェクターが米国で8000台販売している事実を鑑みれば、商品の質と価格のバランスが受け入れられていることがわかるだろう。また、設計図面上はフィットする計算になっていても、実際の現場では微妙に合わないことが稀にある。同社ではそうした設置の不安を解消するため、各製品の無償貸出しサービスを行っている。 <img src="https://cms-backend-gew.com/wp-content/uploads/2023/11/163.jpg" alt="" width="1751" height="852" class="aligncenter size-full wp-image-79409" /> BenQゴルフプロジェクターシリーズページ <u>https://www.benq.com/ja-jp/business/projector/golf-simulator-projector.html?utm_source=gew&amp;utm_medium=referral&amp;utm_campaign=prj-business-pr-lh820st-gew-website-202311</u> お問い合わせ sales-B2B@BenQ.com もしくはベンキュージャパン テクニカルサポートセンター 0570-015-533 月曜から金曜 9:30~17:00 土日祝日・弊社指定日を除く <a href="http://www.benq.com/ja-jp/" target="_blank" rel="noopener noreferrer">www.benq.com/ja-jp/</a>
    (公開)2023年11月14日
    「シミュレーションゴルフの基幹装置であるセンサーを一新。さらにソフトウェア開発を自社で行うことで、安定したパフォーマンスを発揮します。国内生産ですので、メンテナンス等導入後も安心して使用していただけます」 シーディアイの箕浦聡執行役員は語気を強めた。 同社は、全国のゴルフスクールやインドア施設で2500台超の販売実績を誇るスイングチェッカー『スイングナビ』製造・販売元で、最新のシミュレーションゴルフで一気に攻勢をかける。『GOLF navi Ace(ゴルフナビエース)』がそれで、最新の技術とグラフィックを備え「手軽にゴルフ」をコンセプトに開発された経緯がある。 箕浦氏によると、 「今まで郊外へ行かなければ味わうことができなかったゴルフのラウンド感が、場所や時間やスタイルに縛られることなく手軽に味わうことができるようになります。ゴルフバー、室内ゴルフ練習場、スポーツクラブ、福利厚生施設、個人宅など設置場所はさまざま。また、低コスト・手軽さ・楽しさなど、ゴルフシミュレーター『GOLF navi Ace』の持つ可能性が新たなビジネスシーンを生み出し、インドアゴルフの可能性を広げていきます」 打球がスクリーンに当たった瞬間、リアルタイムにボールの軌跡が映像の中に吸い込まれていく感覚をリアルに再現。最新グラフィック技術を駆使した臨場感溢れる高精細映像は、広大で美しいゴルフ場の中に吸い込まれていくかのようだ。ラウンドモードへ搭載されるコースは実際のコースをデジタルマッピング化。ゴルフ場の雰囲気をそのままに、実践感覚のようなプレイを思う存分楽しむことができる。 <h2>国内有名コースを収録4種類の練習場モード搭載</h2> <img src="https://cms-backend-gew.com/wp-content/uploads/2023/11/ace2.jpg" alt="" width="1000" height="563" class="aligncenter size-full wp-image-79383" /> ラウンドモードではレイクグリーンゴルフ倶楽部、三甲ゴルフクラブジャパンコース、パサージュ琴海アイランドゴルフクラブ、伊勢カントリークラブ、鳴沢ゴルフ倶楽部、東建多度カントリークラブ名古屋、PGM石岡カントリークラブ、フェニックスカントリークラブ(住吉コース、日南コース、高千穂コース)トム・ワトソンゴルフコース、京葉カントリー倶楽部の計10コースを搭載。今後、国内の著名コースを毎月アップデートしていくという。 さらに『GOLF navi Ace』では、4種類の練習場モードを搭載。ドライバーからパターまでスキルアップ練習が楽しめる。コース内のどの位置からも繰り返し練習ができる「ラウンドレッスン」と「ラウンドアプローチ」では、さまざまなシチュエーションでの本格練習ができる。 また、プレイヤーのスキルアップに有効な実践的なプレイを数値化。飛距離、キャリー、ボールスピード、ヘッドスピード、打出角度、打出方向、クラブパス、バックスピン、サイドスピン、左右距離、ミート率を表示する。 <h2>カメラセンサーの精度が大幅にアップ</h2> <img src="https://cms-backend-gew.com/wp-content/uploads/2023/11/ace4.jpg" alt="" width="1000" height="563" class="aligncenter size-full wp-image-79385" /> スイングチェックの際は、プレーヤーの5スイングを保存して、スイング比較をすることができる。 また、クラブの動きについては高精度カメラにより、クラブの進入角度やクラブフェースの向き、ボール方向を確実にキャッチ。レッスンの場でインストラクターが使用すれば、プレーヤーの上達を実感しやすいから指導にも一役買いそうだ。 床はベースマットだけのシンプルさ。クラブの衝突が極めて少ない機種としても挙げられる。カメラセンサーは天井へ集約されているため、マットのどこに置いても自動でボールを認識してくれる。   さらに高速度カメラセンサー2基がボールの軌跡だけでなく、クラブの動きやインパクトの瞬間まで計測・可視化。ドロー・フェードはもちろん、トラブルショットなどプレーヤーのあらゆる球筋を再現する。 先述の通り、打席周りの余計な機器が無いため、高さ2・9m、奥行き5・0mあれば設置できるのもうれしい。オプションで低床でも設置可能な専用ティーアップマシンも用意している。 低コスト、手軽さ、楽しさなど、ゴルフシミュレーター『GOLF navi Ace』のポテンシャルが新たなビジネスシーンを生み出し、インドアゴルフの可能性を広げてくれそうだ。 <h2>高水準の施工品質をワンストップで</h2> <img src="https://cms-backend-gew.com/wp-content/uploads/2023/11/ace3.jpg" alt="" width="1000" height="562" class="aligncenter size-full wp-image-79384" /> シーディアイでは、店舗設計をはじめ図面作成やネット工事、打席床工事などインドア施工及びリニューアル事業にも取り組んでいる。高水準の施工品質がワンストップかつ手頃な価格で行えるのが特徴で、 「社内に一級建築士が在籍していますので、お客様のニーズに合わせたインドアゴルフ施工をトータルで提供が可能。設計段階から施工までの一貫したサービスにより、お客様の手間や時間を節約することができます。また、納期の厳守を実現しピーディに対応します。我々は豊富な経験に基づくインドアゴルフ設計の専門知識を持ち、長年の実績と専門的なスキルを活かし、最適なプランを立案します。信頼できる専門家による設計で、理想のインドアゴルフ施設を実現しましょう」 と話している。 利用回数が多くなればなるほど、ネットをはじめ人工芝やスクリーンなどの損傷が大きくなり安全リスクも高まる。同社では、施設を長く使えるよう、万全なサポート体制を整えており、全国規模で迅速かつ正確に修理・メンテナンスが可能だ。 シミュレーションゴルフやスイングナビなどの精密機器からインドア施工、人工芝・ネットなどの消耗品まで「大丈夫かな?」と思った場合は、同社に問い合わせるといいだろう。 ◆価格 250万円~(KIOSK、PC、ソフトウェア、センサー、スイングモーション用カメラ×2、プロジェクター、含む) お問い合わせ シーディアイ本社 TEL 0586-27-0125/ 東京営業所 TEL 03-5614-0367  <a href="http://www.cdi-golf.com" rel="noopener noreferrer" target="_blank">www.cdi-golf.com</a>
    (公開)2023年11月11日
    グループ総合力で挑むインドアゴルフ運営 昨今、インドアゴルフ施設が雨後の竹の子の如く世に表れている。特に都市圏では屋外ゴルフ練習場の閉鎖も相次ぎ、「練習場難民」という言葉さえ使われるようになった。その代替練習場として、インドアゴルフが隆盛を極めている。 もちろん、コロナ禍で低迷した企業活動の再生を目指した事業転換や、本業での安定経営での新規事業もある。 その多くが本業のノウハウをインドアゴルフ事業で活用する場合も多く、そのひとつがワイム総合企画を含め、ワイムグループ総出でゴルフ市場に参入した『GOLF NEXT24』だろう。ワイム総合企画は昨年12月16日、地域密着型の個室シミュレーションゴルフ施設『GOLF NEXT24』を相模原市に2店舗同時オープンした。 ワイムグループは不動産業を中核とし、その所有、事業企画する「ワイム総合企画」を親会社に、デザイン・設計・施工を担う「ディシディア・ワイム」、オーダーメイドのユニットハウス製造の「ワイムユニットハウス」、シェアオフィスなど無人施設の運営業務を行う「ワイムシェアリング企画」、1人用テレコミュニケーションブースを展開する「チャットボックス」、不動産施設管理をメインとする「リロンライフパートナーズ」、自動車運行管理業務を生業とする「ワイムオート企画」から構成される。 換言すれば、インドアゴルフ施設を企画し利用する土地を含め不動産選定などが「ワイム総合企画」、インドア施設の建屋をデザイン・設計・施工するのが「ディシディア・ワイム」、ユニットハウスの躯体製造するのが「ワイムユニットハウス」、無人インドアの24時間運営は「ワイムシェアリング企画」、土地仲介や施設の管理等を請け負う「リロンライフパートナーズ」となる。そのほか、インドアゴルフ施設に設置する1人用テレコミュニケーションブースを請け負うのが「チャットボックス」ということになる。「GOLF NEXT24相模原店」は先のグループの総合力で生み出したインドアゴルフ施設というになる。 ところで、そのビジネス的な特徴はどこにあるのだろうか? <h2>ユニットハウスという軽量鉄骨で遊休地活用</h2> <img src="https://cms-backend-gew.com/wp-content/uploads/2023/02/GOLFNEXT24_mokei1.jpg" alt="" width="788" height="571" class="aligncenter size-full wp-image-76080" /> 「GOLF NEXT24」は、郊外型・無人・24時間営業で高い価格競争力と安定収入を実現することをコンセプトに掲げている。 まずは、専用設計で実現した高品質・低価格ユニットハウス型。断熱性、防音性、耐震性を高いレベルで実現。運営は首都圏でインドアゴルフ事業やシェアオフィス事業(無人)の実績があるワイムシェアリング企画が担う。 特に、ユニットハウス型という構造が特筆すべき点で、遊休地にインドアゴルフ施設を建築する際、施工期間、施工費用共に重量鉄骨構造(鉄筋コンクリート構造)と比較して大きく費用も期間も抑えられる点だろう。 ワイム総合企画の松尾洋佑経営企画部長によれば、 <img src="https://cms-backend-gew.com/wp-content/uploads/2023/02/GOLFNEXT24_matsuo.jpg" alt="" width="788" height="525" class="size-full wp-image-76083" /> ワイム総合企画 松尾洋佑経営企画部長 「重量鉄骨と比較して6割くらいのコストで、施工期間も3割減のイメージです」 ユニットハウスを組み合わせることも可能だ。敷地の形状に応じて、低コスト、短施工期間でインドアゴルフ施設のビジネスをスタートできるのだ。 ある調査によれば、国内の遊休地は3万件以上を数える。 ワイムシェアリング企画の菅原孝社長は、 <img src="https://cms-backend-gew.com/wp-content/uploads/2023/02/GOLFNEXT24_sugahara.jpg" alt="" width="788" height="525" class="size-full wp-image-76084" /> ワイムシェアリング企画 菅原孝社長 「このビジネスは10年スパンの事業です。ただ、都心部には貸地が少なく、地方には多い。ロードサイドでなくても良いですし、郊外ではアクセスが良くない練習場でも人が集まる。だから郊外の遊休地なんです」 しかし、インドアゴルフ施設は先述の通り、数多く誕生している。その差別化はビジネスの根幹であり、継続的な安定経営の肝となる。ゴルファーにとって如何にメリットがあるのか? ビジネスメリットは? その点に注目したい。 <h2>完全個室で1回500円以下ビジネスとしての成立要件</h2> <img src="https://cms-backend-gew.com/wp-content/uploads/2023/02/GOLFNEXT24_mokei2.jpg" alt="" width="788" height="574" class="aligncenter size-full wp-image-76081" /> 昨年12月16日にオープンした相模原店を例にとれば、利用者の会員プランは、月額5500円から利用できる。オールタイムでも月額利用料は1万4300円。1コマ80分の利用時間で、最大限の利用で1回あたり500円以下となる。既存の個室インドアゴルフにはないリーズナブルな価格設定だ。 さらに、1人の利用会員に対して、同伴者1名が追加料金なしで利用できる。そのほかには無料のレンタルクラブや、使いたい時だけ利用するチケット会員などのプランもある。ゴルフナビ社のシミュレーション機器を導入し、多彩なプレーモード、50コースをラウンド可能と、練習でもラウンドでもゴルファーのニーズに応えている。さらにオプションで個人レッスンも受けられ、至れり尽くせりなのだ。 一方でゴルファーのメリットだけではない。ビジネス的なメリットも大きい。相模原2店舗を例に取れば、施設は個室合計8ブースに、1人用テレコミュニケーションブースが1室。想定では限界会員数を400名で設定し、収入見込みが月額430万円、借地料は月額50万円程度で無人運営の為、運営経費を差し引いても高利益率が見込める。すでに1か月足らずで会員は300名を超えており、いかに需要が高いかも証明されている。 「相模原店の立地は住宅地の中に加え、近隣にインドア施設がありません。さらに、インドアゴルフという施設の存在を知っていても、利用したことがない方々が多い。それに対してリーズナブルな利用料で、会員が集まったと考えられます」 それも完全個室である。