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    ハッシュタグ「ツアーサポート」記事一覧

    三菱のシャフトは「小さな差を感じられます!」 今回はLPGA全37試合中28試合が終了時点で、少し状況の変化が起きているドライバーシャフトについての報告です。 現時点でのシャフトメーカー別の優勝回数では、 1位 三菱ケミカル 7勝 2位 グラファイトデザイン 6勝 3位 ヨネックス 5勝 4位 藤倉コンポジット 4勝 となっています。 今回は現在7勝と注目の三菱ケミカルのシャフトを使用して初優勝を遂げた桑木志帆選手と臼井麗香選手に話を伺いました。 <img src="https://cms-backend-gew.com/wp-content/uploads/2024/10/kuwaki.jpg" alt="" width="1000" height="932" class="size-full wp-image-83652" /> 桑木志帆選手 まず、桑木志帆選手については、 「ニチレイレディスの練習日に『ディアマナBB53』(S)をテストして、その週から試合で使い始めました。飛距離が15ヤードほど伸びて、なおかつ、曲がりが少なく感じて投入しました。初日には6アンダーで首位タイと好感触でした」 桑木選手はこの2試合後に資生堂レディスで初優勝し、その後8月末のニトリレディスで2勝目を上げ、現在メルセデスランキングでも7位につけています。中村コーチによると、 「ドライバーの飛距離と方向性の確立は非常に大きかったです。ドライバーの安定が、セカンドショット、パッティングに繋がりました」 もう一人はアクサレディスで初優勝を遂げた臼井麗香選手です。臼井選手も優勝後に同じ三菱の『ディアマナBB53』(S)にシャフトを変更。 <img src="https://cms-backend-gew.com/wp-content/uploads/2024/10/usui.jpg" alt="" width="788" height="788" class="size-full wp-image-83653" /> 臼井麗香選手 「シャフトが走ってヘッドスピードも上がり飛距離が出るようになりました。三菱のシャフトは選べるシャフトの種類が多く、少しの差を感じられるシャフトが選べるのが魅力です」 三菱ケミカルのツアーレップ三好氏によれば、現在LPGAでは7種のシャフトを選手が使用しており、 1Kテンセイ青:岡山絵里選手 1Kテンセイ赤:畑岡奈紗選手 1Kテンセイ白: 小祝さくら選手、菅沼菜々選手、蛭田みな美選手 ディアマナ GT:勝みなみ選手 ディアマナ WS:大里桃子選手 など、有名選手が使用、シャフトの選択肢が多いことを物語っています。 <hr /> この記事は弊誌月刊ゴルフ・エコノミック・ワールド(GEW)2024年10月号に掲載した記事をWeb用にアップしたものです。なお、記事内容は本誌掲載時のものであり、現況と異なる場合があります。 <a href="https://bt3.jp/url/ts/g/z9lenol2">月刊ゴルフ・エコノミック・ワールドについてはこちら</a>
    (公開)2024年10月25日
    サポート体制で使用者増のボイスキャディ 今回はLPGAにおけるレーザー距離計のLPGAプロおよびプロキャディにおける使用状況についてです。今シーズンよりヤーデージブックの内容変更とGPS距離計の使用が制限されました。 筆者個人的には一般ゴルファーにとっては、GPS距離計のほうがスコアに影響する部分が多く、今シーズンのレギュレーション変更には「なるほど」と納得する部分もありました。ではレギュレーション変更後のレーザー計測器はどのような状況になっているんでしょう? <img src="https://cms-backend-gew.com/wp-content/uploads/2024/09/2409nagai.jpg" alt="" width="788" height="785" class="size-full wp-image-82859" /> 森田遥香プロ レーザー距離計は2022年シーズンより試合中での使用がOKとなり(LPGAのみ)、それまで距離計を使った計測は一切プロキャディ任せであった女子プロも、少しずつ自分で距離を計測するようになりましたが、計測距離が毎回違う、うまく目標のピンフラッグに当てられないとの声も多く聞こえました。 2022年度シーズン開幕では使用者がいなかったひさいスポーツ社が輸入販売するボイスキャディ社のレーザー距離計ですが、翌2023年シーズンの終了時点では「TL1」というモデルの投入もあり、出場プロの約70%程度がボイスキャディ社を使用する状況となりました。 <img src="https://cms-backend-gew.com/wp-content/uploads/2024/09/SC4_2.jpg" alt="" width="788" height="788" class="aligncenter size-full wp-image-82858" /> ひさいスポーツでは年間30試合程度をツアーサービス活動に費やして、選手サポートをホスピタリティをもって展開していることが大きな要因だと感じています。 現在LPGAツアーで使用者が確認できるのは、ひさいスポーツのほかにB社とN社の2社ですが、女子プロにも扱いがしやすくピンにレーザーが当たりやすく、早く結果が表示される、毎週使用に対するメンテナンス(屋外の高熱条件、雨中の使用、バッテリーの消耗)に関するサービスを毎週行うことで、試合に何の支障もなく使えることから、圧倒的なシェアを獲得できたのだと思っています。 ひさいスポーツの栢木社長、島田氏によれば、 「選手の要望をなるべくかなえるべく、できるだけの試合での活動と、選手に対してホスピタリティを優先してサービスすることを考えています」 とのこと。 最近ではこのレーザー距離計だけではなくドップラー方式の弾道測定器SC4を使用するプロも出てきています。小型の機器で軽量ではありますがレーダーの受講部が縦に3列配置されており、この価格帯(8万8000円)の弾道測定器としては、プロも納得できる数値の精度が出ているようです。練習場で各プロに呼ばれてフォローする姿は相当忙しいそうだなと思わせます。 現在、ツアーでレーザー距離計を使用する主なプロ(敬称略)は、勝みなみ、川本結、岩井姉妹、若林舞衣子、桜井心那、菅沼なな、天本ハルカ、桑木志帆、佐藤心結、柏原明日香、川崎春花、西村優菜、森田里香子、木村綾子、臼井麗華、渋野日向子、アン・ソンジュ、アン・シネ、イ・ミニョン、イ・チヒ、新垣比菜 、森田遥などです。  <img src="https://cms-backend-gew.com/wp-content/uploads/2024/09/hasi.jpg" alt="" width="788" height="862" class="size-full wp-image-82857" /> 橋添プロ父親とヒサイスポーツ柏木社長 光学機械や弾道測定器は本当に日進月歩で、スマホやPC同様最新式の物が精度も高く優秀です。3年前の高級機種もやはりプロが使う機器としては最新式の物と比べて落ちるようで、クラブよりもその差が激しいと感じます販売店サイドでもユーザーメリットとしての最新式機種への買い替えをもっと訴えたらと思っています。 <hr /> この記事は弊誌月刊ゴルフ・エコノミック・ワールド(GEW)2024年9月号に掲載した記事をWeb用にアップしたものです。なお、記事内容は本誌掲載時のものであり、現況と異なる場合があります。 <a href="https://bt3.jp/url/ts/g/z9lenol2">月刊ゴルフ・エコノミック・ワールドについてはこちら</a>
    (公開)2024年09月11日
    今回のレポートは2024年度から改正されたグリーンリーディング資料についての報告です。具体的には変更になったグリーンリーディング資料について、開幕戦から10試合以上が経過したところで、その状況を報告させていただきます。 資料の写真のように主な変更点はグリーン上の情報で傾斜の表示がなくなっていることです。練習ラウンドなどで得た情報は、自分で書き入れられるものの、昨年度までの出来上がった資料を手に入れることはできなくなりました。筆者はグリーン上の傾斜を含む細かな情報こそがスコアを左右するのではと思い、今シーズンがどのように変わっていくかを注目していました。 <img src="https://cms-backend-gew.com/wp-content/uploads/2024/07/nagase2.jpg" alt="" width="1000" height="989" class="size-full wp-image-82127" /> グリーンリーディング資料の変更点について そこで、田淵プロキャディと佐藤心結選手に何が変化したか、話を聞きました。 田淵プロキャディによると、 「開幕戦からどのような影響があるのか心配していましたが、自分たちが細かな情報を書き入れることで、従来と変わりなくできていると思います。