パターマットは数多あるが実践的なグリーンの速度を練習できる製品は少ない。それを実現したのがダイヤから新しく登場した『ダイヤパターマット2WAY』(6200円)だ。
1本で2種類の速度を練習できる構造になっており、一般的なゴルフ場のグリーンスピードである約8.8フィートと、高速グリーンと同等の約10.5フィートが練習可能だ。
そこで数々のアマチュアゴルファーを指導する常住充隆プロと、目下プロテスト合格に向けて奮闘中、ミニツアーでの優勝経験も持つ女子プロの卵・植竹愛海さんが同製品をテスト。
活動のフィールドが異なる2人のプロがそれぞれの立場から特徴を解説する。
<h2>【動画】常住充隆&植竹愛海が『ダイヤパターマット2WAY』を解説</h2>
まずは両プロにそれぞれの活動経験から『ダイヤパターマット2WAY』を使って活用法を徹底解説してもらった。動画で観てもらいたい。
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<h2>植竹愛海’sインプレッション</h2>
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私も普段パターマットを使って練習しますが、マットの上にレールやアライメントスティックを置いてフェース面がなるべく開閉しないように真っすぐ上げて真っすぐ下ろすことを意識しています。今回のパターマットを見ると、丁度真ん中に線が2本引いてあるので、普段やっている練習がこのマットだけでできそうです。
このマットは2種類の速度を練習できますが、まず10.5フィートというのは女子プロの試合と大体同じくらいのスピードですのでかなり速いと思います。
試合の痺れる場面で10.5フィートの下りパットを打つ時には、手で打ってしまったり、打ち急いでしまったりしがちです。そうするとパンチが入りかなり転がってしまいます。それを避けるために試合ではカップに距離感を合わせていくことを意識して、ゆっくりストロークすることを心がけています。その意味でもこのパターマットはとても実践的だと思います。
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実際に『ダイヤパターマット2WAY』を使って、10.5フィートの感覚でストロークしてみましたが確かに球が伸びますね。普通のグリーンスピードの感覚で打ったらかなりオーバーしてしまいました。
一方、8.8フィートは確かに重くなります。私の中では芝を短く刈り込める秋冬は10フィート以上、春夏は9フィート前後のゴルフ場が多いイメージなのですが、このパターマットは丁度その2つの速度を練習できるようになっているので、プレーする季節に合わせたパター練習もできそうです。
それとマットの全長は3mですが、私も実際の試合で3mくらいのバーディーパットを打つ場面が多く、アマチュアの方もその距離をいかに2パット以内で入れられるかが重要だと思います。その意味でも2通りの速度で3mをしっかり入れられるようになれば3パット撲滅にも繋がると思います。
<h2>常住充隆’sインプレッション</h2>
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今回発売した『ダイヤパターマット2WAY』は打つ方向を変えるだけで8.8フィートと、10.5フィートの2種類の速度を練習できる全長3mのパターマットです。
8.8フィートは一般営業のゴルフ場と同じくらいの速さですが、10.5フィートで3mの距離感を作り出すのはアマチュアゴルファーにとっては難しいと思います。その意味でもいわゆる高速グリーンの距離感も同時に養えるパターマットだと言えそうです。
マットの中央には2本の白線が引いてあり、間の幅は6㎝になっているので、ちょうどその幅に沿ってヘッドを真っ直ぐ動かす練習ができます。
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それと多くのアマチュアゴルファーは距離にのみ注意が向き、下りを度外視して打ってしまうことが多いです。結果カップを大きくオーバーして長い返しのパットが残ってしまうこともあります。そこで応用として、10.5フィートで敢えてカップの前で止まるように打つ練習をすることで下りの距離感が養えます。
一方、本当にパッティングを上達させるにはカップにしっかり届かせられないと意味がありません。そこでお勧めしたいのは、付属のストッパーをカップの数10㎝後ろに置き、敢えてカップをオーバーさせて丁度ストッパーの前で止まるように打つ練習法です。この練習をやることでどうしても入れたいパーやバーディーパットをしっかり打ち切れる強いゴルファーになれるでしょう。