誰にも邪魔されることなく、ラウンドや練習に勤しめる。インドアゴルフを利用したことないゴルファーだからこそ、興味が湧き、会員獲得につながる。 収益モデルでも、3室で運営する場合の投資額は5400万円、6室で運営する場合の投資額9600万円で、償却後でも4年~5年の投資回収が可能なビジネスとしている。共に条件等が合えば事業再構築補助金を活用でき、その場合の投資回収は大幅に短縮する事も可能である。 ゴルファーにメリットがあり、事業者にもビジネスとしての価値がある。そのプロジェクトを展開するワイムグループの理念を聞いた。 <h2>ゴルフをボウリングのようにひとや社会を幸せにする事業</h2> <img src="https://cms-backend-gew.com/wp-content/uploads/2023/02/GOLFNEXT24_sub7.jpg" alt="" width="788" height="526" class="aligncenter size-full wp-image-76082" /> 中核となるワイム総合企画は、安田生命保険相互会社の不動産子会社として、約70年前に創設され現在に至る。 ひとの幸せを不動産という価値を通して提供してきた会社だ。だから、その使命を「人と社会に役立つ会社であること」と位置付けている。 もちろん、社内にゴルファーは多い。不動産を中核とした事業会社でありながら、そこで培ったノウハウで「ひとと社会」=「ゴルフ産業」に役立つ会社である、という使命感のもと、「GOLF NEXT24」を展開していく。 事業計画は、3年で直営店舗100室、同じく3年でライセンス店舗100室を目標として掲げている。積極的に「GOLF NEXT24」のブランド化を推し進めるだけではなく、パッケージを販売しながら個室シミュレーションゴルフの文化を熟成させていきたいと松尾洋佑部長は語気を強める。 「24時間好きな時に、誰にも邪魔されることなくラウンドや練習を楽しみたい。シミュレーションゴルフをボウリングやカラオケなどと同様のレジャーにしたいんです。それを当社グループの総合力で実現して、遊休地を有効活用してビジネスになれば、ゴルファーも事業者もハッピーだと思います」 松尾部長自身、年間50ラウンドをプレーするヘビーゴルファー。社内でもゴルフを最も愛する一人でもある。だから、ゴルフを通してできた仲間の重要性も知る。 「24時間無人運営の『GOLF NEXT24』ですが、現在ラウンドレッスンやコンペも計画しております。それによってコミュニティーを創っていくことも重要だと思っています」―。 ワイムグループが展開する「GOLF NEXT24」は単なる24時間無人運営のインドアゴルフ施設ではない。ゴルファーとゴルフ産業が幸せになる。それが「GOLF NEXT24」だと言えるだろう。
    (公開)2023年02月23日
    ゴルフ業界は、コロナ禍の影響をふまえた「将来予測」が他業界以上に必要である。なぜなら、コロナが特需を発生させ、プラスに作用したからだ。これによりゴルフ業界は、一時の好況に沸き返った。 しかし、前号ではマイナス効果も存在することが確認できた。これらの実態をすべて明解に説明できる調査データはこの業界に存在しない。それでもゴルフ需要の将来予測は必要だ。明快に説明できるデータがないからといって、簡易な調査結果をあたかも正解のように発表したり、サイコロを振ったり、鉛筆をなめてひねり出した数字には意味がなく、却って混乱要因になりかねない。 過去の統計データから変化の規則性や法則を見出し、それを将来に延長する一貫した論理で予測しなければならない。現状、信頼できる過去の統計データは20万人規模の調査数を誇る、総務省の「社会生活基本調査」に勝るものはない。これに加えて、 ・国勢調査 ・国立社会保障人口問題研究所将来人口予測  がある。本稿では、これらを基にゴルフ需要量(コース+練習場行動日数)を予測しよう。 <strong>ゴルフ需要公理とは</strong> ゴルフ需要の「総量」を算定する計算式としては、 ・ゴルフ対象人口×ゴルフ参加率=ゴルフ人口 ・ゴルフ人口×ゴルフ活動率=ゴルフ行動量  があり、これは誰もが認める「ゴルフ需要公理」である。さらに各項は、 ・国勢調査ゴルフ対象人口×社会生活基本調査ゴルフ参加率×社会生活基本調査ゴルフ活動率  に置換可能である。〈図1〉 <img src="https://cms-backend-gew.com/wp-content/uploads/2022/12/2301yamagishi_figure1.jpg" alt="" width="788" height="777" class="size-full wp-image-75227" /> 図1 <strong>将来予測とは年齢別将来参加率、活動率の予測</strong> ゴルフを対象とした「将来人口」は、国立社会保障・人口問題研究所から公表されており、ゴルフ需要の将来の「総量予測」は結局、 ・ゴルフ将来参加率 ・ゴルフ将来活動率 を予測すれば良い。 将来にわたり日本の人口が減少するのは明らかだが、ゴルフ対象人口は、各年齢別人口変化に左右される(世代交代変化)。ある年齢の現在の参加率、活動率が、将来も一定である保証はなく、各年齢別に将来値を予測しなければならない。その際に過去の推移から変化の法則性を発見して、その法則を将来へ延長して「将来値」を予測する作業になる。 では、「法則」とは何か? 筆者はゴルフ参加率、活動率における「年齢別過去変動データ」に存在すると考える。連載第二回で説明したように、年齢別参加率、活動率の精度は「社会生活基本調査」が圧倒的に高い。そのため、過去の社会生活基本調査から変化の法則性を発見し、 ・ゴルフ年齢別将来参加率 ・ゴルフ年齢別将来活動率 を設定することが賢明である。また、予測に幅をもたせるために予測の前提条件を複数設定し、比較シミュレーションを実行する。 <strong>社会生活基本調査年齢別データの信頼性を検証</strong> 予測基点となる社会生活基本調査の年齢別データの信頼性を、ゴルフ関連全数調査2データと比較した。 ・利用税非課税利用者との比較 これは、日本ゴルフ場経営者協会(NGK)が発表しているゴルフ場利用税の非課税者(70歳以上)のデータで、全数調査である。この「過去推移」と社会生活基本調査の「70歳以上行動日数」を〈グラフ1〉とした。コロナ以前は両者に相関が認められる。 <img src="https://cms-backend-gew.com/wp-content/uploads/2022/12/2301yamagishi_graph1.jpg" alt="" width="788" height="788" class="size-full wp-image-75228" /> グラフ1 ・特定ゴルフ練習場来場実績との比較 社会生活基本調査における「ゴルファー」は、コースと練習場の利用者が区別されていない。筆者は2012年にゴルフ市場活性化委員会(GMAC)で実施した、コース入場者一斉調査等により、練習場入場者数はコースの「1・2倍」と推定している。この比率が全年齢共通とすれば、年齢別練習場利用回数は〈表1〉のように求められる。 <img src="https://cms-backend-gew.com/wp-content/uploads/2022/12/2301yamagishi_table1.jpg" alt="" width="788" height="588" class="aligncenter size-full wp-image-75229" /> これを練習場来場実績年齢別平均利用回数と〈グラフ2〉とした。両者には相関が認められる。社会生活基本調査の年齢別データによる将来予測は、有意と考えてよい。 <img src="https://cms-backend-gew.com/wp-content/uploads/2022/12/2301yamagishi_graph2.jpg" alt="" width="788" height="746" class="size-full wp-image-75230" /> グラフ2 <strong>将来対象人口の確認</strong> ゴルフの「対象人口」の将来値ほど、確実な予測はない。国立社会保障・人口問題研究所の2018年予測を〈表2、グラフ3〉とした。これによれば、2035年には対象人口が現在より14%減少する。 <img src="https://cms-backend-gew.com/wp-content/uploads/2022/12/2301yamagishi_table2.jpg" alt="" width="788" height="638" class="aligncenter size-full wp-image-75231" /> <img src="https://cms-backend-gew.com/wp-content/uploads/2022/12/2301yamagishi_graph3.jpg" alt="" width="788" height="658" class="size-full wp-image-75232" /> グラフ3 <strong>参加率過去変化の法則性</strong> まず、過去の社会生活基本調査の推移を確認する。〈グラフ4〉をご覧頂きたい。 <img src="https://cms-backend-gew.com/wp-content/uploads/2022/12/2301yamagishi_graph4.jpg" alt="" width="788" height="689" class="size-full wp-image-75233" /> グラフ4 同一年齢でも調査年度によって大きくバラついているが、果たして法則性はあるだろうか? ある年齢集団の5年後のゴルフ参加率の変化率を「参加率加齢係数」と定義しよう。この係数は、筆者が長年の市場調査から見出した将来予測の法則であり、その計算方法と結果を〈表3、図2〉とした。 <img src="https://cms-backend-gew.com/wp-content/uploads/2022/12/2301yamagishi_table3.jpg" alt="" width="788" height="345" class="aligncenter size-full wp-image-75234" /> <img src="https://cms-backend-gew.com/wp-content/uploads/2022/12/2301yamagishi_figure2.jpg" alt="" width="788" height="368" class="size-full wp-image-75235" /> 図2 2006年に15~19歳であった集団は、5年後の2011年には20~24歳に加齢し、2006年の参加率2・8%を2011年には5・7%に変化させている。この場合、2006年→2011年における20~24歳の「参加率加齢係数」を5・7%÷2・8%=2・04とする。2006年に15~19歳であった集団は、2011年には20~24歳に加齢して、ゴルフ参加人口を104%増加させた。しかし、2021年には「参加率加齢係数」が0・82となり、5年間でゴルフ参加人口を18%減少させたことになる。 30代以降の参加率加齢係数は、調査年が変わっても常に安定しており、参加率加齢係数には一定の法則性がある。つまり将来参加率は、この法則性により設定すれば良い。10~14歳は基点データがないため、将来も変わらないとする。 <strong>加齢係数による将来値設定</strong> 例えば「2025年35~39歳の2025年将来参加率=2021年30~34歳実績参加率7・5%×加齢係数0・9=6・8」という計算によって設定する。〈図3〉 <img src="https://cms-backend-gew.com/wp-content/uploads/2022/12/2301yamagishi_figure3.jpg" alt="" width="788" height="430" class="size-full wp-image-75236" /> 図3 <strong>将来予測基本加齢係数</strong> 活動率の推移〈グラフ6〉から、参加率と同様に活動率加齢係数を計算した。 <img src="https://cms-backend-gew.com/wp-content/uploads/2022/12/2301yamagishi_graph6.jpg" alt="" width="788" height="744" class="size-full wp-image-75237" /> グラフ6 <strong>ゴルフ需要変動モデル</strong> 2006年~2021年4次調査から3次の加齢係数を平均し、また30歳以降を移動平均値に置換し〈表4・グラフ7〉を得た。 <img src="https://cms-backend-gew.com/wp-content/uploads/2022/12/2301yamagishi_table4.jpg" alt="" width="788" height="1186" class="aligncenter size-full wp-image-75238" /> <img src="https://cms-backend-gew.com/wp-content/uploads/2022/12/2301yamagishi_graph7.jpg" alt="" width="788" height="706" class="size-full wp-image-75241" /> グラフ7 これは非常に重要な知見である。ゴルフ需要がどの年齢で生まれ、加齢とともにどのように変化するかをシンプルに明示する、いわば「ゴルフ需要変動原理モデル」となるからだ。〈表4・グラフ7〉を、将来ゴルフ需要量を支配する変動法則としてゴルフ需要将来予測値を計算する。 <strong>予測前提条件・コロナ影響持続性の判断</strong> 2021年の社会生活基本調査に基づくゴルフ将来需要予測は、例年と異なりコロナ禍の影響にともなう困難がある。言い換えれば、ゴルフの将来需要はコロナの影響が今後どう変化するかによって大きな差異を生ずるわけだ。そこで筆者は、結果に幅をもたせるため4つの前提条件を設定し、それぞれ計算した。 (A)コロナが発生しなかった場合 2016年調査実績参加率、活動率を基点とし〈図3〉のように2020、2025、2030、2035年参加率、活動率を設定する。 (B)コロナ影響が短期に終焉した場合 2020年参加率、活動率のみ2021年社会生活基本調査実績値とする。2025年、2030年は(A)と同一とする、2035年は、コロナが2021年のみ影響するとした前提条件である。 (C)コロナ影響が持続する場合① 2021年参加率、活動率を起点とし三次平均加齢係数により2025、2030、2035年参加率、活動率を設定する。 (D)コロナ影響が持続する場合② 2021年参加率、活動率を基点とし、直近2016→2021年加齢係数により2025、2030、2035年参加率、活動率を設定する。