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  • 月刊GEW12月号 「飛ばないボール」ゴルフ市場への影響は如何に?

    ハッシュタグ「二木ゴルフ」記事一覧

    ゴルフショップにはどんな来客があり、何が売れているのか。「有力店店長が語るリアルマーケットレビュー」は、全国でも有数の販売力を誇る店舗にその動向を聞くコンテンツ。 二木ゴルフ宇都宮インターパーク店、有賀園ゴルフ大田池上店、ゴルフ5プレステージ新宿店の3店舗に2024年10月度の販売状況を語ってもらった。 二木ゴルフ 宇都宮インターパーク店 石井 英之店長 10月は例年とは違ってクラブがほとんど動かなかったです。やはり物価高に代表されるような経済状況が影響していると感じます。そういう中でドライバーはピン『G430 10K』が方向性の良さで盛り返してきました。タイトリストの『GT』シリーズは飛距離性能の高さが競技志向のゴルファーから支持されています。先に購入した方の口コミを聞いて購入されるお客様も増えました。FW、UTはピン『G430』やダンロップ『ゼクシオ』が弾道の安定感と球の上がりやすさ、キャロウェイ『Aiスモーク』、タイトリスト『GT』は球の強さで人気がありました。 アイアンはミズノ『JPX925』が新製品ということで、ミズノファンを中心に売れた感じで、ブリヂストン『241CB』はこちらも新製品で軟鉄の打感が高評価を得ています。契約プロがシーズン中に替えたという話題性も追い風になっています。パターはピンの『2023』や『2024』がフィッティングの納得度が高かった。ボールはブリヂストン『ツアーB』など競技志向のスピン系が上位を占めましたが、ブリヂストン『エクストラソフト』やダンロップ『トライスター』の廉価系も気候のよさからよく売れました。 <img src="https://cms-backend-gew.com/wp-content/uploads/2024/11/24dec_niki.jpg" alt="" width="1000" height="1135" class="size-full wp-image-84004" /> 二木ゴルフ 石井店長 <h2>有賀園ゴルフ 大田池上店 服部 正樹店長</h2> 10月のドライバーは、タイトリスト『GTシリーズ』が新発売のインパクトを維持した感じでよく売れました。性能が優れているという口コミが広がって「GTっていいんでしょう」と言って来店された方が、実際試打したら結果が出て購入を決めたというケースが多かったです。やはり飛距離に関しては抜けていますし、初速が出て球離れが速い打感も高く評価されていました。リョーマゴルフ『MAXIMA』は私たちの店舗近くの練習場でよく試打会が開かれるので、そこでフィッティングを受けた方が買いに来られたのでランキングに入りました FW&UTは元々人気があったテーラーメイド『Qi10』、キャロウェイ『Aiスモーク』、ピン『G430』に年末が迫ってきた時期の駆け込み的な需要がありました。ドライバーを先に買って、そろそろFWやUTも揃えたいという方がソールの抜けがよくて高さが出るモデルをお求めになった感じです。アイアンはブリヂストンの新製品『241CB』が打感の良さでよく出ました。ダンロップの『スリクソンZXiシリーズ』の試打クラブも試す方が多かったですが、それとの打ち比べでも『241CB』がいいという方が多くいらっしゃいました。 <img src="https://cms-backend-gew.com/wp-content/uploads/2024/11/24decariga.jpg" alt="" width="1000" height="1079" class="size-full wp-image-84005" /> 有賀園ゴルフ 服部店長 <h2>ゴルフ5プレステージ新宿店松岡 秀典店長</h2> 10月はダンロップの新製品『スリクソンZXiシリーズ』がウッド系、アインともすごく人気を集めました。発売日は11月初旬ですが、その先行予約という形で試打クラブを打っていただいたら結果が出るお客様が多かった。今回の『スリクソン』のクラブはメチャメチャいいですね。ドライバーはもちろんFW、UTも飛距離が出る。今回は試打シャフトのラインアップが豊富なので、お客様に合ったものを提供しやすくなったのが大きいです。お客様としては以前に比べて自分に合ったクラブを体感しやすくなったので、試打結果が出ればそのまま購入するという感じでした。 アイアンも『スリクソンZXiシリーズ』がトップでした。アイアンは元々強いんですけど、今回も打感がいいと評価されるお客様が多かったです。また『スリクソン』のいい点はバラで注文できるところで、『ZXi7』と『ZXi5』のコンボのような形で頼まれる方も少なくなかったです。パターはオデッセイ『ジラフ』が真っすぐ引きやすいし、ヘッドが真っすぐ出やすい、理にかなったパターということで人気になりました。 <img src="https://cms-backend-gew.com/wp-content/uploads/2024/11/24dec_golf5.jpg" alt="" width="1000" height="1137" class="size-full wp-image-84006" /> ゴルフ5 松岡店長
    (公開)2024年11月26日
    グローブライドは3月、3年ぶりのフルモデルチェンジとなる『ONOFF LADY』(オノフレディ)を発売した。 「飛びと、彩りのオノフレディ。」をコンセプトに、今作は見た目やカラーカスタムの見直しだけでなく、飛距離性能にもこだわった。 そこでGEWでは、『オノフレディ』の予約が開始して間もない2月、数多くのレディスゴルファーに接する3大ショップのカリスマ女性店員を総力取材。『オノフレディ』を試打してもらい、その特徴を動画で解説してもらった。是非参考にしてもらいたい。 第2回目は、二木ゴルフ編。二木ゴルフ 新座店の水江由美子さんが解説。真心接客に定評のある癒し系店員の水江さんによる丁寧な解説を観てもらいたい。 <iframe width="788" height="433" src="https://www.youtube.com/embed/s1snN0wGEWA" title="YouTube video player" frameborder="0" allow="accelerometer; autoplay; clipboard-write; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture; web-share" allowfullscreen></iframe>
    (公開)2023年04月14日
    小売りは市場をつくれるのか? <strong>最近、売れるクラブのセオリーがまったくわかりません。ヒット商品は何が決め手になって売れるんですか?</strong> 「それは、共通項の話だよね……。ハッキリ言って、売れるクラブの共通項なんかないでしょう。基本的には上位10ブランドで売上げの8割を占めるんだけど、ここにどんな共通項があるんだろう……。 実は、この取材の前に現場からきたデータを見てましてね、ドライバーは飛ぶという要素がありますがアイアンがまったく見えてこない。そんなことを考えてたわけ(笑)。 たとえばミズノの『ツアービッグ』ですが、正直言って僕はこんなに売れるとは思わなかった。で、売れる理由を考えると、あそこの宣伝力というか……なんて言うのかなぁ、パワーでウワッと持ってくでしょ。 もちろん口コミも含めての宣伝力なんですが、強引に広げるあのパワーはよそがどんなに頑張っても真似できない、ミズノならではのマーケティングですよ。商品力というよりも、企業力だったように思うんですね」 <strong>メーカーは「いい商品作れば売れる」というけど、そうじゃない?</strong> 「いい商品であることは大事だけど、それだけじゃないってことだよね」 <strong>市場に物が少ない時代はメーカーが有利な「メーカー主導」、物があふれると自由に選べる「ユーザー主導」になると言われます。となると今はユーザー主導になりますが、売れているのはミズノなど大手メーカーばかりです。そう考えるとメーカーのパワーは相変わらず強い?</strong> 「ですね。メーカー主導と言われた80年代、それが90年代前半にはディーラー主導と言われたし、今はユーザー主導とか言われますが、実のところ曖昧でね、本当のことはわからない。 もちろんメーカーは『ユーザー主導です』と言ってますよ。『我々メーカーはユーザーの声に耳を傾けて、あなた好みの商品を提供します』と。でもね、よーく考えると自分ちが支持されるのが前提でしょ。 じゃあ支持されるにはどうするか。ミズノみたいに沢山のモデルをずらっと並べて『さあ、この中から選んでください』と、ゴルファーをがっちり囲い込む。あるいはブリヂストンね、『ツーピースで14連勝しました、時代はツーピースですよ』とやる。 そうなると『プロや上級者は糸巻だ』と言ってきたダンロップも黙ってられないから、あっちこっちでガンガンはじまっちゃう。そのやり合いがトレンドを作って、ユーザーを巻き込んでいくわけですよ」 <strong>メーカーが語る「ユーザー主導」は、リップサービスなんですかね。個々の消費者に丁寧に寄り添っている、という一種のポーズ?</strong> 「まぁねえ。たしかに30年前、アイアンはスポルディング、ウッドはマグレガーと言われた時代に比べれば、今は格段に選択肢が広がっている。でもね、選択肢が増えたというレベルでのユーザー主導であって、基本的にメーカー主導は変わりませんよ。本当のユーザー主導になるとメーカーも困っちゃうだろうし」 <strong>「困る」というのは、そうなった場合の対応ですか。</strong> 「そう。これはウチの問題でもあるんだけど、素材が変わったときの怖さを常々感じているんですよ。ウッドはパーシモンからメタル、メタルからチタンに変わった。アイアンの場合はマッスルバックからキャビティバックにドカッと変わった。 すると前の商品が一気に不良在庫になっちゃうでしょ。 店としては、売れる物を在庫するのが大前提なんですが、素材が変わって構造が変わると一気にマーケットが変わってしまう。今はもう、マッスルバックなんか売れませんよ。 だけどウチにはマッスルの在庫が沢山残っているんだから。つまりメーカーの技術革新が、市場で圧倒的な影響力をもってるわけでね。 僕はこの商売はじめた時から『小売り主導でマーケットをつくれるのか』ということをテーマにやってきました。小売りがどうやって市場をつくるのか、という挑戦です。だけど現実には難しいよね。そんなふうに思います」 <h2>小売りは「中間搾取業」</h2> <strong>市場はメーカーが牛耳っているんだと。だとすれば、小売りの独自性はどこで発揮すればいいんでしょう。</strong> 「本音を言えば、いい条件もらったメーカーの商品を売りたいよね。だけどウチの小売りとしてのスタンスはデモクラシー、つまり『ゴルフ民主主義』っていうのかな、より多くの趣味嗜好を汲み取ってユーザーの選択肢を広げていく。その中から支持してもらうことに尽きると思うんですよ。 