3000セットの限定商品(ウエッジ用は数量限定なし)だけに、残りのセットも業者の取り合いになることは必至だろう。
今回発売した限定モデルは、昨年からシードプロのみに支給していたもの。米国ではすでにオフィシャルショップ200店舗で販売しており、本場でも人気商品になっているという。それを今回、ジャパンバージョンとして登場させたわけだ。
USPGAツアーでは従来、『ダイナミックゴールド』や『プロジェクトX』を使用していた選手の9割強がこのモデルへスイッチしているという。
一方、日本のツアーでは一部の選手に紹介したところ、石川遼がスタイルの良さと性能を気に入り、3番アイアンからSWまでアイアンのシャフト全てを『ツアーイシュー』へ切り替えている。
『ダイナミックゴールド』との違いは、より重量公差を厳しくした点。全番手においてセット間の公差を0・5g以下に仕上げた結果、クオリティの高いセットを作り上げることができる。アイアンショットの精度を高めたいツアープロがこぞって使う理由がここにあるようだ。
『ツアーイシュー』のラインアップは、「S200」(3~9番、PWの8本セット=2000セット限定)と「X100」(同の8本セット=1000セット限定)。ウエッジも同様のスペックで単品販売される。
また、商品価値を高めるため、シルクスクリーンで印刷したツアー専用ロゴネームやシリアルナンバー(ジャパンバージョン限定)をつけるなど、見た目にも差別化された商品として打ち出していく。
『ツアーイシュー』の気になる価格はオープンプライスなことから店頭によって値差はあるだろうが、実勢売価は1本9000円前後になることが予想される。『ダイナミックゴールド』の実勢売価が1本6000円前後なことから見れば、一般的な限定品の価格に比べると割高感はない。「ここまで精度を上げると歩留まりが悪くなります。その結果、大量販売ではコストが割高になり、それが販売価格に転嫁されてしまう。エンドユーザーに適正価格で購入してもらうには限定品にするべきという判断がありました」
この生産背景を考慮すれば、今後同様の商品がマーケットへ投入される可能性は低い。そういった意味でも、プレミアム感が付きそうなアイテムといえるだろう。