コロナ特需が将来も持続する前提条件である。 <strong>計算結果</strong> 4つの前提条件と計算結果を〈表5・グラフ8〉とした。 <img src="https://cms-backend-gew.com/wp-content/uploads/2022/12/2301yamagishi_table5.jpg" alt="" width="788" height="252" class="aligncenter size-full wp-image-75240" /> <img src="https://cms-backend-gew.com/wp-content/uploads/2022/12/2301yamagishi_graph8.jpg" alt="" width="788" height="706" class="size-full wp-image-75241" /> グラフ8 ここで得られた結果から、 ・2021年の需要は、2016年より6%減少するところ、コロナ禍により94%から101%へ7ポイント押し上げられた。 ・コロナの影響が持続すれば、2035年のゴルフ需要は、2015年比14%増加となる。 ・コロナ禍による需要増が短期に消滅すれば、2035年の需要は34%減少する。以上のことが読み取れる。 ここで「なぜ、将来時間が進むにつれゴルフ対象人口以上にゴルフ需要量が減少するのか?」との疑問が生ずるが、それは「ゴルフ人口増加年齢セクターである20~29歳の将来人口」が、全体減少以上に減少するからである。そのことを〈グラフ9〉が示している。 <img src="https://cms-backend-gew.com/wp-content/uploads/2022/12/2301yamagishi_graph9.jpg" alt="" width="788" height="710" class="size-full wp-image-75242" /> グラフ9  本連載は今回を含めて計4回、最新の社会生活基本調査を中心に、信頼に足るあらゆるデータを駆使してゴルフ需要の分析を試みた。5回目となる次号を最終回として、 ・ゴルフ需要を維持・増大する対策は何か ・現状データの限界 について考察を述べたい。 <hr> この記事は弊誌月刊ゴルフ・エコノミック・ワールド(GEW)2023年1月号に掲載した記事をWeb用にアップしたものです。なお、記事内容は本誌掲載時のものであり、現況と異なる場合があります。 <a href="https://www.gew.co.jp/magazine">月刊ゴルフ・エコノミック・ワールドについてはこちら</a>
    (公開)2023年01月11日
    神奈川県伊勢原市にある伊勢原ゴルフセンターは、大規模な改修をして2022年4月1日、リニューアルオープンした。78打席、250ヤードの施設である。 この練習場はかつて、中村寅吉プロが練習拠点としていた。中村プロは1957年、霞ヶ関カンツリー倶楽部(埼玉県川越市)で開催された国別対抗戦・カナダカップ(現ワールドカップ)で小野光一プロと組み優勝。個人としても優勝したことがきっかけで、日本にゴルフブームが起こっている。この伊勢原ゴルフセンターについて、取締役支配人の濱田翔太氏に話を伺った。 同センターの親会社は濱田精麦株式会社で、濱田支配人も親会社の営業部長を兼務している。なぜ精麦会社がゴルフ練習場を経営するようになったのか。濱田精麦は1913年に静岡県田方郡戸田村井田( 現在の沼津市)で、濱田氏の曽祖父が創業した。精麦は米の精米と同じように、大麦を精麦する事業で、あまり聞きなれない業種だが、当時は家畜用の飼料を生産していた。 1923年の関東大震災時に沼津工場が倒壊し、神奈川県足柄上郡吉田島村(現在の松田町)に転居。さらに1936年に神奈川県中郡伊勢原町(現在の伊勢原市)へ移転した。戦後の食糧難時代に家畜用の飼料から、麦ごはんの精麦業にも力を入れ会社が成長した。 <img src="https://cms-backend-gew.com/wp-content/uploads/2023/01/isehara.jpg" alt="" width="788" height="525" class="aligncenter size-full wp-image-75220" /> 「スポーツに理解があり野球が好きな経営陣で、1960年に都市対抗野球大会を目指す社会人野球チームを結成しました。野球チームをつくることで全国から人材を集めることも出来ましたが、1961年に本社工場が火災で全焼、会社を復興するために野球チームは休部となったのです」(濱田支配人) その専用グラウンドが、現在の伊勢原ゴルフセンターの場所である。2代目社長、その弟で濱田氏の祖父に当たる3代目社長が、ともにゴルフが好きで鷹の台CC他のメンバーであった。2代目社長が中村プロと縁があり、当時砧に居を構えていた中村プロに練習場のプロデュースを依頼、1969年に練習場が開業した。そんな経緯で中村プロも伊勢原に引っ越し、ここを拠点として樋口久子、岡田美智子、丸山智弘らプロを育てた。中村プロは2008年に他界したが、晩年まで伊勢原ゴルフセンターでプロ・アマを問わず交流を深めていた。 <img src="https://cms-backend-gew.com/wp-content/uploads/2023/01/isehara_nakamura.jpg" alt="" width="788" height="525" class="aligncenter size-full wp-image-75221" /> 1969年の開場当時の写真では、中村プロのショットを大勢の来場者が見つめている。当時は平屋で土の25打席だったが、30年前にクラブハウスのある2階建ての練習場に改装した。 地域住民に喜びを 濱田支配人が練習場にかかわったのは今から10年前。子供の頃にこの練習場に父親と遊びに来ており、高校時代はここでアルバイトをしていたことで、伊勢原ゴルフセンターへの愛着は強い。練習場にかかわった当時は、練習場は別会社の組織で、本社・濱田精麦の一部門という位置づけのため、現場と本社の連携が取れず来客数が徐々に減少していた。施設も老朽化し、ティーアップ機も5機種が混在していた。 「そのような状況で、私は練習場をグループの中でも輝く存在にしたかったのです。そこでまず、外部に委託していたスクールを直営化。スクールと打席は連携しないと上手く機能しないと考え、フロント、フィールド、スクールと、個別にチームリーダーをたて、スピーディーな組織を目指しました」 同時にプリペイドカードのIC化やボール回収の改善を進め、ショップは2016年からゴルフパートナーを入れた。年間来場者は現在13万人だが、濱田氏が事業に参加した10年前は8万人であった。 さらに今回、リニューアルを手掛けている。その意図は、 「“ゴルフのボールパーク”をつくりたいとの思いがゴルフ練習場にかかわった当時からありました。メジャーリーグのボールパークのイメージで、飲食を含め様々なゴルフの楽しみを提供したいと思っています」 もともとボールの飛び出しの問題もあり、今回のリニューアルでネット用鉄柱も新しく14本立てた。また従来ショートコースであったエリアを、ティーを使用できる青空ガーデンを5打席、アプローチ練習場も距離表示がわかる白線が引かれているエリア、フェアウェイ、ラフから練習できるエリア、バンカーエリアなど、様々な状況から練習ができる施設に整備した。 シュミュレーションゴルフの屋内施設も設置し、デジタルへのニーズにも対応。スクール用の部屋にもシミュレーション設備を入れ、打席後方のカフェ設置で“ゴルフのボールパーク”が一歩実現した形である。総工費は2億円以上、次の50年を視野に入れる。 <img src="https://cms-backend-gew.com/wp-content/uploads/2023/01/aozora.jpg" alt="" width="788" height="525" class="size-full wp-image-75222" /> 青空ガーデン 「ゴルフが好きだった父、祖父の思いを残したい。地域貢献としても、この伊勢原の地にゴルフ練習場があることで、この地域に住んでもらってよかったと思えるような施設にしていきたい」(濱田支配人) 伊勢原ゴルフセンターの来場者の年齢構成は、ICカードの所有は40代が一番多いものの、実際の来場者は50代以上が半数以上を占め、また女性は10数%である。コロナ禍で若い世代の来場者も増えているとのこと。練習場単体の売上は3億円に迫り、以前に比べて倍増している。今後については、 「人材の育成も重要な課題だと考えています。ただのフロントやただの打席係だけでなく、例えばIC会員を増やす活動でお客様に積極的に声がけをするなど、従業員の育成・活性化に取り組んでいます。次の目標は、ゴルフの楽しさを提供する“練習場を究める”ことで、ゴルフ練習場として成長し、発展できる事業であることを示していきたい。練習場を拠点として、スクールを含めて来場者を増やしていきたいですね」 と、練習場ビジネスを広げる積極的な意思を示している。 「お客様の為にではなく、お客様の立場に立って物事を考えたい」 と話す濱田支配人は現在35歳。これからのゴルフ界を担う存在となることを期待したい。 企業が運営するゴルフ練習場も、経営者のゴルフへの思いがあるからこそ継続できる。 <hr> この記事は弊誌月刊ゴルフ・エコノミック・ワールド(GEW)2022年11月号に掲載した記事をWeb用にアップしたものです。なお、記事内容は本誌掲載時のものであり、現況と異なる場合があります。 <a href="https://www.gew.co.jp/magazine">月刊ゴルフ・エコノミック・ワールドについてはこちら</a>
    (公開)2023年01月10日
    「セントアンドリュース・オールドコース(スコットランド)」で開催され、タイガー・ウッズの参戦に沸いた第150回全英オープンの最終日。「ドライビングレンジ東新宿(東京都)」で「セントアンドリュース×EVEN全英オープンパブリックビューイング」が開催された。 主催はゴルフアパレルブランド「St ANDREWS(セントアンドリュース)」で、2017年より株式会社TSIが取り扱う、ゴルフを愛する誰もが憧れを抱く場所の名を正式にすることを許された、伝統もモダンも愛する人のためのゴルフウェアブランドだ。参加者は、シミュレーション9ホールコンペ、ゲストトークショー、クイズイベントに加え、フィッシュアンドチップスやクラブハウスサンドなどケータリングによるイギリス名物を食べながらのパブリックビューイングを楽しんだ。 プライスレスだったのが、過去に現地で宮里優作プロのキャディをした神田七保海さんとゴルフネットワーク中継直前の杉ちゃんこと杉澤伸章さんのトークショー。MC山本潤さんとの軽快なかけあいで、参加者しか味わえないライブ情報から優勝者予想まで熱狂的なゴルフファンも十分に満足できる内容となった。 <img src="https://cms-backend-gew.com/wp-content/uploads/2022/11/2.jpg" alt="" width="788" height="525" class="aligncenter size-full wp-image-74644" /> オープン予定を含め都内を中心に40店舗を展開する「Lounge Range(ラウンジレンジ)」。完全個室で精度の高いシミュレーターを活用したラグジュアリーなインドアスタジオという新たなマーケットを創出した経緯を、株式会社ラウンジレンジの熊倉弘晃取締役に聞いた。 「弊社代表取締役の古川真一とは品川のゴルフサークルで出会いました。お互いにゴルフが大好きで、上達をしたいけれどマンション住まいでゴルフ部屋もつくれず、練習場難民な状況。であれば、古川が行きたいと思うようなインドア練習場を近場につくってしまおうという発想に賛同した形でした」 運よく約700世帯を有する大井町(東京都)の新築タワーマンションに最初の店舗をオープン。 コロナ禍の真っ只中で工期は1ヵ月ほど遅れたが、1ブースの完全プライベート無人空間の「マイゴルフ部屋」を実現できたこともあり、想定以上の集客に成功。ユーザー層の中心は40代~50代半ばで、女性比率は約20%。誰にも干渉されずにシンプルに練習に打ち込みたい熱心なゴルファーからの支持を集めているようだ。 今年の4月にゴルフ場や練習場が多い宇都宮店(栃木県)をオープンしたところ、初月の集客では最も高い反響があったことから、今後は北海道から福岡まで全国各地へと年内50店舗を目指して直営とフランチャイズによる拡大を予定している。 7月7日、150坪の国内最大級インドアゴルフ「Aoyama Park 9ine(パークナイン)」が南青山にオープンした。 <img src="https://cms-backend-gew.com/wp-content/uploads/2022/11/3.jpg" alt="" width="788" height="525" class="aligncenter size-full wp-image-74645" /> ツアーチャンピオンが自宅で練習したいと願うスペースを完全再現し、高品質なゴルフシュミレーター「FULL SWING(フルスイング)」や高分解能圧力センサーで構成されたバランスプレート「SWING CATALYST(スイングカタリスト)」を設置した「TIGER BOOTH」ではタイガー・ウッズ気分を味わうことができる。ボタン操作でグリーンの傾斜角度を変更し、36パターンのリアルな地形を再現してビジュアルでパッティングの軌跡を示すアジア初導入の「VIRTUAL GREEN(バーチャルグリーン)」、全方向に傾斜するスイングプレートが設置された10〜17ヤードのアプローチスペースなど、ゴルフ練習マニア垂涎ものの施設に目を見張るばかりだ。 かつては、韓国独自の文化として捉えられていたシミュレーションゴルフ。日本ではゴルフバーなど飲食を中心に展開されてきだが、リアルゴルファーの「ガチ練習」として活用される事例を数多く聞くようになった。 これからも、コロナ禍でゴルフを始めた若者や女性などの新規参入ゴルファーが継続して楽しんでもらうための重要なマーケットとして注視していきたい。 <h2>イベント参加者や関係者に活用事例をインタビュー。</h2> <strong>山本一典さん(全英オープンイベント参加者)</strong> EVEN愛読者で応募したところ招待をいただき参加しました。あまり深く考えず、純粋にセントアンドリュースでの全英オープン記念大会を楽しむには最高でした。すごく楽しかったのですが、会場であるドライビングレンジの会員募集や、セントアンドリュースの商品PR、販売促進などをしていただいてもよかったのではと思いました。 ありきたりですが、今後はゲストのトークショーや、シミュレーションゴルフでプロゴルファーのスイングを披露するなどのイベントがあれば楽しそうですね。シャンパンなどアルコールを楽しみながら気分をアップさせて、新商品の先行販売や限定アイテムの販売などプレミアム感をだせば購買意欲が高まると思います。 <strong>山本裕士さん(GOLFZON Japan、事業推進チーム)</strong> シミュレーションゴルフとリアルイベントの親和性が高いと思っており、各メディア様へ直営店舗「ドライビングレンジ東新宿」の有効活用をご案内していた中で、今回「セントアンドリュース×EVEN第150回全英オープンパブリックビューイング」が実現しました。 イベントを通じて、スクリーンを活用して試合放映ができたこと、全英オープン最終日の開催と同時刻に同じコースでシミュレーションではありますがラウンドができたことで、施設を活用してお客様に満足度の高い内容になりました。今後は、プロゴルファーによるトーナメント、クラブメーカーの試打会、オンラインのゴルフ大会などを検討していきたいと思います。 <strong>石原舞華(Loun9ine、マーケティングマネージャー)</strong> 昨年12月に最初の「青山North・South店」をオープンし、今年7月の「Aoyama Park 9ine」で6店舗目となりました。全店舗を通じて、個室、非対面、非接触、常駐スタッフ無し、アプリ予約を導入して、withコロナ対策は万全。その上で、ゴルフ×DAM(カラオケ)、アカデミー、ジムなど店舗ごとにコンセプトを変えています。メンバーのニーズに合わせて店舗によって人数制限はありますが、同伴者は無料で利用できます。今後は、ツアープロも認める最新機材を設置しているので、パーティなど各種イベントに加えて、メーカーの新商品発表会などに活用いただきたいですね。 <hr> この記事は弊誌月刊ゴルフ・エコノミック・ワールド(GEW)2022年9月号に掲載した記事をWeb用にアップしたものです。なお、記事内容は本誌掲載時のものであり、現況と異なる場合があります。 <a href="https://www.gew.co.jp/magazine">月刊ゴルフ・エコノミック・ワールドについてはこちら</a>