小売りの独自性という意味では、ゴルフ5や有賀園、スポーツロードなんかと比べるとウチのプライスレンジは違いますし、その違いを売り場の提案て言うのかな、提案力で独自性を出していく。そういった部分が大事なんですね。 極論しちゃえば小売りって『中間搾取業』じゃないですか。だけど単に搾取するだけではないプラスαは、メーカーに対してユーザーの意識を整理して提供する、この部分のノウハウなんですよ。 メーカーって、自分ちの商品はわかってるけど、他社については意外と知らない。だけど我々は知っている、日々ゴルファーと接してるわけだから。そこを提案しながら、中間搾取だけじゃないメリットをアピールするわけです。 同時に、ゴルファーに対しては数ある商品を整理して、個々に最適なモノをきちんと販売していくこと。そこに小売りの価値があるわけです」 <h2>デフレは続きます</h2> <strong>売るための大事な要素に「値頃感」がありますね。消費者と接する小売店は毎日の肌感覚でそれがわかる。その値頃感に、ある種の法則はあるんですか?</strong> 「それもね、けっこうバラバラで難しいんだけど、ゴルフの場合は月に何回プレーするかが大きいんじゃないですか。アメリカの製品は高いドライバーで1本200㌦から300㌦くらいしますけど、日本の市場はその人の1か月のプレー代と関係してるように思えるんですよ。 月イチゴルファーなら3万円のドライバー、4回なら12万円とか…。もちろんプレーするコースも違うからプレー料金は一概に言えませんが、感覚的にはそういった関連性があると思う。アイアンは長持ちするからウッドの4、5倍かな。だからゴルフ場が安くなれば必然的に用具も安くなっていくでしょう」 <strong>ゴルフが大衆化すれば、必然的に用具も下がる。ある種の必然性ですね。</strong> 「だと思います」 <strong>それとは別の流れとして、総じて物価は下がってます。在庫整理と円高デフレが要因でしょうが、これからゴルフ用品はどうなるんでしょう。</strong> 「物価はね、上がりませんよ。生活物価はどんどん下がる傾向ですな。 土地をみれば明らかで、日本の場合は土地が高かったからすべての物価に反映してきたわけですよね。だけど現状、土地は下がっている。このトレンドが今後も続けば派生していろんな物価が下がっていく。 だから日本もEU型の経済と同じ動きになっていて、トータルのキャパが増えないことを前提に利益の絶対額を確保しなきゃならないわけです。 ゴルフ用品も同じことで、大量生産・大量販売が通用しない時代では、拡大志向なんかナンセンスですよ。大事なのは固定客のリピート率、つまり選挙と一緒で支持率をどうやって上げるかの勝負になってくる。 二木ゴルフが好きだから二木に来る。ヤマハの『プロト』を買ったら次も新しい『プロト』を買いたくなる。買いたくなるプロモーションをどうやってやるかが大事なんで、自動車にしてもカローラを買ったら次はマークⅡ、それからクラウン、セルシオと、買い換えてもらうための智恵が試されます」 <h2>捨てる覚悟が大事です</h2> <strong>量を求めず利益の絶対額を確保する時代。となれば、企業の経営指標だった売上げやシェアにとらわれない経営思想が必要になってきますが、その思想の根本を、メーカーはどこに置けばいいんですか。</strong> 「それは『自分ちは何屋なんだ』という、そこの認識じゃないですかね。小売りもまったく同じことで、ウチもディスカウンターやスーパーの台頭で影響は受けてますよ。ボールなんか我々の常識では2割引きなんだけど、向こうは4割、5割でもいいんだ、と。 要するに彼らにとってのゴルフ用品は、全体の一部にすぎないんですね。たしかにスーパーもディスカウンターも沢山ゴルフボールを売りますが、一方でリピーターは定着しないじゃないですか。値段で動くわけだから。 だから我々専門店は、ウチとは関係ないと思いきることが大事なんです。もちろん同じ商品なわけだから影響は受けるし、異業種間の競合は必ず起こる。起こるんだけど、敢えて『関係ない』という覚悟を貫くことが大事だと思います」 <strong>貫く覚悟の源泉はなんですか?</strong> 「それはね、その会社のコンセプトですよ。同じことはメーカーにも言えて、メーカーのコンセプトをびしっと打ち出したところが結局は受け入れられる。 自分ちのお客さんを明確に意識するべきで、全員に使ってもらおうとすると虻蜂取らずになっちゃうでしょ」 <strong>なるほど、積極的に捨てる覚悟で自らの姿勢を鮮明にする。</strong> 「そうです。マルマンは一時厳しかったけど、今は持ち直していますよね。それで『科学のマルマン』を定着させた。売る相手は初中級者に絞り込んで、ここへのアピールに徹している。 ダイワ精工にしてもミズノの小型版といった歩き方から、特徴的な商品で隙間を狙う戦略に変わっています。 さっきのボールじゃないけれど、ブリヂストンにしてみれば糸巻ではダンロップと勝負にならない。BSの『レクスター』とダンロップの『マックスフライ』じゃ、やっぱり『マックスフライ』が選ばれますよ。 それでツーピースボールをジャンボ軍団に使わせた。どっこいコレが飛ぶんだね。驚くほどブッ飛ばす。それで『ツーピースはブリヂストン』という評判を勝ち取った。 キャスコの『RR』にしろトップフライトの『スーパー・ソフト』にしろ、物はいいんですよ。いいんだけど、この領域はブリヂストンの『ニューイング』が圧倒的に強いでしょ。要するに、度胸を据えたメーカーのコンセプトがユーザーを惹きつけたわけで、自分ちのいいイメージを覚悟して、どうやって定着させるかなんです。 これを必死にやらなきゃ数あるブランドから選ばれないよね」 <strong>片手間や、必死さがないメーカーの商品は相手にされない。</strong> 「そう。ダンロップもここに来てツーピースをガンガンやってるから、かなり激しいことになるでしょうな。それが全体の活性化につながるし、ゴルファーの琴線を揺さぶるわけです」 <h2>セイコーの参入で一変した</h2> <strong>活性化をする上で、手っ取り早いのが異業種の参入です。異業種の知恵や技術が入ることで、市場の多様性なり活性化が実現される。最近の例では服部セイコーがデカチタンの『S・YARD』で参入して、一気に市場が動きました。</strong> 「そう、あれは異業種の参入が市場を活性化させた典型的な例でしょうなあ。『S・YARD』が登場して、当初は三越で火をつけた。それでデパートも息を吹き返した。 大型チタンヘッドという意味でも先鞭をつけたし、このモデルは一種のカテゴリー・キラーと言えるかもしれないよね。 既存のメーカーにしてみれば、忸怩たる思いがあるはずですよ。ここまで市場を育ててきたのはオレ達だ、種蒔いて育てて、さあ収穫だ。と思ったら、あれっという感じでバッサリ持ってかれちゃった。 特にダンロップやブリヂストンなんかは『商品が高い』って言われながらもトーナメントに金を掛けて、宣伝して、産業としてのゴルフを育ててきたわけだから」 <strong>実った稲穂を新参のセイコーに取られちゃった。</strong> 「それは業界の話だからユーザーには関係ない、と言われればそれまでだけど、本音を言えば悔しいよね。僕にしても、先達の功績に対しては敬意を払ってます。だけど、そのことと新規参入による活性化は別の話で、振り返れば過去に同じことが沢山あったじゃないですか」 <strong>エポックは70年代の初頭ですね。ライターのマルマン、釣り具のダイワ精工、タイヤのブリヂストンと大型参入が相次ぎました。それで一気に市場が大型化した。</strong> 「そう、ちょうどジャンボ人気に火がついた頃だよね。それまでのプロスポーツは野球であり相撲でしょ。ゴルフなんか認知されていなかった。 それが一般に知られるようになってライター、釣り、タイヤの大手が異業種参入の形でゴルフ事業をやりはじめた。これによって市場が飛躍的に拡大しました。 ウチなんかもその頃スタートしましたが、最初はね、大宮の野っ原にあんなでかい店をつくって『大丈夫か?』って散々言われたもんですよ。つまり二木ゴルフもカテゴリー・キラーだったんだけど、そんなの今じゃ珍しくもなんともないじゃない。 企業30年説とはよく言ったもので、最初は新規参入だったけど、いつの間にかカテゴリーに収まっている。市場って面白いもんで、ある一線を越えた瞬間、急に拡大するんですよ。ゴルフの場合はプレー人口が1000万人を超えたあたりでドカーンと広がった。 その頃合いを見て外から入って、相乗効果で拡大する。セイコーにしてもね、あそこが入るに相応しい市場規模に育ったな、という判断が当然あったはずですよ」 <h2>カテゴリー・キラーはイノベーター</h2> <strong>カテゴリー・キラーの有効性をどのように定義しますか?</strong> 「そうねえ。定義としてはやっぱりイノベーターだと思いますね。イノベーターというのは現状破壊を伴う革新で、ウチの郊外1号店だった大宮にしても、駅前の出店が当たり前の時代に『アホか』と言われたもんですよ(笑)。 でも5、6年もすると、ロードサイドの大型専門店がひとつのカテゴリーになってきた。 もちろん時代背景も重要で、大量生産・大量販売の入口だったからカテゴリー・キラーが成立したんだけど、同じ話は商品にも言えて、1本十数万円のチタンドライバーが主流だったら別のメーカーが8万円を出す、8万が出たら5万を出す、これも立派なカテゴリー・キラーじゃないですか。 そういったメーカーのやり合いが市場での熱気を生みだすわけで、消費者にしてみれば新鮮な魅力があるんでしょうな。市場の活気がゴルファーを惹きつける。市場が発散する熱量がね、ヒトを集めるわけですよ」 <strong>祭りと同じなんでしょうね。活気があると人が集まる。しょんぼりとした村祭りは閑散として物悲しい。</strong> 「言えるよねぇ(笑)」 <strong>二木ゴルフは、再度カテゴリー・キラーとして打って出る計画がありますか?</strong> 「まあ、今のところ具体的にはありません。とりあえず前年比10%アップで来てますし、去年3店舗閉めて2店舗オープンしたのもカテゴリーの中での工夫であって、本質的な意味での革新じゃない。 ただ、小売りっていうのは『中間搾取業』なんだけど『変化対応業』でもあるわけで、守勢にまわったらダメなんですよ。 インターネットの普及人口は5000万人になりましたが、さっきのプレー人口の話とまったく同じで、ある一線を越えたらぶわっと広がる可能性がある。それで買い物がネット社会になったとき、今の小売りは必要なくなるかもしれません。 だからショップ経営としてはかなりシビレるんだけど、常に新しいことに挑戦しなきゃダメですよ」 <strong>挑戦は楽しいですか?</strong> 「そりゃもう、めちゃくちゃ楽しいよね!(笑)」 <hr> この記事は弊誌月刊GEW 1996年1月号に掲載した記事をWeb用にアップしたものです。なお、記事内容は本誌掲載時のものであり、現況と異なる場合があります。 <a href="https://bt3.jp/url/ts/g/z9lenol2">月刊GEWについてはこちら</a>
    (公開)2023年02月20日
