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    ハッシュタグ「楽天」記事一覧

    混沌とした時代だからこそ、強いメッセージが人を動かす。 月刊ゴルフ用品界創刊500号を機に、各社トップにインタビュー。ビジネスヒント満載の言葉の数々をお届けします。 今回ご登場いただくのは、楽天株式会社 執行役員 コマースカンパニー ゴルフ事業ヴァイスプレジデント 反町 希一氏。 予約から総合サービスへ 楽天GORAの市場存在術 「創刊500号おめでとうございます」   <strong>ありがとうございます。2004年に楽天GORAが始動して早15年。現況と今後の展望についてお聞きかせください。</strong> 「分かりました。弊社では、国内ゴルフ場予約の送客を行っていますがその優位性として大きいのは楽天IDを使えること、そして「楽天スーパーポイント」を貯めたり使ったりしていただけることです。 「楽天スーパーポイント」は買い物にも旅行にもお使いいただけるので、他社との差別化になると考えています」   <strong>今、何コース予約できる?</strong> 「契約コースは全国2200分の約2000なので大半をカバーしています。楽天GORAの加盟ゴルフ場様が約1900強で、2017年に名門コースを対象に予約ができる会員制度スポニチゴルファーズ倶楽部(現・楽天SGC)を買収しました。 そこが当社に未加盟のゴルフコースとの契約を100程度持っていたので、併せて2000です」   <strong>楽天GORAは無償で利用できますが、楽天SGCは有償?</strong> 「はい。年間2万5920円(2019年9月現在)を支払うことで、名門コースでの予約が可能になります。また、会員を対象としたオープンコンペやフルバックの競技会にも参加できるので、最近は会員様同士のコミュニティも活発ですね。 また、2018年3月には、アクティブなゴルファーを対象とした楽天ゴルフ倶楽部(年会費1万円)を立ち上げ、優先予約枠やディスカウントクーポンなどに加え、ゴルファー保険が標準で付与される仕組みを立ち上げました。 年間4回プレーすれば元が取れるので、ヘビーゴルファーの間で人気が集まっています」 <h2>今後成長が予想されるネット予約</h2> <strong>なるほど。今後のネット予約の割合は?</strong> 「現在のゴルフ市場の中心は60〜70代ですが、インターネットサービスに親しみの深い今の30〜50代がメインのユーザーとなる頃にはネットでの成約率が向上するのではないかと考えています。 そのため、我々のサイトやアプリのユーザービリティやユーザーエクスペリエンスの向上は今後より重要になると考えていますので、お客様からのご要望も参考にさせていただきながら、継続的に改善をしていく予定です」 <h2>国内ゴルファーのアウトバウンドで市場活性化</h2> <strong>局面的にはそうでしょうが、プレー人口が減れば、比例してゴルフ場も閉鎖する。プレーの場がなくなると、世代に関係なく母数が急減しますよね。</strong> 「ゴルフ場がなくなると我々の在庫もなくなるので、そこにソリューションを提供する重要性があると思います。ひとつはアウトバウンドへの期待が大きいんです。 実は今年1月、ハワイの予約サービス「ABC GOLF」を買収して、日本の優先予約枠を提供し始めました」   <strong>なぜ、ハワイ?</strong> 「年間10数万人がプレーしていて、日本はヘビーゴルファーの利用が非常に多いです。グアム、タイの利用も年々増加をみせていて、今後はベトナムも視野に入れています。 特にベトナムは毎年70コースが新たに建設されていて、一層ニーズが高まると予想しています。楽天のIDで海外のゴルフ場もリアルタイム予約できる、というのがお客様にとっても利便性が高いと考えています」 <h2>『人材不足』にも着目『レベニューマネージメント』導入でコンサル事業参入</h2> <strong>なるほど。ほかに業界を支える施策はありますか。</strong> 「日本のゴルフ場が抱えている課題は集客と人材不足だとずっと考えていて、これをご支援できないかと考えています。前者は既にツールがありますから、人材不足をどう解消するかが解決課題だと思っています。 その際、ひとつは生産性の向上ですね。