    (公開)2022年11月29日
    今年9月、二木ゴルフつくば学園店内にインドアゴルフ練習場がオープンした。GOLF RANGE LUANA TSUKUBAがそれで、打席予約、支払い、シミュレーターの起動まで、スマートホン1台で完結できるのがウリ。 同社営業開発室の深作正勝室長がこう話す。 「LUANAはハワイ語で楽しむ、くつろぐという意味を持つことばです。そんな場所で楽しくゴルフの練習をしてほしいという願いを込めています」 同店は60坪のスペースに計5打席を設置。計測器はディテクトの『プリズムプロ』×4台に加え、天井設置型『シグナス』と傾斜台の『スタンスプレート』を組み合わせた左右打席の構成となっている。 GOLF RANGE LUANAについて、まずは動画で <iframe width="788" height="433" src="https://www.youtube.com/embed/l5IHkUGoc2M" title="YouTube video player" frameborder="0" allow="accelerometer; autoplay; clipboard-write; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture" allowfullscreen></iframe> 先出の深作室長が、 「『シグナス』は天井から高速カメラでインパクト映像を撮影しているので、ヘッドやシャフトの動き、ヒットポイントも確認することができます」 と前置きして、次のように説明する。 「『プリズムプロ』との大きな違いは、視界のある範囲にセンサーを置かないので、部屋を広く使えて快適なゴルフ空間が作れる点でしょう。 また、高性能カメラを搭載しているため、測定エリアが広く、部屋の中央にティーを設置すれば、左右両打席での使用も可能です。天井設置型センサー&自動傾斜台との連動にも最適なモデルですので導入を決めました」 <img src="https://cms-backend-gew.com/wp-content/uploads/2022/11/IMG_9749.jpg" alt="" width="788" height="525" class="aligncenter size-full wp-image-74454" /> 新製品の『シグナス』は秒間1500コマの高速カメラにより、インパクトの瞬間をとらえ、ボール初速、打ち出し角、スピン量などを算出。弾道のシミュレーションを行うほか、インパクトのスローモーション映像も再生される。これ以外にも練習場モードに加え、ラウンド及びオンコースレッスンモードを標準サポート。これ1台で様々な用途に活用できるという。 <img src="https://cms-backend-gew.com/wp-content/uploads/2022/11/IMG_9765.jpg" alt="" width="788" height="525" class="size-full wp-image-74455" /> ゴルフレンジ・ルアナ営業開発室 深作正勝室長 『シグナス』と連動、先述のショットをするごとにボールが着地した位置の地形に傾き、まるでコースにいる臨場感でラウンドやレッスンができるオプションの『ゴルフスタンスプレートDGP1500』(90万円)と組み合わせても200万円弱とコストパフォーマンスに優れるのが強みといえそうだ。 <h2>ハコモノと連動した会員システムを提供</h2> 同店では、ハコモノのシステムを利用して会員情報と予約プログラムを構築。これをディテクトの計測器と連携して、スマホ或いは予約端末から打席予約が行える。ひとくちで説明すると、QRコードで各打席へログインして、会員データを一括管理するもの。 この一連のシステムを導入すれば、空き状況の確認→予約→打席チェックイン→練習開始→練習時間終了5分前に画面表示→チェックアウトまで一元管理を行うことができる。また、過去のスイング動画などを記録し、すでに会員システム導入済みの施設との連携も可能だ。 「簡単に予約ができて、思いついた時にスイング修正や苦手な傾斜を繰り返し練習して克服することができます。今後もゴルファーの気持ちに寄り添った運営を行い、お客様に喜んでいただける施設にしていきたい。是非、ご来店をお待ちています」(深作室長)―。 【精度】 天井設置型 ・ 撮影コマ数秒間1500コマ(高速カメラ×2台) ・閃光時間1/30000秒(高速ストロボ) ・センサー:5メガ 【機能性】 ■ボール計測 ・初速 ・キャリー ・飛距離 ・左右ブレ ・打出角(上下) ・打出角(左右) ・バックスピン量 ・サイドスピン量 ■ヘッド計測 ・へッドスピード ・ミート率 ■練習場モード ドライバー、アイアン、パター ■ラウンドモード 5コースの中から最大20名までプレー可能。複数打席でコンペ同様同時プレー可能。 ■オンコースモード コース内の任意の場所から繰り返し練習が可能 *オプションソフトウエアで米国の有名コースペブルビーチ、ファイヤーストーン、英国ロンドンGC、タイのブラックマウンテンなどプレーできる *シミュレーションと連動可能 ■設置スペース 間口3×奥行5×高さ2.8(m) 【価格】 シグナス(本体):128万円~ スイングプレートDGP1500(自動傾斜台):90万円 1 QRコードを表示 <img src="https://cms-backend-gew.com/wp-content/uploads/2022/11/IMG_9726.jpg" alt="" width="788" height="525" class="aligncenter size-full wp-image-74448" /> 2 チェックイン <img src="https://cms-backend-gew.com/wp-content/uploads/2022/11/IMG_9730.jpg" alt="" width="788" height="525" class="aligncenter size-full wp-image-74449" /> 3 練習開始 <img src="https://cms-backend-gew.com/wp-content/uploads/2022/11/IMG_9727.jpg" alt="" width="788" height="525" class="aligncenter size-full wp-image-74450" /> ■ゴルフレンジ・ルアナ つくば 〒305-0817 茨城県つくば市研究学園1-3-15 二木ゴルフつくば学園店店内/営業時間10時~21時・年中無休/TEL. 0120-350-562 https://golfrangeluana.jp
    (公開)2022年11月22日
    ゴルフゾンジャパンは8月、最新シミュレーションゴルフ機器の『TWOVISION Plus』を発売した。そこで一足先に同機種を使って体験ラウンド。製品特徴をお送りする。 <h2>本番さながらのラウンドができる7年振りの新機種</h2> <img src="https://cms-backend-gew.com/wp-content/uploads/2022/09/1b2b9442e8364c566b3b84f651e7adb5.jpg" alt="TWOVISION Plus" width="788" height="525" class="alignnone size-full wp-image-73613" /> 『TWOVISION Plus』は同シリーズでは7年振りの新機種だ。製品名の「TWO」には「2つのセンサーカメラ」、そして「次世代の機器」という意味が込められているという。 第一の特徴は、シミュレーション機器内のコースロケーションに合わせて、スタンスプレートとボールプレートがそれぞれ自動で傾斜し、本番さながらのライでショットができる点だ。2つのプレートの組み合わせにより、最大14通りのライからショットできる。 写真では若干分かりづらいが、プレートが傾斜していることが見て取れる。実際にスタンスしてみると実際のコースと同様の傾斜が体感できるため、ライに合わせたスイングとショットが要求される。 <img src="https://cms-backend-gew.com/wp-content/uploads/2022/09/f49328a9ef2b41b926cc9776220db2c5.jpg" alt="TWOVISION Plus" width="788" height="525" class="alignnone size-full wp-image-73614" /> また、ボールプレートはラフが2種類、バンカーも2種類用意されており、ボールが落ちた場所によってどちらを使用するか指示される仕組み。よりリアルなラウンドに近づけた細かい工夫が見て取れる。 また、ショット直後にインパクト直前のヘッド軌道とショット動画が画面に映し出されるため、スイングのチェックも同時にできて便利だ。 <img src="https://cms-backend-gew.com/wp-content/uploads/2022/09/181864c7c86efbb9216758ed76e4381a.jpg" alt="TWOVISION Plus" width="788" height="525" class="alignnone size-full wp-image-73612" /> 2台のセンサーカメラが搭載されていることで、飛距離はもちろん、ヘッドスピードや初速、スピン量などの数値も表示される。悲しいかな、自分の普段通りの飛距離が出ていたため、測定精度も良さそうだ。 また、もう一つの特筆すべき機能は、全く異なる場所から同時に6人までラウンドができる「ネットワークプレー」というモードだ。同じ機種が設置されていれば、全世界のゴルファーと繋がることができる。この機能を利用すれば施設対抗戦などシミュレーションゴルフ機器を使って多様なゴルフの楽しみ方が体験できそうだ。 プレーできるコースは239コース。その内、日本のコースは62と豊富なゴルフ場に対応している。今後、コースは順次追加していく予定だ。 <h2>手軽にゴルフ体験</h2> 今回は9ホールをラウンドしたが、所要時間は30分程度。涼しい室内で本番さながらのゴルフができ、かつ短時間で終わるという点は満足感が大きい。 昨今のゴルフブームにより、インドアゴルフは活況を呈している。都内のインドア施設は500か所近く存在しており、個人宅やマンションの共用スペースにシミュレーションゴルフを導入する事例もある。 一時期ゴルフバーがブームになったが、シミュレーションゴルフによって敷居が下がれば、より手軽にゴルフを楽しめる人が増えそうだ。 なお『TWOVISION Plus』はゴルフゾンジャパン直営のインドアゴルフ練習場「ドライビングレンジ東新宿」のVIPルームで体験可能。ビジター3300円+プレーフィー、メンバー1650円+プレーフィーで利用できる。興味のあるゴルファーは問い合わせてみてはどうか。 TEL:03-6380-3915
    (公開)2022年09月09日