    ダンロップスポーツマーケティングは3月10日、12代目となる『ゼクシオプライム』のドライバー、FW、ハイブリッド、アイアンを発売する。今回の『ゼクシオプライム』は高初速で大きな飛びと優れた方向安定性を実現しており、特にドライバー、アイアンは飛距離、方向安定性に対する前評判が高い。 今回は、その『ゼクシオプライム』のドライバーと7番アイアンを4大店舗の敏腕販売員が徹底検証。テスターは、コトブキゴルフワールド館の深町健フィッター、ヴィクトリアゴルフ五反田店の石川尚店長、アルペンTOKYO/ゴルフ5フラッグシップストアの松村直樹プロインストラクター、二木ゴルフ川越インター店の林宜光店長(2月下旬現在)。その実力は如何に。 <iframe width="788" height="433" src="https://www.youtube.com/embed/GSzF2ikFq84" title="YouTube video player" frameborder="0" allow="accelerometer; autoplay; clipboard-write; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture; web-share" allowfullscreen></iframe>
    (公開)2023年02月17日
    <strong>「ウチで試打してネットで買うお客さんが非常に多い。冗談じゃありませんよッ。ウチはボランティアじゃないんだから!」</strong> <strong>過去十余年、ゴルフ専門店から聞かれた言葉である。その心中は察して余りある。店舗を構えて在庫を持ち、「鳥かご」のような試打室で来店客に無料でクラブをフィッティング。</strong> <strong>にもかかわらず、最適なクラブを教えてもらった客は「ありがとう」の一言を残して去ってゆく。彼らの購入先は専門店よりも安いネットショップ。専門店の徒労感は倍加するばかり。</strong> <strong>が、そんな状況に変化が見えはじめた。新型コロナに端を発したサプライチェーンの混乱や物不足で格安ネットの在庫が減り、価格競争が落ち着いた。加えて、ITの進化で計測・フィッティング技術が長足の進歩を遂げている。</strong> <strong>巻き返しを図るリアルショップの現状をリポートしよう。</strong> <h2>物不足がネットの安売りを止めた</h2> 物不足の影響から市中在庫が激減して、格安ECは玉不足。値引競争が沈静化したことを受け、多くのゴルフ専門店が息を吹き返した印象がある。現状、大手専門チェーンの売価は税込み価格の2割引き程度に収まっており、かつての3~4割引きが当たり前の値引き競争は影を潜めている。 さらに追い風となるのがフィッティング関連機器の進化である。ITの進化はこれまで、ECに有利に働いてきたが、近年は弾道計測器の進化だけではなく「姿勢推定」や「骨格抽出」によるスイングの映像解析など、新たな要素に彩られる。 フィッティングにエンタメ要素を交えながら、リアルならではの進化を遂げようとしているのだ。 スポーツ量販大手のアルペンは先頃、都内新宿駅東口に巨大旗艦店を立ち上げた。岡本眞一郎常務がこう話す。 「リアルとe-comのシームレスな融合を含め、小売りにはまだまだ進化の可能性があります」 ECとリアルの融合で、可能性を広げようとしているのだ。 その詳細は後述するが、ここで現在の市況を簡単に見てみよう。コトブキゴルフ(都内御徒町)の安本昌煥社長の弁。 「コロナ禍によるゴルフ熱の高まりで業績は順調ですが、今後、ウィズ・コロナの定着でレジャー消費が分散し、年内にはゴルフ関連支出が減るだろうと感じています」 現在、コロナの第7波が猛威を振るっており、それがゴルフ市場の「コロナ特需」を延命させるのか、それとも他のレジャーに食われるのかは神のみぞ知るだが、新規需要も一巡したとの見方が支配的だ。 「市場の先行きには不透明感が漂っています。長引くウクライナ戦争や資源・エネルギー不足に円安が加わって、値上げするメーカーも増えている。秋に発売される新商品は値上げ含みで、ドライバーは2万円ほど上がると思います」(安本社長) 輸入量の減少とコスト高、おまけに円安が加わって、市場の先行きは深い霧に包まれている。 <h2>ECの強みは「中毒性」?</h2> 財務省の輸出入統計によると、昨年輸入されたゴルフクラブは514万本超だった。バブルピークの1990年が1140万本弱だったから、往時とは比較すべくもない。 リーマンショック翌年の2009年が608万本超、東日本大震災の2011年が601万本弱。コロナ禍の2021年はこれより15%ほど減っている。 上記の数字は物不足と、格安ECの不調を裏付ける。流通量が減って製造原価が高まれば、フィッティング技術に長けた専門店にゴルファーが戻って来る。そんな見方は、あながち希望的観測とばかりは言えないだろう。 以上のことを前提にして、リアルとECの優劣を専門店各社に語ってもらおう。まずは「ECの強み」について、各店はこんな印象を話す。 ■ゑびすや 岩瀬文平社長 「ECの強みはコンビニエンス性があって、隙間時間を使って生産的な買い物ができることでしょう。あとは圧倒的な情報量と、ECストアを回遊する中毒性もあると思います」 ■リフレックスゴルフ丸山恭生代表 「やはり値段です。ひと頃より価格競争は落ち着きましたが、我々工房は値段じゃECに勝てませんよ。ECでの購入者はリアルなフィッティングに価値を感じない層が多いと思います」 ■二木ゴルフ川崎宮前店 伊藤弘輔店長 「特に大手ECの強みは価格競争力とポイントに尽きます。ヤフーショッピングや楽天は定期的にポイントキャンペーンをやっていて、ポイントはほかの買い物にも使えるためこの面では対抗できません」 以上のコメントから、ECの強みは「価格」「利便性」「中毒性」「情報量」「幅広く使えるポイント」などがあげられそうだ。 <h2>販売員の気づきが「価値」</h2> ECの強みの裏返しが「リアルの弱み」となるわけだが、コトはそれほど単純ではない。次にリアルショップが考える自身の弱みを列記しよう。 ■アルペン岡本眞一郎常務 「リアル店は出店する環境に影響を受けます。特にモールなどへの出店では、モール自体の集客力やコロナで閉鎖といったように外部要因に左右される。出店コストや人件費、光熱費などのランニングコストもECと比べた弱点でしょう」 ■ゴルフサーティ菅野實社長 「長年ゴルフショップを経営してますが、各種計測器を揃えるなど何をするにもコストが掛かり過ぎる。それが最大の弱点だと思います。すべての専門店が生き残れる時代ではないし、ゴルファー自身、情報量が多過ぎて何が正解かわからなくなっています」 ■コトブキゴルフ安本昌煥社長 「販売員の高齢化と人材不足も課題ですね。当社は販売員30名で、平均年齢50歳に近づいている。社内で新しい試みをするのに『年齢の壁』を感じますし、求人募集でもなかなか人が集まりません」 以上の声を聞いてみると、ECの軽快さに比べてリアルの「重さ」が際立って見える。それも当然で、そもそもITはリアル社会の不便を解決することで様々なビジネスを生み出してきた。物販系のECも、リアル店の弱点を解決して伸びてきたわけだ。 ただし、技術進歩はECにのみ恩恵を与えるわけではない。リアルの重さは「人と人」のコミュニケーションに関わる「密度」の濃さに代表されるが、ここに最新の技術を加えれば「重さ」はECにはない長所に早変わりする。 二木ゴルフの大木克也取締役は「体験」「体感」「信頼」がリアル店の強みだとして①商品サンプルの充実、②販売員の体感、③フィッティングの高度化を強化すべきポイントにあげている。 「特に②は、社員が真剣にゴルフと向き合う姿勢が大事です。ゴルファーの気持ちを理解して、どんな小さなサインも見逃さない。このことが本当に大事なんです」 ゴルフサーティの菅野社長も、ゴルフならではの特性をこう語る。 「ゴルフは自分と向き合う時間が長く、だから悩みが深いんです。我々の仕事は一人ひとりの悩みを熟知して、時間を掛けて理解を得る。専門店の役割は、精神科医と同じだと思いますね」 ゑびすやの岩瀬社長もこの点に同調する。 「ECは『物』、リアルは『コト』だと思うんです。当店は顧客の悩みをベースにメニューを開発しており、ECでは対応できないカスタマイズも、その場で調整→作る→合わせる、というプロセスで売場の価値を高めています」 その分、手間は掛かる。経費も掛かる。それでも手を緩めないのは、合理性では価値化できない価値があるからだろう。 球を打って穴に入れるだけの行為に一喜一憂するゴルフは、そもそも合理性に馴染まない。合理ではないから趣味ともいえるわけで、ゴルファーの購入スタイルも理屈一辺倒ではないようだ。 <h2>年間1600万円買う「太い客」</h2> 「10年ほど前、常識では考えられない買い方をする人がいました」 と前置きして、コトブキゴルフの安本社長がこう続ける。 「クラブで1000万円、ウエアで600万円。年間1600万円も買う顧客です。気に入らないと、一度使っただけで他人にあげちゃう。下取りなんかしませんよ。今はそこまでの顧客はいませんが、年間数百万円買う人はそこそこいます」 こういった「太い客」は、店ではなく個々の販売員につく傾向が強いという。つまり専門店の実力は、如何に優秀な販売員を揃えるかにかかっているのだ。 同社の場合、売場は1~4階で、2階がクラブのメインフロア。そのフロア長を務める深町健氏は販売歴25年、5人いるトップセールスの一人である。個人のケータイ番号を交換する「太い客」を100人ほどもち、紹介等で客層を広げている。指名客は約200人で、 「売上的に見た場合、ドライバーを2か月に一度買い替える人が上顧客の目安かもしれません。中には1か月に4回アイアンセットを買い替えた人もいます。 フィッティングは長くて1時間。日頃の雑談で悩みやゴルフへの想いを聞くようにします。『鳥かご』(試打室)に入って試打すると、計測器が様々なデータを出しますが、そのデータを全部参考にすると混乱するので、取捨選択します。 また、データ的には合ったとしても、そのクラブはこの人に合わないと直感的に閃く場合もありますね」 現状「鳥かご」に持ち込むドライバーは一人3本程度で、キャロウェイ、テーラーメイド、ピンの外資系3社が人気。自然、鳥かごに持ち込む試打クラブも3社のモデルが多いわけだが、 「人気モデルを名指しで買いに来ても、それ以外のメーカーのクラブを推奨する場合があります。実際に打ってぼくの推奨品に決まると、販売員冥利に尽きますね」 逆に、丁寧にフィッティングして販売しても、毎週のように買い替える顧客もいる。売上は立つが、プロフィッターとしては辛いところだ。 「売上的にはありがたいのですが、販売員冥利には尽きません(苦笑)。1時間必死に接客して、翌週『ダメだよ』って来られると、悲しくなります」 同氏はイップスに苦しんだ経験があり、ゴルフと真剣に向き合う顧客の気持ちがわかる。単なる販売員ではなく、ゴルファーの気持ちを瞬時に理解できることがトップセールスの要諦だ。 この点を重視するコトブキゴルフは1回につき5000円のプレー補助金を年2回、社員に出す。今後4回に増やす予定で、 「ゴルフ場へ行けばいろんな気づきがある。それを見て感じることが大事なんですよ」(安本社長) 一連の話からキーワードを抽出すると、販売員に必要な能力は「雑談力」「観察力」「共感性」に加えて「直感力」も大事な要件と言えるかもしれない。 