一部でサインレスでゴルフ場の受付ができる楽天チェックインもはじめていますが、これはカードやアプリのバーコードを使ってチェックインすると楽天IDにつながって、誰がいつ来場するかゴルフ場へ情報がいく仕組みです。 受付の方の手間を軽減するだけでなく、サインレスでチェックインできるのでお客様の待ち時間を減らすこともできます。弊社では、楽天イーグルスの試合が開催される楽天生命パーク宮城のスタジアム内の全店舗キャッシュレス化を始めました。他の業界にも様々なヒントがあると思います」   <strong>今年6月にはゴルフ場コンサルティングサービス事業に参入しました。</strong> 「はい。当社がこれまで蓄積してきた約2000コースの予約データと運輸業やレジャー業が採用している『レベニューマネージメント』の手法を組み合わせたもので、予約・キャンセル日時・繁忙期・閑散期などの需要を予測し、最適な販売価格・数量を適用する管理手法です。すでにテスト運用を開始しており、来年早々には本格稼働できると考えています」   <strong>解析技術は日進月歩ですね。スマホの急速な普及により、予約もしやすくなった。</strong> 「確かに、スマホの登場は革命的だったし、そのアプリ開発だけでも大変な作業です。恐らく今後、デバイスはサイズの違いやスマホとタブレットの違い、ブラウザーによっても違うため細分化します。 今は5Gの話をしていまして、するとコンテンツ自体の在り方がどんどんリッチになってくる」   <strong>なるほど。5Gは高速・大容量を飛躍的に高める、コンテンツの表現力も格段に上がる。そこでのキーワードはズバリ?</strong> 「『動画』でしょう。予約事業で凄く大事なのは、ゴルファー自身にそこでプレーしている姿をリアルに想像させることなんですね。我々のサイトの、人気コンテンツに『フォトギャラリー』があります。 約1800コースの全ホール写真を自社で撮ったものなんです。フォトギャラリーのようなゴルフ熱を高めるコンテンツはこれからも充実させていきたいです」   <strong>5年後に理想とするサービス像は?</strong> 「今までは予約サービスでひとつの柱は作れましたが、これを大事にしつつ、よりゴルファーの方々にとって使いやすいサービス、ゴルフをしたくなる仕掛けをつくりたいです。 と同時にゴルフ場の支援もすることでB2C、B2Bを健全にして、ゴルファーの活性化に貢献したいと考えています」 <h2>楽天GORAのこれまで</h2> <ul> <li>平成16年:楽天GORA始動</p></li> <li><p>平成20年:JGA HDCP提供開始</p></li> <li><p>平成21年:フォトギャラリー提供開始</p></li> <li><p>平成24年:Androidアプリ提供開始</p></li> <li><p>平成25年:iPhoneアプリ提供開始、電話予約受付開始</p></li> <li><p>平成26年:楽天チェクイン開始、1人予約開始、海外予約開始</p></li> <li><p>平成27年:楽ゴル開始</p></li> <li><p>平成29年:楽天SGC開始、ゴルフ場制覇マップ提供開始</p></li> <li><p>平成30年:楽天ゴルフ倶楽部開始</p></li> <li><p>令和元年:楽天ABCゴルフ開始、RMコンサルティング開始</p></li> </ul> <p><strong>楽天株式会社</strong> TEL:050-5817-3342 <a href="https://gora.golf.rakuten.co.jp/" rel="noopener noreferrer" target="_blank">https://gora.golf.rakuten.co.jp/</a>
    (公開)2019年11月15日