    今、他業種からインドアゴルフへの参入意欲が高まっている。 そんな中、駅前需要を狙い打ちしたのがパチンコ店『キューデン』(3店舗)を運営する興和商事。 6月1日、西新井駅前(東京都足立区)に第一号店となる『KYUDEN GOLFPARK(キューデンゴルフパーク)』をグランドオープンした。 動画で紹介 <iframe title="YouTube video player" src="https://www.youtube.com/embed/d8zPox-Yaso" width="788" height="433" frameborder="0" allowfullscreen="allowfullscreen"></iframe> 従来のインドア施設とは異なる贅沢な空間(約120坪)で、全7打席のうち、1ブースのみ完全プライベートな空間。それが『KYUDEN GOLFPARK』だ。 経営母体である興和商事の呉本賢虎社長がこう話す。 <img class="size-full wp-image-73438" src="https://cms-backend-gew.com/wp-content/uploads/2022/08/KYUDENGOLFPARK2.jpg" alt="" width="450" height="301" /> 興和商事 呉本賢虎 社長 「当社は西新井でパチンコ店を創業し、今年で51周年を迎えました。近隣のパチンコ店を買収したのを機に、創業地である駅前店舗『ヴィラージュキューデン』を業態変更して有効活用できないかと模索していたのです。〝お客様を楽しませること〟が社是にあり、以前からインドアゴルフに興味がありました」 そもそも同社は「脱・パチンコ」を体現する使命を帯びて、ホテル業の「ホテルノービス調布」を子会社化。 同業ではパチンコ&スロットメーカー・平和によるPGM買収の例などがあるが、周知の通りパチンコ人口は年々減少中。そこにゴルフの波がきているから熱量も当然上がる。 「パチンコでもゴルフでも、お客様に楽しんでもらうことが我々の使命ですが、ただ単にゴルフを上達するのではなく、〝空間〟を大事にしようと。そこで重要になるのがスタッフとの会話や接客です。当社には地域に根差した50年以上の歴史があり、西新井は人情味溢れる街で、近隣商店の皆様とも密接にかかわっています。地の利を活かしながら、お客様同士を繋げるコンペの開催や、プロのトークショーも企画中ですので、楽しみにしていてください」 120坪の敷地内に7打席を有する「KYUDEN GOLFPARK」。 インドア施設の1打席あたりの横幅は3メートルが一般的だが、同店は3メートル80センチと広々とした空間がウリで、店舗センターにはパッティングコーナーを設置すると同時にトークショーなどのイベントを行うステージへ変貌する設計が施されている。 かつて300台あまりのパチンコや&スロット機器が並んでいたとのことだが、もはや見る影はない。 <h2>24時間無人営業も視野プリズムとハコモノを連動</h2> <img class="aligncenter size-full wp-image-73441" src="https://cms-backend-gew.com/wp-content/uploads/2022/08/KYUDENGOLFPARK3.jpg" alt="" width="341" height="227" /> 近年は、リモートワークにより勤務時間に縛られない働き方が増えている。 現在の営業時間は5時~24時だが、次のステップでは24時間営業を視野にいれ、既にサブスク型会員管理・予約・決済システム「hakomono(ハコモノ)」とディテクト社のシミュレーター『プリズムプロ』を連動させて着々と準備進行中。 カード一枚で本人認証を行う入退室システムにより、駅前需要を狙い打つ算段だ。その手順とは? 同店の畑山祐二GMが説明する。 「まず当店のLINE@(ラインアット)へ登録いただくと、リンクが届きハコモノの予約サイトへ誘導。ここでQRコードが発行され、これを予約打席のリーダーへかざすとログインが完了します。今夏中に24時間営業を目指しており、夜間の入退場についても当日予約された方のみが当施設へ入れる仕組みです。無人営業でもトラブルがなくセキュリティーも万全の体制を整えています」 <h2>ジュニアプランや法人の福利厚生施設として活用</h2> 料金体系は6つのプランを用意しており、 ①平日(月2回のマンツーマンレッスン付)、②平日(打席利用のみ)、③全日、④VIP、⑤法人⑥ジュニアを用意。 「主なターゲット年齢層は30~50歳代ですが、ご自身の生活スタイルに応じて月1万1000円~5万円のプランまで選べるようになっており、初心者から熟練者、若年層から年輩の方まで喜んでいただける空間です。西新井という地域柄なんでしょうか。5月のプレオープン中は家族や友人同士で体験される方が非常に多かったですね」 これ以外にも仕事をリタイアした悠々自適なゴルファーをはじめ、身近な場所でゴルフライフを楽しみたい方や企業の福利厚生施設としての利用も期待する。 施設も充実。レンタルクラブやシューズはもちろん、手ぶらでMYクラブが保管できる個人ロッカー17台(有料)のほか、女性専用のパウダールーム&更衣室に加え、喫煙ルームも完備。その中で重要視されるのが、インドアゴルフ場というに相応しいシミュレーション機器だ。 <h2>7台中、6台がディテクト「プリズムプロ」を採用</h2> 同店では、ディテクト社の『プリズムプロ』×6台のほか、個室に『トラックマン4』×1台を設置し、「全体の9割を『プリズムプロ』で構成しています。ディテクトは国内で唯一の弾道測定器メーカーで大きな信用があり、インドアゴルフ場に相応しいとの判断から採用に至りました」 『プリズムプロ』は、秒間1500コマの高速度カメラを搭載。インパクト直前のヘッドの動きが鮮明で、かつ、わかりやすいのが特長だ。 計測数値は、ボール初速、打ち出し角(上下、左右)、バックスピン量、サイドスピン量、キャリー、飛距離、左右のブレ、それにヘッドスピード、ミート率など欲しい情報はほとんどカバーされている。 最新Ver.では、シミュレーションゴルフの画質&精度がアップ。収録コースも25コースへ拡大した。米国の有名コース、ペブルビーチやファイヤストーン、英国ロンドンGC、タイのブラックマウンテンなどがオプションにより堪能できる。 インドア施設が雨後の筍の如く出現しているが、「KYUDEN GOLFPARK」の今後の計画とは?「2店舗、3店舗と拡大の予定ですが、まずは我々の事業発祥の地・西新井で着実に地歩を固めていきたい」と呉本社長は話している。 KYUDEN GOLF PARK TEL:03-5888-5880  https://kyuden-golfpark.com/ ディテクト TEL:03-5457-1212  https://www.ditect.co.jp/
    (公開)2022年09月03日
    太陽の光を浴びながら、マイナスイオンいっぱいの空気を吸い込む。ゴルフ場が持つ魅力の一つは、非日常の空間で、爽快な解放感が得られること。生物多様性も見直され、里山の役割をも担うコースの上で、心身ともにリフレッシュできる瞬間だ。そこに今、都会や自宅といった日常空間で活躍していたゴルフシミュレーターの進出が相次いでいる。ゴルフ場で今、何が起こっているのか。 シミュレーターはラウンドの「予習・復習」にうってつけ <img src="https://cms-backend-gew.com/wp-content/uploads/2022/08/20220820ogawa2.jpg" alt="" width="788" height="524" class="size-full wp-image-73356" /> (上)ザ・ゴルフクラブ竜ケ崎(下)千代田カントリークラブ(上下写真とも提供:PGM) 国内で146のゴルフ場を運営するパシフィックゴルフマネージメント㈱(PGM)は、現在茨城の千代田カントリークラブとザ・ゴルフクラブ竜ケ崎にゴルフシミュレーターを5打席設置している。 この2コースはPGMが全コースの中でも最上級に位置付ける「グランPGM」16コースのうち2つ。実はそのグレードにあるゴルフ場だからこそ、シミュレーターを入れる必要があった。 PGM広報グループの話。「竜ケ崎にはアプローチ・バンカー練習場はあるのですが、この2コースにはドライビングレンジを作る用地がクラブハウスの近くになく、以前から『プレー前に練習したいのに』という声をいただいていました。そこでクラブハウス内の利用していないスペースを活用してシミュレーターを設置したわけです」。 これがウケた。スタート前は事故渋滞に遭遇したり、コースに着いてから忘れ物に気付いたりと、とかく予想外のことが起きてバタバタしやすい。ドライビングレンジまで離れていると、その往復時間でイライラしたり、場合によっては練習を断念する羽目になることも少なくない。 しかしクラブハウス内にあるシミュレーターであればそういうリスクも最小限で食い止められる。それだけではない。シミュレーターには多くの打ちっ放し練習場にはない利点があるのだ。前出の広報グループの話。「ゴルフゾン社製の、最新のシミュレーターです。シミュレーターのいいところは自分の正確な距離が把握できますし、今のショットがこすり球であったのか、フックしたのかも分かること。また、正面と後方からのスイング録画も見られるので、客観的なスイングチェックもできます」。 各クラブの正確な飛距離を、把握できていないゴルファーは意外に多い。ラウンド前にその日の飛距離、球筋の傾向を把握して、自分のスイングを見直すことが出来るのはありがたい。使用料は24球で550円。朝の調整にはちょうどいい球数でもある。 またホールアウト後、ラウンド中で生まれた課題を即座に修正することは上達への早道。ツアープロたちには当たり前の方法だが、アベレージゴルファーともなれば疲れもあり、クラブハウスと練習場への距離が離れていればそういう気分にもなりにくい。だがクラブハウス内にあれば、帰り際に「ちょっと打っていくか」という気分にもなる。 <h2>ゴルフ界のすそ野を広げる役割も</h2> <img src="https://cms-backend-gew.com/wp-content/uploads/2022/08/20220820ogawa3.jpg" alt="" width="788" height="524" class="size-full wp-image-73357" /> 千代田カントリークラブ シミュレーションゴルフ個室(写真提供:PGM) 実はこのシミュレーターには、別の使い道も生まれている。ビギナーにバーチャルのラウンドを体験してもらい、技術だけでなくルールやマナーも勉強してもらう。そのうえでリアルなラウンドに移行するというプランだ。建物に例えれば1階が練習場で、2階がゴルフ場とすれば「中2階」の役割を演じるのがシミュレーターという考え方。これがうまくいけば、ゴルフ人口の増大に大きく貢献できそうだ。 その大きなテーマに取り組もうとしているのが栃木で3コースを展開する鹿沼グループ。鹿沼72カントリークラブのコンペルームを改造して、シミュレーター2台の導入を決定。8月のグランドオープンに向けて準備している。 鹿沼72の場合、屋外に300㍎・20打席の練習場がある。にもかかわらず、わざわざミュレーターを導入するという。その意味は、どこにあるのか。鹿沼グループの福島範治社長がその意図を明かしてくれた。 「U35(アンダーサーティーファイブ)会員制度」を新設して、今会員が1200人います。元は500人だったのですが、コロナ禍で倍に増えました。これは35歳以下の、上達したいと願うすべてのゴルファーのためのお得な制度です。現在の実力は問いません」。 当然、会員の中にはクラブを握ったばかりのゴルファーもいる。実はその会員たちにこそ、シミュレーターの持ち味が発揮されるという。「ご希望の方には、マナーが学べるレクチャーがあります。まずシミュレーターでゴルフに慣れてもらって、コースデビューに備えてもらう」(福島社長)。 コロナ禍において、ゴルフ界で最も明るい話題といえば、30代以下の若い世代が感染リスクの少ないレジャーとしてゴルフを始めたことだが、その一方で、クローズアップされてきた問題がある。ビギナーたちにマナーと技術を学ぶ場がないことだ。いきなりコースに出たためにスロープレーとなりベテランゴルファーから叱責されたり、うまくならずゴルフの楽しさや爽快感を体感できずにゴルフをやめてしまったりするケースも少なくない。 コロナ禍の中、せっかく密にならず、開放的な空間で楽しめるゴルフの魅力に気づいてくれた若者たちが、ゴルフに背を向けてしまうのは、何とももったいない話。彼らにリピーターとなってもらうはどうしたらいいか?というのはゴルフ界全体にとって、喫緊の課題だ。 <img src="https://cms-backend-gew.com/wp-content/uploads/2022/08/20220820ogawa4.jpg" alt="" width="788" height="525" class="size-full wp-image-73358" /> 一般客からも好評のシミュレーター(写真提供:キャメルゴルフ&リゾートCC) そのために、シミュレーターを使ってバーチャルなラウンドをしてもらい、技術だけでなくルールやマナーを身につけ、楽しくゴルフをしてもらおうというわけだ。 PGMでも、シミュレーターを有効活用してビギナーのコースデビューを後押しするプランをすでに導入している。「午前10時半くらいから12時までシミュレーターで練習していただき、ランチの後に最終組でスタートするプランです。後ろを気にせずラウンドできるため、ビギナーの方々にも喜ばれています」。 ビギナーに優しいプランは、ゴルフのすそ野拡大にも、大いに貢献してくれそうだ。 そういう意味では、ゴルフを身近にする役割を、シミュレーターが持っていることは間違いない。これを1歩進めて、パブリックスペースに近いところにゴルフシミュレーターがあればいいのではないか。それに近い試みを、すでに行っているゴルフ場があった。 早くからグランピングを導入し、ファミリー層のニーズ拡大に成功しているキャメルゴルフ&リゾートCC(千葉・御宿)だ。 「昨年の暮れからテスト運用をして、本格導入しました。ゴルファーはもちろんですが、宿泊客の方々も楽しまれています」(セールスマネージャーの児玉夏奈子さん)。 本館レストランの向かいに3打席設けられ、一般客も利用しているのだ。 コロナ禍の昨年、ゴルフ場入場者数は12年ぶりに9000万人台を回復、70歳未満は約7000万人(NGK調べ)で新規ゴルファーの参入も目立つ。この層をつなぎとめる役割を、シミュレーターが担う。 <h2>■取材後記</h2> 1台数百万円程度と、決して安い買い物とは思えないゴルフシミュレーターだが、個人への販売が伸びている。コロナ禍の巣ごもり需要で、富裕層が自宅に設置するケースが増えているからだという▼自宅だけでなく、高齢者向けのマンションや介護施設などでもニーズが高まっている。加齢から体力が低下し、リアルなラウンドこそ難しくなったが、シミュレーターなら移動は無用。歩かずに18ホールをラウンドできるのは、高齢者にとってもうれしい。デイサービス施設に高齢者を呼び込む、大きな武器の一つにもなっている▼団塊の世代が75歳になる2025年はもう目の前。現在最もゴルフをしている人たちは70歳から75歳までの間に広く分布している。この層がごっそりいなくなったら、ゴルフ界が受けるダメージは少なくないだろう。それを最小限に食い止める手段を、早急に取るべきだ。▼シミュレーターを高齢者が使いやすいところに設置していくのも、有効な手段のひとつだが、忘れてならないのは今、増え続けている若年層のゴルファーたちだ。彼らにも、シミュレーターが使いやすい環境を整えるのもいいアイデアの一つ。今回取り上げたゴルフ場が成功例となれば、さらにシミュレーターのあるゴルフ場は増えていく。その好循環が生まれ、誰もが一度はクラブを握ったことがある環境を造れれば、ゴルフ界のすそ野は、確実に広がっていく。ゴルフ人口、まだ全体の1割にも満たないのだから、伸びしろはまだまだある。 <hr> この記事は弊誌月刊ゴルフ・エコノミック・ワールド(GEW)2022年5月号に掲載した記事をWeb用にアップしたものです。なお、記事内容は本誌掲載時のものであり、現況と異なる場合があります。 <a href="https://www.gew.co.jp/magazine">月刊ゴルフ・エコノミック・ワールドについてはこちら</a>
    (公開)2022年08月24日