ただし、ヤーデージブックに書き入れる情報を集めるために、練習ラウンドはかなり長くなっているのが現状です」 佐藤心結選手は、 「練習ラウンドを通じて自分たちが情報を集める手間はかかりますが、試合に必要な情報を書き込んでしまえば昨年と変わらないですね」 とコメントされていました。 <img src="https://cms-backend-gew.com/wp-content/uploads/2024/07/magase1.jpg" alt="" width="1000" height="1000" class="size-full wp-image-82124" /> 2023年度使用のヤーデージブック 一方でこんなコメントもあります。今シーズンブレイクしている天本ハルカ選手は、 「グリーン上の傾斜を含めた情報量が少なくなったことで、自分のラインの読みと、ラインに対して厚く打つか、薄く打つかといったジャッジがスムーズになってプレーが早くなりました。あまり多くの情報量がありすぎても、プレー中の計算が複雑になっていたので、自分には有利になってきたように思います」 ★今シーズンの平均ストロークや優勝スコアが悪くなるのではといった心配をしていましたが、結果はほとんど変化もなく、天本選手のようにプレーのスピードアップと成績が上がった(天本選手は今年4月のパナソニックオープンで優勝)例もあります。 <img src="https://cms-backend-gew.com/wp-content/uploads/2024/07/nagase3.jpg" alt="" width="1000" height="984" class="aligncenter size-full wp-image-82128" /> 今後はスイング技術の向上、ボディメンテナンスの向上、もちろんクラブやボールの技術向上もあり、ゴルフプレーに対するあらゆる分野での規制が少しずつ強化されていくのではと思います。 <hr> この記事は弊誌月刊ゴルフ・エコノミック・ワールド(GEW)2024年7月号に掲載した記事をWeb用にアップしたものです。なお、記事内容は本誌掲載時のものであり、現況と異なる場合があります。 <a href="https://www.gew.co.jp/magazine">月刊ゴルフ・エコノミック・ワールドについてはこちら</a>
    (公開)2024年07月14日
    今年初めてのレポートはパターのお話です。トーナメントに出場するプロ25人に対して『VIEW1(Motion Identity)』という測定器を使用して、プロのパターの使い方とパター調整について調べました。『VIEW1』という機器は、アナログ的にパター使用選手のパッティング時の目と首の動作を数値化しようとした機器です。具体的には調査選手のデータを見ながら解説いたします。 表からEyePlane角度(アイプレーン)を見ると、パターのライ角と合わせて90度程度になるのが理想だそうです。女子プロの平均が89度程度なので1度アップライトのパターフェースでスクエアになることが望ましい。 <img src="https://cms-backend-gew.com/wp-content/uploads/2024/04/nagase2.jpg" alt="" width="800" height="800" class="aligncenter size-full wp-image-81048" /> パターの名手である鈴木愛選手のアイプレーンが85.5度となっているが、パターが標準よりも5度アップライトでロフト2.5度に設定し、実際のインパクトではロフトが0度から1度になることで、フェースがスクエアになる方法をとっている。 大里桃子プロは中尺を使用しているためこの数字に。また、90度を超える選手はパターのヒールを浮かせることでフェースをスクエアに保っている。 また『VIEW1』ではパターの振り方や目の使い方、首の使い方もチェックでき、試した大半の選手が目と首の使い方さえできれば、ターゲットポイントに必ずいくことに驚いていました。 <img src="https://cms-backend-gew.com/wp-content/uploads/2024/04/MOTUON-IDENTITY-VIEW1.jpg" alt="" width="800" height="800" class="aligncenter size-full wp-image-81049" /> ツアーコーチの中島氏によれば、 「パターの際の目の使い方と首に使い方は、かなり時間をかけて選手に説明しアドバイスを送っているがなかなか言葉が伝わらなかったが、これはわかりやすい。サイドミラーを見て目が外れたらほとんど目標にいかないから」 と絶賛していました。また、上田桃子選手、諸見里しのぶ選手も非常に興味を持っていました。 <hr /> この記事は弊誌月刊ゴルフ・エコノミック・ワールド(GEW)2024年4月号に掲載した記事をWeb用にアップしたものです。なお、記事内容は本誌掲載時のものであり、現況と異なる場合があります。 <a href="https://bt3.jp/url/ts/g/z9lenol2">月刊ゴルフ・エコノミック・ワールドについてはこちら</a>
    (公開)2024年04月23日
    さて今回は、アクシネット・ジャパン・インク(アクシネット)がLPGAで活動しているツアーサポートの一部を紹介します。 アクシネットでは、タイトリストのクラブ、ボール、グローブ、フットジョイのシューズ、グローブ、ボーケイウエッジ、スコッティ・キャメロンのパターなどを選手に供給しています。日本のLPGAでの使用状況をツアープロモーション担当の板橋さんに伺ました。 <img src="https://cms-backend-gew.com/wp-content/uploads/2023/11/pe.jpg" alt="" width="908" height="991" class="size-full wp-image-79327" /> ペ・ソンウ選手と板橋さん まず中心となっているボールですが、 LPGA の使用者は1試合当たり多くて も30名程度で、世界中のプロのトーナメントでの使用率を考慮すればあまり多くありません。当然、日本にはダンロップ、ブリヂストンゴルフが存在しているからです。使用ボールですが『プロV1』と『プロV1X』でほぼ半分 ずつの使用状況です。 各プロの使用するクラブとの相性もあり、スピン量、フェースに乗る感じで使用者が半数ずつになっていることは非常に興味深いと思います。 クラブの使用者は現在4名でドライバーとアイアンを両方使用している選手ばかりです。注目されるべきドライバーですが、菊地絵理香、ぺ・ソンウ、イ・ミニョンが『TS4』を使用し、鶴岡果恋が『TS2』を使用中です。 ボーケイウエッジの使用者は40名前後で、モデル的には『SM 9』が6割、日本人向けに開発した『FORGED』は4割となっています。 <img src="https://cms-backend-gew.com/wp-content/uploads/2023/11/itabashi.jpg" alt="" width="1210" height="908" class="size-full wp-image-79328" /> クラブ作業 板橋さん シューズの「フットジョイ」は供給数では30名を超えています。★ゴルフクラブと違い、毎週30名以上の選手にボールとグローブ、タオルを供給(天気の予測により供給量を増やすことも大変)し、シューズ等の確認作業も行う中で、4名の選手のドライバー、アイアンのケア、あとは40名前後の使用率を誇るボーケイウエッジのケアと、仕事量的には大変多くの作業があり大変な状況です。 ★ゴルフボールが決まらないとクラブのフィッテイングができないことは、この世界の常識です。そのため、アクシネットでは、定期的にゴルフボールチームによるボールフィッティングが行われており、機会があればぜひ取材を実施したいと考えています。 <hr /> この記事は弊誌月刊ゴルフ・エコノミック・ワールド(GEW)2023年9月号に掲載した記事をWeb用にアップしたものです。なお、記事内容は本誌掲載時のものであり、現況と異なる場合があります。 <a href="https://bt3.jp/url/ts/g/z9lenol2">月刊ゴルフ・エコノミック・ワールドについてはこちら</a>
    (公開)2023年11月06日