    楽天は前期決算(2018年12月期)で初めて総売上1兆円(1兆1014億円)の大台を突破した。展開するサービスは約70と幅広く、「楽天経済圏」の拡充を目指すなど、すべての生活シーンに入り込む狙い。 同社は楽天市場や楽天トラベルが属するコマース事業、楽天カードや楽天証券、楽天銀行が属するフィンテック(金融技術)事業など4つのカンパニー体に分かれており、ゴルフ場予約を主業務とする「楽天GORA」はコマースカンパニーに属している。 ゴルフ事業の従業員は約100名、これを束ねるのが執行役員の反町希一氏だ。同氏は「5年後を目処にゴルフの総合サービス企業を目指す」と意気軒高。さて、どのように? その詳細を聞いてみた。文末の「動画インタビュー」と併せてご覧頂きたい。 <h2>楽天経済圏におけるゴルフ事業</h2> <img src="https://www.gew.co.jp/wp-content/uploads/2019/06/190517_rakuten4-1.jpg" alt="" width="788" height="525" class="alignnone size-full wp-image-57503" /> <strong>約70のサービスを展開する楽天は「楽天経済圏」の構築を目指すそうですが、その基本思想は何ですか。</strong> 「一番大事なのは、楽天IDですべてのプラットフォームを一気通貫できることでしょうね。これは生活の全てを『楽天化』するという考え方で、最近はインターネットじゃない事業も立ち上げています」 <strong>その中でゴルフ事業の位置づけはどうなりますか?</strong> 「我々は子会社ではなく事業部の位置づけですが、2003年にGORAを買収して、その翌年から楽天GORAとしてサービスをはじめたという経緯です。元々、楽天の中で小さな予約サービスをしていましたが、2004年から統合して市場に対応しています」 <strong>ゴルフ事業単体の売上は?</strong> 「特に公表していません」 <strong>ライバルのGDOが260億円規模ですが、比べてどうです?</strong> 「あのぉ、あちらにはクラブ販売等も含まれるので、一概に単純比較はできなくて・・・。当社の事業収益は、ゴルフ場から頂く送客手数料が95%以上を占めますが、年間の利用者数も公表していません」 <strong>事業規模をイメージできるファクトをください。</strong> 「そうですねえ。たとえば契約コースは全国2250分の2000なので、大半のゴルフ場をカバーしています。内訳は、楽天GORAから予約してゴルフ場へ送客するコースが1900強。 これとは別に、2年ほど前に名門コースを対象に予約サービスを行っていたスポニチゴルファーズ倶楽部(現・楽天SGC)を買収しており、そこが当社に未加盟のコースを100程度もっていましたので、併せて約2000という感じです」 <strong>御社がゴルフ場から得る送客手数料は、1人700円ぐらいが相場ですか。</strong> 「料金は契約コースによって微妙に変わるので非公開ですが、まあ、予約市場のビジネスモデルはどこもほとんど一緒でしょう」 <strong>ゴルフ場の「予約市場」には複数の競合企業がありますが、御社の位置づけはどうなりますか?</strong> 「あのぉ、そこは恐らく、ウチがナンバーワンというか、日本最大級の予約サイトと言い切れるでしょう。当社の優位性として大きいのは楽天IDを使えること、そしてポイントです。あとは楽天市場というサイトがあるので、システム的な安定感を含めて利用者のハードルが低いのかな、と。 まとめれば、約2000コースをオンライン予約できて、楽天IDが使えて楽天スーパーポイントも利用できる。先ほどの『楽天経済圏』の話じゃありませんが、買い物にも旅行にも使えるので、そのあたりが他社との差別化になると思っています」 <strong>今後の予約ビジネスの可能性をどう見ますか?</strong> 「そうですねえ。来場者全体に占めるネット予約の割合は恐らく2割、場合によっては25%ぐらいでしょう。つまり少ないわけですよ。現状、ゴルフ市場の中心はネットに疎い60~70代なので、我々が伸びる余地は十分あるし、最終的には4割程度になると思ってます」 <strong>「4割」の根拠は何ですか。</strong> 「まず、ゴルフ市場自体はそれほど伸びないと思うんですね。今後ネットを使わない団塊の世代が引退してきて、その反面、今の30~50代はネット予約が普通になっています。世の中的にこの世代が中心になれば、ネットでの成約率は高まるだろうと。4割は、なんとなくのイメージですが(笑)。それと、ベースになるゴルフ人口もなんとなくの類推ですが、700万人程度だと思っています」 <strong>本誌は「800万人規模」を主張しています。</strong> 「なるほど、それもありでしょうね。