今や大半のメーカーがSNSで商品情報の拡散に務めるが、それで認知度が上がったとしても「鳥かごの3本」に選ばれるまでにはハードルがあり、さらに購買決定には販売員の推奨がモノを言う。 販売員の「直感」は経験が瞬時に表れる「感性」であり、多くの顧客と「雑談」を交わした成果でもある。 <h2>「ソムリエ」という販売戦略</h2> ドライバー1本で20万円超の高額クラブを展開するマジェスティゴルフは、販売員の役割を高く評価するメーカーのひとつで、「ソムリエ制度」に注力している。 同社の工場(千葉県松戸市)を視察して学んだ販売員に「ソムリエ」の資格を付与。有資格者は約300名で、ソムリエの在籍店は230店ほどだという。 「その数を無闇に増やすつもりはまったくありません」 と前置きして、西原徹朗社長がソムリエの意義を力説する。 「当社にとってソムリエは、非常に大事な存在です。今年12代目の『プレステジオ』を発売しましたが、ドライバーは約25万円。その価値を正確に伝えるには、伝道師たる理解者が必要なんですよ。 単に金ピカのクラブということではなく、高いにはそれなりの理由がある。そこを丁寧に伝えるのが日々ゴルファーと接するソムリエであり、その存在なくして我々のビジネスは成立しません」 同社の立ち位置は、価格設定や購買年齢から見ても独特だが、それだけにリアル店の付加価値を重視する。ネットでは伝えきれない微妙な機微を、ヒトを介して染み込ませるところに価値を置く。 <h2>フィッティング術は千差万別</h2> 本題に入ろう。ECでは体験できないリアル店のフィッティング術についてである。実は、各店各様の技術があり、プロフィッターとしての矜持もある。以下、各氏の声を列記しよう。 ■ゴルフレンド松戸 大野照男代表 「私はこの道30年以上ですが、その経験からゴルファーの『振り心地』を重視します。ドライバーの場合は様々な仕様を15本用意。1本につき1球打つことを15本繰り返して、それを3セット行います。 合うクラブは3球全部理想の球が出ますが、フィッティングで『1球』にこだわるのは、1本のクラブで連続して打つと10球目に会心の当たりが出ることもある。でも、それはスイングをクラブに合わせた結果であり、勘違いの場合が多いんです。ロフトは0・1度、ライ角は0・25度刻みで調節します」 ■東京リシャフトラボ杉山賢一氏 「私は3年ほどキャディをした経験があるので、沢山のスイングを見てきました。そこで重視するのがフィニッシュの形です。最適な『重量』だとピタリと止まる。フィニッシュの『位置』でフレックスやキックポイントの適合度もわかります。 ただ、以上の2点が最適だとしても、スイングに『よどみ』がある場合はグリップのサイズを確認します。これが合わないと力みが出ますから」 ■ブルーターフ菊地正之店長 「工房歴は10年ですが、私は顧客が過去に経験したスポーツを重視します。野球の打者は飛ぶけれど、インパクトで身体が前に突っ込み気味だからスライス傾向が強い。 また、振りかぶる投手の動作は上半身を捻転するので、インサイドにテイクバックしやすく上達が早い。その投手に近いのがテニス経験者で、剣道経験者はアドレスが美しく、サッカー経験者はほとんどクセがありません」 上記3氏のコメントは、いずれもサワリの部分にすぎない。本当はここから深みに入るのだが、紙幅の都合で割愛する。続けよう。 ■アルペン岡本常務 「試打室に持ち込むクラブは、発売前に分析・テストを終え、どのようなゴルファーに何をどう推奨するかを突き詰めます。さらにお客様の希望を確認した上で、希望するクラブと最適と判断したクラブの両方を持ち込んで比較する。このやり方を原則にしています」 ■リフレックスゴルフ丸山代表 「ウチでは『トラックマン4』など最新の計測器を導入して、試打席のコースボールは月に一度全部入れ替えます。試打クラブは、スイング軌道等によって最適重量がある程度決まるので、合うと思われる試打クラブを打ち、弾道データを確認して、再度推奨クラブを提案するという流れになります。 計測器の進化で様々なデータが採れますが、肝心なのはフィッターが数値を『解読』する力です。個々のゴルファーによって何が大事な指標かをきちんと読み解くことが大事なんです。 近年、ユーチューバーがいろんな説を唱えますが、正しくないことも多いので問題だと思いますね」 ■二木ゴルフ田無店 菅野涼副店長 「メーカーごとに説明や基準がバラバラなので、まずは統一したデータを作成します。その上で、会話の中から使用クラブへの不満や悩みを聞き出して、病院のように処方箋を頭に描く。 試打クラブは『鳥かごの3本』という感じではなく、10本でもそれ以上でも、納得するまでアドバイスを続けます」 <h2>進化するリアル店の可能性</h2> フィッティングに対する考え方は千差万別の印象だが、最適なクラブを導き出すには「人と人」の濃密な時間が必要という点で一致している。つまり、手間を惜しまない姿勢がカギになる。 その上でITの進化を取り入れながら、リアル店自体が進化していく青写真をそれぞれ描く。 アルペンの岡本常務はECとリアルの「シームレス化」を目指しており、アパレルを例にとりながら次のような説明をする。 「品数が多いアパレルは店頭に十分な在庫をもてないので、端サイズや差し込みカラーを店頭で確認、その場で決済。さらに商品はe-comから配送する仕組みが考えられます。 バーチャルフィッティングルームで『仮想試着』をして、気に入った商品を実際に試着して決める流れもあるでしょうね。リアルとITが融合すれば専門店はまだまだ進化します」 むろん、この話はアパレルに限ったものではなく、ギアへの適用も考えられる。店頭に「コト」の要素を持ち込めば、ライフコンサルティングとしての広がりも期待できるだろう。二木ゴルフの大木取締役は、 「ゴルフを生涯スポーツとして続けられるよう、ショップで身体のメンテナンスをすることも視野に入れたいですね」 と語っているが、近年では理学療法士がゴルフ指導の資格を取り、レッスン市場に参入する動きもある。 身体の構造を熟知した理学療法士のレッスン&amp;フィッティングが実現し、これにAIの画像解析が加われば、まったく新しい世界観が表れるかもしれない。専門店の進化は、まだまだノビシロがありそうだ。
    (公開)2022年08月03日
    二木ゴルフはこのたび、下記の通りの役員の選任を発表した。 ・代表取締役社長 二木 一成 ・取締役 栗原 昌義 ・取締役 経営企画室長 松本  賢 ・取締役 営業部長(新任) 大木 克也 ・取締役 管理部長(新任) 瀧川 勝久 ・監査役 川口 志郎
    (公開)2022年05月06日
    二木ゴルフはこのたび、下記の通りの役員の選任を発表した。 ・代表取締役社長 二木 一成 ・取締役 栗原 昌義 ・取締役 経営企画室長(新任) 松本  賢 ・監査役 川口 志郎 なお、取締役の北條圭一は退任した。
    (公開)2021年05月27日
    テーラーメイドの新ドライバー『SIM2』、『SIM2 MAX』、『SIM2 MAXーD』が2月19日、発売された。既に発売から3ヶ月が経過したが、どのようなゴルファーが購入しているのか? 二木ゴルフ大宮店内田一樹店長に話を聞いてみた。 「まず、『SIM2』が『SIM』の後継モデル、『SIM2 MAX』が『SIM MAX』の後継タイプとなっています。そして新たに球のつかまりを重視した『SIM2 MAXーD』をラインアップ。計3種類から選べるようになりました。 『SIM2』シリーズでは、ツイストフェース、スピードインジェクション、イナーシャジェネレーターの3つのテクノロジーを進化させて継承しつつ、斬新なヘッド構造により設計自由度をアップ。フェース周りのチタン素材以外はカーボンとアルミニウムで構成し溶接ではなく接着しています。国内メーカーでは見られない製法で、実際に店頭で試打された方は、オフセンターヒット時の初速がアップする人が多く見受けられ、前作『SIM』との比較試打でも明らかに初速が上がります。性能面においても明らかな進化が伺えるので、顧客にも薦めやすい1本です」 <h2>まずは動画で</h2> <iframe title="YouTube video player" src="https://www.youtube.com/embed/s8QHxnHdoQw" width="788" height="433" frameborder="0" allowfullscreen="allowfullscreen"></iframe> <h2>『SIM2 MAXーD』が堅調に推移</h2> 「上から構えると違いはほとんどわかりませんが、『SIM2』と『SIM2 MAX』は限りなく重心点をフェースセンターに持っていくことで、後方ウエイトとのバランスを取っています。 また、『SIM2 MAX-D』のDはドローバイアス設計でボールのつかまりを良くしたモデル。重心をヒール側と後方寄りにすることで、慣性モーメントを高めました。そのことは販売状況にもよく表れていて、今までテーラーメイドのドライバーで球をつかまえきれずに諦めていた人が『SIM2 MAX -D』を選択できるようになった。当店では『SIM2』に次ぐ人気商品になっています」 <strong>G 前作はどうだった?</strong> 「大宮店は、競技志向のお客様が多いので『SIM』の比率が高かった。そういう意味で『SIM』から『SIM2』への移行もスムースな印象です。また、今モデルから『SIM2』はセレクト店限定商品になりましたが、当店では全3種類すべて打ち比べ することができます」 <img class="aligncenter size-full wp-image-67101" src="https://www.gew.co.jp/wp-content/uploads/2021/05/2104taylor_data.jpg" alt="" width="788" height="585" /> <strong>G</strong> 顧客への推奨方法は? 「まず最初に『SIM2 MAX』を打ってもらい方向性を決めます。ハードヒッターや操作性を重視する方は『SIM2』、安定したスピン量でオートマチックに打ちたい人は『SIM2 MAX』というのが基軸にありますが、『SIM2 MAX』でスライスボールが多く出る方には『SIM2 MAX -D』を推奨。実はここにミートする人は多くいて、当店ではSIM2ドライバーの3割を『MAX-D』で販売構成します。また、タイガー・ウッズやUSPGAツアーのトップ選手が使用しています、というセールストークは響きますね」 <strong>G 具体的には?</strong> 「当店ではお客様のスイングを見て、そのスイングに合ったヘッド&シャフトを推奨しています。その観点でいうと『SIM2/SIM2 MAX/SIM2 MAX-D』は、インサイドアッパーのスイングが最適といえるでしょう。明らかに『SIM2』は、引っ掛けやチーピンなど左サイドを消したい中・上級者向け。一方、ミート率がバラつく人に『SIM2 MAX』、スライサーに『SIM2 MAXーD』を打ってもらうと、飛距離と弾道が格段に安定します。つまり、平均飛距離が伸びるということです」 <h2>『SIM2/SIM2 MAX/SIM2 MAX-D』の販売状況</h2> <strong>G 発売から3か月が経過、販売状況はいかがですか?</strong> 「前作の勢いのような先行予約は見られなかったものの、発売後はロケットスタート。