トップアマチュアが、続々とこのアイアン(ヘッド)にスイッチしていると評判のミステリーのニューモデル『MYSTERY HS830』。マッスルバックを思わせるシンプルなバックフェースでありながら、他にはないデザインがギア好きのハートを惹きつける。この中空アイアンを、永井プロがドロー・フェードと打ち分けながら分析した。
「バッグに挿さっていると映える、しかも結果が出るアイアンです」まずは動画で
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<h2>心地よくハジく打感で初速効率が優れている</h2>
<span style="font-weight: bold; color: #1c4ca0;"><strong>永井</strong></span> 『HS830』アイアンは5I~PW・44度という番手構成で、試打するヘッドは7I、シャフトは「N.S.PRO MODUS³ TOUR 105」(R)です。7Iで28度とややストロングロフトですが、カッコよくて精悍なルックスでいかにも操作性が高そう。それでいて中空構造ということもあり、ロフト以上の打ち出し角や飛距離が期待できます。ボディは軟鉄鍛造、フェースはマレージング、そしてバックフェースのデザインがCNC加工ということで、高級感のある質感が目を引きますね。
クラブを構えると、マッスルバックを思わせる小ぶりでシャープな顔立ち。球を打つと、中空のマレージングフェースということで、爽快感があって心地よくハジくような打感です。それによって初速感があるだけでなく、フェースが向いた方向へ素直に球が打ち出されて、ターゲットへラインが出しやすい。実際に、7Iでミート率1.50という満点のデータが出ました。一般的なマッスルバック系のシンプルなヘッドだと、7Iで1.40を超えることはほとんどありません。『HS830』はややストロングロフトなこと、中空でハジきがいいこと、操作しやすくてつかまりがいいことなど、初速効率の高さが実感できました。
7Iでキャリーが170ヤードという飛距離は武器になるはず。初速感はあっても、スピンが少なくて飛びすぎるわけではないので、慣れればタテ距離を合わせられるでしょう。上級者好みのシャープで端正なヘッドでも、機能が盛りだくさんで打つとやさしく飛ぶ。そういう魅力があるアイアンです。
<h2>ドローでもフェードでも"安定キャリー"になる</h2>
<img src="https://cms-backend-gew.com/wp-content/uploads/2025/01/IMG_7981_cmyk.jpg" alt="" width="1000" height="778" class="size-full wp-image-84769" /> 状況に応じて、弾道を作ってコースを攻められます
<span style="font-weight: bold; color: #1c4ca0;"><strong>永井</strong></span> 飛距離もさることながら、ドロー・フェードをインテンショナルに打ち分けやすいことも、テストをして分かりました。
まずはドローです。ターゲットへほぼストレートに出て、7ヤードのドローがかかりました。ボールがフェースに乗ってる時間が長くなって厚く当たる手ごたえがしたし、弾道の最高到達点が高くなりキャリーがやや伸びています。ドローボールというと球が強くなりすぎるイメージがありますが、『HS830』はそうではありませんでした。より攻撃的なショットがイメージできますね。
フェードも打ちましたが、初速感があるためかイメージよりはカーブの量が少なかったですが、目標よりやや左に打ち出して右に約5ヤード戻りました。スピンが入ったぶんキャリーが落ちるかなと思いましたが、ドローと比べてボール初速もキャリーもそれほど落ちません。この辺りは中空ヘッドならではのパフォーマンスの高さではないでしょうか。
中空のぶんソール幅が広めで、抜けの良さもあります。ラフやFWバンカーなどで、フェースをやや開いたり閉じたりと調整して打つこともやりやすいでしょう。
<h2>アイアンの本質を損なわずやさしく進化した中空</h2>
<img src="https://cms-backend-gew.com/wp-content/uploads/2025/01/hs830-1.jpg" alt="" width="1000" height="577" class="size-full wp-image-84768" /> HS830・7番アイアン トラックマン試打DATA
<span style="font-weight: bold; color: #1c4ca0;"><strong>永井</strong></span> HSが速いアスリートは『HS830』のヘッドに、しっかりしたスチールシャフトを組むのが適正。そういうパワーがある人ならば、ややストロングロフトでも球の高さが出せるし、ボールを意図的に曲げるときのレスポンスがいいヘッドです。そうでない人も、カーボンシャフトを挿してクラブを少し長くしてHSを上げれば、ややコンパクトなヘッドでも十分に打ちこなせて球の高さを出せるでしょう。カスタムモデルという点ではボディが軟鉄なので、ロフト・ライ角を調角できるメリットもあります。
この『HS830』を打って改めて感じたことは、構えたときに"アイアンらしい感じ"があることは、ゴルファーにとって肝心な要素ということ。一般的に「やさしい」と言われる大型ヘッドのアイアンを構えると「これってアイアンなのかな?」と、ちょっと戸惑うこともあります。また、大型ヘッドで重心が長くて深いことでコントロールしづらくなり、結果として狙ったところに打てない、というループに陥っている人もいます。しかし、このアイアンは迷いなく構えて打てるし、打つと高いパフォーマンスを発揮してくれる。と同時に、小ぶりなヘッドの良さであるターゲットを狙う、コントロールして打つといった、アイアンの本質的な役割をおざなりにしていません。まさに「見た目も機能」ですね。
『HS830』を手にすることで、20歳くらい若返ったマインドになれたり、往年のマッスルバックアイアンを使っていたあのころが蘇る、そういう気分を味わえるのではないでしょうか。数値では図りきれない"感性"の領域も重要な性能として捉えて、ヘッドパーツを開発する「MYSTERY」。このブランドにはいつも驚かされますね!
お問い合わせ:和宏エンタープライズ TEL06-6390-6131
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