以前、先進国はゴルフ関与率が人口の8%という話を聞いたことがありましてね、いずれにせよ700万~800万人規模がいいところじゃないでしょうか。特に今は、団塊の世代あたりが牽引しています」 <h2>インバウンドの促進で市場を支える</h2> <img src="https://www.gew.co.jp/wp-content/uploads/2019/06/190517_rakuten2.jpg" alt="" width="788" height="525" class="alignnone size-full wp-image-57492" /> <strong>その団塊の世代が間もなく後期高齢者に突入する。そこでナイアガラの滝が現れて、ゴルフリタイアが激増する。これ、最大の課題ですね。</strong> 「なので猶予はあと5年だと思ってます。5年もある、5年しかない、印象は解釈によって分かれますが、今から5年が勝負でしょう」 <strong>御社の解釈はどちらですか。</strong> 「まず、もの凄く自己本位的な考え方をすると、インターネットを使わない世代がリタイアしても当社の業績へのインパクトはほとんどないでしょう。その意味では、ネガティブにはまったく捉えていませんし、むしろ相対的にシェアが上がるので、当社への依存度は高まると思います」 <strong>まあ、局面的にはそうでしょうが、今後5年でプレー人口が減れば、比例してゴルフ場も閉鎖する。プレーの場がなくなると、世代に関係なく母数が急減します。</strong> 「そう、普通に放置したらそうなるでしょうね。ゴルフ場がなくなると我々の『在庫』(送客先コース)もなくなるので、そこにソリューションを提供する必要があると考えています。 その際いくつかの側面があるんですが、ひとつはインバウンドへの期待がもの凄く大きいんです。実は一昨年10月、韓国に三大予約サイトがあるんですが、この3社と契約して日本のゴルフ場の予約枠を提供してるんですよ。 社内シェア的にはまだ地味だけど、人数は着実に増えています。特に冬の九州と夏の北海道ですね。韓国のゴルフ熱はもの凄くて、プレー人口は600万人、そのくせ、というか、その割にコースは400~500しかありません。 LCCが九州の主要空港に来ているので、この地域の冬のゴルフ場は3割が韓国人というケースもあって、特に空港から近いコースが人気です。なのでインバウンドを厚くして、日本のゴルフ場を下支えする、これが我々のミッションだと思っています」 <h2>企画は走りながら考える</h2> <img src="https://www.gew.co.jp/wp-content/uploads/2019/06/190517_rakuten5.jpg" alt="" width="788" height="525" class="alignnone size-full wp-image-57502" /> <strong>一方、国内ゴルファーの需要創造という意味では「予約のバリエーション」も大事になる。予約の敷居を下げる、あるいは多様な予約スタイルで需要喚起を促しますが、現状、企画数は何種類ぐらいあるんですか。</strong> 「そうですねえ。当社は4人1組での予約を『通常予約』と呼んでいますが、これ以外に好評の『一人予約』や『海外予約』(ハワイ、グアム、タイ、ベトナム)、パブリック協会等の『競技エントリー』も当社を窓口にして予約できます。 それ以外にも『電車でゴルフ』みたいな企画モノが無数にあって、週一程度のミーティングで誰かが思い立ったら提案する、という感じですね」 <strong>個人的には「電車でゴルフ」がいい企画だと思ってます。これは、駅からのアクセスがいいゴルフ場を集めて予約を受けてますが、クルマ離れの風潮と併せてタイムリーですね。</strong> 「ありがとうございます(笑)。あれは根強い人気があるから残っているんですが、ダメな企画はどんどん消えていきます。とにかく、生まれた企画をどんどん形にして『走りながら考えろ!』と。 企画の数に目標はありませんが、毎週何かしらリリースしているから週一で生まれる感じですね。それと、技術は日進月歩だからキャッチアップするのが大変で、まったく時間が足りません」 <strong>「技術」への対応とは?</strong> 「まず、スマホの登場は革命的だったし、そのアプリ開発だけでも大変な作業なんですね。