近年はコロナ禍の影響でSNSやYouTube動画を見ている人が多く、その試打評価もチャンネルにより様々です。発売まで様子見の方が多かったようで、クチコミで情報収集してから店頭で試打→購入するという図式が多く見られます。また、前作『SIM MAX』から『SIM2 MAX -D』への移行も多くみられ、より斬新な機能をゴルファーは求めているといえるでしょう」 <strong>G 店頭の在庫状況は</strong> 「前作の『SIM』では店頭在庫があっという間になくなってしまい、お客様にご迷惑をおかけしたので、『SIM2』は万全の体制で臨みました。近年はコロナ禍で若年ゴルファーの新規参入が顕著ですが、当店でもその傾向が伺え特に30 代の方の来店が増えています」 G 若年ゴルファーのテーラーメイドのイメージとは 「ひとことでいうと『カッコいい』ではないでしょうか。カラーリングも鮮やかなブルーですし、USPGAツアーでの使用率や発信力も大きいですね。実際手に取ってもらうとさらに驚かれます。これまでも『エアロバーナー』に赤色を差したりするなど、テーラーメイドはそういうところが上手い」 <strong>G 今モデルでは標準装着シャフトが選べるようになった</strong> 「前作の『SIM』でできなかったことが一つ増えました。標準でTESEIシルバー(SIM2)とTENSEIブルー(SIM2 MAX、SIM2 MAX -D)が装着されていますが、オーダー時にシャフトを選択できます。既に『SIM MAX』でTENSEIブルーを持っている方は、『SIM2』購入時にTENSEIシルバーを選べば、2本の標準シャフトを使い分けできる。セールストークの幅が広がったので助かっています」 <strong>G 他社製品と比較して勢いはある?</strong> 「同時期に投入されたキャロウェイ『EPIC』と人気を二分しており、当店の顧客層は、競技志向が多いからかもしれませんが、発売から1ヵ月経過した現在の販売実績でも同じような状況です。今後、トーナメントでの露出やマスターズ開幕に向けて販売本数はもっと伸びると思います」 <strong>G スペックボリュームは?</strong> 「大宮店は『SIM2』セレクト店ですので、アスリート系のクラブを好む顧客が多い。ですので、標準シャフトよりも『スピーダーエボ7』、『ディアマナTB』などのカスタムシャフトを選択する方が5割を超えます。標準装着シャフト(TENSEI)もよくできていると思います。いずれも50g台ですが、しっかり叩けるシャフトです」 <img class="aligncenter size-full wp-image-67100" src="https://www.gew.co.jp/wp-content/uploads/2021/05/2104taylor_facade.jpg" alt="" width="788" height="526" /> 以上、二木ゴルフ大宮店の内田店長に『SIM2/SIM2 MAX/SIM2 MAX-D』の商材価値の可能性を語ってもらった。 商品のお問い合わせ: テーラーメイド ゴルフカスタマーサービスコール TEL 0570-019-079 取材協力: 二木ゴルフ大宮店〒331-0052 埼玉県さいたま市西区三橋6-768 TEL 048-623-0800
    (公開)2021年05月19日
    グローブライドは3月、2年ぶりのフルモデルチェンジとなる『ONOFF LADY』(オノフレディ)を発売した。今作は、クラブ重量を軽量化し、より振りやすさをアップ。レディスゴルファーに飛びの喜びをもたらす女性専用設計のクラブに仕上がっている。 そこでGEWでは、新『オノフレディ』の予約が開始して間もない2月上旬、販売現場で数多くのレディスゴルファーに接する4大ショップの女性店員を総力取材。『オノフレディ』のドライバーを試打してもらい、どんな女性ゴルファーに最適か解説してもらった。 <h2>【動画】4大ショップのカリスマ女性店員が『オノフレディ』を試打&解説</h2> ゴルフ5 プレステージ広尾店の豊田世菜さん、コトブキゴルフ ワールド館の石井美由紀さん、ヴィクトリアゴルフ御茶ノ水店の齊藤綾さん、二木ゴルフ 平塚店の稲井敬子さんの4名による試打インプレッションと解説を動画で。 <iframe width="788" height="433" src="https://www.youtube.com/embed/P8F5kZabknI" title="YouTube video player" frameborder="0" allow="accelerometer; autoplay; clipboard-write; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture" allowfullscreen></iframe> <h2>ゴルフ5 プレステージ広尾店 豊田世菜さん『オノフレディ』解説</h2> <img src="https://www.gew.co.jp/wp-content/uploads/2021/03/onoff-lady2.jpg" alt="オノフレディ" width="788" height="525" class="alignnone size-full wp-image-66447" /> 一般的なレディスモデルに比べて、『オノフレディ』はシャフトもしっかり目で、ヘッドも重さがあるので、ヘッドスピードの速い女性でも左へのひっかけやフックにならず、高さも出てキャリーで飛距離を出せます。シャフトフレックスは2種類あり、AとLで10gの差があるので、もちろんヘッドスピードが遅めの女性でもLなら十分振れます。 女性は潜在的にボールをつかまえたいという意識が強いので、逃げ顔のクラブは敬遠される傾向がありますが、『オノフレディ』は適度なフックフェースになっているので、「つかまりやすそうで安心する」という声が多いですね。 また、くすんだ打音のドライバーが増えている中、高くて良い音がするんですね。実は女性にとって音は重要で、音で飛んだ感覚を感じやすい傾向があるので、打音も女性好みに仕上がっていると思います。性能面は、フェースのたわみが大きくなっているのでミスヒットにも強いです。 それと、シャフトとグリップのカラーを無料で選べるのは良いですね。過去モデルでも購入した方の半分以上はカスタムしています。女性はやはりオシャレにもこだわりたいので。 <h2>コトブキゴルフ ワールド館 石井美由紀さん『オノフレディ』解説</h2> <img src="https://www.gew.co.jp/wp-content/uploads/2021/03/onoff-lady4.jpg" alt="オノフレディ" width="788" height="525" class="alignnone size-full wp-image-66449" /> シャフトのフレックスが2種類ありますが、Aは長めなので、背の高い方やヘッドスピードの速い方に、Lは軽いクラブを探している方に最適です。ヘッドが効いている分、重さとシャフトのしなりを活かして楽に振れるので、逆に疲れないんですね。 今回はウエッジがセットになっておらず、2種類から選べるようになっている点は女性ゴルファー目線ですごく良いですね! 個人的には『フロッグス リープ』ウエッジは売れると思います。ソールの広いウエッジはネット通販モデルに多くて、実は探している女性は多いんですよ。それが『オノフ』のようなしっかりしたブランドから出るのはとても助かります。 ヘッドも大きくて安心感がありますし、女性はフェースを開いて打てる方は少ないので、上げて下ろすだけでバンカーからも出やすいお助けウエッジとして沢山売れそう。こういうの待ってたんだよ! という感じです。 <h2>ヴィクトリアゴルフ御茶ノ水店 齊藤綾さん『オノフレディ』解説</h2> <img src="https://www.gew.co.jp/wp-content/uploads/2021/03/onoff-lady3.jpg" alt="オノフレディ" width="788" height="525" class="alignnone size-full wp-image-66448" /> 『オノフレディ』はヘッドに重さを効かせているので、何かスポーツをやっていた女性や、コロナを機にゴルフを再開して昔の重いクラブを振り慣れていた女性は、重さを活かして飛距離や初速を出すことができるので、最適なクラブだと言えます。 今回は前作より若干重量を軽くしつつもバランスは同じなので、同じ力で打った時にパワーが伝わりやすいと思います。 それと特筆すべきはシャフトです。軟らかいだけのシャフトだとトップでしなってしまうので、ダウンスイングでシャフトが戻らないんです。ところが『オノフレディ』のシャフトはしなり戻りがあって、走り感とつかまり感がある。さすが釣り具メーカーという感じです。 特にアイアンに言えることですが、弾くような音だけど、しっかり当たった時は吸い付く打感を感じられます。これって実はとても重要なことで、音だけで誤魔化さずに、感触でスイングの良し悪しが分かるクラブというのは上達の近道になるんです。 <h2>二木ゴルフ 平塚店 稲井敬子さん『オノフレディ』解説</h2> <img src="https://www.gew.co.jp/wp-content/uploads/2021/03/onofflady5.jpg" alt="オノフレディ" width="788" height="525" class="alignnone size-full wp-image-66450" /> 『オノフレディ』の良い所は、大きくデザインが変わっていない所です。世界観をしっかり持っていて、流行りすたりに流されない。歴代モデルを通してデザインに統一感があるので、『オノフレディ』ユーザーが1本だけ買い替えるということが違和感なくできます。女性はクラブの買い替えサイクルが長いのでこれは女性にとっては嬉しいです。 シャフトはそれぞれに特性があって、ゆったり振る方にはLシャフト、力があってしっかり振れる方にはAシャフトがお勧めです。さらに物足りない方には『オノフ赤』のR2シャフトを勧めるという方法もあるので、お客様に合わせてバリエーションを作りやすいんです。 それと、今回はサンドウエッジが最初からセット組みされていないのは選ぶ幅が広がるので、良いですね。 新しく出た『フロッグス リープ』ウエッジは言い訳ができないくらい打ちやすい。58度を軸に追加で持ってもいいですし、グリーン周りでフルショットする方にはAWもいけそうです。
    (公開)2021年03月30日