    今回はツアー会場から、JLPGAツアーでドライバーとFWがトップの使用率を誇るキャロウェイゴルフのツアーサービスカーで話を伺いました。 キャロウェイゴルフといえばウッドクラブ、特にドライバーの使用率が高いメーカーです。JGTO男子ツアーでは使用率の高い試合では40%を超えることも多く、今回取材をお願いしたLPGAツアーでも30%を超えているのが現状です。 キャロウェイゴルフの島田マネージャーに話を伺いました。 「LPGAでの女子選手ですが、平均で使用者が30人。契約プロの8名を除いても22人の選手がキャロウェイを使用している状況です。30人使用の内訳は、『パラダイム』が8割で24人。そのうち9割(22人)が『トリプルダイヤモンドモデル(◇◇◇または◇◇◇S)』。8名の選手が『ローグST』または『speed』を使用。『パラダイム』についてはヘッド重量が185g前後と軽量で、クラブの重心位置調整のグルーと2か所のタングステンウエイトを使用して、クラブの調整範囲が非常に広く選手に合わせやすいモデルです。 従来よりも大幅に『トリプルダイヤモンドモデル』の使用者が増えたのは、今回のヘッドが360度カーボン製で、ソールもフォージドカーボンでフェースがチタンである特性により、従来モデルより大幅に慣性モーメントが大きくつかまりがよいためです。 『パラダイム』はツアーで3モデルを持ち込んではいますが、『トリプルダイヤモンド』が主力です」 契約プロ以外の使用者は、三ヶ島かな、西郷真央、申ジエ、笠りつ子、藤本麻子、金田久美子、川岸史果らです。 プロの意見は飛距離が出るのと打感の柔らかさ、自分に合うフィッティングが決まりやすい、との声が多かった。 ★『トリプルダイヤモンド』は、ヘッド重量が193g~194gでタングステンウエィトが2g~12gの2か所で調整できます。グルーを入れる行為がスピンを減らすためではなく、球のつかまりをコントロールする方向に使えるのはうらやましい。このような仕様であれば、あらゆるプロに合わせやすいのはいうまでもありません。 <hr /> この記事は弊誌月刊ゴルフ・エコノミック・ワールド(GEW)2023年8月号に掲載した記事をWeb用にアップしたものです。なお、記事内容は本誌掲載時のものであり、現況と異なる場合があります。 <a href="https://bt3.jp/url/ts/g/z9lenol2">月刊ゴルフ・エコノミック・ワールドについてはこちら</a>
    (公開)2023年10月07日
    今回は6月2日~4日まで開催されたリシャール・ヨネックスレディスゴルフトーナメントから、今季よりクラブ契約がフリーとなった臼井麗香選手のフィッティングを報告します。 臼井選手はプロ入り翌々年から賞金ランキング59位と活躍し、2020-21年シーズンに賞金ランキング45位で見事シード入りを果たした選手です。158cm48kgからは想像できないような力強いショットと飛距離が持ち味です。 2022年シーズンは、より高いレベルを求めてスイングの改造を行いましたが、そのことで少し調子を落としてシード落ちをしてしまいました。今回のフィッティングですが、スイング改造で少し落ちてしまったヘッドスピードをカバーすることも含めたフィッティングとなりました。 <img src="https://cms-backend-gew.com/wp-content/uploads/2023/08/tyuuou.jpg" alt="" width="788" height="842" class="aligncenter size-full wp-image-78314" /> 具体的には、以前使用していたアイアンシャフトがNS850であったのに対して、NS950と重たいシャフトに変更し、クラブ重量を上げることで安定した飛距離を出そうとしたことです。これまでのアイアンヘッドは重心距離の長いタイプで、今回提案したヨネックス『CB501は』は、従来使用モデルと比べてコンパクトに見えるヘッドで重心距離が短く、ボールのつかまりをよくしているモデルです。 今回はドライバーも、好調時に60g台のSシャフトを使用していたものを50g台のSRシャフトに変更し、距離を伸ばすことに成功しました。 臼井プロによれば「クラブで迷っているときに、大学時代の監督からヨネックスのアイアンを試してみたら」と提案され、試したところ、現在の自分のスイングにマッチしたので、すぐにもクラブ変更をして実践投入。 また、岩井ツインズや若林舞衣子選手が『GT3』のドライバーでずいぶん飛距離が伸びたこともあって、この試合の練習日にぜひ試したいとのリクエスト。クラブフィッテイングをヨネックスの小野氏が行い、従来使用のドライバーより飛距離が伸びたことから早速試合での投入となりました。 ★臼井選手はこれまで、スイングを少しアップライトに引き上げ肩関節・肩甲骨の屈曲の動作をいれてヘッドスピードを出していましたが、スイング改造でより精度の高いスイングを目指して、この屈曲の動作を封印されたようです。ちなみに、この動作で飛距離を伸ばして成功したのは福島晃子、横峯さくら、渡邊彩香プロがいますね。 <strong>臼井麗香選手のセッティング</strong> <table> <tr> <th>YONEX GT3 ドライバー</th> <th> </th> <th>ロフト9度</th> <th>45.25インチ</th> <th>カイザーH </th> <th>5SR</th> <th>C9</th> </tr> <tr> <td>CB702 FORGED</td> <td>4</td> <td>21</td> <td>39</td> <td>NS950</td> <td>S</td> <td>D1</td> </tr> <tr> <td>CB702 FORGED</td> <td>5</td> <td>24</td> <td>38.5</td> <td> NS950 </td> <td>S</td> <td>D1</td> </tr> <tr> <td>YONEX CB501</td> <td>5</td> <td>24</td> <td>38</td> <td>NS950</td> <td>S</td> <td>D1</td> </tr> <tr> <td>YONEX CB501</td> <td>6</td> <td>27</td> <td>37.5</td> <td>NS950</td> <td>S</td> <td>D1</td> </tr> <tr> <td>YONEX CB501</td> <td>7</td> <td>31</td> <td>37</td> <td>NS950</td> <td>S</td> <td>D1</td> </tr> <tr> <td>YONEX CB501</td> <td>8</td> <td>35</td> <td>36.5</td> <td>NS950</td> <td>S</td> <td>D1</td> </tr> <tr> <td>YONEX CB501</td> <td>9</td> <td>40</td> <td>36</td> <td>NS950</td> <td>S</td> <td>D1</td> </tr> <tr> <td>YONEX CB501</td> <td>PW</td> <td>45</td> <td>35.5</td> <td>NS950</td> <td>S</td> <td>D1</td> </tr> </table> <hr /> この記事は弊誌月刊ゴルフ・エコノミック・ワールド(GEW)2023年7月号に掲載した記事をWeb用にアップしたものです。なお、記事内容は本誌掲載時のものであり、現況と異なる場合があります。 <a href="https://bt3.jp/url/ts/g/z9lenol2">月刊ゴルフ・エコノミック・ワールドについてはこちら</a>
    (公開)2023年08月16日
    今回は、サロンパスカップ(茨城県・茨城ゴルフ倶楽部西コース)から、今季女子ツアーで使用されるウッドのシャフトの報告です。 三菱ケミカルの三好氏によると、同社のシャフトでは、女子の中でもヘッドスピードの速い選手が目立って使用しているとのことです。同社は素材メーカーの強みを活かしてシャフトを供給しており、使用されるモデルは幅広いです。テンセイCKホワイト(穴井詩/今季2勝)、テンセイ1Kホワイト(西郷真央、小祝さくら、菅沼菜々)、ディアマナWF(大里桃子)です。 テンセイ1Kホワイトでは、手元の調子を調整するためにカーボン素材を慎重に選び、シャフトをしなやかにし、パリッとした打感を実現しています。 一方、CKでは先端部分にケブラー1Kクロスを使用して補強し、手元の調子を作りました。素材によって色合いの異なるシャフトが完成しました。他にはディアマナGT、PD、テンセイオレンジも使用されています。 <img src="https://cms-backend-gew.com/wp-content/uploads/2023/07/tsujimoto.jpg" alt="" width="1000" height="667" class="size-full wp-image-77883" /> グラファイトデザイン 辻本氏 グラファイトデザインの辻本氏によると、新モデルのCQは多くのプロがテスト中で、グリップ下部を硬くすることでグリップ部分を動かす技術を提案しています。このシャフトは手元だけでなく、先端部分も動かすことができます。近年、ヘッドの慣性モーメントが大きくなり、飛ばすための低スピンヘッドが増えたため、適切な打ち出し角とスピン量を確保することを目指しています。天本ハルカが使用中です。 <img src="https://cms-backend-gew.com/wp-content/uploads/2023/07/UST.jpg" alt="" width="1000" height="667" class="size-full wp-image-77885" /> USTマミヤ 鈴木氏 USTマミヤ・鈴木氏によれば、現在ツアーではDAWSとアッタスV2が中心です。DAWSは、先端部の強度を補強する代わりに、トルクを制限することで先端部を安定させるためにM40Xを使用しています。このシャフトは永井花奈が使用しています。 