恐らく今後、デバイスはサイズの違いやスマホとタブレットの違い、ブラウザーによっても違うため細分化すると思いますが、今は5Gの話をしていまして、するとコンテンツ自体の在り方がどんどんリッチになってくる」 <strong>なるほど。5Gは高速・大容量を飛躍的に高めるから、コンテンツの表現力も格段に上がる。</strong> 「そうなんです。あのぉ、予約事業で凄く大事なのは、ゴルファー自身にそこでプレーしている姿をリアルに想像させることなんですよ。で、それを意識した当社の人気コンテンツに『フォトギャラリー』というのがあって、約1800コースの全ホール写真を自社で撮ったものなんです。まずは写真でイメージさせる。さらに一歩進めると、」 <strong>ドローンの可能性もありそうですね。上空からの俯瞰映像だけじゃなく、例えばドッグレッグホールの曲がり際に高い木立があって、その高さから撮った映像とか。リアル感が一気に増すでしょう。</strong> 「それと、ユーザーマインドという意味では『口コミ』も大事な要素ですね。ウチへの投稿量は多分、競合他社と比べてかなりのボリュームだと思いますが、つまりデータ量が豊富にあるわけです。この口コミもイメージを醸成する手段になるし、これらを総合的に絡ませればリアリティが膨らむでしょう」 <strong>脳は勘違いしますからね。5GやVRを絡ませれば、いずれシーサイドコースの潮風がPC画面から漂ってきたりして。</strong> 「あはははッ。でもね、限りなくその方向に近づくと思います」 <h2>5年後はゴルフの総合サービス会社</h2> <img src="https://www.gew.co.jp/wp-content/uploads/2019/06/190517_rakuten3.jpg" alt="" width="788" height="525" class="alignnone size-full wp-image-57493" /> <strong>ところで、御社は若者需要の掘り起こしを目指す「楽ゴル」という企画をやってます。練習場やゴルフ場など、業界団体と連携して安価にゴルフ体験をさせるものですが、捗々しい成果は聞こえませんね。</strong> 「う~ん、我々みたいなサービス業がゴルフ未経験者にリーチするのは凄く難しい。これ、『楽ゴル』やって正直な感想です」 <strong>徒労感が満載ですか。</strong> 「というほどでもないんですが、要するにこれまではボランティアベースだったわけですよ。そこが問題で、ビジネスとして定着しないものは市場にも定着しないと思うので、ここはもっと肉食になっていいのかなって。 もうひとつ、業界の課題はレディス対策ですが、ゴルフ場からは『楽天経由の予約は女性が多い』と言われるんですね。楽天トータルの買い物やポイントの絡みもあるんでしょうが、ここも視点の置き方が大事になってくる。『電車でゴルフ』なんかは女性の需要開拓に有効と思えるし、今後は女性に向いてるゴルフ場を推奨する企画もあり得ます。 クラブハウスが綺麗、食事が美味しい、距離が短いとかですね。男性には狭くてトリッキーと思われているコースでも、飛ばない女性は意外と意識してないんじゃないか。つまり、個々のゴルフ場への評価に従来とは違った視点を与えるのも大事な作業かなと思ってます」 <strong>という話を総合すると、ゴルフ場に対するコンサルビジネスもできそうですね?</strong> 「そこは、イエスです!」 <strong>ビッグデータを構築して、AIに食わせるとかの話につながっていく。</strong> 「つながっていきます」 <strong>そこに放り込むデータはどんな中身になりそうですか?</strong> 「どうでしょう。楽天トータルから見たデータもあるでしょうが、それだけではなく、外部との連携やゴルフ関連企業との関りも考える必要があるでしょうね。たとえばインドア施設って沢山あるじゃないですか。具体的には何も進んでいませんが、当社の開発部と連携してショットデータを集めるとか、これをフィードバックすることを含めて可能性がある。 一方でゴルフ場向けのコンサルは、現状でもほぼほぼ行けると思っていて、先ほどの『口コミ』の話でいえば個々にバズられるワードが違うので、そこに着目した提案をしたり。あと、ゴルフ場自体のウェブサイトにも返信機能はありますが、ゴルファーからの書き込みにほとんど返信してないのが実情なんですね」 <strong>そこはもったいないですね。