製品別での売上高は、ゴルフクラブが対前年比8%増の247億円、用品その他が同6%増の58億円と好調に推移したものの、ゴルフボールは同3%減の105億円と苦戦した。
「日本国内は消費増税後の影響が長引くも、ゴルフクラブとゴルフシューズで増収でしたが、北米は年初の悪天候とその後の市況悪化が影響し減収となりました。また、欧州は年初の悪天候もあり現地通貨ベースでは減収。一方、アジアは韓国、中国を中心に『ゼクシオ エイト』が好調に推移、増収を達成しました」(ダンロップスポーツ)
地域別の具体的な数字を見ると、日本が対前年16億円増の307億円、北米が同9億円減の58億円、欧州が同3億円増の37億円で、アジアが同11億円増の79億円となった。その他地域を含むと海外の売上高は191億円となり、全体に占める構成比は38.3%と前年から0.7ポイント上昇している。
今期苦戦しているボール部門だが、まだ同社から発表はないものの、例年通りなら年内に『スリクソン Z-STAR』のニューモデルのお披露目となるはず。すでに一部のツアープロがプロトタイプを試合で使用、その中には石川遼選手やイ・ボミ選手も含まれ、ともにニューモデルで優勝という結果も残した。
現行品からの改良でさらに高い機能性を搭載しているという話もあることから、この新製品を駆って、来期ボールビジネスの巻き返しを図りたいところだ。