一方、アッタスV2はクセのない中間調子を目指して開発され、同様にトルクコントロールのためにM40Xを先端部に使用し、方向性を向上させています。このシャフトはリ・ハナが使用しています。また、藤田光里は実績のあるアッタスKINGを使用中です。 日本シャフトの常山氏によれば、同社はレジオフォーミュラーB+、MB+、M+を展開。このシリーズは80tの高弾性カーボンを全長にわたって使用し、スイング中のシャフトのしなりと戻りを最速で行うモデルです。 現在、稲見萌寧はM+を使用しています。このモデルは中間部から手元をしっかりと固定し、先端が少し柔軟になるように設計されています。藤田さいき、森田遙、横峯さくらはMB+を使用。このシャフトは中間調子であり、ダウンスイング時の切り返しをコントロールしやすくなっています。 スイングタイプによって、慣性モーメントをコントロールするための手元調子と、過度に低スピン化したヘッド対策の先端調子があります。これらの組み合わせと最新の補強技術により、幅広いニーズに対応できるようになりました。ヘッド特性とプレーヤーのスイング特性に合わせて、細かなフィッティング方法が考案されています。 <hr /> この記事は弊誌月刊ゴルフ・エコノミック・ワールド(GEW)2023年6月号に掲載した記事をWeb用にアップしたものです。なお、記事内容は本誌掲載時のものであり、現況と異なる場合があります。 <a href="https://bt3.jp/url/ts/g/z9lenol2">月刊ゴルフ・エコノミック・ワールドについてはこちら</a>
    (公開)2023年07月16日
    今回はツアーで話題のオデッセイ『TRI-BEAM』について報告します。『TRI-BEAM』はネック形状がテーラーメイドの『トラスパター』同様、三角形の形状(ラケットホーゼル)となっていることから「三角戦争」はどうなるのか? といった見方もあるようですが、今回は別の視点からこの『TRI-BEAM』のメリットを探っていきます。 今年のLPGA開幕戦で、あまりクラブを変えようとしない上田桃子プロがエースパターからあっさりと変更! その後もこのパターを使用する選手が練習グリーン上では増え続けています。 今回はエースパターに変えて、『TRI-BEAM #7』で練習する永井花奈プロに話を伺いました。 <strong>Q 『TRI-BEAM』の何がエースパターと違いますか?</strong> A 自分のゴルフはショットが曲がらずにパーオン率も高いのですが、距離が出ないためピンフラッグより遠くにパーオンすることが多い。そんな状況下でのパターは距離が残り、少しのストロークでスムーズに転がるパターが理想です。 現在使用中のオデッセイと比べて『TRI-BEAM』で練習することで手が動くようになることがありがたいです。現在は手を動かす練習に使用していますが、うまくフィッティングすれば、新たに『TRI-BEAM』がエースパターになると思います。 トーナメントの世界で、パターの際に手が動きづらくなるのは当然のことと受け止められていますが、『TRI-BEAM』のようにパター全体の慣性モーメントが大きく、ヘッドだけではなくグリップ、シャフトを含めたパター全体が動きやすくなるのは凄い発想だと思われます。 <img src="https://cms-backend-gew.com/wp-content/uploads/2023/06/TRI-BEAM.jpg" alt="" width="788" height="525" class="aligncenter size-full wp-image-77499" /> 永井プロがもう一つ強調していたのは、 「クランクネックでグースであるにもかかわらず、フェースの先に重量が感じられるためにシャフトの延長線上に重心が感じられ、センターシャフトの易しさと三角形のネックによりオフセンターでの球のよじれも感じません」 といったコメントでした。 ★筆者の感覚でも手が動かされることと、永井プロがコメントしたセンターシャフトに近い感覚があると感じました。これはヘッドに装着されるタングステンウエイトがソール底部にではなく、フェースの裏側に縦に入ることで引き起こされるのではとも考えられ、フェースが上を向くというより下に進みやすくフェースが開かなくなる利点を感じました。 ★1987~1995年において、当時のタイトリストから発売されたデッドセンターパターで発案されたクランクネックに代わる三角形のネック。当時のカタログには「クロスヘアアライメントシステム設計」によりオフセンターヒットのねじれを減らす目的でトウとヒールに重量配分をしてあると表記されていました。テーラーメイド『トラス』との三角戦争といわれますが、このシステムはすでに30年近く前に実用化されていたのです。 <hr /> この記事は弊誌月刊ゴルフ・エコノミック・ワールド(GEW)2023年5月号に掲載した記事をWeb用にアップしたものです。なお、記事内容は本誌掲載時のものであり、現況と異なる場合があります。 <a href="https://bt3.jp/url/ts/g/z9lenol2">月刊ゴルフ・エコノミック・ワールドについてはこちら</a>
    (公開)2023年06月13日
    今シーズン開幕戦からの報告はヨネックス所属の若林舞衣子選手のクラブセッティングです。若林選手は昨年久しぶりのシードダウンとなりましたが、ファイナルQTを見事1位で通過し今年前半戦の出場権を獲得しました。 結婚、出産、子育てのさなかでの2017年アクサレディスでの優勝。また2021年にはGMOサマンサタバサでの優勝と、プロスポーツ選手として素晴らしい成績を残されています。 2023年シーズンにはシードダウンしたのにもかかわらず、契約するスポンサーが3社も増えたことは若林選手の大きな魅力を評価されたメーカーが増えてきたことを表しており、若林選手をサポートする立場からも大変うれしく思っています。 <img class="aligncenter size-full wp-image-77349" src="https://cms-backend-gew.com/wp-content/uploads/2023/05/bag.jpg" alt="" width="525" height="788" /> さて、今シーズンの若林選手のクラブセッティングですが、昨年度のファイナルQTまでに調整を終えたクラブで結果を残していることもあり、大きな変更はありません。 若林選手の要望ではドライバーフェースの見え方がストレートですっきりきれいに見えるもの。UTはグリーンに止められるクラブとして高さが出ることが要求されますが、ヨネックスのプロ担当の大木敬氏がつきっきりで若林選手を見ており、本人の希望を事前に察知して、提案クラブを提供することで、ほとんどプロのイメージするクラブをいつも提供しているからです。 <img class="aligncenter size-full wp-image-77348" src="https://cms-backend-gew.com/wp-content/uploads/2023/05/KAIZA-M.jpg" alt="" width="788" height="525" /> ★若林選手の産休復帰後の成績やゴルフのプレー内容に大きな変化があった事を、多くの選手が口にしていました。 我々スタッフもスイングの変化には気づいていましたが、同伴競技者が若林選手のドライバー飛距離が産休前とは違ってびっくりしたという証言が多くありました。 2022年度にもヨネックスのドライバーを試させてほしいと、多くのプロから依頼を受けたのも事実です(実際に数名の選手が試合で使用しました)。 2023年度では若林選手は飛距離の出る選手として、益々の活躍を期待しております。 <h2>クラブセッティング</h2> <table> <tr> <th>クラブ</th> <th>名称</th> <th>ロフト角</th> <th>シャフト</th> <th>シャフト硬さ</th> <th>長さ</th> </tr> <tr> <td>1W</td> <td>03EZONE GT</td> <td>9°</td> <td>REXIS KAIZA-M</td> <td>5SR</td> <td>45.75</td> </tr> <tr> <td>3W</td> <td>ヤマハRMX VD</td> <td>15°</td> <td>DIAMANA RF</td> <td>5R</td> <td>42.75</td> </tr> <tr> <td>5W</td> <td>TAYLORMADE STEALTH</td> <td>18°</td> <td>DIAMANA RF</td> <td>5R</td> <td>42</td> </tr> <tr> <td>7W</td> <td>TAYLORMADE STEALTH</td> <td>21°</td> <td>DIAMANA RF</td> <td>5R</td> <td>41.5</td> </tr> <tr> <td>3UT</td> <td>EZONE XPG</td> <td>19°</td> <td>REXIS KAIZA-U</td> <td>R</td> <td>40.75</td> </tr> <tr> <td>4UT</td> <td>EZONE XPG</td> <td>23°</td> <td>REXIS