    「実は私も1時間のトレーニングを4回して、スイングが劇的に改善されました」 そう話すのは凸版印刷の日下部美樹さん(情報コミュニケーション事業本部)。 「突破するトッパン」のテレビCMで業容拡大をアピールする同社は7月、スイング改善をサポートする「ループトレーニングシステム」(仮称)を発売。ゴルフ市場へ参入した。 日本体育大学と共同開発したもので、「ゴルフ部員とOBのプロを合わせ、36人のスイングを平均化した『標準動作』を可視化。その『標準動作』と自分の動作を比較して改善点を抽出し、可視化できる仕組みです」 具体的にはこういったことだ。 平均化されたスイングは、前腕、二の腕など15のパーツで骨格を形成する。これが見本スイングとなり、使用者は2台の広角WEBカメラで撮影して自分のスイングを骨格抽出。 スイング動作の骨格を重ね合わせてアドレス、バックスイングなどスイングの6つの局面で比較する。比較結果で重要度を7段階に分け、最も異なる点について改善点を指摘する。生活・産業事業部の河﨑昌夫課長が開発の背景を説明する。 「『標準動作モデル』は癖のない動作が可視化できる理論で、上達する過程で重要な『動作』が可視化できます。誰でも効率的にスポーツが上達するサポートが目的です。『試技→観察→指導→試技』の繰り返しが重要なので『ループトレーニングシステム』(仮称)と名付けています」 ゴルフ産業だけではなく、学校体育や部活動では、指導者不足や指導者の労働環境が大きな課題。これを解決することも目的だった。 「コーチの指導ノウハウをDX化することも、このシステムを開発した狙いです」(河﨑課長) 同社によれば、ヒトの動作は基本動作が7割で、個性が3割なのだという。その7割を改善することで、上達の時間短縮につながる。 当初はゴルフ市場と学校の部活動に焦点を合わせて展開するが、なぜ印刷業界のトップ企業がスポーツの領域に進出するのか? 「東京五輪をスポンサーしたことがきっかけですが、印刷業で培った静止画や動画の画像処理技術を活用できる分野を探していました。美術資料のデータ化はもちろん、3次元でのVRシアターなど、画像加工技術を活用したDX化を推進しています。その中で、スポーツにおいては『お手本』があることで様々な課題解決ができると考えたのです」 前出の日下部さんが、ゴルフ市場参入についてこう話す。 「ゴルフ界はシミュレーションゴルフや弾道計測器など、最先端のセンサー技術で親和性が高い。また、スクール市場はガジェットリテラシー(弾道測定器など電子機器への意識)が高い分野で、当社のテクノロジーで参入しやすいと判断したのです」 システム価格は100万円から。社内には営業専任チームを置かず、3万件の取引先コネクションを使って展開する。他のスポーツへの参入も視野に入れ、2023年度は売上20億円を目標に定める。 3万件の取引先には、学校関係者も多いはずだ。ゴルフの部活動だけではなく、一般教養科目の体育でゴルフを採用する大学も多い。指導教員は必ずしもゴルフが上手なわけではないから、指導者の「指導技術向上」に、このシステムが威力を発揮するかもしれない。 <hr> この記事は弊誌月刊ゴルフ・エコノミック・ワールド(GEW)2022年8月号に掲載した記事をWeb用にアップしたものです。なお、記事内容は本誌掲載時のものであり、現況と異なる場合があります。 <a href="https://www.gew.co.jp/magazine">月刊ゴルフ・エコノミック・ワールドについてはこちら</a>
    (公開)2022年08月10日
    <h2>『フルスイングゴルフ』アジア地域のショールームを担うヴィクトリアゴルフ六本木ヒルズ店</h2> <img class="aligncenter size-full wp-image-72266" src="https://www.gew.co.jp/wp-content/uploads/2022/06/2022060604.jpg" alt="" width="397" height="265" /> 今回は、タイガー・ウッズが自宅で使用する話題の米国製ゴルフシミュレーター『フルスイング』を取材するため、4月にオープンしたばかりのヴィクトリアゴルフ六本木ヒルズ店を訪問しました。 同店はアジア地域のショールーム機能も担っており、取材に対応してくれたのは、フルスイングジャパンのキャメロン・ロイCEOと吉村奈美子マーケティングディレクターのお二方。 米国市場では既に1000台超の販売実績があるとのことで、タイガー・ウッズをはじめ、ジョーダン・スピース、ジョン・ラーム、ジェイソン・デイといったUSPGAツアーのトッププロたちが自宅に設置しており、 「彼らの計測数値を実際のフィールドで打った時の感覚へ近づけています」(キャメロンCEO) ということからも性能の高さが伺えます。 まずは、フラッグシップモデル『フルスイング プロシリーズ』本体の特長について説明していこう。 <h2>ハイエンドモデル『フルスイング プロシリーズ』を検証</h2> <img class="aligncenter size-full wp-image-72264" src="https://www.gew.co.jp/wp-content/uploads/2022/06/2022060602.jpg" alt="" width="395" height="335" /> 同店に設置される『フルスイングプロシリーズ』は、頭上のハイスピードカメラが、ヘッド軌道とボールインパクトのデータを記録すると同時にスクリーン手前に張り巡らされた計688個の赤外線センサーを用いて、スイングや弾道のあらゆるデータを正確に計測できる仕組みになっています。 高彩度画像が印象的で、私も実際に「DRIVING RANGE」モードを体験しましたが、ターゲットを1ヤード単位で設定することができ、その計測値のリアルさは驚愕の一言に尽きます。自分の打った打球が、瞬時にスクリーンへ映し出され、実際に飛んでいるような感覚を得ました。 この部分は、他社メーカーにはないデュアル方式の優位性ととらえていいでしょう。測定スピード及び正確性は従来のシミュレーターのなかでも抜きん出ています。また、頭上のハイスピードカメラが撮影したヘッド軌道もショットごとに確認できるのもいいですね。 『プロシリーズ』はPGAツアーの公式ライセンシーとして、TPCソーグラスをはじめ、プレーヤー達が憧れるPGAツアーコースをソフトウェアを通じてラウンドできる唯一のブランドとなっています。 <h2>打席周り一式をオールインワン販売</h2> 『プロシリーズ』には、 ・木製ブース及び土台 ・360度計測 赤外線トラック ・ION3ハイスピードカメラ ・衝撃吸収と拡散力に優れたスクリ ーン ・ハイグレードのカーペットとショ ットマット ・プロジェクター ・タッチスクリーンモニター これら打席周辺のマットやスクリ ーンと計測機器をオールインワンで販売する形態をとっており『箱』での提案となります。 価格は770万円~で、コンパクトなフル機能のシミュレーターから、幅4m80㎝を超えるワイドスクリーン(880万円~)まで、サイズに関して様々なオプションを用意しています。 <h2>リーズナブルなレーダー式弾道計測器『フルスイングKIT』</h2> <img class="aligncenter size-full wp-image-72265" src="https://www.gew.co.jp/wp-content/uploads/2022/06/2022060603.jpg" alt="" width="442" height="332" /> 続いて紹介するのが『フルスイングKIT』というレーダー式の弾道計測器です。 こちらはタイガー・ウッズが、屋外で使用するために開発されたモデルで計16項目を計測。66万円という価格設定が大きな魅力といえるでしょう。 レーダー式のメリットを活かして、インドア施設はもちろん、屋外の練習場に持ち込んでドライバーの数値を比較するなど楽しむこともできそうです。 本体はコンパクトで携帯性にも優れ、5時間連続使用できるバッテリーが内蔵されています。 また、『E6connect』という別売りのアプリと連動(サブスク契約で年間4万円~)すれば、ドライビングレンジやシミュレーションゴルフも楽しめます。 設置も至ってシンプル。ターゲット方向を合わせるのは内蔵カメラの映像をアップルのiphoneやipadで確認して設定するだけの気軽さで簡単にセットアップできます。 「トラックマン」や「フライトスコープ」と比べて性能に遜色なく、かつ『KIT』の価格はこれらの3分の1。初期導入費を抑えたいインドア施設は是非検討してみるといいでしょう。 問い合わせ先: Full Swing Japan contact@fullswing-japan.com
    (公開)2022年06月09日
    ヤベツジャパンは家庭用シミュレーションゴルフアプリ『Phigolf2』(ファイゴルフ2)を発売した。 同商品は小型練習クラブのグリップエンドに取り付けたセンサーと、スマートフォンアプリをBluetooth接続することで、実際にスイングしながらバーチャルゴルフを楽しめる点が特徴。まさしく家庭用シミュレーションゴルフと言える。 2019年に発売した初代はクラウドファンディングサイトのMakuakeで総サポーター数2511名、累計約3700万円を集めるなど、多くのゴルファーから支持された。 今回は新機能の「エクストリームモード」を追加。プレーヤーがその場で実際に走ることで、次のショット地点までコースを移動できるようになっており、よりリアルさと楽しさを追加した。 また、オンラインモードには今作から「ラッシュモード」が追加され、他のプレーヤーが打つのを待つことなくラウンドを進めることが可能になった。世界中の『ファイゴルフ』ユーザーと競える「トーナメントモード」など、オンラインの機能も充実している。 さらにセンサーは、アメリカの「トップゴルフ」が開発した「WGTゴルフ」と、TruGolfの「E6 CONNECT」の2つのアプリにも対応。より綺麗なグラフィックとリアルなコースでバーチャルゴルフを楽しむことができる。 ■価格:税込 3万300円
    (公開)2022年05月17日
    <h2>ゴルフ施設の新たな集客アイテム パター練習設備</h2> <iframe width="788" height="433" src="https://www.youtube.com/embed/IvfSDMPN_N8" title="YouTube video player" frameborder="0" allow="accelerometer; autoplay; clipboard-write; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture" allowfullscreen></iframe> <h2>パターが入ればプレーのリズムは好転する パッティングの重要性</h2> <img src="https://www.gew.co.jp/wp-content/uploads/2022/04/AR1.jpg" alt="" width="788" height="525" class="aligncenter size-full wp-image-71523" /> 「パット イズ マネー」とはゴルフ界で有名な言葉だ。どれだけティーショットで飛ばしても、グリーンに1オンしても、パターが入らなければ、バーディーもない。その重要性を説くのが、仏発のパター『ARGOLF(アールゴルフ)』、そして同じく仏製・ウェルパット社のパタートレーニン グマシン『BIG TILT(ビッグティル ト)』を輸入販売するARGOLFだ。 同社は『ARGOLF』と『BIG TILT』のショールーム兼フィッティングス タジオ「ARGOLF PUTTING STUDIO」を恵比寿(東京都渋谷区)に構え、パター『ARGOLF』のフィッティング販売、『BIGTILT』によるマンツーマンレッスンを行っている。 フィッティングとレッスンを担当するテクニカルアドバイザーの増沢涼子プロは、パッティングの重要性を説明する。 「パターが入れば、プレー全体のリズムが良くなります。また、パッティングストロークはアプローチやショットの基本になります。だから、パッティングはゴルフの基本なんです」 増沢プロによれば、ロングパットのストロークは、そのままアプローチのショットストロークになる。そして、その先にショットのスイングがある。だからこそ、ゴルフは「パッティング」に始まるという。だからパッティングの重要性を説いている。 そして、そのパッティングの重要性を説く上で、そして、レッスンの現場で、インドア練習場で、そしてゴルフ場や練習場の空きスペースで様々な活用ができるのが、『BIG TILT』だといえるだろう。 <h2>3サイズの『BIG TILT』 最大5.2m×2.2mで1~5%傾斜が変わる</h2> <img src="https://www.gew.co.jp/wp-content/uploads/2022/04/AR3.jpg" alt="" width="788" height="525" class="aligncenter size-full wp-image-71524" /> 『BIGTILT』はフランスのウェルパット社が開発したパタートレーニングマシン。それを ARGOLFJAPANが輸入販売している。 『BIG TILT』は3種類のラインアップで、 ■『BIG TILT XL PRO』 サイズ:5.2×2.2m (プロジェクター込み、参考価格517万円) ■『BIG TILT L PRO』 サイズ:4.2×2.2m(プロジェクター込み、参考価格484万円) ■『BIG TILT M PRO』 サイズ:縦3.2×2.2m(プロジェ クター込み、参考価格440万円) その最大の特長は8~12本の脚でパッティングスペースが支えられており、その脚部分が伸縮して1~5%左右に傾斜が設定できることだろう。操作はiPadやiPhoneの専用アプリから行うが、増沢プロによれば、 「アプリの操作は簡単で、傾斜を変更するのもワンタッチです。時間にして30秒ほどで傾斜が変わるので、煩わしさもないと思い ます」 左右合わせて8~12 本の脚によって全部で10通りの傾斜を体感することができる優 れものだ。そしてセットになっているのがプロジェクター。パッティングスペースには全部で8つのカップが切ってあり、アプリにプリセットされているラインをプロジェクターで映し出す。それを参考にしながらパッティングの練習やゲームが可能。傾斜との組み合わせで約150種類のゲームが楽しめ る。増沢プロによれば、 「これまではインドアでパッティングの練習やフィッティングをする際、ほとんどの場合が平面でパッティングしていたはずです。それが傾斜をつけた状態で、本番のグリーンのようなイメージでフィッティングや練習ができます。スタンスを取った状態で傾斜を感じることができ、実際にボールが曲がることを実感できることは、大きな価値があると思います」 <h2>施工ではなく設置 専門スタッフが組み立て移動も可能</h2> <img src="https://www.gew.co.jp/wp-content/uploads/2022/04/AR5.jpg" alt="" width="788" height="525" class="aligncenter size-full wp-image-71525" /> 1~5%の傾斜が設定でき、トレーニングやゲームが150種類以上楽しめる『BIG TILT』は、フランスから輸送され、導入施設に同社の専門スタッフによって設置される。その重量は輸送される木箱を含めて約700㎏。そう説明すれば大規模なクレーンで釣り上げて設置するかと思えば、そうではなく、専門スタッフが導入先で組み立てる。つまり、施設施工ではなく、設置のイメージだ。 そしてフランスからの輸送費用、 国内の輸送コスト、設置費用、そして2年間の保証まで本体価格に含まれている。 