パーツ問屋最大手の渡辺製作所がこのほど、イーデルゴルフジャパンが展開する米国の『Edel Golf』の販売代理店に決まった。全国の主要販売拠点約20店舗はイーデル社で固めたが、これ以外のウエッジ、パター、アイアンの各種ヘッドパーツを渡辺が担うことになる。
これを記念して12月10日、帝国ホテルで製品説明会を開催。創設者のD・イーデル氏に加え、米国ゴルフダイジェストトップ50インストラクターのマイク・アダムス氏をゲストに招き、「バイオダイナミクス理論」講演会を行った。会場内には、フライトスコープを用いた特設ネットを2つ設置する力の入れよう。主要取引先16社62名が駆けつけ興味津々の様子だった。
イーデルゴルフジャパン冨谷専務は冒頭挨拶で、
「昨季の全米女子OP、日本女子OPを制したチョン・インジ、日本では成田美寿々プロ愛用のウエッジが『イーデルゴルフ』です。いよいよ今年のジャパンゴルフフェアでお披露目となりますが、今回のセミナーで、当社製品の理論を理解いただき、是非販売へ繋げてほしい」
と熱く語った。
長野から参加したメソッドゴルフ矢下博之店長は、
「ウエッジは、バンスの重要性を提唱して製品化した従来にないメーカーだ。当店の顧客は、新しいモノ好きが多いので早速推奨したい。また、顧客のスイングを見極めてパターをフィッティングする重要性を改めて感じました。なかでも大半のアマチュアが右を向いていて、プロは左に向く傾向がある。センターに正しく構えているゴルファーは僅か3%しかいない、という話はイーデルさんのデモを通じ衝撃的だった。製品の完成度は高いので吊るしでもいけるでしょう」
以下、イーデル氏との一問一答。
イーデルさんが提唱するパターフィッティング『トルクバランス理論』とは?
「『イーデルゴルフ』は、カスタムパターフィッティングの領域において米国で成功を収めています。ゴルファーそれぞれの構え方やストロークに応じて、ヘッドやボーゼル形状、ウエイトやロフトに至るまで、きめ細かくフィッティングを行う独自システムを確立しています。
正しいフィッティングで作られたパターは、見た目やストロークのズレから起こる歪みやズレを38%以上改善できる。我々の取り組みから生まれた革新的なプロダクトが『トルクバランス』パター。ストロークで生まれるトルクを軽減し、フェースがインパクトでスクエアになりやすいのが特長です」
ウエッジにおけるバンス角の重要性とは?
「私は5年間、PGAツアープロたちへのウエッジフィッティングを通じ、ソールグラインドとバウンス角を8種類に絞り込むことができました。ヘッドの入射角度や軌道によって最適なソール形状があり、どんなスイングタイプのゴルファーも8種類の中からベストなヘッドを選ぶことができる。特長のひとつが、重心をトゥよりに移動させ、フェースのセンターに位置していること。これによって幅広いスイートエリアを確保し、ヘッドが操作しやすくなっています。また、短いホーゼルを採用したことで、悪いライからでもクラブのねじれをおさえ、抜けを良くしました。高機能ヘッドとベストなソール形状。バンスの重要性を日本の皆さんにも理解してもらいたい」――。