KAIZA-U</td> <td>R</td> <td>40.25</td> </tr> <tr> <td>5UT</td> <td>EZONE XPG</td> <td>27°</td> <td>REXIS KAIZA-U</td> <td>R</td> <td>39.75</td> </tr> <tr> <td>6UT</td> <td>EZONE XPG</td> <td>28°</td> <td>NS PRO ZELOS8</td> <td>R</td> <td>39.25</td> </tr> <tr> <td>7I</td> <td>EZONE CB511</td> <td>32°</td> <td>NS850NEO</td> <td>R</td> <td>37</td> </tr> <tr> <td>8I</td> <td>EZONE CB511</td> <td>36°</td> <td>NS850NEO</td> <td>R</td> <td>36.5</td> </tr> <tr> <td>9I</td> <td>EZONE CB511</td> <td>41°</td> <td>NS850NEO</td> <td>R</td> <td>36</td> </tr> <tr> <td>PW</td> <td>EZONE CB511</td> <td>46°</td> <td>NS850NEO</td> <td>R</td> <td>35.5</td> </tr> <tr> <td>ウエッジ</td> <td>EZONE W 501 ノーメッキ</td> <td>52°</td> <td>NS950</td> <td>R</td> <td>35.25</td> </tr> <tr> <td>ウエッジ</td> <td>EZONE W 501 ノーメッキ</td> <td>58°</td> <td>NS950</td> <td>R</td> <td>35</td> </tr> </table> <hr /> この記事は弊誌月刊ゴルフ・エコノミック・ワールド(GEW)2023年4月号に掲載した記事をWeb用にアップしたものです。なお、記事内容は本誌掲載時のものであり、現況と異なる場合があります。 <a href="https://bt3.jp/url/ts/g/z9lenol2">月刊ゴルフ・エコノミック・ワールドについてはこちら</a>
    (公開)2023年05月25日
    今年最後の報告は2022年シーズンで大ブレイクした岩井ツインズの使用クラブについてです。昨年2021年度のプロテストに合格し、ファイナルQTでは思った成績も出せずに2022年シーズンは前半戦で10数試合での参戦予定でしたが、ルーキーシーズンにもかかわらず、上位での活躍によりリランキングで夏以降の試合出場も可能となりました。   妹の岩井千怜プロは8月のNEC軽井沢72ゴルフトーナメントで初優勝、翌週のCATLadies2022でも2週連続優勝という快挙を成し遂げました。 一方姉の岩井明愛プロは、ロレックスランキングによるシード獲得のために奮闘し富士通レディースで惜しくも一打差で優勝は逃したものの、ロレックスランキング42位まで押し上げシード獲得に大きく前進しました。 2023年度に岩井ツインズがそろってシードを獲得することになればJLPGA始まって以来の快挙となります。(2022年12月20日追記:二人そろってシード権獲得) 今回は終盤に差し掛かったタイミングでの二人のクラブセッテイングを紹介しようと思います。 岩井明愛(姉)はヘッドスピードも速く、9月中旬の住友生命Vitalityレディス東海クラシックのドラコン大会でも優勝した穴井詩選手に次いで2位に入りました。特別なドラコン用クラブではなく通常使っているクラブでです!! 岩井千怜(妹)もかなりヘッドスピードも速く飛ばし屋の部類に入りますが、さすがに姉の明愛プロと比較すると10ヤードほど飛距離は変わるようです。 二人とも飛距離重視のアイアンヘッドを使い、アイアン型のUTをバッグに入れるあたりは、やはりヘッドスピードの速い飛ばし屋プロを証明しています。 <strong>岩井 明愛プロ</strong> <img src="https://cms-backend-gew.com/wp-content/uploads/2022/12/ane-1.jpg" alt="" width="857" height="1132" class="aligncenter size-full wp-image-75103" /> クラブ 名称 ロフト角 ライ角 シャフト シャフト 硬さ 長さ バランス 1W 03EZONE GT 450 9° 02レクシスカイザ M 5S 45.75 D0 3W 03EZONE GT 15° 02レクシスカイザ M 6S 43 D0 5W 03EZONE GT 18° 02レクシスカイザ M 6S 42.25 D0 5I EZONE FSアイアン 21° 60.5 02レクシスカイザ i 8S 39 D1 6I EZONE FSアイアン 23° 61 02レクシスカイザ i 8S 38.5 D1 6I EZONE CB511 28° 61.5 NS950NEO S 37.75 D1 7I EZONE CB511 32° 62 NS950NEO S 37.25 D1 8I EZONE CB511 36° 62.5 NS950NEO S 36.75 D1 9I EZONE CB511 41° 63 NS950NEO S 36.25 D1 PW EZONE CB511 46° 63.5 NS950NEO S 35.75 D1 ウェッジ EZONE W 501 ノーメッキ 50° 63.5 NS950 S 35.25 D2 ウェッジ EZONE W 501 ノーメッキ 54° 63.5 NS950 S 35.25 D2 ウェッジ EZONE W 501 ノーメッキ 58° 63.5 NS950 S 35 D2 <strong>岩井 千怜プロ</strong> <img src="https://cms-backend-gew.com/wp-content/uploads/2022/12/imouto.jpg" alt="" width="800" height="1067" class="aligncenter size-full wp-image-75104" /> クラブ 名称 ロフト角 ライ角 シャフト シャフト 硬さ 長さ バランス 1W 03EZONE GT 425 9° 02レクシスカイザ M 5S 45.75 D1.5 3W EZONE FS 15° レクシスカイザ M 5S 43 D2 3UT EZONE FS 19° レクシスカイザ M 5S 40.5 D2 6I EZONE FSアイアン 23° 60.5 02レクシスカイザ i 8S 38.5 D1 5I EZONE CB511 25° 60.5 02レクシスカイザ i 8S 38.25 D1 6I EZONE CB511 28° 61 02レクシスカイザ i 8S 37.75 D1 7I EZONE CB511 32° 61.5 02レクシスカイザ i 8S 37.25 D1 8I EZONE CB511 36° 62 02レクシスカイザ i 8S 36.75 D1 9I EZONE CB511 41° 62.5 02レクシスカイザ i 8S 36.25 D1 PW EZONE CB511 46° 63 02レクシスカイザ i 8S 35.75 D1 ウェッジ EZONE W 501 50° 63.5 NS950 S 35.25 D2 ウェッジ EZONE W 501 54° 63.5 NS950 S 35.25 D2 ウェッジ EZONE W 501 58° 63.5 NS950 S 35 D2 <hr> この記事は弊誌月刊ゴルフ・エコノミック・ワールド(GEW)2022年12月号に掲載した記事をWeb用にアップしたものです。なお、記事内容は本誌掲載時のものであり、現況と異なる場合があります。 <a href="https://www.gew.co.jp/magazine">月刊ゴルフ・エコノミック・ワールドについてはこちら</a>
    (公開)2022年12月26日