また、設置スペースのイメージは、最大サイズの『BIG TILT XL PRO』 が縦5.2×横2.2mだから、プロジェクターを設置するスペースを含めても、7坪ほどの空きスペースがあれば設置できる。加えて、施工ではないので、設置も数時間の作業で完了することは大きなメリットだろう。その点では短時間で設置でき、組み立て式なので導入後には設置場所を変えることもできる。 組み立て後は、プロジェクターやPCと連動させ、10か所でキャリブレーションを行う。あとはwifi環境があれば、iPad/iPhoneとはブルートゥースで接続できるので、接続なども非常に簡単だ。 ただ、注意したいのは設置場所の明るさで、プロジェクターでラインを映し出しながら、それに合わせて練習やゲームを楽しむので、比較的暗くできる場所での設置がベストだろう。 そして、シミュレーション機器などを導入している施設が気にするプロジェクターだ。『BIG TILT』に使用されている プロジェクターはLEDランプが採用され ており、寿命は2万5000時間。使用しない時間が15分続けば、自動でプロジェクターがオフになる機能も備わっており、安心安全に使用することができる。 <h2>練習やゲームが病みつき!? 『BIG TILT』を導入して新たな収益確保へ</h2> <img src="https://www.gew.co.jp/wp-content/uploads/2022/04/AR7.jpg" alt="" width="788" height="525" class="aligncenter size-full wp-image-71526" /> 『BIG TILT』は10種類の傾斜を含め、150種類以上のトレーニングやゲームが楽しめる。一定時間内に指定されてた場所から指定されたカップを狙う「タイミングプレッシャー」や、距離感やボールの転がりのスピードを合わせる「スピードコ ントロール」など、ゲームやトレーニングコンテンツは無数といって良いだろう。ゆえに、『BIG TILT』を活用した練習やゲームは飽きない。というよりは、時間を忘れるほど熱中し、病みつきになるといって良いだろう。 その点では、新たな設備としてインドア練習場や屋内練習場の待ち時間対策、ゴルフ場の使用していないコンペルームに設置して新たな集客ツールと位置付けることができる。 同社の岩田直樹オーナーは、 「減価償却は3年です。最近徐々に増えてきたパッティング専門のマンツーマンレッスンなら1時間1万円以上の価格設定ができると思いますし、通常のスクールの1つのカリキュラムとしての導入も効果を発揮すると思います。そのようなパッティングのレッスンが構築できれば、新たな収益ツールとして『BIG TILT』が活躍する場は多いと思います」 昨今は空前のゴルフブーム。屋外練習場は待ち時間が長い状況で、その待ち時間を利用して『BIG TILT』をパター練習 に活用してもらうことも可能だろう。 これまでにないパタートレーニングマシン『BIG TILT』。その活用用法は様々だ。ゴルフはパッティングから」―。それをゴルファーに提供しながら、導入施設は収益を生む。新たなツールに注目が集まる。
    (公開)2022年04月16日
    ダンロップスポーツマーケティングが販売するゴルフシミュレーション『SDR』。ゴルフメーカーがゴルフシミュレーターを本格的に販売するのは珍しく、同社はモノからコト・体験の提案へと広げることで、ゴルフの魅力を広く伝え、その楽しみ方のすそ野拡大を目的としている。 本格発売は今年。同社が韓国の弾道計測器メーカー・SGゴルフ社と共同開発。シミュレーター先進国・韓国のセンサー技術などのソフトと、同社が持つ日本のゴルフ文化を関する知見を結集して完成した。 この『SDR』は、単なるゴルフシミュレーターと一線を画して、「屋内ラウンド&練習機器システム」と表している。そのため、基本機能の「練習&スイング・モード」と「ラウンド&練習・モード」は実際のゴルフ場でショットを“リアル”に再現している点が最大の特徴なのだ。 高画質・高精度で飽きない面白さ リアルなフィールドを体感 <img src="https://www.gew.co.jp/wp-content/uploads/2021/11/2111SML_dunlop_45view.jpg" alt="" width="788" height="525" class="aligncenter size-full wp-image-69100" /> 『SDR』の最大の特徴は、ゴルフ場でプレーしていると錯覚させるほどのリアルな状況を加味して映し出せされる弾道だろう。 まず、高画質グラフィックカードを搭載し、解像度1920×1080。プロジェクターも高輝度5500lmcを標準装備し、高画質グラフィック画像をプロジェクターから受け止める『SDR』専用特殊スクリーンがセットになっている。 そしてリアルなフィールドの再現だ。特に「ラウンド&練習モード」では、バンカーやフェアウェイの傾斜、ラフなどコースの様々な場所、状況を再現して、ミスショットも含めたリアルな弾道を再現。そして、風速やピン位置など10項目以上を都度設定することも可能だ。 興味深いのは、ピンまでの距離だけではなく、グリーンエッジ(手前、奥)、ハザードまでの距離や風速まで表示される「ヤーデージブック」機能で、それが弾道にも反映される。それがリアルなプレー環境を作り出していると言っても過言ではない。 ##全方位で導入を訴求して 新たなゴルフの楽しみ方を啓蒙 <img src="https://www.gew.co.jp/wp-content/uploads/2021/11/2111SML_dunlop_impact.jpg" alt="" width="788" height="525" class="aligncenter size-full wp-image-69102" /> 現在、『SDR』導入先は約20か所。価格は418万円(税込)と少々高めだが、都市部だけではなく、またゴルフ関連以外の企業の福利厚生施設や個人宅から問い合わせも多い。水木弘シニアマネージャー(ゴルフ営業推進部)は、 価格は418万円ですが、シミュレーターでは最上位機種だと思います。リアルな状況がフィールド、ショットともに再現できますから、イメージトレーニングもできます。ですから、シミュレーションゴルフの新たな楽しみ方ができるはずです」 クラブメーカーのシミュレーターは、新たな活用方法にあふれている。 <strong>精度</strong> 特に「ラウンド&練習・モード」におけるゴルフ場でプレーでは、風向き・風速やボールの位置するライや芝の状態など、臨場感はもちろん、その状況に応じた弾道の再現という意味での精度は非常に高いといえるだろう。ナイスショットはもちろん、ミスショットでの弾道の様々なロスがリアルに表現されていることが特筆される。 さらに、高画質という意味でもゴルフ場をリアルに再現しており、グラフィックの精度も高い。 <strong>機能性</strong> 『SDR』はシミュレーター先進国・韓国のセンサー技術などのソフトと、同社が持つ日本のゴルフ文化を関する知見を結集して完成しており、その他のシミュレーションと異なり「屋内ラウンド&amp;練習機器システム」と表するように、ゴルフ場に行かずしてリアルにゴルフ場のフィールドで練習、ラウンドできる意味での高機能は特筆に値する。その意味では、インドア施設の運営を計画する企業は、必ず体験することが推奨される機器といえるだろう。 <strong>価格</strong> 価格は418万円と少々高いが、これだけのグラフィック、そして多彩な「練習&amp;スイング・モード」と「ラウンド&amp;練習・モード」を備えた機器という意味では、コストパフォーマンスは高いといえるだろう。 そして何よりも『XXIO』『SRIXON』という国内トップブランドを展開するゴルフ用品メーカーのノウハウが結集されているという意味では、価格以上の価値があり、他メーカーにはない唯一無二のシミュレーターといえる。   ダンロップスポーツマーケティング お問い合わせ:ダンロップスポーツマーケティング TEL 03-5463-7327  <a href="https://sports.dunlop.co.jp/golf/service/sdr/" rel="noopener noreferrer" target="_blank">https://sports.dunlop.co.jp/golf/service/sdr/</a>
    (公開)2021年11月17日
    <img src="https://www.gew.co.jp/wp-content/uploads/2021/11/2111SML_CDI_shop.jpg" alt="" width="788" height="525" class="aligncenter size-full wp-image-68953" /> 全国のインドア施設で2000台超の販売実績を誇るスイングチェッカー『スイングナビ』製造・販売元のシーディアイは、最新のシミュレーションゴルフで一気に攻勢をかける。 『Golf Navi(ゴルフナビ)』がそれで、最新の技術とグラフィックを備え「手軽にゴルフ」をコンセプトに開発された経緯がある。 打球がスクリーンに当たった瞬間、リアルタイムにボールの軌跡が映像の中に吸い込まれていく感覚をリアルに再現。そして、実際のゴルフと同様に美しい放物線を描きながら飛んでいく爽快感が体感できる。 最新のグラフィック技術を駆使した臨場感あふれる高精細映像と鳥の鳴き声や風の音は、まるで実際のゴルフ場にいるような錯覚に見舞われる。 ラウンドモードでは32コースを搭載。さらに『Golf Navi』では、4種類の練習場モード(ドライビングレンジ、パター、ニアピン、コーストレーニング)を完備し、ドライバーからパターまでスキルアップのための練習が楽しめる。なかでもコース内のどの位置からでも繰り返し練習できる「コーストレーニング」では、さまざまなシチュエーションでの本格練習が可能だ。 ショットの際は、画面右側に飛距離、キャリー、ボールスピード、ミート率、打出し角、ボール方向角、バックスピン、サイドスピン、フェース角が表示される。 レッスンにも一役ゴルフナビの精度とは? <img src="https://www.gew.co.jp/wp-content/uploads/2021/11/2111SML_CDI_swingcheck.jpg" alt="" width="788" height="525" class="aligncenter size-full wp-image-68950" /> スイングチェックの際は90fpsのカメラを搭載しているため、プレーヤーのスイングがブレることなく、シャフトの動きまでしっかりっかりとらえるのも特筆すべき点。 また、クラブの動きについては800fpsのカメラにより、クラブの進入角度やクラブフェースの向き、ボール方向を確実にキャッチ。レッスンの場でインストラクターが使用すれば、プレーヤーの上達を実感しやすいから指導にも一役買いそうだ。 床はベースマットだけのシンプルさ。クラブの衝突が極めて少ない機種としても挙げられる。カメラセンサーは天井へ集約されているため、マットのどこに置いても自動でボールを認識してくれる。 さらに800fpsの最新Gigabit LANカメラセンサー2基がボールの軌跡だけでなく、クラブの動きやインパクトの瞬間まで計測・可視化。ドロー・フェードはもちろん、トラブルショットなどプレーヤーのあらゆる球筋を再現する。 先述の通り、打席周りの余計な機器が無いため、高さ2・9m、奥行き2・7mあれば容易に設置できるのもうれしい。オプションで低床でも設置可能な専用ティーアップマシンも用意している。 低コスト、手軽さ、楽しさなど、ゴルフシミュレーター『Golf Navi』のポテンシャルが新たなビジネスシーンを生み出し、インドアゴルフの可能性を広げてくれそうだ。 ◆精度 ・スイングチェックには90fpsのカメラを搭載。スイング、シャフトの動きまでしっかりとらえる ・800fpsカメラでヘッドの動き、クラブフェースの向き、ボール方向をキャッチ ・800fpsの最新Gigabit LANカメラセンサー2基を搭載。ボール軌跡だけでなく、クラブの動きやインパクトの瞬間まで計測・可視化。ドロー、フェード、トラブルショットなどさまざまな球質を再現 ・カメラセンサーを天井に設置することで、どこにボールを置いても自動で認識 ◆機能性 ・ラウンドモードは32コース ・4種類の練習場モード(ドライビングレンジ、パター、ニアピン、コーストレーニング)を搭載。コース内のどの位置からでも繰り返し練習できる「コーストレーニング」では、さまざまなシチュエーションでの本格練習が可能 ・画面右側に飛距離、キャリー、ボールスピード、ミート率、打出し角、ボール方向角、バックスピン、サイドスピン、フェース角を表示 ・最新のグラフィック技術とエンジンで再現した臨場感あふれるゴルフコースと打球精度 ・打席周りには何もないのでプレーヤーがストレスなくスイングできる ◆価格 220万円~(KIOSK、PC、ソフトウェア、センサー、スイングモーション用カメラ×2、プロジェクター、スクリーン含む) ◆お問い合わせ シーディアイ本社 TEL 0586-27-0125/東京営業所 TEL 03-5614-0367 www.cdi-golf.com
    (公開)2021年11月12日
