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    ハッシュタグ「スタッツ」記事一覧

    ゴルフアパレルメーカー、スタッツの片山良二社長はコロナ禍で翻弄された一人。1、2月は中国など各国のサプライチェーンが寸断され、発注した商品の納期遅れが懸念されたが、今はまったく逆の状況だとか。供給先の小売店、特に多くの百貨店が自主休業に入った結果、 「受注会で成約した商品は納品しましたが、追加分は小売り側の受け入れが難しく、生産しないほうがいいと判断しています」 先々月までは納期遅れにやきもきし、今は商品がないほうがいいという。翻弄というのはその意味だ。 同社の主力ブランドは『カミーチャースポルティーバプラス』で、コンセプトは「大人のラグジュアリー感漂うゴルフウエア」というものだ。価格はパンツ1万5000~2万円、ウエアは1万~1万5000円が中心で、百貨店や高級路線のゴルフ場(太平洋クラブ等)を販路としてきた。 ところが一連の影響で、新たな生き残り策を考える必要が生じてきた。コロナ自粛のさなかにあって、片山社長、真剣に次の一手を探るのだ。そこで閃いた答えが面白い。 「ゴルフアパレルを『仕事着』にしたい。そこに活路を求めます」 どういったことか? 「コロナの影響でテレワークが進んでいます。するとビジネススーツの需要が減り、『街着』が注目されるはず。とはいえルーズな普段着で仕事をするのは抵抗があるから、やり方によってはゴルフウエアが代替できると考えたのです。 ゴルフウエアならではの機能性やラグジュアリー感を訴求して『仕事着にゴルフウエア!』とPRすれば、チャンスはあると思います」 ゴルフウエアには多彩な機能が満載だ。吸湿速乾やuvカット、動きやすい縫製やストレッチ性、あるいはシャリ感といったように快適な肌触りも備えている。デザインも、ビジネス用として十分通用するから、ゴルフアパレルより遥かに大きな市場に打って出られる。 同氏は元々ワールドの出身だけに、紳士服事情に通じており、それも発想の背景にあるはずだ。 コロナ→テレワーク→ゴルフウエア→仕事着の四段論法。他のゴルフアパレルメーカーも追随すれば、新たな市場確立となるかもしれない。 <h2>チャンス到来で「3K」払拭</h2> 緊急事態宣言が全国に拡大された4月はゴルフ用品市場も急降下。売上半減のショップも多く、コロナの収束が見えない中で市場には濃い霧が漂っている。 が、意気消沈しているところばかりではない。マスク不足で中国依存を脱しようと、多くの異業種がマスクを国内生産し、素材も国内で作るなど「メイド・イン・ジャパン」が加速中。ゴルフクラブの生産にも同様の動きが見えはじめた。 昨年、日本に輸入されたクラブは371万4266本、そのうち中国製は297万564本で8割を占めたが、今春はコロナで大混乱。チャイナリスクを嫌気して、国内回帰の兆しがある。 その恩恵を受けそうな1社が栃木県のササキで、いわゆるOEM工場だ。既に大手数社のクラブを下請けで一貫生産しているが、 「中国に頼らない生産体制の構築は、この国の課題だと思います。ゴルフクラブも同じなので生産強化に努めたい。具体的にはキャパアップ、コストダウン、納期のスピード、人材育成です」 佐々木政浩社長はチャンス到来を前にして、緊張感を漂わせる。それは、国内回帰を背負う緊張だ。 これを実現するためには「3K」イメージの払拭が不可欠だという。いわゆる「きつい」「きたない」「危険」というものだが、佐々木社長は具体的な施策を打っている。 「今年2月下旬、品質マネジメントの国際規格であるISO 14001と環境マネジメントシステムのISO 9001を取得したのです。特に前者の『14001』は、3Kと言われる製造業において従業員が働きやすい環境を実現するもので、優秀な人材の確保につながると思っています」 国際規格の取得は、3Kイメージの払拭に向けた覚悟の表れといえる。 その文脈で同氏はイメージの重要性を指摘する。一時、接待ゴルフに依存したゴルフ界はその反省から、個人需要を促すポケットマネーゴルフの下地作りに注力したが、接待ゴルフを否定するのではなく、呼び方を変えればいいと考える。 「接待ゴルフを『コミュニケーションゴルフ』に変えて、業界全体で訴求することです。そうすれば昔のイメージが払拭されて、より幅広くゴルフを利用してもらえると思います。要はイメージの問題でしょう」 コロナ自粛の時間にあって、そんなことも考えている。 <h2>無償提供でスクールを支える</h2> アナザーショットゴルフという会社がある。オンラインレッスンなどゴルフスクールを運営するためのシステム提供が主業務だ。 「ところが、コロナの影響で室内のゴルフスクールは休業状態。退会者が相次いで、当社の新規営業も止まってしまった」 佐々木光英社長は嘆く。そこで同社の機能を無償提供して、スクールの支援に乗り出す構え。 「多くのスクールが退会者の増加を食い止めようと、オンラインレッスンや自宅でできるドリル動画の配信に注力しています。当社にはオンラインレッスン動画のやり取りができる機能があるので、これの一部無償提供を決めました」 簡単にいえば、同社にはスクール運営の基幹システムがあり、予約、オンラインレッスン、電子カルテをクラウドで提供。その機能の一部を提供するものだ。この分野ではトップシェアで、ブリヂストンスポーツ直営のインドアスクールや有賀園ゴルフ杉並店が同社のカルテを導入している。 「クラウドサーバーのソフトを利用するため、新たなソフト開発が必要なく、導入コストを下げられます。一連のシステム名は『AGSスクール』で、月額利用料は5万円。5月末まで一部の機能を無償で提供します」 濃厚接触を避けるため、各所でオンラインスクールが広がっている。簡便なのは、練習場のスクールが休止となり、職を失ったレッスンプロがスマホで動画配信するなどだが、これ以外にも大学の体育授業でゴルフの「オンライン講義」を採用するなど、eスクールは今後のカギになりそうだ。 コロナ禍で無償提供を決めた佐々木社長、スクール支援とシステムの普及を一気に進める考えだ。
    (公開)2020年04月28日
    ゴルフアパレルを手がけるスタッツは、2019SS展示会「STATS 2019SS GOLF COLLECTION」を開催する。 それに先立ち、同社が手掛ける全7ブランドの内、<strong>「Camicia Sportiva+(カミーチャスポルティーバプラス)」</strong>と<strong>「CLAIR+PLUS(クレールプリュス)」</strong>のデザイナー2人に2019SSのPRポイントをインタビューした。 スタッツの片山良二社長によると、2つのブランドはデザイナーズブランドの位置づけで、デザイナー2人のコンセプトやウエアに対する想いが強く出ているという。その<strong>「想い」</strong>を感じてもらいたい。 Camicia Sportiva+は前を向いて歩くメンズゴルフウエア Camicia Sportiva+のデザイナー竹本修氏(ヘイズワークス代表取締役)が2019SSに込めた想いを熱く語る。 <img src="https://www.gew.co.jp/wp-content/uploads/2018/08/stats_m.jpg" alt="Camicia Sportiva+" width="788" height="525" class="aligncenter size-full wp-image-47969" /> ヨネックス時代の石川遼をウエアの面から支え、いわゆる「赤パンブーム」を巻き起こした。これまで12のブランドでデザインを手掛け、満を持して自らのブランド「Camicia Sportiva+」を立ち上げる。 「元々『カミーチャ・スポルティーバ・プラス』というブランドは、『カミーチャ・ビアンカ・スポルティーバ』というブランドが始まりで、当初は白一色のシャツのみの展開でした。そこにカラーとアイテムを『プラス』することで誕生したブランドが『カミーチャ・スポルティーバ・プラス』です。 そして19SSでは『Competition(試合)』をテーマに、新たに『Practice』というセグメントを展開します。 現行の『カミーチャ・スポルティーバ・プラス』がゴルフで言うところの決勝戦だったり、プロゴルファーで言うところのシード選手なら、『Practice』は練習・予選ラウンドで、普段はキャディをしながらシードを目指し戦っているといったイメージです。 そこから連想して、キャディバッグを担いで前を向いて歩いているゴルファーを背中側から見た姿をロゴとしてデザインし、胸の部分に配置します。『背中から見ている』というのがポイントです。けして寂しいわけではなく、『前向き』ということを表現しています。 また、戦うことから『国別対抗戦』をイメージして、例えば赤はアメリカ、ブルーはスコットランドのように、それぞれの国をイメージするカラーを使い、全7色をラインアップし、そこに国旗もデザインしています。 