    今回は2022年度LPGAツアーで女子プロが、どんな練習器具を使っているかの調査です。 練習器具といってもスイング系で色々な目的で使い分けていて、意外と効果のあるものもあり、さすがプロゴルファーが認めるだけに一理あるなというのが印象です。 スイング系の練習器具といえばバットタイプのアザス、クラブメーカーが作ったトライワンなどが多かったのですが、現在ではアザスがしっかり残っている以外は意外と種類は少なくなった印象です。 まずはスイング練習器具の大手・ダイヤの『ダイヤスイング527』です。 <img src="https://cms-backend-gew.com/wp-content/uploads/2022/11/daiya-1.jpg" alt="" width="640" height="426" class="aligncenter size-full wp-image-74617" /> 全長が70cmとコンパクトで、ヘッドスピードに応じた調整によってインパクトゾーンでの音(カチッと鳴る)が出ることで、ゆっくり振っても早く振っても、しっかりとしたコッキングとリリースを確認できるため、女子プロに使用率は高くなっています。 また、長さが70cmとコンパクトで、室内での練習に適していることも、ツアープロに人気の一因でしょう。 使用プロは、上田桃子、安田祐香、菅沼菜々、新垣比菜、木村彩子です。 なお、ゆっくり振るウオーミングアップ系の練習器具としては『ダイヤスイングプロツアー』があり、今平修吾プロのアドバイスにより完成させたもので、こちらもプロの実績がある。 上田桃子、藤田さいき、安田佑香が使用。 他メーカーで目立つのは韓国の『べスコン(BESCON)』。 <img src="https://cms-backend-gew.com/wp-content/uploads/2022/11/best.jpg" alt="" width="640" height="426" class="aligncenter size-full wp-image-74618" /> このブランドは2008年と古く、キム・キョンテ、SK・ホの使用でも有名。来日中の韓国勢は、ほぼ全員が子供の頃から知っていて、使用経験があるようです。 長さによってスイングの負荷が変わるようで、多様なカラー展開、インパクト付近での音(カチッと)によりあまり飽きることなく振れるようです。 岩井明愛、岩井千怜、金田久美子、三ヶ島かな、森田遥、若林舞衣子、リ・ハナ、イ・チヒ、イ・ミニョンが使用。 それぞれプロの使用目的が明確で、使っていて「なるほどな」と納得しました。 『べスコン』は、長年にわたり多くの有名プロの使用実績があるように、体力に応じた長さの選定可能で、また、インパクトでの音の出る位置で現在の自分のスイングの調子がわかりやすいとのこと。 ウオーミングアップにもスイング練習にも使える万能タイプとのコメントが多くありました。 『ダイヤスイング527』はスイング練習が主で、コッキングやリリースがうまくできることで音をならせやすくする。 これは硬いシャフトでヘッドスピードをそれほど上げずとも、しならせたりする技術にも通じています。 アプローチからフルスイングを狭い部屋で行える優れた練習器。支持するプロが多いのもうなずけます。 『ダイヤスイングプロツアー』は、あくまでもスイング前のウオーミングアップを主軸に置いたスイング練習器で、ゆったりとしたスイングリズム・スピードでの使用が前提。 スイングの振り急ぎを防ぐ効果が絶大なのです。 <hr> この記事は弊誌月刊ゴルフ・エコノミック・ワールド(GEW)2022年11月号に掲載した記事をWeb用にアップしたものです。なお、記事内容は本誌掲載時のものであり、現況と異なる場合があります。 <a href="https://www.gew.co.jp/magazine">月刊ゴルフ・エコノミック・ワールドについてはこちら</a>
    (公開)2022年11月28日
    <strong>プロも陥るフィッティングの落とし穴。ヘッドが変わればシャフトも変わる!</strong> さて今回は下川めぐみプロの登場です。 下川めぐみプロは長年クラブフリーでトーナメントを戦ってきましたが、この度、三嘴コーチとの出会いで一度バラバラになりすぎたクラブセッテイングをもう一度見直すこととし、統一メーカーのクラブヘッドにして、シャフトもグラファイトデザインのご協力で、シャフトの選定作業を行うことになりました。 <img src="https://www.gew.co.jp/wp-content/uploads/2021/08/nagase3.jpg" alt="合うシャフトの思い込みに注意〜プロも陥るフィッティングの落とし穴〜" width="780" height="520" class="aligncenter size-full wp-image-67952" /> ベテランプロでもクラブフリーの選手がよく陥る内容で、我々アマチュアもプロ同様に、自由にクラブを選びすぎることで、陥る内容は程度の違いこそあれ、同じようなことだと思われます。 ヘッドメーカーが変わっても、「私には、このシャフトが合う」―。 という「思い込み」、「決め付け」がまず危険な判断だと思います。クラブメーカーの設計意図によっては、ヘッドの重心距離や重心深度や重心高さ、またフェースプログレッションの違いによって、同じシャフトがすべてにマッチングするというのはあり得ないからです。 今回はピンさんのヘッド提供で一から、どのシャフトが合うのかを一日がかりで探るフィッティングです。 <img src="https://www.gew.co.jp/wp-content/uploads/2021/08/nagase2.jpg" alt="合うシャフトの思い込みに注意〜プロも陥るフィッティングの落とし穴〜" width="522" height="520" class="aligncenter size-full wp-image-67951" /> まずはピンのヘッドで、下川プロがオーダーした従来から使用しているシャフトのテストデータを図り、それから数種のシャフトからベストマッチングのシャフトを探る状況です。 実績のあるベテランプロの選択シャフトですが、テストデータ上は下記の表のように変更がなされました。 UT用シャフト、ウエッジ用はそのまま同じシャフトの選択で、アイアン用が新しい同スペックモデルに変更。 ウッド系は下川プロが選んだMJではなく、テストの結果はaG33シリーズにチェンジとなりました。 使用クラブのメーカーチェンジやヘッドモデルの変更は、シャフトのフィッティングに注意が必要! 我々はプロ以上に時間をかけるべきですね。
    (公開)2021年08月05日
    ■5月27日(木) さて、今回はS・ランクン選手のドライバーのシャフトについてです。 プロ転向は15歳と早く2016年台湾ツアー、2017年と2018年は中国女子ツアーで2年連続の賞金女王となり、2018年度JLPGAのQTを受験。2019年度からJLPGAで活動を開始し、7月の「ニッポンハムレディスクラシック」で優勝して、さすがとの評価を得ました。 しかしながら同年から日本での食事になれずに、徐々に体重を落として成績も振るわなくなりました。 S・ランクン選手を支えるPING のツアーチームも懸命のサポート体制で復活を支えていますが、コロナに翻弄されて思うような結果を出せずに、2020~2021年シーズンも体力回復とトレーニングを通じて徐々に飛距離も戻りつつある状況です。 本人は優勝の実績があるシャフトを使い続けていますが、まだまだ優勝時の体力とヘッドスピードに戻っていないために、もう少し楽に操れるシャフトを試すことになりました。 <img src="https://www.gew.co.jp/wp-content/uploads/2021/07/21070602.jpg" alt="" width="472" height="314" class="aligncenter size-full wp-image-67646" /> 優勝時のシャフトは、世界のトッププロにも使用実績の多い三菱の『ディアマナBF50S』と、女子にはかなりハードなシャフトでした。しかしながら、現在ではもう少しゆったり振れるシャフトとして日本シャフトの『レジオフォーミュラーMB +』を選定して試すことになりました。結果的には現在の状態ではゆったり振れる『レジオフォーミュラーMB +』の方がミスが少なそうです。 両社のシャフトの共通点は緩やかに全体がしなって、インパクトに向かって素早くしなり戻りするタイプで、このようなタイプのシャフトは慣性モーメントの大きな『PING G410』のヘッドとのマッチングは非常に良いと思います。今後しばらくはエースシャフトの『ディアマナBF50S』と併用することとなりそうです。 自分にとってフィーリングの合う振りやすいシャフトとの出会いは貴重な結果をもたらしてくれますが、S・ランクン選手の場合のように体力が極端に落ちる場合には、同じようなフィーリングで少し楽に振れるシャフトに助けてもらうのも重要なことです。 一般ユーザーにとっても健康寿命が延びた現代では、大病をしなければ80歳までは十分に楽しめるゴルフですが、年齢による体力の低下や、残念にも大病をした場合は今回のような対応が必要と考えます。 この場合に優先するのは、 ①同一重量のシャフトで少ししなりやすいフレックスを考慮する ②上記で難しいかなと思ったときにはじめてシャフト重量を軽くする <img src="https://www.gew.co.jp/wp-content/uploads/2021/07/21070603.jpg" alt="" width="788" height="525" class="aligncenter size-full wp-image-67647" /> その時の注意点ですが、シャフト重量をいきなり軽くすると、「手打ちになりやすい」「バックスイングが浅くなる(筋肉が引き延ばされなくなる)」「総重量が軽くなることで重心を外した場合に当たり負けを起こしやすい」といったことも起こりやすくなるので注意が必要です。
    (公開)2021年07月11日