    ガラスコーティング剤『ハドラス』が好調のアドウェルは、新たに抗菌・抗ウイルス・防汚性能を持つ、『Dr.ハドラス』の取り扱いを開始した。 『Dr.ハドラス』は『ハドラス』の持つ防汚、防傷、視認性、持続、安全機能に加え、抗ウイルス・抗菌機能を付与し、ガラスコーティング剤で唯一、抗ウイルス・抗菌のSIAA認証を兼ね備えている。試験はそれぞれ国際基準ISO21702、ISO22196に準じて行われている。 メカニズムは、ガラス膜と一体化した抗ウイルス・抗菌成分が空気中にあるO2やH2Oなどの気体成分を活性化させ、細胞膜を攻撃するラジカルに変換し、その活性化ラジカルがウイルスや菌の外壁を破壊することで不活性化させ、感染リスクを減少させるというものだ。インフルエンザウイルス、黄色ぶどう球菌、ネコカリシウイルス、大腸菌の施工24時間後の残存ウイルス率は、98・8%~99・999%減少していることが確認されたとか。さらに、耐久性(持続性)試験において、コーティング膜が5年以上残っていることも確認したという。 一液性で手軽に扱うことができ、未経験でも簡単に施工できる点が特長なので、例えばゴルフ場の場合は乗用カートのハンドルや貴重品ロッカーに施工するなど、ゴルフ販売店、練習場、インドアスクールなどのゴルフ関連施設に広く活用できそうだ。 施工施設にはSIAA認定の施工証明書や施工済みシールを貼ることができるため、来場者や従業員の安心・安全に寄与できるだけでなく、対外的にもウイルス感染対策が謡えるため来店客の信頼感の獲得に繋がりそうだ。1本20mlだが、0・3mlで1㎡は塗布できるためコストパフォーマンスも抜群だという。 <a href="https://www.nikigolf.jp/store/search.aspx" rel="noopener noreferrer" target="_blank">二木ゴルフ</a>の全店、本社に既に導入されている。 導入希望のゴルフ関連施設は問い合わせてみてはどうだろうか? 価格: 1万5000円/1本(20㎖) 問い合わせ先:アドウェル TEL 03-6403-9881
    (公開)2021年02月01日
    徐々にゴルファーに浸透しているガラスコーティング剤『ハドラス』。 全国1000店舗以上のゴルフショップで展開しており、施工件数も順調に伸びている。コロナ禍で苦戦するゴルフ用品市場において、明るい話題だと言える。GEWは8月下旬、全45店舗で展開中の二木ゴルフを密着取材。進化し続ける『ハドラス』の可能性を追った。 <h2>ドキュメンタリー動画「二木ゴルフに密着! ガラスコーティング剤『ハドラス』を追え!</h2> <iframe width="788" height="433" src="https://www.youtube.com/embed/EIDOFdnqUXY" frameborder="0" allow="accelerometer; autoplay; clipboard-write; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture" allowfullscreen></iframe> <h2>二木ゴルフ『ハドラス』ストーリー</h2> <img src="https://www.gew.co.jp/wp-content/uploads/2020/10/69160692b5d50bc33e888ea4c54fbc7f.jpg" alt="ガラスコーティング剤『ハドラス』を追え" width="788" height="525" class="alignnone size-full wp-image-64535" /> 『ハドラス』の商材価値を逸早くとらえたのは二木ゴルフだった。 同社の北條圭一取締役は当時のことをこう語る。 「これまでは売っておしまいというのが普通だったと思います。ただ、以前からお客様に買っていただいたものを定期的にメンテナンスし、長く使っていただきたいという想いがあった。『ハドラス』はそこに合致した商材だったと言えます」 とは言え、販売店にとって「メンテナンス」は諸刃の剣だ。周知のように、『ハドラス』をコーティングすることでクラブは傷や衝撃に強くなるため、必然的に耐用年数が上がる。 そうなると買い替えサイクルが長くなり新品が売れにくくなるから、販売店にとっては死活問題になりかねない。『ハドラス』を採用するにあたって、経営判断に迷いはなかったのか? 同社の二木一成社長によると、 「ゴルファーがクラブを買い替える時というのは、今のクラブが古くなり必要に迫られて買うということももちろんあると思いますが、どちらかと言うと自分の生活やゴルフがこう変わるんだとワクワクしながら買うと思うんです。 それが前提とすれば、『ハドラス』によって買い替えが少なくなるとは全く思いませんでしたね。 むしろ『ハドラス』はそんなお客様の大切なクラブを長く綺麗に使ってもらえて、さらに喜んでもらえるもの。メリットの方が多いと思いました」 <h3>「即日渡し」へのこだわり</h3> <img src="https://www.gew.co.jp/wp-content/uploads/2020/05/40ea4df34c05db598c69cf0430768aa2-1.jpg" alt="ガラスコーティング剤『ハドラス』を追え" width="788" height="456" class="alignnone size-full wp-image-62395" /> 施工を始めるに当たって苦心したのは、作業のマニュアル作りだった。 同社営業部の岡安佑介リペアトレーナーが振り返る。 「当初作成したものは万全を期するためにお客様のゴルフ用品を預かって施工するというものでした」 しかし同社営業部の沼田知浩次長がこだわったのは「即日渡し」だったという。 「ゴルファーの気持ちになると、新しいクラブはすぐにでも持ち帰りたいと思うはず。それに作業時間が短縮できれば多くのゴルファーに施工することもできる。『ハドラス』が浸透するには即日渡しするためのマニュアルが絶対条件だと思いました」 その後、岡安氏、沼田次長、『ハドラス』を手がけるアドウェルの富山暁社長で協議を重ね、「即日渡し」を実現する作業マニュアルが完成。 ついに昨年2月より、店舗でのサービスが本格的にスタートとなった。 <h3>開始当初は苦戦</h3> サービス開始当初は、現場も手探り状態だった。アメ横本店も例外ではなく、当初は苦戦を強いられたという。 「初めて『ハドラス』のことを聞いた時は、現場としては正直ピンときていなかったです。その影響もあり、最初の1ヵ月はなかなか成約に至りませんでしたし、良さをいかにして簡潔にお客様に伝えるか苦労しましたね。 ただ、施工することでお客様にも喜んでもらえるし店も売り上げになる。自分が断られながらも何度も説明して獲得する姿を見せることで起爆剤になればと思っていました」(アメ横本店 渡辺健一氏) <h3>二木ゴルフの『ハドラス』施工件数が10万件を突破</h3> <img src="https://www.gew.co.jp/wp-content/uploads/2020/10/c14baf47e957fa5d6aee9edda1d628e3.jpg" alt="ガラスコーティング剤『ハドラス』を追え" width="788" height="525" class="alignnone size-full wp-image-64537" /> そして今年8月末、スタートからわずか1年半で二木ゴルフ全店の『ハドラス』施工件数は10万件を突破。 現在ではシューズの施工件数も増えており、全店で月平均1000件を数える。 最近ではゴルファー以外の客が口コミで『ハドラス』の存在を知り、買い替えたばかりのスマートフォンを持ち込み、施工を希望するという現象も起きているという。 <h2>抗菌・抗ウイルスの『ハドラス』をスタート</h2> <img src="https://www.gew.co.jp/wp-content/uploads/2020/07/2ba29eae2a503e4a215526a4b8b087e1.jpg" alt="ガラスコーティング剤『ハドラス』を追え" width="344" height="426" class="alignnone size-full wp-image-63096" /> アドウェルは6月、抗菌・抗ウイルスの『ハドラス』をスタートした。 同製品は抗菌製品技術協議会認定のSIAAマークを取得しており、「抗菌性・抗ウイルス性」、「安全性」が認められたものだ。 ウイルスの感染経路で最も重要な「接触感染」を予防できるので、ゴルフのあらゆるシーンへの寄与が期待できる商材だ。既に9月中旬より二木ゴルフ全店での取り扱いが始まっている。 <h2>『ハドラス』が特許取得</h2> <img src="https://www.gew.co.jp/wp-content/uploads/2020/10/e2561306f5d45d82b85a7dc92545e13d.jpg" alt="ガラスコーティング剤『ハドラス』を追え" width="788" height="525" class="alignnone size-full wp-image-64546" /> 『ハドラス』の製造元であるヤマモトホールディングスは8月下旬、「ゴルフクラブにガラスコーティングを施工する」、「ゴルフのシャフトにガラスコーティングをすると空気抵抗が軽減する」という2件において特許を取得した。 「ゴルフ用品専用のガラスコーティング剤を謳うものの中には残念ながら有機物を含むものや、品質が充分でないものも存在します。 それらのものが提供されることで、結果的に迷惑を被るのはゴルファーです。 今回の特許取得によって、ゴルファーの元に本当に良いガラスコーティング施工を提供できると思っています」(アドウェル 富山暁社長) 特許の取得は『ハドラス』取扱店が安心して施工できる環境作りにも一役買いそう。 『ハドラス』の可能性は今後もまだまだ広がっていきそうだ。 ■お問い合わせ: アドウェル 03-6403-9881 http://adweal.com/
    (公開)2020年10月29日
    国内46店舗を運営する二木ゴルフは先頃、都内赤羽の本社ビルを売却。新オフィス(高島平)に移転して、9月1日より業務を開始した。これを受けて業界関係者は二木の台所事情を心配するが「売却は将来に向けた投資のためです」と、北條圭一取締役は涼しげに言う。 新型コロナウイルスやECの急伸で、リアル店舗の存在が問われる昨今、同社は何に投資するのか? 今夏までの商況と併せて北條氏に構想を尋ねる。 8月の売上は昨対120% <img src="https://www.gew.co.jp/wp-content/uploads/2020/09/sweaty_3a.jpg" alt="" width="788" height="525" class="size-full wp-image-63700" /> 二木ゴルフ 北條圭一取締役 <strong>コロナでゴルフ業界は激しくアップダウンしていますが、このところの商売はどうですか。</strong> 「それが、好調なんですよ(笑)。他の小売りも似たようなものだと思いますが、6月中旬から上向きになって、6月は昨対5%減。7月の売上は107%を少し超えて、8月は120%弱を記録しました。この月は31日間落ちることなく、トータルで高いテンションを保っています。 緊急事態宣言のあたりではどうなるかと思いましたが、予想を上回る回復ぶりですね」 <strong>業界は4、5月で大きく落ち込みましたが、その分を取り返した?</strong> 「それは無理ですよ。あの頃の落ち込みは異常だったし、取り返せるようなものではありません。まあ、『なかった』と思って諦めるしかないでしょうね(苦笑)」 <strong>で、6月以降の具体的な動きはどうですか。