いちいち返信するのは面倒だし、ただでさえゴルフ場は人手不足に喘いでいる。でも、せっかく客がコミュニケーションを取ろうとしてるのにスルーしたら、「無視された」という悪感情が残りかねない。</strong> 「そうなんです。現状、このあたりにゴルフ場のサービスマインドが表れているのかな。ですから、返信する文化(の伝達)を含めて当社がやれるかもしれません」 <strong>トイレが汚い、鰻重を頼んだら30分も掛かったとか。書き込みには改善のヒントが沢山あって、定性分析に生かせます。</strong> 「そう、改善のヒントは確実にあると思いますね。だから新たなソリューションを作れると思っていて、それが5年後、2023年が目処になると思うんです。恐らくこの時、後期高齢者問題が業界を直撃するはずだから、それまでに回答を用意しておきたいと」 <strong>5年後に理想とする企業像は?</strong> 「はい。予約サービスでひとつの柱は作れましたが、これを大事にしながら総合ゴルフサービス企業になりたいと。我々は業界の人から見れば『異質な奴』とか、黒船扱いされるんですが、」 <strong>ていうか、GORAの買収時は「黒船感」が満載でしたが、あれから十数年経っても予約会社のままですよね。もっと刺激的なことをバンバンやると思ってましたが。</strong> 「なので、これからは市場全体を俯瞰したゴルフサービスの商品をバンバン出していきたいと。業務内容に境界線を設けずやっていきたいですね。わたし自身ゴルフ・ラブがありますし、業界愛もありますから(笑)。とにかく期待してください!」 *月刊ゴルフ用品界(GEW)6月号「VIPの視点」から抜粋・要約。以下、反町氏との動画インタビューを掲載する(約7分間) <iframe width="788" height="433" src="https://www.youtube.com/embed/2gVesFw7Xz0?rel=0" frameborder="0" allow="accelerometer; autoplay; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture" allowfullscreen></iframe>
    (公開)2019年06月10日
    なんにせよ、固定観念を変えるのは難しい。特にゴルフの場合は様々な固定観念、換言すれば「レッテル」を貼られ敬遠されてきたフシもある。 ゴルフは「高い」「ダサい」「おやじのスポーツ」といったところか。「ダサい・おやじ」はタイガー・ウッズや石川遼の登場で払拭された印象もあるのだが。 もうひとつ、「ゴルフ=クルマ」という思い込みもある。特に若者世代でクルマ離れが加速する中、「クルマがないとゴルフへ行けない」は、参入障壁のひとつといえるだろう。 「これを払拭したいと考えました。ゴルフには必ずしもクルマが必要ではありません。電車で行けることを訴求して、市場の活性化を図ります」 そう話すのは楽天ゴルフ事業部の米本靖氏。同社は楽天GORAでコースのネット予約を展開中だが、収益源は1回数百円の手数料。そのため予約数を増やすことがビジネスのカギで、様々な企画を考えている。今回の「電車でゴルフ」もそのひとつだ。 米本氏によれば、企画会議はこんな具合なのだという。 「企画は四半期ごとにアイデアを出して、まずはエリアでの可能性を探ります。各地区の営業担当から情報を集め、地域性に合った需要を掘り起こす作業ですね。で、その地域で企画が成功したら、今度は全国展開できるかを検討する。今回の『電車でゴルフ』もそのような手順を踏んでいます」 過去の成功企画は3つだという。ゴルフ熱が高い層に向けた「1人予約」は、ゴルフ仲間を集める手間が面倒なことから、1人でも気軽に予約できることを狙ったもの。 これとは別に楽天限定のサービスが受けられる「イチオシ」や、初心者同伴でプレーすると特典が得られる「楽ゴルプラン」もあり、いずれも立ち上げから利用者を伸ばしているのだとか。 「その際、後ろ盾になるのが楽天の総合力です。当社は『楽天経済圏』の拡張を目指していて、楽天カードやポイントシステム、他のサービスとの連動でグループ内の交流を深め、消費者の囲い込みを図っているのです。むろん、ゴルフ事業の展開もこれと無縁ではありません」 そのような流れで本腰を入れるのが「電車でゴルフ」。