    5月5日(水) さて、今回は鈴木麻綾プロのウエッジシャフトの重量についてです。 今回の相談で90ヤード以内の距離が非常に難しいとの相談が発端でクラブを調べてみることとにしました。 鈴木麻綾プロはショット力を武器にバーディーを量産できるプロとして評価されていましたが、ここ2年ほど90ヤード以内のショットがうまくいかずスコアメイクに悩んでいるとのことでした。 ショットを見るとアイアンは好調でしたが、バーディーを量産したい100ヤード以内のショットが芝生に深く食い込んだり、薄い当たりが続く状態でした。 使用するクラブを見せていただくとアイアンのシャフトとウエッジのシャフトの重量差が30g 程度あり、ウエッジシャフトの重量が重すぎるために、ダウンスイングで突き刺すような下ろし方をしていたようです。 <img src="https://www.gew.co.jp/wp-content/uploads/2021/06/mac.jpg" alt="" width="788" height="525" class="size-full wp-image-67392" /> 鈴木プロ使用中のマックダディ 今回は日本シャフトのツアー担当である石橋氏にも確認していただき、アイアンのシャフトに合わせるようにウエッジのシャフトは少し重量を持たせたいので『モーダス105S』にリシャフトして使用することにしました。 リシャフトを完了したウエッジを試してもらうと、アイアンと同じスイング感覚となったことで、ダウンスイングでターフは取れるものの、以前のような突き刺さるショットは影を潜めて、すごく楽に振ることができるようになりました。鈴木麻綾プロにも改めてシャフトの重量フローが重要だと認識してもらうこともできました。 <img src="https://www.gew.co.jp/wp-content/uploads/2021/06/105S.jpg" alt="" width="788" height="525" class="size-full wp-image-67393" /> DG200とモーダス105S ★一般ユーザーでも、クラブのシャフト重量フローを無視したセッティングをされている方を多く見受けます。話題の新型クラブを手に入れたものの、店頭在庫にあったシャフトが軽かったりすることで、同じクラブを続ける練習場ではうまく打てるのですが、ラウンド中にクラブセッティングの中で急に軽い(重い)クラブが出てくることで、大きな事故を引き起こすケースが多いように思われます。
    (公開)2021年06月12日
    今回はツアー現場における、プロのグリップについてお話いたします。 近年、急増しているクラブ契約フリーの選手ですが、メーカーが契約選手を絞っているケース、そしてメーカーによってクラブの性能差が一部のクラブでおこるために、敢えてプロ側からフリーになる場合があります。 クラブ契約がないフリーの選手にとって、グリップは自分で注意を払う必要があることを説明していますが、これは一般のゴルファーでも十分に気をつけていただきたいことですので、今回取り上げることといたしました。 <img src="https://www.gew.co.jp/wp-content/uploads/2021/05/nagase1.jpg" alt="ツアーサポートの舞台裏「トーナメントプロのグリップ管理」" width="780" height="520" class="aligncenter size-full wp-image-67157" /> プロの場合は、自分の使用するグリップメーカーの品番とサイズ、及びバックラインのある無しは当たり前として、注意すべきは各メーカーで使う下巻テープのメーカーや種類と、作業を担当される方の癖があることを注意することです。 具体的には、Aメーカーで入れたグリップとBメーカーではシャフトは同じだが太さに違和感が出る場合とか、あるいは担当クラフトマンの癖で数社のメーカーを使用する場合、バックラインのある場合では多少の向きが異なるケースも生まれます。 クラブフリーの選手の場合では、使用する下巻テープの指定、および巻き方の指定、バックラインがある場合は自分の使用しているクラブに合わせてほしいと、サンプルクラブを渡すことが重要となってきます。 <img src="https://www.gew.co.jp/wp-content/uploads/2021/05/nagase3.jpg" alt="ツアーサポートの舞台裏「トーナメントプロのグリップ管理」" width="347" height="520" class="aligncenter size-full wp-image-67156" /> 当社のツアーサポートバスでは 下巻テープにバッファロー、日東、セキスイの3社を使用して、指定があれば巻き方も指定の巻き方で準備しています。特に、バックラインのあるグリップはできるだけ一気に入れることと、微調整をなるべくしないで済むように、バックラインが波打たないように装着しています。 今回はクラブフリーの下川めぐみ選手のグリップ交換でしたが、4社のクラブ全部を一か所でグリップ交換することで、統一性を持たせることができました。
    (公開)2021年05月25日
    ■11月4日(水)TOTOジャパンクラシック(太平洋C美野里C、茨城県) 今シーズンのLPGAでのツアーサポートの中から、今シーズン新車投入をしたピンゴルフジャパンとグローブライドのバスの内部写真とコロナ過のツアーサポートで直面した問題点について、各社のスタッフからお話をお伺いいたしました。 ■ピンゴルフジャパン(浦山氏・須藤氏・篠崎氏) <img src="https://www.gew.co.jp/wp-content/uploads/2020/12/ping.jpg" alt="" width="788" height="525" class="aligncenter size-full wp-image-65488" /> 今シーズンは、昨年度賞金女王の鈴木愛、全英女子オープン制覇を果たした渋野日向子を中心に比嘉真美子、S・ランクン、セキ・ユウティン、前田陽子、大出瑞月がツアー出場しており、NEWモデルのG425シリーズの投入でほとんどの選手がドライバーの切り替えが行われました。 ドライバーについてはNEWモデルのパフォーマンスの良さから切り替えがスムーズに行われましたが、問題はFWとUTです。今シーズンはスタッフが練習場内、また、出場選手の練習ラウンドに同伴できないためにクラブのフィッティングがほとんどできない状況だというのです。 例年であれば練習場でのクラブテストとシャフトテストを行い、新しいクラブの問題点について練習ラウンドの中で、問題点の改善ポイントを見つけてフィッティング調整を行っているのです。 今シーズンはそれができないために使用する選手が良いと思っても、例えば、実際にはスピン量が足りずにグリーンで止まりづらかったりすることも起きているようです。メーカーでは選手がOKといっても不安なようです。 女子選手のゴルフクラブに対する要望が抽象的な表現も多く、実際に見ないと判断できないこともよくあるようです。今シーズンは、コース内に入れないために、キャディさんの助言や証言から対応せざるを得ないとのことでした。 グローブライドの担当者もほぼ同じ内容を話されていました。(柏田氏 唐田氏) <img src="https://www.gew.co.jp/wp-content/uploads/2020/12/gro.jpg" alt="" width="788" height="525" class="aligncenter size-full wp-image-65491" /> ■今期は、李知姫、大城あかね、黄アルム、葭葉ルミ、濱田茉優、下川めぐみがツアーに出場しており、李知姫選手は国内にいたためシーズン前から入念なクラブフィッティングができており、好調な成績がそれを示しているようです。 大城あかね選手や黄アルム選手はキャディさんからの情報を頼りに手探りでフィッティングを行っている状況のようです 男子プロと違い、具体的にライ角を0・5度フラットにしてほしいとか、ラウンドで球が滑って少しフェードするので少し捕まるようにしてほしい、等々の具体的な細かな指示がなく、抽象的表現の多い女子選手ではキャディさんからの情報やコーチからの情報、またツアースタッフが練習ラウンドでみてきたことをクラブにフィードバックしてきましたが、今シーズンはそれができずに難しい状況に置かれていると窮状を訴えていました。 ★今シーズンの難しさは、各社練習ラウンドに帯同してフィッティングを行っていたことができない状況で、選手とクラブに理解の深いキャディさんのアドバイスでフィッティングを行っているのが現状ですが、キャディさん全員がクラブについてのジャッジが出来るわけでもないため、頼んだキャディさんによっても成績が大きく左右されるシーズンでもあったように思われます。 <hr> この記事は弊誌月刊ゴルフ用品界(GEW)2020年12月号に掲載した記事をWeb用にアップしたものです。なお、記事内容は本誌掲載時のものであり、現況と異なる場合があります。 <a href="https://www.gew.co.jp/magazine">月刊ゴルフ用品界についてはこちら</a>
    (公開)2020年12月22日