</strong> 「まず、6月はアパレルのクリアランスが引っ張りました。そして7月はピンの『410』がマークダウンに入ったことを含めてクラブは昨対110%です。 来店客数も戻ってきて、7月は102~103%、8月はさらに盛り返したという流れですね。牽引したのはご承知のようにテーラーメイド、キャロウェイ、ピンの外資3社ですが、7月に限ればマークダウン効果でピンの一人勝ちです。 4番手は『ゼクシオ』ですが、総じて国内メーカーは旗色が悪い。店内でしっかりフィッティングして購入するのも外資系に集中しています」 <strong>フィッティングは外資系?</strong> 「はい。きちんとフィッティングして購入するヘビーユーザーが、外資系に流れている感じがするんですよ」 <strong>そこはタイミングの問題もあるでしょう。外資系メーカーは春商戦、国内メーカーは秋商戦に新商品を投入する傾向があって、今春は『SIM』と『マーベリック』がコロナ前の市場を席巻した。その流れで現状、『ゼクシオ』が4番手というのも頷けます。</strong> 「というか、11代目の『ゼクシオ』に限って言えば、仕方ない面があるというか、大きなチャレンジをしたことでわかりにくかったと思うんです。2種類のヘッドを用意して若者需要の開拓を目指しましたが、広告表現がわからなくて、」 <strong>『ゼクシオ』はシニア向けブランドのイメージが強いから、若者需要を開拓するために『イレブン』では新しいゴルフシーンを広告で演出した。その広告表現が観念的すぎたのかな?</strong> 「という印象はありますね。それ以外の国内ブランドはマジェスティの『プレステジオ』が高額な分、売上に貢献しています」 <strong>なるほど。で、9月の予測はどうですか?</strong> 「前年同月比という意味では、去年の9月は『ゼクシオ テン』のマークダウンがあったので、これがかなり売れました。今年の9月はそこまでのインパクトはないでしょうし、一昨年の9月比でどれだけ上乗せできるかだと思っています。 前半戦をどうにかしのげれば、その後ピンやBSの新商品が出るので期待はできるでしょう」 <h2>ゴルフ市場の回復要因</h2> <strong>旅行業や飲食はコロナで塗炭の苦しみを味わってますが、比べてゴルフはV字回復になっている。その原因をどう見ますか。</strong> 「これはわたしの直感ですが、ゴルファーにお金が余ったというか、ほかに使い道がないですよね。飲みに行けない、外食はダメだし家族旅行も世間の目があるから行きにくい。 例年、大型連休のゴルフショップは総じて苦戦するんですが、今年の連休は全部数字がいいんですよ。ゴルフは『3密』を回避できるし、自粛のストレスも発散できる。スルーでプレー環境も良くなった。これらを総合的に考えれば追い風にも頷けます」 <strong>その自粛期間、メーカーの営業活動はどうだったですか。国内メーカーは親会社が大企業ということもあって、総じて自粛を徹底した。営業活動が止まった印象もあります。</strong> 「あの時期に本気で動いたのはアクシネットとグローブライド、マジェスティです。わたし自身、メーカー営業の詳細は把握してなかったんですが、GEWの8月号で<a href="https://www.gew.co.jp/news/g_63442">『メーカー総合力ランク』</a>を掲載したじゃないですか。あれを見て担当者に確認したら『あのとおりです』と。 大手量販店の中にはメーカーの営業訪問を禁じたり、自粛を要請したところもありますが、ウチとしてはこの間ずう~っとメーカーの訪問を断ることなく、通常の商談をしています。 トラブルの報告はありませんし、その中で3社が本気だったということでしょう」 <h2>赤羽の本社ビルを売却した</h2> <img src="https://www.gew.co.jp/wp-content/uploads/2020/09/nikigplf200904.jpg" alt="" width="788" height="525" class="size-full wp-image-63699" /> ワンフロアになった高島平の新オフィス <strong>さて、肝心な話です。</strong> 「なんでしょう(笑)」 <strong>赤羽の本社ビル売却の件です。普通に考えれば、経営環境が厳しいのかな、という印象になる。どうですか?</strong> 「というか、9月1日に業務を始めた新オフィス(高島平)は94坪のワンフロアで、これに本部機能(営業・商品・管理部・経営企画室)が全部入ります。 ワンフロアは長年の夢だったし、自社ビルがあるなら金に換えて、前向きに使おうということですよ。世間がどう考えるか知りませんが(笑)」 <strong>売却額はいくらですか?</strong> 「それは言えませんが、赤羽の駅チカで地上6階(地下1階)ですからね、路線価を調べれば大体の見当はつくでしょう。まあ、個人的な思い出というか、わたしは昭和62年に店長に昇格したのですが、本社ビルができたのもその年です。 いずれにせよ売却して心機一転、前向きに事業を展開していく表れだと思ってください」 <strong>前向きに投資をするというのは何ですか?</strong> 「ひとつは『器』への投資です。当社のピークは61店舗で、現在は中古3店舗を含む46店舗ですが、大別すれば150坪型と300坪型になるんですね」 <strong>売場の規模は開店した時代にもよりますね。郊外店が台頭した80年代は、他社を含めて120坪型が多かった。それから徐々に試打席やパブリックスペースを広くして大型化していく。</strong> 「それで最近の傾向は、スクールを入れて売場スペースを縮小した『圧倒陳列』なんですよ。スクールは外部に委託して当社は家賃収入を得るわけですが、より重要なことは顧客の購買動向が変わっているんです。 この表現はちょっと語弊があるかもしれませんが、スクールに来たついでに商品を買う。つまりスクールが集客を担っていて、本業の買い物は『ついで』というか(苦笑)」 <strong>要するに主従が逆転した。</strong> 「はい。それで計測器の『ディテクト』を導入して、今後はフィッティング環境の充実を図ります。従来の計測器は他社品がメインでしたが、性能とコストを吟味してこれからは『ディテクト』を採用します。 本社ビルの売却で得た資金はそこへの投資と同時に、社員のレベルを高める教育にも投資します。社内外の資格制度や雇用環境の充実が目的で、当社の場合は正社員比率が高いんですね。それで同業他社に比べれば定着率も高いわけですが、」 <strong>定着率が高い半面、人件費も高くなる。二木社長は「ゴルフに携わる人間が報われる業界にしたい」と話していますが、正社員だと人件費が重くなる。それでも敢えて?</strong> 「そこのバランスは常に難しい課題ですが、社員を大事にすることは企業の発展に不可欠なので、ウチの基本的なポリシーです。 もうひとつ、3番目の投資はECですよ。3~4年前、これからECをガンガンやると社内的に宣言して、EC事業の売上はアメ横店を抜いて1位になりました。 広告戦略につきましても、6~7月にアプリ会員が10万人を突破しましたので、今後は様々な情報を発信します」 <strong>ただ、同業他社に比べると二木のECは控え目ですね。リアル店がECを本格化すると、ネット価格が店頭価格を下回るという自己矛盾に陥るし、各社ともそこで悩んでいる。二木の場合は比較的、そのギャップが小さい印象があって、逆に言えばECへの本気度が弱いと映る。</strong> 「まあ、店売りのイメージを壊さない程度にやってきたので、顧客からのクレームもありません。当社は顧客年齢が比較的高いので、紙のDMを持って来店するひとも多いですし、『ネット接客』についてもメールでのやり取りが中心だから、改善の余地はあるんです」 <strong>まとめれば「器」「社員」「EC」が投資の重点項目になる。</strong> 「そうですね。特に社員教育は重要で、販売は売ったあとが大事じゃないですか。ここを再強化することで、ビフォー・アフターの連続性を充実させたいんです。3つの強化項目に投資して、二木ゴルフを盤石にしていきますよ」
    (公開)2020年09月06日
    7月23日配信の二木ゴルフ移転記事に誤りがありました。正しい新住所は以下の通りです。 東京都板橋区高島平1-80-1旭栄ビル2階 お詫びして訂正致します。
    (公開)2020年08月07日
    二木ゴルフはこのたび、下記の通り本部オフィスの移転を発表した。 《新住所》 〒175‐0082 <del datetime="2020-08-18T05:11:33+00:00">東京都板橋区高島平1‐80‐12F</del> 東京都板橋区高島平1-80-1旭栄ビル2階 《電話番号》 管理部:03‐5920‐0151 FAX:03‐5920‐1510    営業部:03‐5920‐2900 FAX:03‐5920‐0299  商品部:03‐5920‐0475 FAX:03‐5920‐0299 赤羽本部での業務は8月21日(金)にて終了、8月24日(月)以降から新オフィスでの業務へ移行するとのこと。
    (公開)2020年07月23日
    テーラーメイドの新ドライバー『SIM』、『SIM MAX』が2月7日、投入された。前々作の『M3/M4』では、オフセンターヒット時の曲がり幅を抑えるため、フェースをねじる「ツイストフェース」を採用。そして『M5/M6』では、「ツイストフェース」に加え、ヘッドの反発力をルール上ギリギリに設定した「スピードインジェクション」の搭載が話題になった。 今回の『SIM』シリーズは、これらのテクノロジーをベースに空力効率に着目。既に発売から2ヶ月が経過したが、どのようなゴルファーが購入しているのか? 二木ゴルフ大宮店内田一樹店長に話を聞いてみた。 <img src="https://www.gew.co.jp/wp-content/uploads/2020/05/IMG_2693.jpg" alt="" width="788" height="525" class="aligncenter size-full wp-image-62508" /> 内田 「まず、『SIM』が『M5』の後継モデル、『SIMMAX』が『M6』の後継タイプとなっています。新製品は、ダウンスイング時のスピードアップを実現する「イナーシャ ジェネレーター」の搭載により、空力効率と高慣性モーメント化を両立しているのが特筆すべき点。つまり、ゴルフのスイングにおいて最も加速する、ハーフウェイダウンからインパクトにかけて、ヘッドが受ける空気抵抗を減少させるためのテクノロジーのこと。空気抵抗が減少するためヘッドスピードアップに直結し、初速アップにも繋がる仕組みです。 実際、店頭で試打された方は、マイドライバーよりも初速がアップする人が多く見受けられ、前作『M5/M6』との比較試打でも明らかに初速が上がります。性能面においても明らかな進化が伺えるので、顧客にも薦めやすい1本です」 そのクラブ特性とは? 次項で詳しく説明してもらおう。 <img src="https://www.gew.co.jp/wp-content/uploads/2020/05/IMG_2667.jpg" alt="" width="788" height="525" class="size-full wp-image-62510" /> 前作よりも低スピン・高初速で曲がりにくい 内田 「『SIM/SIM MAX』の形状は、前作の『M5/M6』よりもハイバックで空気抵抗を考慮した流線型を採用。つまり、重心位置が高くなり、慣性モーメントなどが犠牲になるトレードオフの関係が発生します。そこで、「イナーシャ ジェネレーター」を後方の低い位置に配し、さらに最後方へウエイトを配置(SIM=10g、SIM MAX=18g)。その結果、低重心かつ高慣性モーメントを実現。前作よりも高打出し・低スピンで曲がりにくい仕組みでやさしさが増した。そのことは販売状況にもよく表れていて、今モデルも『SIM』が『SIM MAX』を上回っています」 <strong>G前作はどうだった?</strong> 内田 「大宮店は、競技志向のお客様が多いので『M5』の比率が高かった。そういう意味で『M5』から『SIM』への移行もスムースな印象です」 G なるほど。顧客へ推奨する際に気を付けていることは? 内田 「『SIM/SIM MAX』は前作の『M5/M6』より低スピン性能が際立っているので、ロフト選びが重要になってきます。マイクラブよりもロフトアップした方が、適正な打出角になりやすく、トータル飛距離が伸ばせるでしょう」 <img src="https://www.gew.co.jp/wp-content/uploads/2020/05/taylor-made-sim.jpg" alt="" width="788" height="525" class="aligncenter size-full wp-image-62511" /> <strong>G</strong><strong> 前作比でいうと?</strong> 内田 「『M5/M6』でロフト9度を使っていた方は10・5度を推奨しています」 <strong>G 顧客が『SIM』と『SIM MAX』で迷った場合は?</strong> 内田 「先述したとおり『SIM/SIM MAX』は、前作の『M5/M6』よりも初速がアップします。ハードヒッターや操作性を重視する方は『SIM』、安定したスピン量でオートマチックに打ちたい人は『SIM MAX』というのが基軸にありますが、新モデルでは“振りぬき”が増した分、『SIM』も意外と打てちゃうんですね。ツイストフェースの搭載により、オフセンターヒット時でも初速はあまり落ちないですから・・・。 価格はカチャカチャ付きの『SIM』が5000円アップとなりますが、どちらか決めかねている方には、『SIM』はソールウエイトにより弾道調整ができますよ、と説明。すると、『SIM』を即決される方が多いですね。また、タイガー・ウッズが使用しています、というセールストークは響きますね」 <strong>G</strong><strong> どのようなゴルファーに合うのか。</strong> 内田 「皆さんに打ってもらうと、両モデルとも明らかにスピン量が減るんですね。ただ、『SIM』はより低スピン傾向が強いヘッドになりますので、元々スピン量が少ない方が打つと球がドロップして飛距離をロスしてしまう。 そういう方には『SIM MAX』をお薦めし、逆にハードヒッターやボールが吹き上がる人は『SIM』がミートします」 <strong>G</strong><strong> 具体的には?</strong> 内田 「当店ではお客様のスイングを見て、そのスイングに合ったヘッド&シャフトを推奨しています。その観点でいうと『SIM/SIM MAX』は、インサイドアッパーのスイングが最適といえるでしょう。明らかに『SIM』は、引っ掛けやチーピンなど左サイドを消したい中・上級者向け。一方、ミート率がバラつく人に『SIM MAX』を打ってもらうと、飛距離と弾道が格段に安定します。つまり、平均飛距離が伸びるということです」 <img src="https://www.gew.co.jp/wp-content/uploads/2020/05/IMG_2688.jpg" alt="" width="788" height="525" class="aligncenter size-full wp-image-62512" /> <strong>先行予約でスタートダッシュ</strong><strong>『SIM/SIM MAX</strong><strong>』の販売状況</strong> <strong> </strong> <strong>G</strong><strong> 販売状況はいかがですか?</strong> 内田 「先行予約時点から受注が好調で、注目度の高いモデルに位置付けられます。2月7日の発売当日は、朝一から問い合わせの電話や開店と同時にテーラーメイドブースへ駆け付ける方が多く見受けられました。待ちきれなかった様子が伺え、初日からスタートダッシュできました」 <strong>G</strong><strong> 他社製品と比較して勢いはある?</strong> 内田 「同時期に投入されたキャロウェイ『MAVRIK』との比較でいうと、『SIM/SIM MAX』が圧倒的。当店の顧客層は、競技志向が多いからかもしれませんが、発売から1ヵ月経過した現在の販売実績でも同じような状況です。今後、トーナメントでの露出やマスターズ開幕に向けて販売本数はもっと伸びると思います」 <strong>G</strong><strong> 実際の購入層は?</strong> 内田 「特に30~40歳代のゴルファーはUSPGAツアーで実績のある『SIM/SIM MAX』を使いたがる傾向が強いと感じています。タイガー・ウッズをはじめ、世界ランク上位選手と契約を結ぶテーラーメイドの強みといえ、販売側もファーストコンタクトがしやすい。正直なところ助かっています」 <strong>G</strong><strong> スペックボリュームは?</strong> 内田 「大宮店はフィッティングを重視している店舗ですので、アスリート系のクラブを好む顧客が多い。ですので、標準シャフトよりも『スピーダー』、『ディアマナ』などのカスタムシャフトを選択する方が5割を超えます。『SIM/SIM MAX』については、6割以上の方がカスタム対応ですが、今回の標準装着シャフト(TENSEI)もよくできていると思います。いずれも50g台ですが、しっかり叩けるシャフトです」 以上、二木ゴルフ大宮店の内田店長に『SIM/SIM MAX』の商材価値の可能性を語ってもらった。テーラーメイドの新たな胎動がゴルフ業界をまた震撼させている。 <iframe src="https://www.youtube.com/embed/yhSNlBtyydI" width="788" height="433" frameborder="0" allowfullscreen="allowfullscreen"></iframe> 取材協力:二木ゴルフ大宮店 〒331-0052 埼玉県さいたま市西区三橋6-768 TEL048-623-0800
    (公開)2020年05月24日
    二木ゴルフはこのたび、下記の通り役員の選任を発表した。 ・取締役会長     二木 文子 ・代表取締役社長   二木 一成 ・取締役       二木 正人 ・取締役       二木 忠男 ・取締役       北條 圭一 ・取締役   栗原 昌義(新任) ・取締役       川口 志朗
    (公開)2019年10月02日
    二木ゴルフの藤沢店はこのたび、藤沢都市計画事業柄沢特定土地区画整理事業の換地処分に伴い、所在地の表記変更を発表した。 〈新表記〉 〒251‐0003 神奈川県藤沢市柄沢一丁目34番地の20 ※TEL・FAX番号に変更無し。
    (公開)2018年10月27日
    <strong>寄稿者 武蔵野美大 北徹朗准教授(身体運動文化)</strong> 4月24日、前期授業が始まったばかりの武蔵野美術大学(東京都小平市)のグラウンドに、二木ゴルフ管理部の藤平高氏を迎えた。 同社は、ゴルフ用品専門小売店の最大手として有名だが、大学ゴルフ授業研究会のサポーター企業として「教育としてのゴルフ」にも熱心である。この日、3限目(13時00分~14時30分)のゴルフ授業の冒頭に登壇した藤平氏は、ゴルフグローブの選び方や、ゴルフの歴史、ゴルフの楽しみ方など、30名の受講学生を前に、初心者にもわかりやすい語り口でレクチャーした。 <img src="https://www.gew.co.jp/wp-content/uploads/2018/05/18051703kita.jpg" alt="二木ゴルフ藤平高氏" width="788" height="525" class="aligncenter size-full wp-image-44115" /> 藤平氏の話を聞いた学生からは、グローブ着用意義の理解はもちろん、美大生らしい視点でもこの授業を捉えていた。 授業後の聞き取りでは、例えば、『どのような素材がゴルフグローブに適しているのか』(基礎デザイン学科3年女子)とか、『デザイン性と技術への影響などはあるのか』(視覚伝達デザイン学科1年女子)などの話題が出され、ゴルフ技術や文化理解だけでなく、学生各人に用具用品に関するリサーチクエスチョンを与える点でも大変有益な講義だった。 この講義の前週、グローブのフィッティングを行い、希望する学生は同社にグローブを注文しており、講義当日は実際の品物を確かめながら藤平氏のレクチャーを受講した。 半期(概ね15週)の授業に対応可能なグローブであれば、学生の立場からは出来るだけ安価なものが喜ばれる。 今回、二木ゴルフオリジナルブランドの格安グローブ(400円~600円)が準備された。種類のバリエーションも豊富で「選ぶ楽しみ」も経験でき、購入した学生43名は、みな大満足であった。   たまたまこの日「フライングディスク」の授業のため出校していた、武蔵野美術大学の本田雅一非常勤講師(日本フライングディスク協会副会長、JOC選手強化本部委員)は、格安で購入可能な二木ゴルフオリジナルブランドのグローブを見て、『フライングディスクの選手は野球用の手袋を使用している選手が多くいるが、すべりにくいストレッチ素材は我々の競技でも使える。是非、情報提供頂けないか』と、藤平氏に依頼するなど、ゴルフ用グローブは、他競技での応用利用の可能性もありそうだ。
    (公開)2018年05月18日
    3月16日、二木ゴルフは北海道にて「美しが丘店」をリニューアルオープンする。 道内では初となるパターワールド店舗として、パターの品揃えを重視させるほか、人気スポーツであるパークゴルフ用品の取扱いを開始。アパレル部門でもバイヤーが厳選したウェアアイテム「ワン アンド オンリー」コーナーを展開していく。 〈場所〉 〒004-0814 北海道札幌市清田区美しが丘4条7-1-5 〈問い合わせ〉 TEL:011-884-6873 FAX:011-884-6890
    (公開)2018年03月04日
    二木ゴルフはこのたび、下記の通り役員の選任を発表した。 ・取締役会長    二木 文子 ・代表取締役社長  二木 一成 ・取締役      二木 正人 二木 忠男 北條 圭一(新任) ・監査役      川口 志朗 ・相談役      西脇  弘
    (公開)2017年06月24日