量販店での展開を視野に入れて、価格は従来品よりも抑えつつ、ストレッチ、吸水速乾、UVカット、抗ピリングなどの機能性を重視し、『着た瞬間の心地良さ』にこだわっています。 展開としては、従来の百貨店に加えて、量販店での展開を考えています」 ※平均価格:シャツ 1万2000円、パンツ 1万4000円   <h2>CLAIR+PLUSはいつまでもかわいらしさを大切にする大人のレディスゴルフウエア</h2> CLAIR+PLUSのデザイナー妹尾紗那江氏(クレールプリュス代表取締役)が2019SSに込めた想いを穏やかな口調で話してくれた。 <img src="https://www.gew.co.jp/wp-content/uploads/2018/08/clair.jpg" alt="CLAIR+PLUS" width="788" height="525" class="aligncenter size-full wp-image-47968" /> 数々のブランドでデザインを手掛けてきた実績を持ちながら今もなお、自らの足でショップを回り、トレンド感を養うことを怠らない。デザインには時代を見る目が必要だと同氏は語る。 「『クレールプリュス』がイメージする『大人の女性』は、色々な経験を積み、どこか余裕のある、自然体で洗練された素敵な女性です。 そんな『大人のゴルファーが着たいゴルフウエアーを作りたい』というのが始まりでした。当時は『ファッション性やデリケートな素材感』と『機能的なカッティングやスポーティな素材』といった相反する2つをミックスした、ちょっと手を伸ばせば買える価格帯の商品が市場にあまりありませんでした。それを叶えられるブランドが『クレールプリュス』です。 デザインの源は、アートやファッションに敏感な女性たちが大好きなチェコ・ヌーベルバーグの1966年公開の映画『ひなぎく』の2人のマリエ姉妹。19SSは、おしゃれな2人のマリエ姉妹がパリを飛び出してバカンスに出かけてハチャメチャに楽しんじゃうみたいな架空のシチュエーションがテーマになっています。 ブランド立ち上げから引き続き、女性らしさをわかりやすく表現するため、パール釦やレースなどの附属やホットフィックスのワンポイントマークをシンプルに使用しています。スカート丈もいち早く大人の女性が素敵に見える安心丈で提案しています。また、19SSからニット以外はメイド・イン・ジャパンで品質も良くなりますし、旬な感覚をタイムリミットギリギリまで追求して、お客様の気持ちにお応えしやすくなりました。 『クレールプリュス』は少ないアイテム数でシーズン初めから終わりまで、買い足しながらコーディネートを楽しんでいただくためのカラー構成を心がけています。ちなみにグリーンは19SSの注目色です。 2017年SSにデビューし、自分の中では程よく進化しているように思います。店頭の声もよく聞くように心がけています。嬉しかったのは『クレールプリュスのファンの方は、本当に素敵な大人の方が多いんですよ』と言ってもらえたことですね。 展開イメージとしては、従来のゴルフセレクトショップなどの展開と並行して、百貨店の編集売場での展開を考えています」 ※平均価格:シャツ 1万6000~2万円、パンツ 1万9000~2万4000円 <a href="https://www.instagram.com/clairplus84/" rel="noopener" target="_blank">CLAIR+PLUS公式インスタグラム</a> <h2>STATS 2019SS GOLF COLLECTION</h2> <strong>TOKYO</strong> 日時:2018年8月21日(火)~23日(木) 場所:東京都渋谷区恵比寿南1-20-9 さくらビル恵比寿南 3F、4F <strong>OSAKA</strong> 日時:2018年8月28日(火)~30日(木) 場所:大阪府大阪市西区西本町1-8-21 GLADBLD 2F <h2>問い合わせ</h2> <strong>株式会社スタッツ</strong> TEL:03-3441-2900 <a href="http://www.statsinc.net/" target="_blank">http://www.statsinc.net/</a>
    (公開)2018年08月10日

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