交通渋滞による余計なストレスも解消できると強調する。   <h2>最初は栃木県の活性化策</h2> この企画はどのような経緯で立ち上がったのか。米本氏の説明を聞いてみよう。 「そもそもこの企画は、栃木県の活性化策を論じる過程で生まれました。栃木は全国で一番倶楽部バスの運行が多いのですが、地元メンバーの利用が大半だった。それではもったいないですし、電車を使って東京から送客すれば需要はあると考えたのです」 東京駅から宇都宮駅まで新幹線で1時間弱。浅草からは東武線も運行している。そのあたりが栃木県に注目した理由だが、視野を関東全域に向けてみると電車網が広がっている。 そこで各エリアの担当者が1都7県(東京、神奈川、千葉、埼玉、茨城、群馬、山梨、静岡県)の状況を調べ、「電車でゴルフ」に最適な約200コースを選定した。 「若者のクルマ離れや、そもそも自動車は渋滞に巻き込まれるなど、ゴルフ場はアクセス面の問題を抱えています。 『電車でゴルフ』の利便性を感じてもらえれば需要が期待でき、『プレー後のビール』も楽しめる。ゴルフ場にとってレストラン収益は大事ですが、これに寄与できる点もアピールして賛同コースを増やしたい」 「電車でゴルフ」は、他の企画との相性もよさそうだ。往復の車両を借り切った「ゴルコン電車」や、宅配業者と提携した送料の割引。初心者に優しいクラブセットをゴルフ場へ直送するなど、ゴルフへの敷居を下げられる。   <h2>初心者用の推奨クラブを直送</h2> 岡山県のゴルフ専門店、プロツアースポーツが「電車でゴルフ」に興味を示す。同社は試打クラブのレンタル事業「クラブステーション」を運営しており、最新モデルを借りられる。ドライバー3本を3泊4日、送料込みで4000円などが人気だという。 「実は数年前、別件で楽天に営業したことがありますが、取引には至りませんでした」 と前置きして、草野行浩社長がこう続ける。 「『電車でゴルフ』は面白そうな企画ですね。初心者に最適なクラブをこちらで用意して貸し出すなど、提携の余地はあると思います。活性化に一役買えるかもしれません」 運行時間が世界一正確な日本の電車。ネットの路線情報で最短アクセスがわかるなど「電車でゴルフ」の下地は整っている。これに他社との提携が加われば、様々な企画を立てられそう。 ただ、前出の米本氏によれば、 「実は専任の担当者は1名で、現状は環境の整備に注力している段階です。派生するサービスは今後の検討課題ですが、ニーズがあればレンタル会社等との連携も模索したいですね」 まずは「ゴルフ=クルマ」の固定観念を払拭して、利用者を増やすことが先決とか。 これとは別に、首都圏に20店舗を運営する有賀園ゴルフは今夏、レンタカー事業に参入する。ゴルフショップの駐車場は空きスペースが多く、これを有効利用すると同時に、試打クラブを提供するなど「手ぶらでゴルフ」も提案する。 ゴルフには多くのハードルがあるが、最たるものが「足の問題」。有賀園と楽天は異なる手法でこれを解決しようと考えた。成功すれば他社の追随もありそうで、そのような連鎖がゴルフの敷居を下げていく。 <a href="https://px.a8.net/svt/ejp?a8mat=105LFC+32QNAQ+8H0+NSWRM&a8ejpredirect=https%3A%2F%2Fgora.golf.rakuten.co.jp%2Fdoc%2Fspecial%2Ftrain%2F" target="_blank" rel="nofollow">楽天GORA 「そうだ、電車でゴルフに行こう!」</a> <img border="0" width="1" height="1" src="https://www17.a8.net/0.gif?a8mat=105LFC+32QNAQ+8H0+NSWRM" alt="">
    (公開)2018年06月22日
    ネット通販大手でゴルフ場予約サイトGORAを運営する楽天は3月1日付で、スポニチゴルファーズ倶楽部(以下SGC)を買収した。 楽天はSGCの運営会社であるジェイアンドユーからゴルフ事業を買収し、新たに設立するエグゼクティブゴルフへ一旦継承。その後、新設分割により全株式を楽天が譲り受ける方針。 株式会社エグゼクティブゴルフ 東京都世田谷区玉川1-14-1  TEL:050-5817-4700 FAX:050-3153-3565