    今回はビーヒット狭山スタジオからクラフトで使用している工具類の報告をさせていただきます。 基本的にはどこでも同じ目的の工具を使用していると思われますが、当社の使用機器の説明をいたします。 <strong>■バランス計</strong> 三光精衡所製(スイングバランサー)/バランス式で内部にバネを使用している計器より温度変化の影響を受けにくいことで使用。 <strong>■シャフトカッター</strong> アルク社製(カッティングマイスター)/このモデルは作業が比較的早い、薄刃で切れ味鋭いという利点があります。屋外で使用するなら鉄筋カッターでも代用可能。 <strong>■シャフト抜器</strong> ゴルフシステムワークス製/締め付けハンドルが長いので加熱時間短くできる。 <strong>■ソケットミルダー</strong> ゴルフシステムワークス製/作業数が多い場合には絶対必要。 <strong>■振動数計</strong> 三光精衡所社製/一応の目安として必要。経験上、先調子では硬く 手元調子では軟らかい数値が出る。 <strong>■MOI計測器</strong> ゴルフメカニクス社製/慣性モーメントでクラブ開発が行われ、ヘッドに装着するシャフトの評価が可能。また、近年のアイアン用シャフトでもクラブの振りやすさを評価する意味でも必要。 <strong>■ロフトライゲージ</strong> フォーティーン社製/あくまで目安として使用。 <strong>■グリーンゲージ</strong> フォーティーン社製/各クラブの正確な数字は、このグリーンゲージなくては計測できない。ただし人による計測値変化あり。 <strong>■ツアーパターゲージ</strong> ミッチェル社製/パターのロフト・ライ調整はこのような器具がないと厳しい。 <strong>■グリッピングバイス</strong> ゴルフメカニクス製/シャフトを簡単に固定できシャフト抜き、やすり掛け、ヘッド装着等が簡易。 <strong>■接着剤</strong> セメダイン社製/610、611 <strong>■ソケット打ち込み工具</strong> <strong>■その他</strong> ドリル刃、平型リーマ、超硬ドリル、超硬エンドミル/アイアンのヘッド重量調整、チタンドライバーのネック内部の切削などによるフェースアングル、ロフト・ライ角などの調整。 特別に目新しいものはありませんが、近年の距離測定器を使用したフィッティングでは、ヘッドスピードに合わせた打ち出し角度の調整やスピン数のコントロールが必要で、ウッドのグルー充填機も必需品となってきています。 また、MOI計はクラブの評価を「振りやすい」「振り切れる」「うまく打てない」「振りづらい」原因を探るための計測器としてはぜひあったほうが良いと思われます。 近年は、パターに対するリシャフトや慣性モーメント増大のニーズに対応する為にもパターの計測器はぜひ用意したいものです。距離測定器もシャフトやヘッドの評価にはぜひ必要です。昨今では「スカイトラックMC-300」など、価格の安いものも出ているので、ぜひ活用したいものです。
    (公開)2020年11月20日
    9月8日(水)日本女子プロゴルフ選手権コニカミノルタ杯(JFE瀬戸内海GC、岡山県) 今回は日本女子プロゴルフ選手権コニカミノルタ杯の会場に来ています。今季はすでに5試合が実施されていますが、その中で見えてきたクラブフィッティングの状況を報告します。 コロナ感染症対策として無観客試合が行われ、同対策としてツアーサービス、各メーカーのレップも練習場やコース内での帯同ができません。 クラブメーカーのサービスレップは、 1)選手の傾向により最新のクラブと新商品のシャフトをくみ上げる 2)新製品のテストクラブを練習場で弾道測定器で測定、弾道高さ・スピン量等を調整 3)練習ラウンドに帯同して、テストクラブの弾道判断をして微調整して仕上げる 4)実際に本番で使用し、練習ラウンドではわからなかった点を微調整して仕上げ という方法でフィッティング調整を行いますが、現在はその微調整ができずに新商品のテストを行っている状況です。これは新製品で簡単に結果を出ていた昨年までとは状況が違い、各メーカーのクラブ担当者を悩ませています。 クラブデータや物理特性では前モデルより向上しているにも関わらず、昨年までの旧モデルをそのまま使ってしまう等の弊害が出ています。もちろんメーカー的には最新モデルの使用を推奨しますが、微調整ができずに結果が出ずに苦しい状況です。コロナ感染症のためとはいえ、メーカー、出場選手ともに苦労している現状です。 まだ5試合とデータも少ないですが、この世界で経験豊富なベテラン選手が自己判断の正確さで微調整依頼をして結果を出せているようです。また、近年増加するクラブ契約フリーの選手はベテラン勢が多く、結果を残せているのだと思います。 <img src="https://www.gew.co.jp/wp-content/uploads/2020/11/20110202.jpg" alt="" width="788" height="525" class="aligncenter size-full wp-image-64639" /> 各メーカーの2020年モデルは非常に性能の優れたものが多いと思う反面、このような理由で微調整がうまくいかずに昨年までのモデルを使用したり、フリー選手では以前契約していたメーカーに頼らざるを得ない状況もあるようです。これは複数年選手と契約しているおかげで選手のスイングや癖、要望やニュアンスが言葉で伝わりやすいことで結果を出せているようです。 1)キャロウェイ・中島氏と福田侑子プロ新製品投入と、調整過程の打ち合わせで、マーベリックマックスとディアマナTBをテスト開始 「やはり、練習場でデータ計測し、コース内での使いやすさと微調整は、練習ラウンドに付き添っての最終調整が一番重要で、これができない現状では、前モデルを超えることはなかなか難しい状況です」(中島氏) 2)PING・浦山氏と須藤氏契約プロの要望にどのようなセッティングをするか相談「契約プロでも、弾道測定器で練習場での大まかなフィッティングと練習ラウンドでの目視で微調整を行うので、なかなか合わせきれないのが現状です。我々にも選手にも厳しい状況ですね」(浦山氏) 3)オデッセイ・本杉氏と藤田さいきプロ 実際に練習グリーン横に帯同できずにプロの要望をどのように判断して調整するか、プロも困っているとのこと。 「選手の要望に応えるには練習グリーンの横で転がり具合を見て微調整するので、いまは要望になかなか対応できない」 (本杉氏)
    (公開)2020年11月02日
    <strong>8月5日(水)グラファイトデザインテストセンター(埼玉県秩父市)</strong> 今回は再びグラファイトデザインテストセンターに伺い、倉田珠里亜プロのシャフトテストと新製品を紹介します。従来、倉田プロが使用するのは『ツアーAD BB』(6S)でした。 今回は同社が新たに投入した『aG33』と9月に発売される『HD』シャフトのテスト。『aG33』では少し軽すぎて良い結果に至りませんでしたが、『HD』(6S)ではエースシャフト『BB』(6S)を超えるデータになりました。 <img src="https://www.gew.co.jp/wp-content/uploads/2020/09/nagase3.jpg" alt="クラブ間の距離差を埋めるセッティング スコアメイクでは非常に重要なポイント" width="800" height="533" class="aligncenter size-full wp-image-63944" /> 同じ重量帯のシャフトですがヘッドスピードも0.7ほど上がり、ミート率も1.5台に上がってトータル247ヤードまで計測数値を伸ばしました。 今回テストした『aG33』シリーズは40g台、50g台と軽量で、大慣性モーメントヘッドをコントロールできる先調子のシャフトとして開発され、先端補強にも定評のある「T1100G」に加え、新たに「M40X」を採用。 <img src="https://www.gew.co.jp/wp-content/uploads/2020/09/nagase1.jpg" alt="" width="800" height="533" class="aligncenter size-full wp-image-63942" /> 左右のバラツキを抑えて飛距離が出せる新次元先端調子シャフトとして開発し、すでに大西葵、辻りえ、新垣比菜プロらが使用中。9月発売予定の『HD』は程よい中調子を基調としたシャフトで、同社王道の『PT』『TP』シリーズに代表されるモデルの後継機種という位置づけで、『TP』を改良し「叩けるハジキ系」のシャフト。JGTOでは手島太一、小鯛辰也、星野陸也らがテスト中とのこと。 筆者もテストしましたが、どちらも大型ヘッドのコントロールが容易でしたが、個人的には『HD』が大ヒットの予感です。 今回はドライバーのシャフトテストでしたが、倉田プロにはテーラーメイド『M5』には『BB』(6S)が、キャロウェイ『マーベリック サブゼロ』には『HD』(6S)がベストマッチングとなりました。ヘッドが変わると最適シャフトが変わる典型といえるでしょう。距離的には『マーベリック』+『HD』が5ヤード程飛ぶようです。 今回は倉田プロのトータルセッティングを見直そうと、グラファイトの加藤氏が提案(加藤氏は石川遼、宮里美香らのキャディを歴任)。クラブのキャリーに応じた新たなセッティングを提案されていました。クラブ間の距離差を埋めるセッティング。スコアメイクでは非常に重要なポイントです。
    (公開)2020年09月22日