ダイヤゴルフは9月1日、『ダイヤスイングプロツアー』(1万9800円)を発売した。スイング練習器具は数多あるが、同製品は好結果を出すための「実践的なウォーミングアップ」に着目した。開発段階からプロの意見を取り入れ綿密な作り込みをしており、同社所属の今平周吾も試作段階から愛用している。
そこで数々のアマチュアゴルファーを指導し、整体師の顔も持つ常住充隆プロと、ドラコン大会などにも出場しゴルフタレントとして活躍する山本茉央さんが同製品をテスト。その特徴を解説する。
<h2>【動画】常住プロ&山本さんが『ダイヤスイングプロツアー』を解説</h2>
まずは『ダイヤスイングプロツアー』の解説と、同製品を使用した練習法を動画で観てもらいたい。
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<h2>常住充隆’s インプレッション</h2>
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<strong>常住</strong> 様々なスイング練習器具がありますが、『ダイヤスイングプロツアー』は、まず長さが45インチという点が特徴だと思います。よく短いタイプはありますが、今作は男性のドライバーと同じくらいの長さなので実践的な設計にしていると言えます。
ただ、重量は約510gと、概ね女性用ドライバー2本程度。程良い重さなので、ブンブン振るというよりも朝一のウォーミングアップで体幹を使いながらゆっくり振るのに適しています。
もう一つの特徴はヘッドの内部構造で、ヘッドスピードが約20~25㎧に到達すると「カチッ」と音が鳴る点。スイングの上達には、力の入れ所と右ひじのリリースポイントを覚えることが必要不可欠なので、この構造はそれを知る上で役に立ちそうです。
<h3>飛ばしに必要なタメとリリースが自然に身につきスイング効率UP</h3>
実際に試してみましたが、やはり音が鳴ることで正しいスイングのチェックができます。男性で力がある人や、スライスする人、女性でも飛ばない人などは、ダウンスイングの切り返しで手に力が入って右手が早く伸びてしまうので、右肩の辺りで音が鳴ってしまいます。
ですので、まずはゆっくりで大丈夫なので、ダウンスイングでなるべく右ひじの曲がりをほどかずに、グリップエンドから引き下ろし、ボールの先で加速するようなイメージで振ってみて下さい。ボールの先で音が鳴ることが確認できたら正しいリリースができている証拠です。
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それと本体は実際のクラブよりも重いため、腕だけで振ると手首が痛くなってしまうので、自然と体幹部(=胴体)と腕をシンクロさせて、ゆっくり振っていくスイングができます。
それとシャフトも適度にしなるので、特にダウンスイング時のクラブのしなりも感じやすい。しなりを感じて振れないとヘッドスピードも上がりません。また、バランスがD5に設定して作られているのもポイント。
アベレージゴルファーのクラブは大体D1~D2くらいが目安なので、『ダイヤスイングプロツアー』はよりヘッドが効いた設計になっているということになります。それだけクラブヘッドがどこにあるのかを感じながら素振りできると思います。
具体的な使い方としては、右腕が早く伸びないように、左手で右の上腕を抑えながら片手で振ってみて下さい。筋肉をほぐすイメージを持ちながら左打ちで素振りするのも良いでしょう。
いずれにしても『ダイヤスイングプロツアー』は、スイング矯正と言うよりも、スイングのタイミングやリズム、飛ばしに必要なタメとリリースポイントをイメージさせてくれる練習器具で、効率の良いスイングが自然に身につくアイテムだと言えるでしょう。
<h2>山本茉央’s インプレッション</h2>
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<strong>山本</strong> 実は以前、キャディバッグに素振り用のバットを入れていたことがあります。ただ、「そのスコアでそれ持ってるの?」と言われたことがあり、使いにくくなったという苦い経験があるんです。おそらくバットは上級者という目で周りから見られてしまい、持っていくのに抵抗を感じてしまうゴルファーが多いのではないでしょうか。
その点『ダイヤスイングプロツアー』はカラーもお洒落でスリム。見た目もクラブみたいなのでキャディバッグにも入れて使いやすい。バットだとクラブに引っかかってガサゴソしてしまうのですが、その心配がなさそうです。
実際に使ってみましたが、最初はダウンスイング直後で音が鳴っていたので、自分が思っている以上に力んでいることが分かりました。実際のラウンドでもロングホールになると230ヤードくらい、少なくとも200ヤードは飛ばしたいと思うので、力んでミスしてしまうことが多かったのですが、音が鳴ることで、インパクト付近で加速できているかどうかが確認しやすく便利です。
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<h3>急なショット乱れの対策に短時間でスイングリズムを整える</h3>
それと私はラウンド中にショットが急に乱れたり、昼休憩後のドライバーが必ず悪くなるのですが、そんな時に短時間でスイングのタイミングやリズムを再確認するのにちょうど良さそうです。
今までショット前のウォーミングアップの素振りは、ただ振っているだけで、実際にどうなっているのか人に確認していました。でも『ダイヤスイングプロツアー』は音が鳴ることで、チェックポイントを明確にすることができて、意味のある素振りができそうです。何よりもゆっくり振っても音が鳴るのがとても良いですね。