    (公開)2017年03月09日
    楽天は6月18日、同社会議室で20代を対象とする「楽ゴル」の記者発表を行い、同時に企画を開始した。 発表会の冒頭、楽天ゴルフ事業長の田中健一執行役員は、 「この企画にはゴルフ市場の活性化という目的があり、ゴルフ市場活性化委員会(GMAC)の後援のもと新サービスを開始する運びとなりました。今回の事業で収益は見込みません。大事なのは若年層を取り込む種蒔きで、市場が大きくなったときに収穫したいと思います」 若年市場の開拓はリクルートライフスタイルの「ゴルマジ!20」が先行したが、新たに大手企業がゴルフ市場の活性化に本腰を入れる。で、どんなサービスなのか? 簡単にいえば楽天が運営するゴルフ場予約サイト「楽天GORA」が、提携ゴルフ場の利用日に20~29歳の男女に対し、初心者向けプランやクーポンを提供するもの。 具体的には、①『楽ゴルプラン』:全国約120以上のゴルフ場で9ホール以下を割引料金または特典付きでプレー②『楽ゴルクーポン』:HPから登録すると毎月3000円相当のクーポンがもらえる③『楽ゴル練習場クーポン』:「LINEゴルフ」を「友だち」登録すると対象練習場で無料レッスンのクーポンがもらえる④『楽ゴル無料レンタルクラブ』:全国10コースを対象にクラブセットを無料レンタル――。 因みに、3000円相当のクーポンについては月間1人1回の制約があるが、月内の上限人数は設けていないという。このような賭けに踏み切った理由について、田中執行役員がこう話す。 「『楽天GORA』の収益は、大半がゴルフ場への送客手数料です。さらに、過去1年間の利用者は8割が30~50代で、我々のビジネスは若年需要が多いと見られがちですが、そうではないのです。ゴルフ場の利用者は4~5割が60代なので、将来のことを考えれば20代を取り込むことは絶対に必要です」 そこで昨年10月、楽天リサーチでインターネット調査をしたところ、過去1年間にゴルフを経験した20代は6・6%。年代別では最も少なかったが、未経験の20代でゴルフをしたいと考える割合は39・4%と、潜在需要が一気に跳ね上がることがわかった。 さらにゴルフへの障害は「お金」「ルール等がわからない」「教えてくれる人がいない」に集約され、これを解決するために「格安」「体験」「レンタル」を軸にしてサービス内容が組み立てられたという。 「ゴルマジ」に「楽ゴル」と大手企業が呉越同舟で乗り込んできたゴルフ市場。若者開拓に追い風となることは間違いない。   なお、『楽ゴル』公式サイトについてのURLは以下のとおり。 ■<a href="http://gora.golf.rakuten.co.jp/doc/rakugol/">http://gora.golf.rakuten.co.jp/doc/rakugol/</a>
    (公開)2015年06月19日
    【集計期間】2013年1月1日~2013年10月31日 1位 那須小川ゴルフクラブ(栃木県) 2位 キャメルゴルフリゾート(千葉県) 3位 奈良白鳳カンツリークラブ(奈良県) 4位 名阪チサンカントリークラブ(三重県) 5位 プレステージカントリークラブ (栃木県) 6位 国際レディースゴルフ倶楽部(千葉県) 7位 千葉新日本ゴルフ倶楽部(千葉県) 8位 ヤシロカントリークラブ(兵庫県) 9位 東京湾カントリークラブ(千葉県) 10位 大原・御宿ゴルフコース(千葉県) 同社によると、 「那須小川ゴルフ倶楽部は、幅広いゴルファーに人気で3年連続1位を獲得。リーズナブルな価格にも定評があり、1月の土日に3580円のプランが発売されたこともありました。 5位のプレステージカントリークラブは、充実の施設と戦略性の高いコースレイアウトで、高級志向のアスリートゴルファーの人気を獲得。昨年の63位から大きくランクアップしました。 東京湾カントリークラブは、袖ヶ浦ICから7kmというアクセスの良さと、女性や初心者でも楽しめる親しみやすい設計で、コンペで人気。こちらも昨年の99位から9位へ大きくランクアップ。 トップ10のうち5コースが入れ替えとなり、コストパフォーマンスが高いとゴルファーに定評のあるコースが上位を占めました」 と分析している。
    (公開)2013年11月18日

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