    GPS技術の先駆者であるガーミンが発売する弾道測定器『アプローチR10』。同社は弾道測定器を身近に、そしてゴルファーのプレーの見える化を目指して開発したのが『アプローチR10』だ。 一般のゴルファーや個人のコーチ、ゴルフ店の測定機器として幅広く提案していく。すでに発売から販売が好調。それもそのはずで、弾道計測器としてはドップラー方式を採用しながら破格の7万4800円という価格。 それでいて計測できる項目は、ボールの弾道やクラブの挙動など20にも及ぶ多くの項目を簡単な操作で、瞬時に教えてくれる優れものだからだ。その性能を説明する。 低価格で20項目も計測可能シンプル操作でコンパクト設計 『アプローチR10』の最大の特徴は、低価格でありながら20もの計測項目だろう。 「トータル飛距離」「キャリー飛距離」「トータル偏差角」「トータル偏差距離」「キャリー偏差角」「キャリー偏差距離」「クラブヘッドスピード」「ボールスピード」「打ち出し角」「打ち出し方向」「クラブフェース」「クラブパス」「バックスピン」「サイドスピン」「スピン軸の傾き」「スピン量」「フェーストゥパス」「アタックアングル」「スマッシュファクター」「最高到達点」と、多彩な計測が可能だ。 それに加えて、シンプルな設置、操作と手の平サイズで持ち運びに便利だという利点も特筆に値する。 『アプローチR10』は同社の「ガーミンゴルフアプリ」に測定項目が表示されるが、本体の電源をオンにしてアプリと同期すれば、すぐに誰でも使用できる簡単操作がウリでもある。 そのサイズも本体は幅88.5mm×高さ70.25,mm×厚さ25mm、重さ148gとコンパクトで軽量で、バッテリー最大駆動時間も10時間と野外での使用にも適しており、多様に活用できるし、自動撮影機能も搭載しているので、スイングチェックも可能だ。 <h2>月額制サブスクで約4万2000コースのシミュレーション</h2> <img src="https://www.gew.co.jp/wp-content/uploads/2021/11/2111SML_garmin_path.jpg" alt="" width="788" height="431" class="aligncenter size-full wp-image-68946" /> そして、月額1180円(税込)のサブスクリプションで約4万2000コースのゴルフシミュレーションが楽しめるのが『アプローチR10』。GPS距離計で培ったゴルフ場のコースデータ、グラフィックを活用したバーチャルゴルフラウンドが楽しめる。 このバーチャルゴルフラウンドでは、自身を含め最大4人で競い合うことも可能だ。 その意味で『アプローチR10』は弾道測定器として、またシミュレーションゴルフ機器として、個人ユースはもちろん、7万4800円という低価格も含め、様々な活用がされるポータブル弾道測定器・ゴルフシミュレーターといえるだろう。 <h3>精度</h3> 『アプローチR10』に採用されているレーダーは、ドップラー方式。弾道測定器では精度が高いといわれる機器に搭載されている方式だ。その意味で『アプローチR10』の精度は非常に高レベルだといえる。 それがコンパクトな本体に搭載され、20項目を計測。複雑な操作もなく、本体価格7万4800円というコストパフォーマンスから見ても高精度な弾道測定器といえるだろう。 <h3>機能性</h3> ドップラー方式を採用して、ボールデータ、クラブデータ、スイングデータなど20項目を計測。それに加えてサブスクリプションではあるが、世界約4万2000コースのゴルフシミュレーションが楽しめる。 弾道測定器としてもゴルフシミュレーターとしても多機能で、それが持ち運びできるという面では高機能といえる。専用マウントを活用すれば、計測しながら自動でスマホのカメラでスイング撮影も可能なので、多様な練習を可能としている点でも評価される。 ◆価格 価格7万4800円という本格的な弾道測定器としては驚愕の価格設定。液晶機能を本体に搭載せずに「ガーミンゴルフアプリ」と連動することで、価格を抑えて持ち運べるコンパクトさを実現。これまでの高額という弾道測定器のイメージを一新するの『アプローチR10』のポジションで、個人使用はもちろん、投資を抑えた施設運営にも寄与できる可能性が高いといえる。 ◆お問い合わせ ガーミン TEL 0570-049530 <a href="https://www.garmin.co.jp/minisite/approach/approach-r10/" rel="noopener noreferrer" target="_blank">https://www.garmin.co.jp/minisite/approach/approach-r10/</a>
    (公開)2021年11月10日
    今、室内でゴルフを楽しむシミュレーションゴルフが人気を博している。当初はゴルフバーで火がついたが、その後インドアスクールも続々導入。コロナ禍で一層需要が増えている。 そのゴルフシミュレーターで国内トップの販売実績を誇るのがゴルフランド。創業は1989年で、シミュレーションゴルフの製造販売を手掛けたのはそれより早く30年以上の実績がある。同社松田幸洋社長が経緯を話す。 「もともと、自社運営をしていたアミューズメント施設『U PARA(ユーパラ)』に設置していた他社の初期型ゴルフシミュレーターに満足できず、一から自社開発することになったのがゴルフランド事業のスタートです。当初は独自の開発が思うように進まず、英国のスマートゴルフ社から3ラインセンサーの技術提供を得て発売した『Joy Golf』がベストセラー商品になったのです」 現在の主力商品は『JoyGolf Smart+』(500万円)で、中価格帯の『GShot Smart2』(300万円)など商品構成にも厚みを加えている。また、近年は個人宅の需要も多く、三菱地所と提携して、大型マンションの共有スペースや企業の福利厚生で設置するケースも増えているという。 『JoyGolf Smart+』は一体、どのような製品なのか? 詳細を見ていこう。 <h2>『JoyGolf Smart+』の製品特長</h2> <img src="https://www.gew.co.jp/wp-content/uploads/2021/11/2011golfland_ss.jpg" alt="" width="788" height="525" class="aligncenter size-full wp-image-68925" /> 『JoyGolf Smart+』の特長は、ラウンドモードで115コース以上を内蔵し、最大6人まで楽しめる点。練習モードに設定すると「ドライビングレンジ」「アプローチ」「ランニングアプローチ」「スナップショット」「パッティング」「カメラによるスイングチェック(スイングモーション)」などができるほか、マッチプレーやフィールドトレーニングのモードなど、キメ細かな作り込みだ。 『JoyGolf Smart+』の販売先はゴルフスクールが多く、レッスン現場からの要望を受けて改良を重ねてきた経緯がある。導入店のマルイファミリー志木店森光太郎店長がこう話す。 「実際に体験してみて素晴らしいと思ったのは、データが豊富なところです。飛距離はもちろん、左右の曲がり幅や高さ、打ち出し角にサイド・バックスピン量、フェースの開き角、ヘッドスピード、初速、ミート率といったように、弾道測定器並の情報が得られる点も良いですね」 さらに正面、後方の2点からカメラで撮影したスイングチェックは映像確認だけではなく、ラインも引けるからスクールでの使い勝手も良さそうだ。 <h2>ハイスピードカメラ内蔵のボックスを天井に設置するだけの手軽さ</h2> センサーは従来の赤外線から高性能ハイスピードカメラセンサーへ変更。基本機材はPCとプロジェクターとスクリーンで、センサーはハイスピードカメラ内蔵のボックスを天井に設置するだけの手軽さだ。これを配線でPCにつなぐだけだから、設置時間も大幅に短縮できる。 高性能ハイスピードカメラは1秒間に500コマ以上の撮影が可能だ。また、天井に設置されていることから、ボールの真上から映すスナップショットモードも完備。これ以外にも、クラブのヘッド軌道とインパクト時のフェースの開き具合、ボールの打点(ネック、トウ側、センター等)をスロー再生する。 さらにスイングモーションのカメラもグレードアップ。スピン量なども正確に読み取れる高速度カメラセンサーだが、シャフトやゴルファーの挙動がより正確に観察できるから、解析に説得力が増しそうだ。 マンツーマンの個室レッスンや高級感のあるカスタムフィッティング工房では『Joy Golf Smart+』が最適。自社開発ならではの迅速なサポート体制も魅力だろう。経験豊富なスタッフがが対応にあたるため、ソフトウェア的なトラブルはほとんど翌日に復旧している。部品も純国産のため、物理的な故障の際も素早い対応が可能だ。 「最近はASEAN地域、特にベトナムからの問い合わせが増えています。7~8年前の屋外練習場は海外の駐在員が利用者の大半でしたが、今は現地の方が目立つようになり、ゴルフ人気が高まりつつある。 当社は2013年に逸早くホーチミン市へショールームを開設し、ASEAN市場に本格参入した経緯があるんです。2019年には現地法人ベトナムゴルフランドを設立しています」(松田社長) と意気軒高だ。 精度 ●ハイスピードカメラは1秒間に500コマ以上の撮影 ●クラブのヘッド軌道とインパクト時のフェースの開き具合、ボール打点(ネック、トウ側、センター等)をスロー再生 ●スイングモーションのカメラはスピン量なども正確に読み取れる高速度カメラセンサー ●自社開発ならではの迅速なサポート。部品も純国産 機能性 ●最大6人までプレー可能 ●ラウンドモードは115コース以上搭載 ●練習モードは「ドライビングレンジ」「アプローチ」「ランニングアプローチ」「スナップショット」「パッティング」「カメラによるスイングチェック」ほか、マッチプレーやフィールドトレーニングなどを装備 ●操作はタッチパネル画面 ●ラフやバンカー用のマットも付属 ●わずか6坪の面積でも設置可能なコンパクト設計 <hr> ショールーム ■ 東京HEAD OFFICE / ショールーム 〒101-0045 東京都千代田区神田鍛冶町3-3神田大木ビル3F ■ 名古屋OFFICE / ショールーム 〒491-0912 愛知県一宮市新生4丁目8-13 ■ 大阪OFFICE / ショールーム 〒565-0837 大阪府吹田市佐井寺南が丘17-28 ■ 松山OFFICE / ショールーム 〒791-0054 愛媛県松山市空港通6丁目12-3 ■ 福岡OFFICE / ショールーム 〒818-0101 福岡県太宰府市観世音寺1丁目18-27 ■ 沖縄OFFICE / ショールーム 〒902-0067 沖縄県那覇市安里1-1-58光生ビル2F ■ ASEAN OFFICE / ベトナム 471/12,No Trang Long Street, Ward 13, Binh Thanh District, HCMC
    (公開)2021年11月06日
    ミズノは10月20日、「ミズノゴルフスタジオ赤坂」をオープンした。 「ミズノゴルフスタジオ赤坂」は都内唯一のミズノ直営ゴルフスタジオという位置づけ。オフィス街に位置し、 仕事帰りなどでも気軽に立ち寄れるゴルフ体感スペースとなっている。 「ミズノゴルフスタジオ赤坂」は、 屋内施設で試打スペースを4打席設置し、 インドア練習場とゴルフスクール会場として運営。 すべての打席にシミュレーションゴルフを設置、 打球分析やミズノインストラクターによる本格的なレッスン(有料)を提供。さらに最新クラブの試打やクラブフィッティング(有料)を受けることが可能だ。月会員ではなくても、 ビジターとして試打スペースの使用やレッスンなど同様のサービスを受けることができる。 店舗の概要は以下の通り。 ■施設名:ミズノゴルフスタジオ赤坂 ■住所:〒107―0052 東京都港区赤坂2丁目21−8 赤坂山田ビル1F (受付時間:平日10:00~12:30、 13:30~16:00、土日祝休) ■営業時間:平日11:00~21:00、 土日祝10:00~20:00 ■入会金:3300円 ■月会費 ・全日会員(すべての時間帯で利用可能):1ヶ月1万5000円 ・DAY会員(平日11:00~16:50の打席が利用可能):1ヶ月1万2000円 ・ビジターフリー練習 平日(11:00~16:50):2500円 平日(16:50以降):3500円 土日祝:3500円 予約手数料:前日まで1回500円(当日は無料) ■レッスンチケット(全1回50分) ※最大3名のグループレッスンとなります。 ・月会員レッスンチケット 4回チケット:9000円 8回チケット:1万6000円 ・ビジターレッスン 平日(11:00~16:50):4400円平日(16:50以降):5500円 土日祝:5500円 申し込み、問合せは、0120ー084ー562。
    (公開)2021年10月26日
    創業50周年を迎えた太平洋クラブは8月28日~29日の2日間、御殿場コースにて「マルハンカップ太平洋クラブシニア」を開催する。感染対策を徹底したうえで有観客で行われる予定だ。 そこで昨年9月に銀座にオープンし、ちょうど1周年を迎える「太平洋クラブ銀座」を取材。施設を紹介する。 <h3>御殿場コース18番のバンカーを再現した入り口</h3> 冒頭の写真が同施設の入り口だ。ツアーで数々のドラマが起きた御殿場コース18番のセカンド地点のバンカー内を再現している。ティーから300ヤードをキャリーで超えないとつかまってしまう可能性があるバンカーだが、砂や芝の質感までリアルに再現されている。 受け付けはゴルフ場のクラブハウスを再現。コンシェルジュが常駐している。ゴルフの様々な書籍が完備されており、銀座の街並みを見ながら読書に耽るのもいいかもしれない。 <h3>名勝負が蘇るギャラリーエリア</h3> <img src="https://www.gew.co.jp/wp-content/uploads/2021/08/c06890746ca5c5e81a7b2a570ab8b6c1.jpg" alt="太平洋クラブ銀座" width="788" height="525" class="alignnone size-full wp-image-68245" /> ギャラリーエリアは三井住友VISA太平洋マスターズの名勝負の数々が切り取られた写真やゆかりのグッズが並び、随時入れ替えが行われるという。 <h3>総料理長が腕を振るうメインダイニング</h3> <img src="https://www.gew.co.jp/wp-content/uploads/2021/08/eb121cdd9e87e05f8511f63e8825fed6.jpg" alt="太平洋クラブ銀座" width="788" height="525" class="alignnone size-full wp-image-68246" /> メインダイニングは御殿場コースのレストランからの風景を再現するなど遊び心がある。総料理長自慢のコースは1万3200円から。商用利用もできそうだ。隣接するバー「GOTEMBAR」も訪れてみたい。 なお、昭和のスナックを再現したレトロ感のある個室バーも完備。当時の銀座にタイムスリップしたような気持ちになれる。 <h3>トラックマンシミュレーターも完備</h3> <img src="https://www.gew.co.jp/wp-content/uploads/2021/08/b98a92b6c2c8e9d286be4040a99514ff.jpg" alt="太平洋クラブ銀座" width="788" height="525" class="alignnone size-full wp-image-68242" /> トラックマンシミュレーターが完備された部屋ではイミドアンドサンズやロマロなどギアメーカーのフィッティングイベントや、人気ユーチューバー菅原大地プロのレッスン会も行われている。毎回即予約で埋まるほどの人気だとか。 <img src="https://www.gew.co.jp/wp-content/uploads/2021/08/1623d3c423e3c24dbd5a215b274a8bdd.jpg" alt="太平洋クラブ銀座" width="788" height="525" class="alignnone size-full wp-image-68243" /> トラックマンの利用は1時間8800円から。飲食もできるので、仲間内でシミュレーションゴルフ対決なども面白そうだ。 なお、同施設のみのソサエティ会員も募集中。詳細は<a href="https://www.taiheiyoclub.co.jp/ggs/" rel="noopener noreferrer" target="_blank">同社のウェブサイト</a>を参照のこと。
    (公開)2021年08月28日